2022/03/04 - 2022/03/05
49位(同エリア114件中)
タブラオさん
金曜日に有給を取って、一人で宮城・山形の温泉巡り & 瀬見温泉喜至楼に泊まってきました。
元々は鳴子温泉に泊まる予定でしたが、「木造4階建て旅館」で検索していて、たまたま喜至楼を見つけました。喜至楼は国の登録有形文化財ではありませんが、山形県内に現存する最古の旅館建築物とのこと。高層の木造建造物が連なる立派な外観を見た瞬間、ここに泊まることに決めました。
で、どうだったかというと、喜至楼は思ったよりも芸術色はなく、どちらかというと無骨な感じで、客室と廊下の塊のような巨大木造旅館でした。でもまあそれでも、外観は荘厳でカッコいいし、とても気になっていた旅館でしたので、泊まれる内に泊まることができて良かったと思います。一方、温泉の方は2日間で川渡温泉、東鳴子温泉、瀬見温泉、肘折温泉の4ヶ所を回りましたが、最も好印象だったのが川渡温泉藤島旅館でした。お湯もいいし、旅館の雰囲気もいいし、次は泊まりで行ってみたいと思いました。それから短い時間でしたが、肘折温泉にも寄ることも出来て良かったと思います。
色々、温泉も回れたし、気になっていた旅館にも泊まれたし、今回も大満足の一泊温泉旅行となりました。
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7時16分発の「はやぶさ101号」で古川に向かいました。古川に到着するはやぶさ号で、かつ、古川での乗り継ぎも良いため、鳴子温泉に行く時はいつもこのはやぶさ号です。平日のためか空いていました。
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「川渡温泉駅」
これまで行ったことがないところということで、まずは川渡温泉に寄ってみました。川渡温泉駅は当然のように無人駅でした。 -
「藤島旅館」
川渡温泉駅から歩くこと約25分。お目当ての藤島旅館には10時30分頃に着きました。田舎の駅のような旅館建物でした。 -
上の写真は入口を入ったところです。入口の提灯からして、「ザ・昭和」な雰囲気の旅館でした。下は館内の売店ですが、こんな売店も珍しいです。館内は昭和ムード満点でした。
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300円のお風呂と500円のお風呂があり、300円の方は広いけど混んでいるとのことであったため、500円の方にしました。ほとんど独り占めでしたので、こちらにして正解でした。後から300円のお風呂も見せてもらいましたが、風情はありましたが、銭湯のようにガヤガヤしていました。
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肝心のお湯ですが、素晴らしいの一言でした! 東鳴子温泉と同じ油泉かと思っていましたが、全然違いました。油の臭いはほとんどせず、いい感じで硫黄の香りがしていました。ウグイス色のお湯に黒や白の湯の花がたくさん浮いていて、正に極上湯でした。旅館も風情があるし、高くなさそうだし、泊まりの候補先になりました。
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「馬場温泉」
何となく良く聞く名前であったため、取り敢えず寄ってみることにしました。藤島旅館から馬場温泉までタクシーを使いました。ちなみに左の建物は登録有形文化財なのだそうです。馬場温泉に宿泊できるようなことが書いてあったため、左の文化財の建物に泊まれるのかと思い聞いてみたら、今は文化財の建物には誰も住んでいないとのことでした。右の建物が旅館で、日帰り入浴もこの旅館内でできました。 -
お湯も湯船も何の変哲もありませんでした。お湯は東鳴子温泉特有の油泉ですが、同じ東鳴子温泉の高友旅館や初音旅館に比べるとインパクトが全くありませんでした。
何かおかしいと思い、後から調べてみたら、これとは別に敷地内に共同浴場があることがわかりました。ただ、お湯は一緒とのことですので、入らなくて良かったです。 -
「おみやげの店なるみ」
馬場温泉から東鳴子温泉まで歩いていきました。写真はいつもの「おみやげの店なるみ」。鳴子御殿湯駅からすぐです。ここの「なるまん」が美味しくて、いつも買います。 -
「いさぜん旅館」
私の愛読書である「日本百ひな泉」で71位の温泉です。よく名前を聞く旅館ですので、取り敢えず寄ってみることにしました。 -
入口を入ってすぐのところです。ソファに座ったおじさんが睨み付けるような目でこちらを見ていたため、客層が悪いなあと思ったら、旅館のご主人でした。
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置いてある物、飾ってある物は、マニアックなものばかりで、去年の11月に行った愛媛県の「ポコペン横丁」に通じるものがありました。
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日帰りで入れたのは、写真の混浴のお風呂と露天風呂の2ヵ所でした。混浴のお風呂は中央に壁があって、湯船が2つありました。ひなびた感満点でなかなかいい雰囲気でしたが、肝心のお湯は、館内のインパクトとは打って変わって、とても普通でした。ちょうど直前に入った馬場温泉と同じ印象でしたが、ここのお湯がイマイチなのか、それとも油泉そのものがイマイチと感じるようになったのか不明です。また近いうちに高友旅館に行く予定ですので、高友旅館のお湯と比べてみたいと思っています。
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「露天風呂」
露天風呂と露天風呂の横におまけのような内風呂がありました。馬場温泉と同じで、何の変哲もないお風呂でした。 -
鳴子御殿湯駅を14時40分に出て、瀬見温泉に向かいました。鳴子温泉周辺も少し雪が残っていましたが、新庄方面に行くに従い、積雪量はどんどん増えていきました。
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「瀬見温泉駅」
ここも無人駅でした。下の写真は駅前の国道沿いの民家(?)ですが、空き家なのか、ここだけ雪降ろしがされてなくて、屋根の雪が物凄いことになっていました。 -
「瀬見温泉 喜至楼」
瀬見温泉駅から歩いて10分位のところにありました。写真は喜至楼の本館です。明治初期の建物なのだそうです。登録有形文化財ではありませんが、山形県内に現存する最古の旅館建築物なのだそうです。 -
本館入口。吸い寄せられるように中に入りました。
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宿泊の受付は別館の方でしたが、誰もいなかったし、魅力的な装飾品の数々に目を奪われてしまい、暫しフォトタイム。「明治、大正、昭和を一度に感じられて、喜至楼はまさにワンダーランド!」とHPにあり、美術品の宝庫的な書き方がされていましたが、ここは正にその通りでした! ただ旅館内で芸術的な香りを感じたのは、結局ここだけでした。
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ひざまづく和服の女性の装飾品がとても印象的で、この写真ばっか撮ってしまいました。
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本館を一旦出て、別館に向かう前に、本館建物をパシャリ。この手の木造建築が最近好きです。
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本館から別館に行く間に湯前神社と飲泉所がありました。飲泉所のお湯の匂いを嗅いでみると、ほのかな硫黄臭がしますが、なぜか喜至楼のお湯はまったく硫黄臭がしませんでした。
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「喜至楼別館」
一部大正時代の建築だそうですが、宿泊用に使われている客室は昭和後半に建築されたのだそうです。実際に泊まった部屋はこの写真の更に右側にある建物ですので、いかに大規模な木造旅館であるかがわかると思います。 -
今回泊まった建物です。昭和後期の建物のようですが、他の威厳のある建物と比べると外観はちょっとな感じでした。
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別館の入口を入ったところです。他に客もいないし、薄暗くてガランとしていました。女将とおぼしき女性がノーマスクで迎えてくれましたが、あくまで自然体ということで、細かいことは気にしてはいけません。観光旅館とは対極にあるような雰囲気でしたが、これはこれで味があって好きです。
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後から撮ったものですが、入口付近に飾られていたものです。
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別館のお部屋に泊まりました。本館のトイレなしの狭い部屋で充分でしたが、本館にすると和牛ステーキのコースを選べなかったため別館にしました。「国産牛ステーキ付き!山形郷土料理プラン」で16,500円でした。バス・トイレ付きでお風呂は温泉でしたが、結局使いませんでした。
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窓が二方向にあって、写真は広縁側の窓からの景色です。屋根が見えているのは本館建物です。表通りはしっかり除雪されていましたが、見えないところには物凄い量の雪が積み上がっていました。
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もう一方の窓からの景色です。別館建物が見えます。下に庭というか池がありましたが、カチンカチンに凍っていました。
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部屋で少し休んだ後、館内を探検してみました。
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本館と別館を繋ぐ階段です。この階段を何往復したことか! 4階までありますが、本館も別館もくまなく回りました。使ってない部屋や物置きのような部屋も多く、もったいない気がしました。
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石油ストーブが館内のあちこちに置いてありました。広い館内ですが、それほど寒いと感じることはありませんでした。ただ木造建築に石油ストーブは少し怖い気がしました。
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館内にあった装飾品をいくつか。館内にあるのは基本的に廊下と客室だけで、色気のあるものは多くはありませんでした。
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案内表示もレトロな感じで、昭和な気分を盛り上げてくれました。
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「考古学資料」と書いた棚の中に飾られていたものですが、この辺りは昼間でも薄暗くて、見てもらうために陳列してあるわけではなさそうでした。
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さて、お風呂ですが、名物の「ローマ式千人風呂」が19時00分まで女性専用であったため、他のお風呂から先に回りました。写真は「ローマ式千人風呂」の手前にある洗面台です。
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上は別館にある「オランダ風呂」です。特筆すべきものはありません。ただ湯気が凄かったなと。それから、下が「ローマ式千人風呂」の隣にある男女別の「あたたまり湯」です。こちらは写真を撮っただけでした。いずれも無味無臭で無色でした。
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貸切の家族風呂もありましたが、小さいし、そもそもお湯が張ってありませんでした。
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「ローマ式千人風呂」
千人というほどではありませんが、確かに広々としていました。天井が高くて、中央の大きな柱がローマというかギリシャ風でした。大正ロマンなお風呂で雰囲気は良いのですが、とにかく湯気で真っ白でした。お湯は、温泉臭のようなものは感じられましたが、ほとんど無味無臭でした。 -
「岩風呂」
「ローマ式千人風呂」と同じところにありました。写真を撮っただけでした。 -
夕食はお部屋ではなく専用の個室でいただきました。
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夕食は和牛ステーキ付きのコースにしました。それほど期待せずに行ったのが良かったのか、大満足の内容でした。牛肉は陶板焼きでいただきましたが美味しかったです。ちなみに、右上は馬刺しです。
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魚も充実していました。右上は鮎ですが、油が乗っていて美味でした。鯉の甘露煮は山形の定番ですが、正に絶品でした。
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ワインも梅酒もなかったため日本酒にしました。値段を確認せずに冷蔵庫から出したのがいけなかったのですが、チェックアウト時に1本2,000円と言われて、後悔しました。
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翌日の朝食です。個室ではなく広間で食べましたが、元々宿泊客が少なかったせいか、他に誰もいませんでした。
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さて翌日ですが、10時50分発の電車でしたので、10時00分にチェックアウトしました。写真は本館を別の角度から撮ったものです。建物の1階部分は「ローマ式千人風呂」です。本館の道を挟んだ向かい側には、共同浴場「せみの湯」があり、ほんのり硫黄の香りが漂っていたため、前日の夕方に寄ってみましたが、地元民以外はお断りでした。
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瀬見温泉駅に向かう途中ですが、瀬見温泉の温泉街を川の向こう側から撮ってみました。
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上の写真を拡大したものです。手前が本館で、奥にあるのが別館です。事前に旅館の写真を見ても、なかなかイメージが湧きませんでしたが、この写真を見ると位置関係がよくわかります。
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瀬見温泉から新庄に電車で移動し、新庄から肘折温泉行きのバスに乗りました。乗り換え時間が4分しかなくヒヤヒヤしましたが、何とか間に合いました。
下の写真は途中の景色です。肘折温泉一体は日本でも有数の豪雪地帯だそうですが、これでも今年は雪が例年に比べて少ないのだそうです。 -
「肘折温泉」
狭い通りに旅館がびっしりと並んでいて、とても風情がある温泉街でした。途中で雨が降ってきましたが、雪だったらもっと雰囲気が出た気がします。 -
温泉街を一通り回った後、お昼にしましたが、開いているお店がほとんどない! ということで、夜は居酒屋のこのお店を覗いて、誰もいないことを確認して、ここで食べました。写真のラーメンは600円でしたが、ボリューム満点だったし、美味しかったです。
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上のお店のご主人が見せてくれたものですが、ちょうどお店の前の通りの1950年頃の写真です。この頃は温泉宿は湯治で訪れる客が一般的だったそうで、1週間位、自炊をしながら滞在するのだそうです。当時は凄い賑わいだったそうで、当然予約なんかできませんから、来ても泊まるところがないというのが普通にあったのだそうです。
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「三浦屋旅館」
事前に主要なところに電話して聞いてみましたが、コロナの関係で日帰り入浴をやっているのはここくらいでした。取り敢えず、やっていて助かりました。 -
お湯は激熱でした。右の写真の右端に水道のホースが見えますが、MAXで水を注ぎ込んでも一向に温くならない位、強烈な熱さでした。お湯の色も特徴的でしたが、香りはそれほど感じられず、口に含んでみましたが、味もほとんどありませんでした。ただただ熱かったという記憶だけが残りました。
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17時12分発の「つばさ156号」で帰京しました。夕食は山形駅で買ったパンを新幹線の中で食べました。帰りもガラ空きでしたが、さすがに東京駅まで3時間半は長く感じました。
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