2022年4月5日：ダムカード収集-63 愛知･滋賀編（愛知編-2）「犬山頭首工」訪問で愛知県16施設コンプリート ＆ 犬山城見学

2022/04/05 - 2022/04/05

コロナ禍による緊急事態宣言も蔓延防止等重点措置も明けて、少しづつですが日常も戻りつつあります。
なので感染等には留意しながら、1泊2日でダムカード収集＆道の駅スタンプラリーに出かけました。

ダムカード
近年人気のダムについての情報が記載されているカードです。
2017年5月にダムカード収集巡りを始めて
今回は63回目です（回数は訪問日数でカウント）
第62回終了時点で、21都府県の245施設を巡りました

そして更に前、2016年から始めた道の駅スタンプラリーをチャレンジ中で
現在は近畿ブロックに挑戦中、道の駅スタンプラリーの対象地区を広げすぎると収拾不能となるため現在は近畿地区制覇を目論見中です

※直近のダム巡り＆道の駅スタンプラリーの様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11747824

ダム巡りと道の駅巡り可能な限り効率的に巡りたいのですが、中々難しい所、今回は初日に愛知県内に残っていた未訪問のダムカード配布対象施設2箇所を巡り愛知県をコンプリートし、その後滋賀県に移動して冬季閉鎖の明けた1箇所を巡る事としました

相変わらず、あちこち立ち寄りながらの旅で、且つ今回は県境を跨ぐため愛知編-1・愛知編-2・滋賀編の全3編に分けてお届けします。

愛知編-2は
ダムカード配布対象施設の
犬山頭首工（木曽川）
を巡ります

「愛知県」ダムカード収集の旅
対象ダム・・・・16
本編訪問数・・・ 1（ 6.2％）
累計訪問数・・・16（100%）

此れにて愛知県のダムカード配布対象施設は全16施設をコンプリートとなりました。
何れまた配布対象施設は追加となるのでしょうが、まあ一つの区切りです♪

※愛知県ダムカード収集の旅の備忘録はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11741216

犬山頭首工は観光名所「犬山城」の直下にあります。折角ここ迄来たのですから見学しない手はありません、久しぶりに観光気分で犬山城も見学しました。

※つたない文章＆写真ではありますが、是非最後までお付き合いください

エリア 犬山(愛知)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車

愛知編-1にて
　愛知県のダムカード配布対象施設を制覇すべく、早朝に東京を出発、最近は新東名利用が多かったのですが久しぶりに中央道で中京圏入り。
1633年（寛永10年）竣工と言う歴史ある溜池「入鹿池」を訪問しました。入鹿池は歴史があると同時に日本最大級の溜池です。桜の開花時期と重なったので堤に咲き誇る桜を愛でながらダム巡りを堪能しました

※愛知編ｰ1の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11753035

※写真は愛知編-1の最終地「入鹿池」

入鹿池 自然・景勝地

「入鹿池」から「犬山城」にやって来ました
「入鹿池」から「犬山城」は10km程の道のり

国宝犬山城 名所・史跡

愛知県のダムカード収集の旅のラストを飾るのは「犬山頭首工」
その「犬山頭首工」は「犬山城」の直下に在ります

有名な観光地なので頭首工が目的地だとしても駐車位置は犬山城の有料駐車場を利用する事になります。

国宝犬山城 名所・史跡

犬山城は建築当時の天守閣が現存しており、国宝に指定されている貴重な城です

国宝犬山城 名所・史跡

廃藩置県の際に新政府に取り壊された城は多く建築当初から現存している城はとても少ないです。
江戸時代に建てられ現存する天守は12城しか無く、その内以下の5城は国宝に指定されています。
・兵庫県の姫路城
・滋賀県の彦根城
・島根県の松江城
・長野県の松本城
そして此処犬山城です

国宝犬山城 名所・史跡

犬山城は木曽川沿いの丘の上に建てられた山城
流石に現在は天守以外は取り壊されてしまいましたが周辺は公園として整備されています

国宝犬山城 名所・史跡

入館料は\550ｰ（2022年4月現在）

犬山城周辺には他にも明治村やモンキーパークなど観光施設が多いのでセット割引券なども発売されていました。
私は城だけ見れれば十分なので通常の入館券を買いましたが併せて周辺を観光するのであればセット券もお得です

国宝犬山城 名所・史跡

明治維新の際に廃藩置県の象徴として多くの城が取り壊されました
犬山城も天守以外はその際に取り壊されました。
しかし様々な要因が重なり運よく天守は残ることが出来ました

国宝犬山城 名所・史跡

内部は可能な限り当時の物を残して保存されています
その分階段等は非常に急です

山城なので高台にあるので天守からの眺めは素晴らしいです

国宝犬山城 名所・史跡

天守から望んだ犬山市街と城の中庭

丁度桜の見頃に訪問できたので、薄い桃色が美しいです

国宝犬山城 名所・史跡

天守から望んだ犬山市街

且つての城主の方々は自分が納める街並みをこうして眺めていたのでしょう
正に御殿様気分♪

国宝犬山城 名所・史跡

天守から望んだ犬山頭首工

犬山市を訪れた本来の目的はあそこ
犬山城見学の後にゆっくりと訪問したいと思います♪

国宝犬山城 名所・史跡

天守から望んだ木曽川上流方面

且つてはそれなりの流れがあったであろう木曽川の流れですが犬山頭首工により木曽川の流れが緩やかになりました
直下に穏やかな水辺があるので、より美しさが強調されたという説と
且つての景色が失われたという説とある様ですが
現在は頭首工によるダム湖を利用して観光船が就航して水面から犬山城が望めるそうです

国宝犬山城 名所・史跡

犬山城は1617年（元和3年）徳川秀忠の時代に成瀬正成が拝領して以来代々「成瀬家」が城主でした。
それは実に2004年（平成16年）までの実に380年近くに及びました
現在は保存管理の観点から財団を設立し法人管理となっています
場内に代々の城主の写真が展示されていました

国宝犬山城 名所・史跡

個人所有の時代から一般公開はしていたそうです
先程可能な限り当時の姿を保存していると書きましたが
一般公開等の制約で消火栓配管等が施工されているのは仕方ないところです。

「当時のまま保存する事」と「貴重な建物を一般公開する事」の両立は本当に難しいです。

個人的にはある程度の改修工事は仕方ないと思っています

国宝犬山城 名所・史跡

桜の咲き誇る場内から望んだ犬山城天守

私はダムと言う近代構造物を見るのを趣味としていますが、機会があれば古城めぐりも楽しそうですね。

国宝犬山城 名所・史跡

犬山城天守の直下には「針鋼神社」や「三光稲荷神社」「猿田彦神社」などの仏閣が在ります

三光稲荷神社 寺・神社・教会

三光稲荷神社の千本鳥居

京都の伏見稲荷が有名な千本鳥居、実際に千本ある訳ではありませんが氏子が代変わりした時等に寄進され各所の千本鳥居も少しづつ増えていくそうです。歴史を重ねていつの日か本当に千本になるかも・・・

腕の良いカメラマンは無人の状態で撮影し厳かな雰囲気を撮り込めますが、私の腕ではこれが精いっぱい（汗）

三光稲荷神社 寺・神社・教会

さて犬山城見学も終え、犬山城から散策路を下り「犬山頭首工」を目指します

国宝犬山城 名所・史跡

庶民の血が多く流れる私には城は城下から見上げるように望む方が落ち着きます（笑）
冗談はさておき（庶民の出なのは冗談では無く本当です）
桜と犬山城は絵になります

国宝犬山城 名所・史跡

犬山頭首工
1962年（昭和37年）竣工の可動堰
堤頂長　420.0m
鋼製ローラーゲート　　　　　　　7門
起伏ゲート付鋼製ローラーゲート　2門
鋼製フラップゲート　　　　　　　1門

犬山頭首工 名所・史跡

頭首工とは農業用水用の取水堰の事を指し、取水口が農業用水の「頭首」となるため名づけられました。

犬山頭首工 名所・史跡

犬山頭首工は濃尾用水の頭首工であり木曽川を堰き止め濃尾用水に導水しています
下流部を望むと写真左側が濃尾用水、右側が木曽川の流れとなります。
濃尾用水は延べ45kmあり各地へ農業用水を分水しています

犬山頭首工 名所・史跡

ダム天端はライン大橋と言う橋梁になっています。
車両用橋梁と歩行者用橋梁に分かれていて上流側が歩行者用橋梁となっています

左岸側から撮影したので直下にある水が濃尾用水に導水されていく水です

犬山頭首工 名所・史跡

こちらは頭首工の堰部、必要な分だけ濃尾用水に導水すれば良いので大半の水はそのまま下流へ放水されています

犬山頭首工 名所・史跡

ダム天端より下流方面を望む

頭首工により堰き止められていますが上記の通り、それなりの量を下流へ放流しているので下流部も水量は豊かです

犬山頭首工 名所・史跡

犬山頭首工は木曽川に築かれていますが、この辺りの木曽川は県境になってるので右岸側は岐阜県各務原市となります。
岐阜県側からはダム湖越しに犬山城を望めるので、川岸に在るマンションはとても眺めが良いと思われます

因みに県境に在るダムの場合、何方の県に属するのかは基本的に管理所がある方側の県に属します。犬山頭首工は管理所が愛知県側に在るので愛知県のダム（頭首工）となります。

犬山頭首工 名所・史跡

まあ犬山城直下に造るのですから「犬山頭首工」だし
濃尾用水の対象区域は愛知県だし
その辺を鑑みて管理所も愛知県側に造ったのだと思います

ダム天端よりダム湖方面を望む
「犬山頭首工」によって形成されたダム湖は特に名前はありません

犬山頭首工 名所・史跡

犬山城直下が丁度ダム湖となっているので
犬山城がより美しく見えます

犬山頭首工 名所・史跡

ダム左岸にあった案内によると
犬山頭首工の場所選定の際にもっと上流部も候補地となったそうですがダム湖湖面に犬山城が映えれば観光資源にもなると考え、現在の位置に決定したそうです。

実際、遊覧船も航行しており観光にもかなり寄与していると思います

犬山頭首工 名所・史跡

現在はダム湖により穏やかな流れの犬山城直下ですが、且つてはそれなりの流れがありました。
更には川側は断崖絶壁なので自然の要塞として正面さえ守れば難攻不落の城と考えられていました

しかし且つて犬山城の城主でもあった池田恒興は小牧・長久手の戦いにおいて、木曽川側から断崖絶壁を上り、難攻不落の犬山城を攻め落としたそうです

且つての城主だっただけに城の弱点を見抜いていたのでしょうか？

犬山頭首工 名所・史跡

例によって天端を渡り切りました
本日2ダム目の走破です

犬山頭首工の堤頂長は420.0m

天端を走破したダムとしては177ダム目で
堤頂長は合計で50,027.2m（≒50.0km）となりました。遂に50km突破です♪

犬山頭首工 名所・史跡

ダム湖（木曽川）越しに望む犬山城、うーん美しい。

木曽川の遊覧船が人気らしいですが確かに湖上からみたらさぞ美しい事でしょう

犬山頭首工 名所・史跡

先程の岐阜県側のマンション横の桜堤から桜の枝をフレーム代わりに犬山城を撮影してみました♪

犬山頭首工 名所・史跡

時刻は11:35
再び天端を渡り犬山城の駐車場に戻ってくると入庫待ちの車が沢山並んでいました
私が駐車した10時過ぎはこんなに混んでいなかったのに流石は平日とは言え春休み期間中だけの事は在ります。

平日でさえこの混雑ですから休日は満車は必至だと思います

国宝犬山城 名所・史跡

前述した通り犬山市には犬山城の他にも明治村やモンキーパークなど観光施設が多いので犬山城の目の前（犬山城の駐車場横）には観光案内所があります。とても賑わっていました。

犬山城前観光案内所 名所・史跡

「犬山頭首工」のダムカードと此方で頂く事が出来ます

犬山城前観光案内所 名所・史跡

ダムカード以外にもインフラカードとして「水の恵みカード」も配布していました

水の恵みカードとは農林水産省が発行しているインフラカードで
地域の農産物と農業水利施設（水の恵み施設）を紹介しています

現在「ダムカード」「道の駅スタンプ」「道の駅カード」を収集しており、これ以上種類を増やすと収集に収拾がつかなくなるので、機会が有ったら集める程度に留める事にします♪

犬山城前観光案内所 名所・史跡

此方が本命のダムカードです

「愛知県」ダムカード収集の旅
全16施設中第16号（中部地方では102箇所目・各県総計では247箇所目）

・犬山頭首工

右上の目的記号は「A」
□　F：洪水調節
□　N：流水の正常な機能の維持
■　A：かんがい用水
□　W：水道用水
□　I：工業用水
□　P：発電

右下のダム形式は「MB」
□　G ：重力式コンクリートダム
□　HG：中空重力式コンクリートダム
□　A ：アーチ式コンクリートダム
□　GA：重力式アーチダム
□　E ：アースダム
□　R ：ロックフィルダム
■　MB：可動堰

なので
犬山頭首工は「かんがい用水」目的の「可動堰」という事になります

先月の三重県の19施設に続いて、此れにて愛知県のダムカード配布対象施設全16箇所をコンプリートしました。
1番目に巡ったのが2018年11月に巡った大野頭首工だったので、愛知県は頭首工に始まり頭首工に終わる事となります。
流石は「愛知用水」や「豊川用水」等の用水を開発し安定供給に努めてきた愛知県です。

何れまた配布対象施設は追加となるのでしょうが、まあ一つの区切りです♪

犬山城前観光案内所 名所・史跡

本日の旅の主目的は「入鹿池」「犬山頭首工」を巡り愛知県のダムカードコンプリートする事と滋賀県東部で冬季閉鎖により唯一巡れていなかった「姉川ダム」の冬季閉鎖が明けたので巡る事

なので愛知県を後にして滋賀県に向かいます
途中岐阜県を通過中に「岐阜タンメン」なる気になる店を見つけたので此処で昼食とします

岐阜タンメン 21号茜部店 グルメ・レストラン

愛知県犬山市街から滋賀県米原市へ向かうのに今回は国道21号線を使いました
「犬山頭首工」から「岐阜タンメン21号茜部店」は20km程の道のり

「岐阜タンメン」は岐阜を発祥とするチェーン店との事

岐阜タンメン 21号茜部店 グルメ・レストラン

野菜の甘みとアッサリながらもニンニクの効いた塩だしベースに好みの量の「辛味あん」が特徴との事。
また各種トッピングでお好みのタンメンを仕上げるそうです

岐阜タンメン 21号茜部店 グルメ・レストラン

此方が岐阜タンメン＋味玉・野菜トッピング

関東で流行の（流行していた）家系ラーメンと違い、ニンニクは効いていながらの比較的あっさりな味。
チェーン店のラーメンとしては充分及第点。また岐阜と言う地名を入れ込んだチェーン展開は個人的に好感が持てます。新たな岐阜名物の地位を獲得しつつある様です

さて、無事に愛知県のダムカードもコンプリートしたし、お腹も一杯になった所で、滋賀県入りして冬季閉鎖が開けた姉川ダムを目指します。
とは言え、長くなってきたので、後は「滋賀編」に続きます。

※つたない文章＆写真に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました
引き続き「三重編-2」もご覧頂くと幸いです

岐阜タンメン 21号茜部店 グルメ・レストラン