2022/03/31 - 2022/04/05
38位(同エリア144件中)
ST&Gさん
四国から国道九四フェリーで九州へ渡るため、佐田岬の先端『三崎港』へとやってきました。
ここまで来たからには、ただ船に乗るだけでは帰れません。
お目当ては、この荒波(?!)に揉まれた最強のサバとアジです。
同じ海を泳いでいても、大分県側にスカウトされれば『関サバ・関アジ』。
愛媛県側に残れば、『岬(はな)サバ・岬アジ』。
『肩書きよりも中身で勝負』な彼らの勇姿を、しっかり胃袋に収めるのが今回のミッションです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
-
愛媛のB級グルメを仕留めるべく、道後から三崎港へと海岸線をひた走る「食いしん坊全開」のドライブ。
今回、大分へ渡るルートに選んだのは、九四国道フェリーです。
「八幡浜から乗るより、三崎までドライブした方が安くて早い」という、食いしん坊には見逃せない情報を入手。
もちろん浮いたお金は、胃袋へ直行させる予定です。
そんな欲張りドライブの途中で出会ったのが、夕やけこやけラインのオアシス『大崎商店』。
見た目は地元密着型の「THE・何でも屋」ですが、こういう店構えこそがお宝グルメの聖地だったりするんですよね。 -
ここでの狙いは、愛媛のソウルフード『じゃこ天』。
さすがは佐田岬へと続く人気ルート。
観光客の皆さんも鼻が利くようで、お昼前だというのに店主さんから「本日分は、これで終わりだよ」と、まるで人気アイドルのラストライブのような宣告を受けてしまいました。
もし売り切れになっている場合は、隣の売店(別の建物)の方でも購入できます。 -
じゃこてん。
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旅の情緒も相まって、その場でパクつく『じゃこてん』は最高のご馳走。
しかし、このじゃこてんはフライパンやトースターで再加熱、あるいは油の海へ軽くダイブさせた方が、絶対、確実、猛烈に美味しいと思います。
表面をカリッとさせれば、旨味のポテンシャルが爆発。
私はそこに大根おろしとポン酢(または醤油)を添えるお色直しスタイルが好みですが、素材そのものが良いので、調味料をかけるか否かは、皆さんにお任せします。 -
三崎港に到着。
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こちらに見える建物が、運命の分かれ道(?!)となった「乗船券売り場」です。
出航30分前には到着し、楽勝気分で構えていましたが、目の前には想像を絶する車の列。
しかも一台一台が大きい…。
大型車両たちが「お先に失礼」と言わんばかりに列をなしていて、残念ながら私たちの入り込めるデッキの隙間は残されていませんでした。
到着時刻が読めないからと、予約なしの「行き当たりばったり作戦」を決め込んだのが運の尽き。
三崎港のポテンシャルを完全にナメておりました。
甘い。練乳をかけた大福より、考えが甘かった…。
しかし、ただ指をくわえて待つ私たちではありません。
次の船が来るまでの間、愛媛のB級グルメをハントしに向かいましょう。
ターゲットは、泣く子も黙る…とまではいかないかもしれませんが、『サバ』と『アジ』。
お向かいの大分県で水揚げされれば、あの超高級ブランド『関サバ・関アジ』として君臨する魚たちです。
実はここ愛媛側でも、同じ海域を回遊している「血筋のいい子たち」がいただけるのです。
名前こそ違えど、味は一級品。
これを食べずして、四国は去れません。国道九四フェリー 乗り物
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次のフェリーまでの時間は、わずか1時間弱。
のんびり構えていたつもりが、案外タイトなスケジュールに背中を押されます。
しかし、私の「脳内水族館」では、すでにピチピチと活きのいいサバとアジが全力で回遊中。
口の中は、すっかり「青魚モード」に染まっていました。
目の前に現れたのは、2020年オープンの観光交流拠点『はなはな』。
1階には佐田岬の魅力が凝縮されたお土産フロアが広がり、2階の食堂では地元の味覚が手ぐすね引いて待っています。
どうやらここの看板メニューは『シラス』の様子。
真っ白でふわふわなシラスが誘惑の視線を送ってきますが、「いいえ、今日は青魚と決めたのよ!」と、はやる心をどうにか宥めます。
館内には愛媛らしい特産品やお弁当がズラリと並び、目移りして困るほど。
果たして、出航までの限られた時間で、脳内を泳ぐサバとアジをどう鮮やかに捌くのか。
食いしん坊としての意地を見せる時がやってきました。伊方町観光交流拠点施設「佐田岬はなはな」 グルメ・レストラン
-
愛媛のドライブに欠かせないお供といえば、やはり柑橘。
種類が多すぎて「どれを買えばいいの?」と迷うのも贅沢な悩みですが、せっかくなら地元ではお目にかかれない珍しい品種を攻めたいところです。 -
「もし外したら…」という不安も柑橘の聖地では野暮というもの。
愛媛のクオリティを信じて、いざ勝負! -
まずは『清見タンゴール』に注目してみました。
調べてみると、タンゴールとは『タンジェリン(みかん)』のTangと『オレンジ』のOraを掛け合わせた造語だとか。
名前からしてサラブレッドの風格ですが、清見は地元でも手に入るお馴染みの存在。
その血統は気になりつつも、山のように積まれた袋売りを前に「流石にこの量は…」と、泣く泣く断念することにしました。 -
迷いに迷ってスカウトしたのは、『タロッコ』と、上段でオーラを放っていた『せとか』の二大巨頭です。
-
まずは、『タロッコ』。
皮の質感は、みかんのような柔らかさではなく、ネーブルオレンジに近い。 -
帰宅後、さっそく包丁を入れましたが、ここで痛恨のミス!
『柑橘は縦ではなく横に切るべし』という鉄則をすっかり失念しておりました。
通販サイトで見かける真っ赤な断面には及びませんでしたが、それでも一口食べれば驚きの甘さ。
別名『ブラッドオレンジ』。
濃厚な味わいは、ネーブルオレンジ好きの方なら、まず間違いなく沼にハマる逸品です。 -
そして、『せとか』。
実は、タロッコもせとかも、最後の一つを「撮影よりも食欲」とばかりに勢いよく切り刻んでしまいました。
お味の方は、こちらもかなりの高糖度。
とはいえ、先ほどのタロッコ先輩と比較してしまうと、今回は一歩譲る…といったところでしょうか。
ちなみに彼女たちもデコポン、はるみ、清見らと同じ『タンゴール軍団』の一員。
愛媛の貴婦人『紅まどんな』や、以前沖縄旅行記でご紹介した『タンカン』も、同じ血筋の仲間なのです。 -
『はなはな』の2階は、しらす食堂。
看板娘のシラスはもちろん、伊勢海老が鎮座する「これでもか!」と言わんばかりの高級海鮮丼まで控えています。
1階のお土産コーナーにも、すぐ食べられるお弁当たちが手招きしていましたが、私たちの心は『サバ』と『アジ』の一点突破。
残念ながらここでのお見合いは、成立しませんでした。 -
『はなはな』を後にし漁協直売所方面へ進むと、国の天然記念物に指定されている『三崎のアコウ』が現れます。
非常に大きな木で案内板も設置されているため、皆さんの目にも留まるはずです。 -
サバとアジを求めて、いざ漁協直売所へ。
そこには『岬(はな)サバ』『岬アジ』という、神々しいブランド名が鎮座しているではありませんか。
さすがは選ばれしエリートたち。
しかし私たちが到着した時には、岬アジの寿司がたったの1パック。
まさに★完売御礼★直前の滑り込みセーフ…というかアウト寄り。
対岸に渡れば『関サバ・関アジ』と名を変える、いわば海界のスター。
それは、ファン(買い手)の出足も早いはずです。 -
岬サバとの縁はありませんでしたが、最後に残ってくれていた岬アジに大感謝!これこそ「残り物には福(と旨味)がある」というものです。
車に戻る間に、お寿司たちが少しばかり着崩れしてしまいましたが、そのポテンシャルに変わりなし。
豪華な丼でお腹を満たす贅沢も良いですが、食べ歩きを愛する私たちにとって、この『お手頃+絶品』という組み合わせは、もはやボーナスステージです。
賢く胃袋のスペースを温存しつつ、幸せな『岬アジ』を噛みしめました。 -
岬アジの旨さに、脳内は拍手喝采!
しかし現実は、たった1パックを二人で分かち合うという、なんとも慎ましやかなランチタイムです。
当然、食いしん坊の胃袋からは「ちょいとそこの貴方、これは豪華な試食会か何かなの?」と猛烈な抗議の嵐が吹き荒れています。
お腹が満たされるどころか、この数切れが導火線となり、私たちの食欲に盛大に火がついてしまいました。 -
漁協直売所のお隣、『三崎おみやげスーパー』へハシゴして、今度は熱々のジャコカツを捕獲。
正直、外観がいかにも観光客向けだったので、「地雷を踏むかも…」と警戒しましたが、結論から言うとここも大正解!
何よりスタッフさんが超フレンドリー。 -
店内にはジャコ天もありましたが、おね~さんの「美味しいジャコカツだよっ!」という魔法の言葉につられて即決。
まあ、自分の店の商品を「不味い」と言う人はいませんが、彼女の言い方があまりに「ガチで美味しそう」だったので、抗えませんでした。
ここで、どうしても思い出してしまうのが、道後で食べた1枚380円のジャコカツ。
レシートには仰々しく《実演》と印字されていましたが、「実演なんて見てないし…」と、ぼったくられた感に震えた記憶が蘇ります。
それに対してこちらは、驚きの1枚130円!
道後の1/3という、良心的すぎる価格設定です。 -
揚げたての熱気でビニール袋が真っ白に曇るなか、いざ、ジャジャ~~~ン!
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こちらが三崎おみやげスーパーのジャコカツです。
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まるでお祖母ちゃんやお母さんが作ってくれるような素朴な佇まいで、暴走しかけていた食いしん坊の小腹を満たすには、まさに丁度良い相棒でした。
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いよいよ乗船開始。
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先ほども触れましたが、佐賀関までの乗船時間は約1時間10分。
船上で地図アプリを開くと、青い海を貫く国道のマークが表示されていました。
「道なんてないのに、お遍路ならぬ海路を爆走中……?」
アプリのバグかと見紛うシュールな状況ですが、窓の外にガードレールやコンビニはなく、あるのは見渡す限りの波。
私たちは『国道197号線』の上を優雅に航行しています。
これぞ、究極の海上ドライブ。 -
山肌のあちこちをピンク色に染めているのは、桜の木。
視界に飛び込んでくる春の彩りに、心が弾みます。 -
フェリーから四国最西端の佐田岬と灯台を望み、次はいよいよ九州上陸。
大分から、福岡・佐賀・長崎・熊本を駆け抜け、最後はまた大分へ。
いよいよ、九州ぐるり旅が始まります。佐田岬半島 自然・景勝地
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この旅行記へのコメント (2)
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- mom Kさん 2022/09/13 11:21:49
- 訪れるたびに
- 旅に恋するウミガメさん、参考になりました。みかん品種、じゃこカツ、そして大分へのフェリー。八幡浜を訪れるたびに、ここから船で大分に入ってみたいと思ったことを思い出しました。佐多岬まで足を延ばしていないので、おかげさまで三崎港をインプットできました。
あの「せとか」は、長崎の試験場?
名前からして、てっきり瀬戸内”愛媛”が開発と思っていました。
三崎港で揚げたてじゃこカツ。今うっとりイメージしています。そろそろ愛媛に行かなくては。お魚が一層美味しい晩秋かなあ。
- ST&Gさん からの返信 2022/09/13 16:56:14
- Re: 訪れるたびに
- mom Kさん、コメント有難うございます。
愛媛の柑橘は本当にお勧めです。
実は私もせとかは愛媛の柑橘だと思って購入したのですが、どうやら長崎の試験場だったようです。
個人的には濃厚なタロッコが好きでしたが、季節により色々な種類が出ていますので愛媛の美味しい柑橘を堪能してください。
三崎港のじゃこカツや居酒屋で食べるじゃこ天もお勧めですが、新鮮な魚も良いですよね。
フェリーも大分まで1時間くらいでですから、是非お魚が美味しい季節に行ってください!
旅行記を楽しみにしています。
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