2022/02/19 - 2022/02/23
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ミズ旅撮る人さん
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いつか実際に見てみたいと思っていたオホーツク海沿岸の流氷を見に行きました。
せっかくなので、3日間流氷尽くめの体験ツアーを選んで参加しました。
初日は紋別のガリンコ号に乗船。2日目は網走でおーろら号に乗船。
午後に知床で流氷ウォーク、3日目は野付半島で氷平原ウォークです。
ただ、砕氷船に乗って流氷を眺めるだけでなく、実際にその上を歩いて、
流氷の海にプカプカ浮かんでみたい。
そのために個人ではなくツアーで行くことにしました。
初日はガリンコ号でのサンセットクルーズ。夕陽が落ちる前後のクルーズで、
とても良かったです。ところが、翌朝、強い風に流されて流氷は姿を消していました。
網走でも流氷帯は港から遠く、おーろら号は港近くに取り残された流氷の間を
進むだけでした。
更に、いつもここだけは流氷でびっしりだとバスガイドお勧めの知床でも、
流氷がいなくて、流氷ウォークは中止となりました。
ここまでは自然現象なのだから仕方がないねという範囲内でした。
ところが、この夜から知床半島の先に爆弾低気圧が急速に発達し、
強烈な暴風雪となりました。帰りに使うはずの中標津空港は早々に閉鎖となりました。
いったいどこの空港から飛び立てるのか不安の中、最終日の朝を迎えました。
それから、まさかの延泊2日となりました。
斜里の町は周囲の道路が閉鎖されて、どこにも行くことが出来なくなったのです。
ホテルの窓から猛烈に吹きすさぶ雪を見ているしかありません。
延泊2日目には風が治まって来たので、港に流氷を見に行きました。
これまでで最も大量の立派な流氷原を見ることが出来ました。
ツアーでは見られなかったのに、延泊で見られるとは・・・
2泊3日のツアーの筈が、4泊5日になってしまった顛末です。
前編は、紋別のガリンコ号サンセットクルーズです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス AIR DO
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
PR
-
紋別空港行きの便が取れなかったのか、
網走に近い女満別空港に向かってAIR-DOに乗っています。
眼下に凍り付いた屈斜路湖が見えました。 -
女満別空港が近いので降下を始めた飛行機の窓からは、
知床連山の雪景色が見えます。 -
AIR-DOの機内では、ドリンクサービスにほたてスープが選べます(2月限定)。
魚介類の臭みは全くなく、たいへん美味しかったです。
さて、このカップにはこのようなキャンディーが詰め込んであり、
一緒に入っていた除菌シートには
「またお待ちしております。」と書かれていました。
航空会社を応援したくて、機内販売をせっせと購入したところ、
その袋の中に入っていたのです。
私は「映え~」が苦手なので、SNSはやりませんが、
メッセージは確かに受け取りました。
この場にて紹介させていただきます。
久しぶりにDOに乗れて良かったです。 -
女満別空港に降り立ち、
一路、サロマ湖畔を走って紋別に向かいます。
見事な一面の雪景色が車窓に続きます。 -
国道39号から333号に入り、途中で北上してサロマ湖畔に出ます。
計呂地(けろち)交通公園です。
緑色のシートにくるまったSLがあります。湧別町計呂地交通公園 公園・植物園
-
2010年7月に訪れた時の写真です。
このすぐ向こう側はサロマ湖畔で散策路が伸びています。 -
今、サロマ湖は真っ白な氷と雪の下に眠っています。
釣りをしている人がいました。テントを張らないのかなあ? -
途中、トイレ休憩で立ち寄った「道の駅 愛ランド湧別」に、
こんな顔出し看板がありました。
上湧別のチューリップ公園は、一面チューリップだらけになります。
ちょうど冬季オリンピックの最終盤で、カーリング女子が決勝進出で
盛り上がっているところでした。道の駅 愛ランド湧別 道の駅
-
そろそろ紋別です。オホーツク海の水平線に白い流氷帯が見えます。
接岸はしていないようですが、ここから見えるなら
砕氷船で行かれるでしょう。 -
「オホーツクとっかりセンター」のそばには、
初代のガリンコ号が展示されています。
初代ガリンコ号は、1987年2月1日~1996年3月10日に
運行されていました。
旅客定員70名の小さな船でしたが、アルキメディアンスクリューを
4基搭載していました。
アラスカの油田開発用に試験的に作られた砕氷船を
紋別市がガリンコ号として運行することにしたのです。 -
オホーツクタワーが見えます。ガリンコ号乗り場の前から
無料の送迎バスが出ています。氷海展望塔オホーツクタワー 名所・史跡
-
タワーへの桟橋の付け根では、「流氷まつり」が開催されています。
明日が最終日です。 -
会場には雪像ではなく、氷像が展示されています。
-
ここのメインは、「諫早神社・アマビエさま」です。
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陸上自衛隊第25普通科連隊の製作です。
2022年は札幌の雪まつりは製作途中で中止となりました。
小規模とは言え、紋別の流氷まつりが開催されていて良かったです。
幟旗には「アマビエゆかりの神社・諫早神社 九州総守護 四面宮」と
書かれています。 -
氷像「解凍キット2」コナンのキャラクターをもじっているのですね。
-
ワンピースの船かな?
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紋別のシンボル「カニの爪」
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実物はこちら。
カニの爪 (オブジェ) 名所・史跡
-
冬のまつり会場に付き物の氷の滑り台。
大人が滑ると結構勢いが付くので、着地時にうっかりすると
尾てい骨をしこたま打ちます。 -
造花の氷漬け。
-
水中花のようで、結構きれいです。
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上からも見られるのがまた、おもしろい。
-
イチオシ
どうしても気泡が入ってしまうのですが、
それがまた不思議な景色になっています。 -
気泡の帯が、何かを纏っているように見えます。
-
色紙のような一枚です。
-
氷の中の気泡を撮ったのですが、
あちこちにハートが閉じ込められています。 -
氷の中にも芸術作品が隠れています。色のない抽象画。
-
ガリンコ号乗り場の壁に貼ってあった「グラフでみる流氷」です。
地球温暖化の影響で年々観測できる日程が狭まっています。
バスガイドさんも、「10年後には流氷は見られるのかしら。」と
言っていました。 -
16:15。サンセットクルーズの出発です。
ツアーで集合してから乗船だったので、既に甲板には人がいっぱいです。
もし、流氷が無かったり、悪天候で欠航したら、
ツアーでは観光の代替地として「オホーツクとっかりセンター」や
「オホーツクタワー」に行く予定でした。 -
サンセットクルーズで一番大事な太陽は、
遮る雲もなく良く見えています。 -
出航しました。係員たちが手を振っています。
今回乗船したのは、ガリンコ号Ⅱで、旅客定員は195名。
アルキメディアンスクリューを2基、船首に搭載しています。
本来は「ガリンコ号Ⅲ IMERU」が、2021年1月9日に就航したのですが、
不調のため今期の運航はないそうです。 -
オホーツクタワーに向かうクリオネプロムナードから
突堤が突き出ています。
考えたことが無かったのですが、流氷が押し寄せて、
船が港から出られなくなる事があるそうです。
この場合も運航中止なので、代替地に振替です。贅沢な理由です。 -
オホーツクタワーは、地上階は無料で利用できます。
流氷にぐるりと囲まれることもあり、
そうした様子を船に乗らずに見ることが出来ます。 -
流氷帯は岸から離れているので、
この辺りには、砕けた氷が漂っているだけです。
その氷の上にちょこんと雪が綿帽子のように乗っているのが可愛いです。 -
蓮葉氷が漂う海を進むと、程なくして流氷のかけらが
水面を覆うようになりました。
岸にびっしり接岸していると、この海から流氷までの変化が
見られないので、程よい距離に流氷がいてくれたと思います。 -
流氷本体はまだ沖合です。
-
流氷の一部とは言え、まだ「池に張った氷」程度の状態です。
-
少し氷が大きくなって来ました。
氷の縁に雪が積もっているのが不思議です。
オオオニバスのような形ですね。明日はあれに乗れるんだぞ~~~
(と、この時は思っていました)。 -
砕氷船は運行時間が限られているので、
あまり遠くまで行くことが出来ません。
所要時間は約1時間ですが、最大で1時間半まで延長することが
あるそうです。
あの流氷帯が、もう少し遠かったら、沖に見えているのに行かれない
「絵に描いた餅」となるところでした。
昨日まではそんな日が続いていたとガイドさんが言っていました。 -
流氷は互いにぶつかり合い、乗り上げるようになります。
初「乗り上げ氷」が見られました。 -
水面に浮かぶ氷が大きな板状になって来ました。
そろそろ流氷帯の縁に到着したようです。 -
まだアザラシはおろか、オジロワシでも乗れそうもありませんが。
-
左舷から右舷に移動しました。
デッキにはたくさんの人が手摺に張り付いているので、
自由に撮影するのは至難の業です。 -
あれ?ひょっとして流氷が割れてる?
そう言えばさっき船内放送で「流氷帯に入って氷を割ります。」
と言っていたような。 -
展望デッキから船内に入り、1階の船首に来ました。
アルキメディアンスクリューが見えます。 -
おお!氷を割りました。
-
右側のスクリューです。
これが見える窓は2枚だけなので、もっとびっしり人がいるかと
思ったら、意外に空いていました。 -
イチオシ
再びデッキに上がると、船は向きを変えて、港に戻り始めていました。
ちょうど夕陽が大山に隠れるタイミングです。 -
天気さえ良かったら、絶対にサンセットクルーズがお薦めです。
2月限定で、サンライズクルーズもあるそうです。
そちらは水平線から太陽が出ます。いや、流氷原から昇るのかな? -
流氷原が夕日に染まって行きます。
-
ガリンコ号に割られた氷の亀裂が、ビシッと伸びて行きます。
-
これが見られて良かったなあ。
これがどれ程幸運だったか、後で思い知ることになります。 -
これだけ大きな氷に乗り上げていないということは、
まだ氷の押し寄せる圧力が少なくて、押し合いにならないのですね。
札幌管区気象台のHPには、海氷(流氷)の予想が掲載されています。
樺太に沿って南下して来た流氷は、紋別よりも網走から知床に
向かって行くようで、この日の紋別の流氷予想は、
少し沖合になっていて、当たっていました。
明日の予想では、網走は岸にまでびっしりとなっていました。
結果は後編にて。 -
今回の表紙です。
これを撮るには多くの人の頭の間を狙って、ギリギリでした。
揺れる船上で、普通に構えることが出来ない撮影は、
なかなかシンドイです。 -
氷の間の水面が夕陽で赤くなっています。
このわずかな時間を堪能出来て、幸せでした。 -
太陽は山の向こうに落ちてしまいましたが、
最後の最後に海面を輝かせて行きました。 -
太陽が沈むと、流氷も色を失い、やがて夕闇に沈んで行きます。
-
ようやく左舷の手摺が空いたので、クルーズの最後をここで撮ります。
-
「乗り上げ氷」がありました。流氷の迫力が増します。
-
船から側面を見下ろします。
-
ガリンコ号に割られた氷が海中に飲み込まれて行きます。
-
早くに船に乗り込めていれば、こうして自由に展望が楽しめたのになあ。
ツアーの悲しさ。 -
ずうっと網走・知床方面に続いている流氷。
明日も会えると思っていたのに・・・ -
「乗り上げ氷」は、裏面は水気が多そうです。
氷山は、海面に出ている部分は「氷山の一角」ですが、
流氷は薄そうですね。
そもそもオホーツク海では、海面から50mまでは
塩分の薄い海水のある二重構造になっていて、
海水の凍る-1.8℃に短時間で達するため、流氷が出来るのです。
海面近くの塩分濃度の薄い海水が凍るのが流氷。
氷山は地上で出来た巨大な氷が海に落ちて浮かんでいるので
巨大になれるのですね。 -
だんだんと氷が少なくなって来ました。淋しいなあ。
-
デッキにいる人が少なくなったので、
左右どちらにも自由に移れるようになりました。
こちら側の流氷はまだ少しありますね。 -
氷が割れて来ました。いよいよクルーズも終わりです。
-
流氷が終わった海面が何だか変です。
-
油でも流れているのかと思う程、どんよりとした海面に
蓮葉氷がくらげの大量発生のように浮かんでいます。 -
おそらく落日直後にしか見られない現象なのでしょう。
サンセットクルーズは、時々刻々と変化する光の中で
流氷を見られる素晴らしいものでした。 -
防波堤に、天然記念物のオジロワシがいました。
流氷の上にいるところを見られなかったのは残念だけど、
そこにいてくれてありがとう。 -
ガリンコ号の発着する海洋交流館が見えて来ました。
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接岸したガリンコ号からは、「流氷まつり」のライトアップが見えます。
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クリオネプロムナードもライトアップされています。
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足元が暗くなる直前の絶妙な時間に寄港しました。
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アルキメディアンスクリュー。何故アルキメデスなんだろう?
紀元前2~3世紀の科学者アルキメデスが考案した揚水機が基本の
ねじ構造のことです。水を汲み上げることが当初の用途でしたが、
その構造は様々な分野に応用されて、
ガリンコ号の砕氷システムにも用いられるようになりました。 -
ガリンコ号Ⅱお疲れさまでした。
明日の朝は6時からサンライズクルーズだね。
(翌日から荒天で運航中止でした) -
この日の宿はすぐそばにある紋別プリンスホテル。
7ヵ月前に泊ったホテルでした。
紋別にはあまりホテルが無いからね・・・紋別プリンスホテル 宿・ホテル
-
ホテルでの夕食です。
帆立焼売・刺身・帆立ステーキ・帆立塩辛・海鮮鍋・カレイの唐揚げ。
ほたて三昧のメニューでした。
後から思えば、この日だけがツアーを楽しめた1日でした。
爆弾低気圧による大波乱の2日目以降は後半にて。紋別プリンスホテル 宿・ホテル
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