2022/05/02 - 2022/05/08
2位(同エリア39件中)
yunさん
ルピュイの道に立ってから2週間以上経過。
2022年5月8日 欧州戦勝記念日
(第2次世界大戦、ドイツが降伏した日)
世界遺産の街 カオール滞在 Lot県
日曜日と記念日が重なり街は静かです。
1945年5月8日、ドイツが降伏してから77年が経過。
今歩いているル・プュイの道で、欧州多様な国の人々と歩を共にしています。
フランス、オランダ、ベルギーそしてドイツ人。
みんなに私の片言英語に付き合ってもらい、同じ道を行く魅力が判って来ました。みんな苦しくて、楽しくて、道中の事が自然と共鳴するかのようです。
対して未だに侵略をやめない「かの国のリーダー」
かの国の同記念日は翌5月9日とのこと。
きっと嘘で固めた自己満足で国民にアピールするのだろう。
彼の孤独は、誰も、決して、分かち合わない!
晴天の穏やかな街にて、気にすることしか出来ない。
1308年起工 ヴァラントレ橋
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
コンクから小さな村 Livinhac-le-Haut に到着
5/3の宿 bio gîte la vita é bella
ル・ピュイの道
巡礼者が泊まる宿をGiteといいます。
公営と私営があり、公営は自炊基本、私営は夕食が提供される所もあり。
巡礼者の多い4~5月は、いずれでも予約必須との情報があり
私も日本から、全ての宿を予約しました。
翻訳機と格闘でフランス語メールをすると、95%お返事あり。
日程作成とこの作業はかなり労力を費やしました。
本来の巡礼精神から、予約せずに毎日心のおもむく所まで…が正しいと思いますが、宿泊所にあぶれるかもという恐怖に立ち向かう勇気は無かった。 -
Giteは基本相部屋。
到着順にもよるが、男女分けもありません。
シャワー・トイレも共有、ドライヤーもちろん無し。
日本で言えば、山小屋泊に似ているでしょうか。
出発時は、シーツや枕カバーなど自分で外して整頓します。
シーツも毛布もない所もあるので、シュラフは必携。
各gite共に、到着時オリエンテーションをよく聞かないと滞在がスムーズにいきません。共同生活ですから、慣れるまで緊張の連続です。 -
予約の甲斐あって
歩いた後に、美味しいお食事をいただいています。
こんなデザートにみんな顔がほころぶ。
チョコレートムースにレモンチェロをかけるという小技まであり。
食事は19時スタート、皆んなで長テーブルを囲みます。
会話が不自由な私にも声がかかり、日本でどうやって情報を得たのか?と聞かれます。Mian Mian Dodo(ガイド本)とインターネットと説明すると、納得してくれます。
向かい席のベルギー人女性はスマホ翻訳で「準備が複雑だったでしょう。独りで日本から来たあなたの勇気を尊敬します」とメッセージくれました。ちょっぴり泣けた。
このgiteの夕食代はなんと、宿泊者本人が決めてのお支払でした。 -
このgiteで飲んだカプチーノは人生最高のお味!
物静かなオーナーの雰囲気も最高。
読み難いでであろう私の名前を、正確に何度も呼びかけてくれました。
巡礼者を迎える事を丁寧になさる方でした。
カップの持ち手は割れたものを継ないであります。これに心しびれる。 -
晴天 フィジャックを目指して24Km
前を行く陽気な三人組、つられてがんばろう。
捻挫した左足はパワー30%、ガンバ! -
これ? 座禅草?
-
初めて出会いました。
巡礼者用の無料接待所。
お菓子、スープ、コーヒーにお湯沸かしポット。
コーヒーとロールケーキでひと息。
置いてあったノートに日付と「ありがとう」記入。 -
ル・ピュイの道は道路番号GR65
白赤ラインとGR65 これを見落とさずに前進。
下ばかり見ていると、つい見落とします。
あれ?と思ったら、早めに印のある所まで戻る…が鉄則。
行く先々のユニークな目印が楽しい。 -
民家の軒先に発見 木彫りです。
鳥の巣箱かな。可愛い過ぎ。
この子は、まほうのべるさんに紹介したくて登場です。 -
こんな景色の中を歩くしあわせ。
なんだろう、本当にしあわせ。 -
小さな教会のロマネスクタンバン アダムとイブ
ひげのアダム? -
もう歩きたくないよ~と思うのに
無情にも、あと5Kmの標識 -
やっとフィジャックの街だ 疲れたよ~
でも宿まではあと1、5kmあるよ。 -
5/4のgite Le gîte d'étape du Gua
人気のBio-giteで予約満員らしい。
苦労しても予約しておいて正解。
到着祝いに手作りのミントソーダをいただく、一気飲み!
ここのオーナーも巡礼旅達成者。 -
ペンネ、ひよこ豆、スペインオムレツ、ホウレンソウ
私好みで元気出る
スープもデザートも美味しかった。誰も写真など撮らないのでコソッと1枚のみ。 -
フィジャック ヒエログリフ解読者のシャンポリオン生誕地。
昨日の24Kmが捻挫足のパワーを一気に落としちゃった。
本日の歩行断念、Taxi移動しかないか…と観光案内所へ手配依頼に行ったら
「Busありますよ!」と、時刻表と乗り場を教えていただく。
劇的円安のいま、何とありがたい情報。たった2ユーロで済んだ。
私の望みを的確に把握した彼女のプロ技にお礼。
そして、この街である女性とさよならをした。
同じ日にル・ピュイを出発し、毎日挨拶を交わした女性。
一昨日、やっと名前を交換した。ドイツのハンブルクから来たそうだ。
彼女は足の爪を痛め、私同様苦戦をしていた。
毎日の宿は違っても、不思議と会う回数が多かった。
今朝もフィジャックの小径でバッタリ出会った。
爪の損傷は酷く今から自宅へ帰ると。2人で抱きあって泣いてしまった。
9月に再挑戦する!あなたも来ない?なんて泣きながら笑った。
頑張って旅を続けてね!と言われ、記念写真。
記念写真撮らない私は、こんな経験したことない。
どんどん自分が変化する? -
カジャックいう小さき町で2泊
再びバス乗客となり、カオールへ。
途中、フランスの最も美しい村のひとつ
サン・シル・ラポピーで途中下車したかったが、足の状況考え通過。 -
カオールに到達
Bus乗車などバツ要素を含みながらも、何とかホタテの道にしがみついてる。
日本で組みたてた「日程」から逸れずにいる事に
活路を見出しているトホホな状態。 -
カオール サン=テチエンヌ大聖堂
11世紀のロマネスク建築 -
回廊に様々な彫刻
-
直径18mという丸天井に美しい絵が残っている。
下調べしてなく、多々見どころを見落としたような。
時間がいくらあっても足りない。
帰宅したら調べよう。 -
街を歩けば、バラも開花
-
公園で柔らかな色のシャクヤクに出会う。
これは、マリアンヌさん色ですね。 -
わん! こんな噴水はじめて見ました。
わんこの顔みんな違う、ふふっ。 -
現代人作? ラスコーの壁画
-
10年前、レンタカードライブで訪問した折に惚れた小さき橋も健在。
おーい、ひさしぶり! 相変わらず良い雰囲気出してるね。 -
giteにキッチンあり!
朝市で購入チーズとアスパラガス、苺、2.5%シードルで独り屋上ランチ。
図らずも、ヴァラントレ橋を望む立地。
あの真ん中の塔に独りへばりつく「悪魔くん」と再会を祝しています。 -
そして悪魔くんに相談もした。
何か悪い事して、私は捻挫したんだと思います。
でもね、絶対にしてはいけない事を毎日している人がいます。
早く仕置きをしないと、毎日苦しんでる人が多勢います。
どうぞ………。
私にはザックに黄・青色の紐を着けて歩くくらいしか出来ない。
人命はその人自身のもの。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- マリアンヌさん 2022/05/11 10:52:56
- いたみ
- yunさん
足の痛みが早くよくなりますように。サイクルロードレースの選手は超人なので肋骨が折れても何日も走る中で治癒していきますけど、そうはいきませんよね。
何も考えないで歩く、わかる気がします。テニスする時も無心だし、一人旅の時も日々の行程に必死ですもんね。
でも痛みを癒してくれるような美しい風景、お母様を悼み、歩いていらっしゃるんですね。そして私に何よりの贈り物、ロマネスクタンバンのアダムとイブ、なんて愛おしいのでしょう。
カオールもツアーで寄りました。その時に見かけた巡礼者の姿がyunさんに重なります。悪魔くんにも再会したのですね。
無宗教な私だけど神様、悪魔くん、大勢の人を殺す悪いことをしてる人に罰を与えて欲しいです。
道中、とにかくお気をつけて。
マリアンヌ
- yunさん からの返信 2022/05/13 04:31:14
- RE: いたみ
- マリアンヌさん
先程、長崎第2話を拝見しました。
遠い昔、教科書で急ぎ足の学びをしたキリシタンの歴史。全然学べていないな…と、改めて思いました。現地に足を運んで初めて身につく事ってありますよね。
今日はモワサックの回廊を目にしました。欠けてしまっている部分も含め見応えありました。
足の痛みは80%回復、調子に乗ってもう1回やったら間違いなく離脱になるので、おしとやかに歩いてます(笑)
登りはよいよい、下りが怖いです。
> 無宗教な私だけど神様、悪魔くん、大勢の人を殺す悪いことをしてる人に罰を与えて欲しいです。
> 道中、とにかくお気をつけて。
この道にいますが私も無宗教です。それでも人は殺めませんよね。
はい!気をつけて進みます。
yun
-
- ばねおさん 2022/05/10 23:31:28
- 痛いの痛いの、飛んでけ~
- 依然として、悪戦苦闘の日々のご様子。
ちちんぷいぷいとおまじないをかけてみました。
届くと良いのですが。
歩くだけでも容易でない中で、切り取った写真に見える道筋の風景
通り過ぎていくだけでは勿体ない街や村の佇まい
どこをとっても自分を手招いているとしか思えないル・ピュイの道。
ここはやはり、いずれは行かねばなるまい、と心に決めたものの
歩くことは、はなから諦め、Giteの体験も断念し、神のご加護はなくとも
いかにして楽に行くかが、今後の自分の研究課題。
そうそう、フィジャックはシャンポリオンの出身地だったんでしたね。
昔々、「若者たち」という歌がありました。
題名はともかくといたしまして、一番の歌詞は、
ー君のゆく道は 果てしなく遠い
だのに 何故
歯を食いしばり
君はゆくのか
そんなにしてまで
だったと思います。
同じ道筋をたどる、名も知らぬ人々との出会いと別れ
苦楽を共にしたからこそ分かりあえる同志的意識
こんな体験めったにできるものではありません。
最後にもう一度、痛いの痛いの、飛んでけ~
ばねお
- yunさん からの返信 2022/05/11 01:41:29
- Re: 痛いの痛いの、飛んでけ~
- ありがとうございます♪
ダブル呪文届いております。
足のパワーは50%まで回復、テーピングをし、靴をしっかり履いて、不用意な着地をしなければ痛みは少なくて済んでます。
ばねおさんにごめんなさいです。
最初に転んだ「石」と、捻挫した「石」は別物なんです。ばねおさんのコメント通りに身体は確実に慣れ始めて、毎日20数キロを歩く感覚を会得した矢先の「浮き石」事件だったのです。
3回目をやったらもう歩けないと、ちょっとさすがに緊張してます。
「若者たち」
はい!曲名は横へ置いて、未だそらで歌えます!明日は周りに人がいない時を見計らい歌いながら歩くとします。
本当に美しい道です。ぜひご計画ください。本日ももうすぐ夕食、フランス人に囲まれる食卓の会話で、毎回、ばねおさん助けて~と呟いてます。
明日はモワサック予定のyunより
-
- mistralさん 2022/05/09 14:51:50
- どこまでも続く道。
- yunさん
一歩一歩、日々、踏み締めて歩き続けておられますね。
私の歩いた道は、これからyunさんが歩き続ける行程のほんの一部分でした。
でも、今だに歩き続けている気分です。
そしてyunさんと今や一緒に歩いている気分で現地レポートを拝見しています。
歩いている時には何を考えてました?と知り合いの巡礼道経験者にききました。
何も考えてなかったなあ、足の指が痛いなあ、
着いたら真っ先に今日もビールを飲もうと、などなどのお応え、、、
自分で歩いた折もやはりそう。
足の指、痛い痛い。
靴を脱いだら、もうしばらくの間は履きたくない。
後で、そのことを他の人に話したら、やっぱり同じだったことが判明。
なーんだ、そうだったのね、と思ったり。
今回はまほうのベルさん、マリアンヌさんへのメッセージが。
歩きながら、今まで関わってきた人々、ものたちなどへ
きっと想いをはせておられるんでしょうね。
そうして過去の出来事の棚おろしをしたり、こころの中では
いろいろなことが自然に動きだしている?
こんな時間の過ごし方って、多分ちょくちょくあるわけではないから。
そして、ふと気がついたら、今まで背負っていたもの、着こんでいたものを
かたわらに置いていた、、、
不思議なことが起こる巡礼道。
mistral
- yunさん からの返信 2022/05/11 01:19:29
- Re: どこまでも続く道。
- 忘備録のような旅行記にメッセージいただき恐縮です。
毎日、変わる景色に1週間前が遥か遠くに感じてしまいます。ただ足を前へ着地させる事に必死です。
巡礼中は何も考えてない…と、事前情報で聞いていましたが本当にそうですね。うっかり考え事をすると目印を見落としそうです(今日は3回もやっちゃいました)
春の花々が美しくて、思わず日本語で叫んだりしてます。
足は50%のパワーまで回復してます。よく観察すると、皆さん多かれ少なかれ故障を抱えて頑張っているようです。
不思議な事が起こる巡礼路。
私にも起こっているようです。
主人の不注意に文句も言わず、毎日動いてくれる足が妙に愛おしく、自分の物ではない気したりして。
今晩の宿はWi-Fiが使えて幸せなyunより
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