2022/04/03 - 2022/04/05
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たびたびさん
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昨年は、広島市の桜の定番である比治山公園や黄金山、平和記念公園、造幣局広島支局花のまわりみちを訪ねましたが、今回はもう少し視野を広げてどこかいいところはないかなと。。尾道の千光寺公園や世羅 甲山ふれあいの里は確かに素晴らしいんですが、だいたい想像がつく感じなんですよね。
そんな中で目に止まったのは、広島県緑化センターひろしま遊学の森と正福寺山公園。あんまりメジャーじゃないと思いますが、山並みをバックにした桜と瀬戸内海を見下ろす桜の対比も面白そう。天気予報を睨めっこしつつ、条件のいい日を選んでそれぞれ一日がかりで訪ねました。
最初に訪ねたひろしま遊学の森は、公共交通機関だとけっこう不便なところ。広島駅から広島バスで小河原車庫まで。そこから遊学の森のゲートまでが1.7キロなんですが、ゲートからレストハウスとかもある中心部までがさらに2キロ以上。ずっと上り道なので、なかなか辛抱強さが必要です。
ただ、はるかに望む山々をバックに咲く桜の並木は本当に見事。下から見上げたり、上から見下ろしたり。ちょっとしたことかもしれませんが、いろんな条件がうまく揃っている感じ。青空にも恵まれて、やっぱり、桜はいいなあ。気持ちが明るくなるお花見になりました。
続いての正福寺山公園は、ひろしま遊学の森よりは少しメジャーかな。山頂から満開の桜越しに瀬戸内海を眺めるって、確かに魅力的。事前の情報でもかなり期待が持てそうでした。
広島駅を出発、呉を経由して、1時間半で安芸津駅に到着。駅からもうこんもりとした桜の山が見えています。正福寺の境内を経由して山頂までは、歩いて20分もあれば十分ですね。はるか視線の先には瀬戸内海の島々や青い海が広がって、眼下にはまるで沸き立つ雲海のような桜、桜、桜。これは想像以上の絶景です。たまに安芸津港から大崎上島に向かうフェリーも見えるし、これ以上の好条件は考えられないくらい。それに、絶景ポイントがあちこちにあるので、花見客がどこかに集中することがないのもいいと思います。
ひろしま遊学の森と正福寺山公園があまりにもよかったので、ついでにもうひとつがんばっての江波山公園。広島市江波山気象館の建つ江波山のてっぺんに整備された公園です。市内を見下ろすロケーションには、桜の大木がけっこうあっていい感じ。ここまで上ってくるだけでもそれなりに大変だと思うのですが、散歩をしている近所の人がちらほら。
で、ここで必見は樹齢160年とされるヒロシマエバヤマザクラ。市の天然記念物にも指定されていますが、清らかな白さがちょっと独特。被爆の痛みにも耐えたことを思うとこれからも長く無事であるようにと願うばかりです。
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広島駅前を出発。40分で最寄りのバス停、小河原車庫に到着して、ここからは歩きです。
少し歩くとさっきの市街がもうこんな下に見えていますよ~
快調、快調! -
しかし、そこからがまだ長い。
やっと広島県緑化センターの入り口です。 -
そして、ここからがまただらだらと上り道。
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アスファルトで舗装された道路なので安全は安全なんですが、なんでしょうねえ。
これといった目標物がないので、黙々と歩くしかない。 -
公園内ではあるんですが、ほとんど自然のままの状態ですからね。
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満開の桜を見つけて、ちょっとひと息。
広島市内と比べると山の上ですからどうかなと思ってましたが、ちょうど見ごろ。いいですね~ -
さらに歩いてなんとか駐車場の辺りに到着して
車で来た人も、ここからは歩き。
前のグループは軽快ですが、私はここに来るまでにかなり消耗していますからね~ -
ただ、近づいた雰囲気があるので、また元気を出して進みます。
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あ、あれはレストハウス。
ちょっとした出店もあったりして。
ずっと一人で歩いてきたので、この賑わいにはほっとしますね。 -
広島県緑化センターの広い敷地の中にあるレストハウス。食事ができるのは唯一ここのようですね。
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肉うどんをいただきましたが、最近、こういう施設の中にある食堂ってレベルが上がっているのかな。うどんの質や出汁のおいしさとかちゃんとしていていいですね。
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窓越しに周囲の山々を見渡すロケーションも抜群です。
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レストハウスを出てすぐにこんな枝垂れ桜。
ちょっと撮影タイムになりました。
ただ、ここが見どころじゃないですよね~
どこでしょう? -
人の流れについていくと
なるほど~ -
大きくつづら折りになった道沿いに桜の並木。幾重にもなった感じがいいですね。
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一番上の方まで上がってみましょうか。
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だんだん視界が広くなってきて
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イチオシ
満開の桜の向こうにははるかな山並み。
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抜けるような青空と相まってすごいじゃないですか。
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ただ、桜を植えた時にはこんな眺めになろうとはそこまでは想像していなかったかも。もしかしたら、桜が大きく成長したことで、偶然みたいに桜と山、空が絶妙のバランスの景観になったのかもしれません。それくらい素晴らしいですね。
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桜は桜だけでもきれいなんですけど
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やっぱり周囲の景色と相乗効果の組み合わせがあると見栄えが全く違ってきます。
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木の成長とともに、どこかの時期でそのバランスが取れてきてここの桜も一気に人気が出たのかなと思います。
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けっこうしんどい思いをして辿りつきましたけど
一見の価値ありの桜です。 -
頂上には学習展示室というのがあって、
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入ってみると意外に充実。
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花の関係や
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鳥のはく製なんかも豊富です。
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さて、ひろしま遊学の森の桜は以上で終了。元来た道を帰ります。
下りなので来た時よりはかなり楽ですね~ -
日を改めて、今日は正福寺山公園。
広島駅から安芸津駅までは呉線です。途中、広駅で待ち合わせがありまして、途中下車。
コペンは、広商店街の中ほど。赤い看板のパン屋さんです。
店内も商品が多くて、なんだか活気がありますね。 -
いただいたのは、餡ペストリー。パンデショコラの餡子版かな。程よい柔らかさと甘さの餡子をしっとりしたパン生地が包んで心地よいおいしさ。ほ~。なんともさりげない上質感がありますね。なかなかの名店だと思います。ちょっとテンションが上がりました。
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安芸津駅に到着して、これは正福寺。
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その境内を経由して
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公園の方に上がって行きます。
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ほ~
山全体が桜で覆われている感じ。 -
桜の密度が濃いですね~
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イチオシ
密度が濃い分、それぞれの桜が競って高く枝を伸ばしていますよ~
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イチオシ
そして、そうやってできた桜の塊りはまだまだ高いところまで続いていて、なかなかのものですね。
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ほどなく海を見下ろす展望所。
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長閑な瀬戸内海の風景が目の前に広がります。
ただ、桜とのコラボはイマイチかな。 -
もう少し上がってみますか。
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こちらの展望所は、
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さっき上がってきた道を真上から見下ろす感じ。
濃い桜の塊りがよくわかります。 -
安芸津の市街もまあまあ見えてますね。
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さらに上がっていきますよ~
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イチオシ
青空をバックに満開の桜が密集していて
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まさに見ごろといった感じですね。
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頂上を越えて、今度は少し下り坂。
山の尾根に沿ってゆるゆると散策道が続きます。 -
と、この散策道からは桜越しに海側の景色が抜群じゃないですか。
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ほ~
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ほ~
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イチオシ
桜の隙間から眺める瀬戸内海に、あれは大崎上島に向かうフェリーです。
手前の眼下に見える桜の塊りも改めてすごいですよね。 -
満開の桜を横から、真上から
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そしてその先に瀬戸内海。
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ひろしま遊学の森も偶然っぽい絶妙のバランスがありましたけど
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こちらもまさにそんな感じですよね。
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イチオシ
ただ、こちらはその絶景ポイントが山全体のあちこちにあってそれがまたすごいところでしょう。
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皆さん思い思いの場所にポジションをとっていて
贅沢なことになっています。
それなりにいいところだろうと想像はしていましたが、ここまでとは。。想像以上の名所でした。正福寺山公園、恐るべしです。 -
桜を満喫したところで、今度はB級グルメも。
スミヨシは、安芸津の名物店。 -
地元特産のまる赤じゃがいも「赤じゃが」や柑橘類を扱う青果店なんですが、
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ここの「赤じゃが」を使ったコロッケがまた絶品で有名なんです。カリカリに揚がったコロッケは、やっぱり、中身のほくほくで味わい深いジャガイモが素晴らしい。安芸津に来たら、これで決まり。本当にしびれます。
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安芸津駅に戻る途中、安芸津港にも寄ってみます。
港は、呉線安芸津駅から線路を越えて海側に出たところ。安芸津の街の海の玄関であり、ここからは大崎上島の大西港に向けて安芸津フェリーが一日16便もあって、本州と大崎上島間では竹原港~白水港・垂水港に並ぶ航路となっています。 -
瀬戸内海の街は駅と港があると途端に活気づく。ここでもそんな感じかなと思います。
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安芸津駅から安浦駅に移動して、せっかくですから、こちらの方もちょっと観光します。
うどん処 やまき醤油蔵は、安浦の名物店。地元の醤油屋さんがやっているうどん屋さんです。外観はどうってことないんですが、 -
店内に入ると
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カウンターの正面に大きな醤油樽が並ぶど迫力のシチュエーション。
田舎のお店だと思ってましたが、なかなかやってくれますね。 -
いただいたのは、肉うどん。細めのコシのあるうどんは切れがいいし、甘辛い出汁のうまさも素晴らしいですね。いろんな楽しみがあるお店です。
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では、ここから近くの気になるスポットへ。
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まずは、コンクリート船 武智丸。安浦駅から東にしばらく歩いて海に出たところ。
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ちなみに、コンクリート船というのは終戦間際の物資が極端に不足していた時代に窮余の策として作られた船。八幡製鉄の鋼材や筑豊の石炭などを呉工廠へ運搬する活躍も見せ、また金属を使わなかったことで機雷の被害にも遭いにくかったよう。終戦後は三津口湾に堤防として使われ現在に至ります。見た感じは堤防としての役割が果たされているのかどうかよく分かりませんが、戦争の記憶を留めるものとしてそれなりに貴重なのかなと思います。
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ここから、安浦駅の反対側。安浦歴史民俗資料館に向かいますが、
その途中、仕出し・弁当 上田本店という何やら気になるお店が目に止まりまして。創業昭和5年とある看板がよく目立っています。 -
小さな入り口から入ると中はお弁当や総菜売り場。いなり寿司を買いましたが、お稲荷さんには出汁がよく沁みて、やっぱりこれは老舗の味ですね。近くの大型スーパーが撤退したし、そういう意味でも貴重なお店のようです。
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さて、これが安浦歴史民俗資料館。地元出身の洋画家、南薫造の生家とアトリエを活用した記念館です。
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この南薫造というのは、明治16年、医師の息子として誕生。明治40年、東京美術学校西洋画科を卒業後は、イギリスで学ぶとともに文展、帝展等で活躍。東京美術学校の教授にも。南薫造らがもたらした印象派風の外光表現は、日本洋画の大きな流れの一つとなったといわれるようです。
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館内に入ると医師の家ということなんでしょうけど、
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商家でも農家でもなくの立派なお屋敷。
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まとまりのよい内庭も気持ちがいいですね。
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落ち着いた屋敷の中には旅先で集めた絵葉書コレクションや
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旅をした時の地図かな。
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愛用したゴルフ道具、
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スケッチ画など。
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さらに奥に進んで
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特別展示室には、
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瀬戸内海を描いた作品が何点か。一線を退いて悠々自適となった生活の中で描いた作品だと思いますが、自らの思い出をなぞるような穏やかな味わい。一見さりげない作品ですが、こうして生家で拝見すると味わいが深まるような気がしました。
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敷地内には別棟でアトリエもありまして、
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入ってすぐの
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小さな日本間の先が
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イチオシ
悠々としたアトリエ。
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長く一線で活躍した大画家が故郷に帰った後の静かな余生。そんな暮らしぶりが想像されました。
この日は神戸からわざわざ訪ねてきたという人がいましたが、今でもちゃんとファンがいるのは素晴らしいことだと思います。
さて、これでこの日はおしまい。 -
また改めて、江波山公園です。
頂上部分が開けていて、 -
周囲には、これでもかというほどの桜。
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あれ?
江波山公園の桜ってこんなに豊かだったんですね。 -
ちょっとうっとりして眺めます。
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近所の家族連れとかも何組かいて
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今が盛りの桜を楽しんでいました。
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イチオシ
これは本川の河口付近。行き交う船もいい感じ。
遠くには黄金山も見えています。 -
さてさて、ここのお目当ては、このヒロシマエバヤマザクラ。
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イチオシ
樹齢160年とされる市の天然記念物ですが、清らかな白さがちょっと独特の雰囲気ですよね。
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被爆の痛みにも耐えたことを思うと
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これからも大事にしていかなければならない桜でしょう。
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よく見ると赤みを帯びた葉っぱがあって
山桜の特徴もちゃんと備えているように思います。 -
では、江波まで来たついでに、気になっていたお店にも寄ってみますよ。
リタルダンドは、広島でも知る人ぞ知るのチョコレートの有名店。江波の先っちょという不便な場所にあるのですが、平日でもお客さんはしっかりやってきます。 -
店内はレトロなアンティークが飾られたりして
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ちょっと拘りの雰囲気もあるし、さすがですね。
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このカウンターからチョコのソフトクリームを注文します。
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で、食べるのはここ。こちらも木製ベンチとテーブルの飾らない設定です。
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イチオシ
カカオ70%という濃さギリギリのチョコレートに赤いドロッとしたソースはフランソワーズ。苦みと酸味はそれぞれ妙な手を加えていなくて、全体としてまさに直球勝負のガツンとした仕上がり。誤解を恐れないでいうと、素直なおいしさということではないのですが、たまにはこういうのを味わってみるのも面白いかなという感じ。大人のソフトクリームだと思います。
さて、以上で今年の花見は終了。お疲れ様でした。
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