2022/03/29 - 2022/03/29
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たびたびさん
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50年の歴史があった宮島の最大のイベント、宮島水中花火大会。観光客が4万人を超え、安全確保が難しくなったという理由で、2019年を最後に開催を終了することになりました。これがなくなってしまって改めて考えると、宮島のイベントって何があるんでしょう。厳島神社や大聖院とか寺社の行事になるんでしょうが、厳島神社の管弦祭だってそこまでの規模はないですからね。まあ、宮島観光客の目的は大鳥居や厳島神社の社殿や弥山とかはっきりしていますから、イベントがなくても特に関係ないということはあるかもしれませんけど、やっぱり寂しいことは寂しいですね。
そういう中で、それでも何かないかなあと思っているところに、ふと目に止まったのがみやじま雛めぐり。あんまりメジャーなイメージではないのですが、それはそれ。やっぱり実際に行ってみないと分からないですよね~
ということで、例のごとく訪れてみることにした次第。
予想した通り宮島を挙げてというほどの熱気はないのですが、昨年から「福よせ雛」というイベントが同時開催されて、なるほどそれなりに新たな魅力が加わっていますね。ちなみに、この「福よせ雛」というのは、平成23年、名古屋の文化のみち二葉館を皮切りに全国に広がっていて、傷みも汚れもないのに美しいまま手放されていく雛人形をもう一度輝かせたいという思いから始まったプロジェクト。おびただしい数の雛人形を使うこともあるし、何より雛段とかの定型的な飾り方を離れて、創作人形的な自由な飾り方を工夫しているのでほのぼの系のひな祭りからするとかなり斬新。こうした面白さが加わるとひな祭りってぐっと厚みのある内容になりますよね。もともと宮島は風光明媚で歴史も重ねたバックボーンがあって、いろんなものを溶かし込む力がありますからね。なかなかいいじゃないですか。改めて命を吹き込まれたような活き活きとした人形たちを拝見して、予想外の収穫がありました。
なお、「福よせ雛」のメイン会場は、TOTO宮島おもてなしトイレ、etto宮島交流館(廿日市市宮島まちづくり交流センター)、大聖院。まだまだ規模はそこまで大きくはないですが、これからさらにパワーアップしてくれたらいいなと思います。
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宮島に到着して、いくつか気になっていたグルメもチェックします。今日はひな祭りがメインだし、時間に余裕がありますからね。
島旨PANは、宮島桟橋を出てすぐのホテル宮島別荘一階。もう少し目立った看板があるといいんですが、ちょっと気が付きにくいかもしれません。 -
ただ、ここの塩あんバターは宮島に来たら絶対に食べるべき逸品。餡子とバターの組み合わせはもともと最強なんですが、加えてそれがとっても上質。塩パンのサクサクにキリっとしたうまさもあって、ちょっとやり過ぎくらいにうまいです。
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宮島桟橋の観光案内所で「福よせ雛」の会場を聞いていたので、最初のTOTO宮島おもてなしトイレに向かいます。
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TOTO宮島おもてなしトイレは、表参道商店街の中ほど。最近できた施設ですね。
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TOTOの企業宣伝のためでもあるんでしょうが、きれいなトイレを提供してくれたことには感謝ですね。一階には観光案内所があったり、二階のスペースも使ってのひな飾りです。
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一階の展示は
1道7兼32会場から選出された福よせ雛の中で1番を決める戦い だそうで
宮島はエントリーナンバー23
カイカンこの合戦 杓子丸ひろこ とありました。
しゃもじを肩に掲げているのが杓子丸ひろこです。 -
なんかまだ気持ちが追いつきませんが、
二階にも上がってみます。 -
こちらにもおびただしい人形たち
それぞれグループがあるようで -
それぞれ手元に渡されたパンフレットの説明を聞いているよう
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パンフレットは宮島の観光パンフレットかな
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こちらは、修学旅行のしおりとありますね。
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宮島島内の地図を見たり
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こちらは大鳥居のお勉強でしょうか。
なんにせよ数が多くなるとそれだけで楽しい雰囲気がでるような
澄ましたお人形ではなくて、わいわいがやがや人間臭いところも面白いでしょう。
少し目線が合ってきたかなあ。。 -
では、二番目の会場へ。
etto宮島交流館は、町家通りから塔之岡のトンネルをくぐって出たところ。坂の上に立派な建物が見えています。 -
入ってすぐの吹き抜け木製階段に展示がありました。
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一見した感じでは普通の雛飾りのようですが、
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右半分は緩い飾り
仕丁が酒を飲んで横になっていたり -
お内裏様が子供の相手をしていますよ~
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上部では何やら大勢が集まっての催し物
ステージ上の人形は楽器を持っていて、これはコンサートですね。 -
イチオシ
純烈ならぬ、旬烈最高とかのうちわも見えて、なかなか熱気がありますよ。
今はコロナ禍。こんな密なコンサートはできませんけどね~ -
では、この辺で早いランチにしたいと思います。
で、訪ねたのはふじたや。こちらは、創業明治43年。島内では唯一ミシュランの1つ星を獲得したこともあるあなごめしの名店なんです。 -
有名なうえのと比べるとどうなのか気になっていましたが、あなごはあっさりと薄味で上品な味わい。焼き方が燻蒸する感じになるのがうえの風なんですが、結論から言うとそこも似た感じかな。
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イチオシ
ただ、あえて違いをあげるとするとふじたやはご飯が超熱々ということ。焼いたあなごをご飯に乗っけて、そこからさらにしっかり蒸す。蒸してもあなごが柔らかくなり過ぎないように加減するのがまた技術のようですね。ごちそうさまでした。
なお、開店と同時に店は満席。コロナ禍でもさすが人気店は違います。 -
三番目の会場、大聖院はふじたやからそのまま山手に進んだところ。
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仁王門から
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長い石段を上ります。
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途中に赤い帽子のお地蔵さま
観光客をこんなところでも楽しませてくれます。 -
山門を入って
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右手が本堂。
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会場はこの中です。
ただ、ぐるりの縁にも福よせ雛が忍ばせてありますね。 -
これはだるまさんがころんだだし、
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こちらはリュックをしょっての遠足かな
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さて、本堂に入って
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内陣の正面には正調の壇飾り
現代風の雛飾りに -
こちらは、道具類がしっかりあるレトロ調の段飾りですね。
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左手奥の方には、ミニタイプのひな人形。
いろんなタイプがあって -
ちょっとコレクションみたいに楽しめます。
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雛人形とそれを囲うバックの屏風まで含めると
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イチオシ
デザインのバリエーションが途端に広がって
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いろんな世界観が表現できるんですよね。
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ここの雛飾りを見るとそれが一目瞭然なんですが、
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つまり、ひな人形はバックの屏風がけっこう重要なんですよね~
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今では無地の金屏風がほとんどですが、それでは表現する世界感がちょっと乏しいような気がします。
ちなみに、カープの雛飾りは紅白の梅ですが、それ以外はすべて桜があしらってあって、山桜のような赤い葉が美しかったり、満開の花びらがこぼれそうになっている姿とか。それを見比べるだけでもけっこう楽しめました。センスがあって、悪くないコレクションだと思います。 -
内陣の右手の方に戻って、
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こちらは福よせ雛
御朱印の受付から始まって -
忙しく、活き活きと動きのある姿は
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イチオシ
新しい命を吹き込まれたような感じ。
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これは豆まきの賑わいでたくさんの人形が密集していますが、
よく見ると一つ一つの人形はそれぞれがそれぞれ。ちゃんと自己主張をしていて、集団の中に埋没はしていませんね。それぞれの人形に役割と個性を持たせていて素晴らしいと思います。 -
福よせ雛の会場はこれでおしまい。
後は、宮島雛めぐりの方も少し見て回りますよ~
ところで、この時期は桜の時期 -
少し曇っていて残念ですが、ちょうど満開の桜でいい季節です。
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宮島歴史民俗資料館は、宮島の商家だった旧江上家の屋敷を利用した施設。江戸時代後期に建てられた建物は池のある中庭を囲んで開放感いっぱい。平地が限られる宮島らしからぬ気持ちの良いゆったりした空間が広がります。
久しぶりにここも寄ってみましょうか。 -
玄関入ってすぐにちょこっとひな飾り
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こちらは大正時代のものだそうです。
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奥に進んで
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この離れのような座敷と
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座敷から見る
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イチオシ
中庭の景色。
なんか宮島にいるのを忘れるような雰囲気があって
私はとっても好きですねえ -
ただ、ここの見どころはもう一つ
平家の関係の資料展示が意外に充実しているんです。 -
源平合戦の関係では、以仁王の挙兵、宇治の戦い(1180年8月)から壇ノ浦の戦い(1185年3月)まで
あれよあれよ言う間に平家が落ちていくのはまさに盛者必衰の理ですね。 -
錦絵風に
一の谷の戦い -
屋島の戦い
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壇ノ浦の戦い
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そして、安徳天皇の入水
この世を諸行無常と捉え、運命を受け入れることの美学は、その後の日本人の死生観にも大きな影響を与えました。ちょっと話は飛びますが、日本人はこうした経験を長い時間をかけて自分のDNAにしていく力があるような気がします。平家物語以外だと源氏物語、太平記、徒然草や忠臣蔵といった物語に仏教思想や芸能の広がり神道・儒教・武士道も。そして、案外それらがきちんと整理されて日本人の精神構造を形作っているんですね。本来は異種のものでもうまく組み合わせて落ち着かせるというのは特技なんじゃないかと思います。これに対して、変な話朝鮮人は一つの思想や価値観を突き詰めていく。行き詰まるとどちらが正しいかの争いですからね。日本人はこの多様性を同居させる特技をどこから手に入れたのか。私は密かにそれは縄文人から引き継いだ能力ではないかと想像したりしているのですが、いかがでしょうか。 -
続いてのみやじま雛めぐりは、ちょっと評判というぎゃらりぃ宮郷。
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店内に入ると喫茶スペースの奥の方に、陣幕を張って少し古風な雛飾り。
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白木の御殿雛とか
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イチオシ
貝合わせ、ティーセットなどの雛道具など品のよい品々が並んで、
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さすがギャラリーというところかな。
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もともとのセットとは違う要素を組み合わせるのはセンスが必要ですからね。
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福よせ雛は創作がはっきり分かるんですが、ここのひな飾りも同じく創作。いろんな可能性の中から工夫して組み合わせた美なんだと思います。
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ここから表参道商店街に戻る途中に目に止まったのはバッカーノ。
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目立たない場所にひっそりとありますけど、ジェラート屋さんですね。
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いただいたのは、広島レモン。レモンそのままのストレートな味わいがあって、これは強烈ですね。なかなかやってくれるお店です。
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紅葉堂のヒット商品「揚げ紅葉」は表参道商店街でいつでも人だかりができています。そういうのを見ると誰しも気になって、自分も買ってみたくなるんですよね。
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まあ、私もそういう口。揚げるくらいで味がそんなに変わるものではないようにも思いますが、しかし、熱々の餡子に揚げた油の香ばしさが加わるとやっぱりそれなりのおいしさは加わっているのかな。すごい違いではないですが、やっぱりちょっと違うような。その微妙な感じがまたいいのかもしれません。
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海岸の通りの方へ出て
こちらは藤い屋 菓寮 -
こちらにも雛飾りがあるというので寄ってみますよ~
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はいはい。
なんというか生け花みたいな感覚かな。小上がりを使って、品よくまとまったひな飾りです。 -
その並びにあるのがぺったらぽったら。変わった名前ですが、これは焼きおにぎりに牡蠣やあなごを乗っけたもの。
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うなぎのたれみたいなのが掛けてあって、それが味のポイントなのでしょうが、いただいた包みを傾けるとそこからそのたれがつーっと垂れてきて。あちこちに掛かって、いやちょっとひどい目に遭いました。お店の人には「たれに気を付けてください」と言われてましたが、そういわれただけじゃどこをどう気を付けたらいいかわからないです!ご注意を!
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なんとなくモヤモヤして、ではちゃんとした牡蠣をいただきましょうか。
もう牡蠣のシーズンは終わり頃なんですけど、それでもと思って、焼がきのはやしで焼き牡蠣をいただくことに。 -
イチオシ
3個1200円のはずでしたが、もうちょっとありまして、少し得をした気分かな。塩味が付いていますということで、これなら確かにそのままでOKですが、逆にこの塩加減はビールと一緒にいただくことを想定したものでしょう。私は飲まないので、そうするとこれでは少し塩味がきついような。ただ、それはそれとして、そもそもですが、私的には牡蠣はフライか鍋で食べるのが好きなんですよね。焼き牡蠣はこれまでもイマイチだと思っていましたが、ここのを食べて、やっぱりそんな感じ。もう焼き牡蠣はいいかなと思いました。
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と、気が付くと曇っていた空が晴れて青空が広がっていました。
となるとやっぱりきれいな景色はもう一度見て帰りたくなりますね。
大鳥居は工事中ですけど、海岸に降りて、五重塔、千畳閣の遠景や -
厳島神社の本殿から
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弥山のふもとの桜の多宝塔とか。
こんな眺めは京都でもないですからね。 -
イチオシ
また石燈籠から戻って
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参道の少し先、
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五重塔を下から眺めると
今の時期は桜がコラボしていい感じ。 -
イチオシ
やっぱり、宮島ですよね~
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御笠浜の眺めもなんでもないようでいて
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イチオシ
宮島ならでは。
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結局、最後はこれで気持ちがすっきりしたように思います。
お疲れ様でした。
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