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2016~17年の年末年始の北タイ旅行4日目。<br /><br />2016年の大晦日でもあるスコータイ2日目のこの日は、前日に引き続きスコータイ歴史公園を観光。<br /><br />まずは午前中、歴史公園の西側にある山林地帯をレンタサイクルで回り、自然の中にある朽ち果てた雰囲気の仏教遺跡を鑑賞していきます。<br /><br /><旅程表><br /> 2016年~2017年<br /> 12月28日(水) 成田→香港→チェンマイ<br /> 12月29日(木) チェンマイ<br /> 12月30日(金) チェンマイ→スコータイ<br />〇12月31日(土) スコータイ→チェンマイ<br />  1月 1日(日) チェンマイ→チェンライ<br />          →チェンセン(ゴールデントライアングル)<br />          →メーサイ→チェンマイ<br />  1月 2日(月) チェンマイ→香港<br />  1月 3日(火) 香港→成田

春うららの北タイ(5) ワット・サパーン・ヒンとワット・チェーディー・ンガム~スコータイ城壁西側の素朴な寺院群

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2016/12/31 - 2016/12/31

8位(同エリア426件中)

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エンリケ

エンリケさん

この旅行記のスケジュール

この旅行記スケジュールを元に

2016~17年の年末年始の北タイ旅行4日目。

2016年の大晦日でもあるスコータイ2日目のこの日は、前日に引き続きスコータイ歴史公園を観光。

まずは午前中、歴史公園の西側にある山林地帯をレンタサイクルで回り、自然の中にある朽ち果てた雰囲気の仏教遺跡を鑑賞していきます。

<旅程表>
 2016年~2017年
 12月28日(水) 成田→香港→チェンマイ
 12月29日(木) チェンマイ
 12月30日(金) チェンマイ→スコータイ
〇12月31日(土) スコータイ→チェンマイ
  1月 1日(日) チェンマイ→チェンライ
          →チェンセン(ゴールデントライアングル)
          →メーサイ→チェンマイ
  1月 2日(月) チェンマイ→香港
  1月 3日(火) 香港→成田

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
グルメ
3.0
交通
3.0
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
高速・路線バス 自転車 徒歩
航空会社
キャセイパシフィック航空
旅行の手配内容
個別手配

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  • 12月31日(土)<br />6時30分、スコータイ新市街の宿、バーンタイ・ゲストハウスにて起床。<br /><br />この日は夕方のチェンマイ行きのバスの時間まで、前日に引き続きスコータイ歴史公園の仏教遺跡を巡っていく予定ですが、せっかくなので新市街もちょっぴり散策。<br /><br />まずは宿のすぐ近くを流れるヨム川沿いの道をぶらぶら。

    12月31日(土)
    6時30分、スコータイ新市街の宿、バーンタイ・ゲストハウスにて起床。

    この日は夕方のチェンマイ行きのバスの時間まで、前日に引き続きスコータイ歴史公園の仏教遺跡を巡っていく予定ですが、せっかくなので新市街もちょっぴり散策。

    まずは宿のすぐ近くを流れるヨム川沿いの道をぶらぶら。

  • 続いてはスコータイの新市街と歴史公園とをつなぐメインストリートにやってきました。<br /><br />朝早くからたくさんの車や人が動いていて、まさに“アジアの雑踏”という感じです。

    続いてはスコータイの新市街と歴史公園とをつなぐメインストリートにやってきました。

    朝早くからたくさんの車や人が動いていて、まさに“アジアの雑踏”という感じです。

  • そのメインストリートを横道に入ると、これまたたくさんの人々で賑わう朝市が。<br /><br />緑たっぷりの野菜を売る人や・・・。

    そのメインストリートを横道に入ると、これまたたくさんの人々で賑わう朝市が。

    緑たっぷりの野菜を売る人や・・・。

  • いつ捕ったものなのか、大量の魚を売る人も。<br /><br />やはりこういう市は女性が多い感じですかね。

    いつ捕ったものなのか、大量の魚を売る人も。

    やはりこういう市は女性が多い感じですかね。

  • 東南アジアらしい、こんなお供え用のお花を売る人もいますね。

    東南アジアらしい、こんなお供え用のお花を売る人もいますね。

  • メインストリート沿いでは、朝から串焼きを売るお店も。<br /><br />・・・以上、早朝のタイの地方都市の賑わいを感じられた、なかなか興味深い散策でした。

    メインストリート沿いでは、朝から串焼きを売るお店も。

    ・・・以上、早朝のタイの地方都市の賑わいを感じられた、なかなか興味深い散策でした。

  • 宿に戻り、チェックアウトして荷物を預けた後、8時、前日と同じ停留所からソンテオ(小型トラック)に乗ってスコータイ歴史公園へ(運賃30バーツ=約100円)。<br /><br />この日もスコータイは春のような暖かな気候で絶好の観光日和です。

    宿に戻り、チェックアウトして荷物を預けた後、8時、前日と同じ停留所からソンテオ(小型トラック)に乗ってスコータイ歴史公園へ(運賃30バーツ=約100円)。

    この日もスコータイは春のような暖かな気候で絶好の観光日和です。

  • 8時30分、ソンテオはスコータイ歴史公園の入口に到着。<br /><br />ここで早朝から営業していた飲食店に入り、観光前の腹ごしらえ。<br /><br />まずはマンゴージュースを注文(50バーツ=約165円)。<br /><br />うーむ、ちょっと味が薄いかな・・・。

    8時30分、ソンテオはスコータイ歴史公園の入口に到着。

    ここで早朝から営業していた飲食店に入り、観光前の腹ごしらえ。

    まずはマンゴージュースを注文(50バーツ=約165円)。

    うーむ、ちょっと味が薄いかな・・・。

  • そしてメインで頼んだのはレッドカレー味のフライドライス(80バーツ=約265円)。<br /><br />舌がヒリヒリするほどの辛さでしたが、まあ美味しかったです。<br /><br />ちなみにお代を支払う際、小銭がなかったので1000バーツ札を出したところ、高校生くらいの若い女性の従業員は、“ちょっと待って”と言い残してバイクでどこかへ。<br /><br />ちょっぴり心配になりましたが、数分して100バーツ札をたくさん持って戻ってきてくれました。

    そしてメインで頼んだのはレッドカレー味のフライドライス(80バーツ=約265円)。

    舌がヒリヒリするほどの辛さでしたが、まあ美味しかったです。

    ちなみにお代を支払う際、小銭がなかったので1000バーツ札を出したところ、高校生くらいの若い女性の従業員は、“ちょっと待って”と言い残してバイクでどこかへ。

    ちょっぴり心配になりましたが、数分して100バーツ札をたくさん持って戻ってきてくれました。

  • 食後の9時、前日と同じレンタサイクル屋でビニールチェーン付きの自転車を借りて(一日30バーツ=約100円)、いざ、遺跡観光へ。<br /><br />この日は前日に時間がなくて行けなかった、城壁の西側と南側のエリアを回っていく予定。<br /><br />自転車を走らせていくと、歴史公園中心部の池に鮮やかな花を咲かせる蓮の一群が見えてきました。

    食後の9時、前日と同じレンタサイクル屋でビニールチェーン付きの自転車を借りて(一日30バーツ=約100円)、いざ、遺跡観光へ。

    この日は前日に時間がなくて行けなかった、城壁の西側と南側のエリアを回っていく予定。

    自転車を走らせていくと、歴史公園中心部の池に鮮やかな花を咲かせる蓮の一群が見えてきました。

    スコータイ遺跡公園 史跡・遺跡

  • 歴史公園の蓮の花は濃いピンク色で何とも鮮やか。

    歴史公園の蓮の花は濃いピンク色で何とも鮮やか。

  • 蓮は早朝に開花し、昼には閉じてしまうとのことで、この時間に蓮の池を通りかかって美しい花を見ることができて、何ともラッキーでした。

    蓮は早朝に開花し、昼には閉じてしまうとのことで、この時間に蓮の池を通りかかって美しい花を見ることができて、何ともラッキーでした。

  • 9時25分、歴史公園の中心部から3kmほど離れたところにある、公園西の入口へ。<br /><br />ここも普段なら入場料100バーツ(約330円)を徴収されるところ、世界遺産登録25周年記念期間中とのことで、無料。<br /><br />自転車持ち込み代10バーツ(約33円)のみ徴収されます。

    9時25分、歴史公園の中心部から3kmほど離れたところにある、公園西の入口へ。

    ここも普段なら入場料100バーツ(約330円)を徴収されるところ、世界遺産登録25周年記念期間中とのことで、無料。

    自転車持ち込み代10バーツ(約33円)のみ徴収されます。

  • 9時30分、公園西の入口から南に向かって少し自転車を走らせると、右側に“WAT SAPHAN HIN”(ワット・サパーン・ヒン)と書かれた看板を発見。<br /><br />その先を見ると、自転車では行けない小高い丘へと続く石の道が。<br /><br />この寺院の名前になっている“サパーン・ヒン”とは“石の道”を意味し、まさにこの頂上へと続く道のことを言っているのだとか。

    9時30分、公園西の入口から南に向かって少し自転車を走らせると、右側に“WAT SAPHAN HIN”(ワット・サパーン・ヒン)と書かれた看板を発見。

    その先を見ると、自転車では行けない小高い丘へと続く石の道が。

    この寺院の名前になっている“サパーン・ヒン”とは“石の道”を意味し、まさにこの頂上へと続く道のことを言っているのだとか。

  • ここで自転車を降りて、丘への道を登っていきます。<br /><br />少し行くと・・・てっぺんに何やら建造物らしきものが見えてきました。

    ここで自転車を降りて、丘への道を登っていきます。

    少し行くと・・・てっぺんに何やら建造物らしきものが見えてきました。

  • よく見るとそれは巨大な仏陀の立像。<br /><br />あれがワット・サパーン・ヒンのご本尊・・・。

    よく見るとそれは巨大な仏陀の立像。

    あれがワット・サパーン・ヒンのご本尊・・・。

    ワット サパーン ヒン 寺院・教会

  • そして9時40分、ついに丘の頂上へ。<br /><br />ここは標高200mほどで、登ってきた東の方を眺めると、一面、緑の野や森の雄大な景色が・・・。<br /><br />こちらにはスコータイ旧市街を取り巻く城壁があるはずですが、大自然を前にしてかき消されてしまい、建造物らしきものはまったく見当たりませんね。

    そして9時40分、ついに丘の頂上へ。

    ここは標高200mほどで、登ってきた東の方を眺めると、一面、緑の野や森の雄大な景色が・・・。

    こちらにはスコータイ旧市街を取り巻く城壁があるはずですが、大自然を前にしてかき消されてしまい、建造物らしきものはまったく見当たりませんね。

  • 雄大なスコータイ歴史公園の眺望から振り返ると、ワット・サパーン・ヒンの巨大な仏陀の立像が。<br /><br />この立像、“プラ・アッターロ”(Phra Attharot)と呼ばれているもので、その高さは12.5mと、なかなかの大きさ。<br /><br />しかしその立派さにもかかわらず、立像の前にある“NO ENTRY”と書かれた標識が何とも殺風景ですね・・・。

    雄大なスコータイ歴史公園の眺望から振り返ると、ワット・サパーン・ヒンの巨大な仏陀の立像が。

    この立像、“プラ・アッターロ”(Phra Attharot)と呼ばれているもので、その高さは12.5mと、なかなかの大きさ。

    しかしその立派さにもかかわらず、立像の前にある“NO ENTRY”と書かれた標識が何とも殺風景ですね・・・。

  • “NO ENTRY”と書かれた標識が入らないような角度でアッターロ仏を再びパチリ。<br /><br />このワット・サパーン・ヒン、スコータイ朝第3代のラームカムヘーン大王(在位:1279-1299年頃)時代の建立で、ラームカムヘーン大王が白い象に乗って祈りを捧げた寺院と伝えられているそうです。<br /><br />【ワット・サパーンヒン~タイ国政府観光庁】<br />https://www.thailandtravel.or.jp/wat-sapan-hin/

    “NO ENTRY”と書かれた標識が入らないような角度でアッターロ仏を再びパチリ。

    このワット・サパーン・ヒン、スコータイ朝第3代のラームカムヘーン大王(在位:1279-1299年頃)時代の建立で、ラームカムヘーン大王が白い象に乗って祈りを捧げた寺院と伝えられているそうです。

    【ワット・サパーンヒン~タイ国政府観光庁】
    https://www.thailandtravel.or.jp/wat-sapan-hin/

  • 9時55分、ワット・サパーン・ヒンの丘を降りて次に訪ねたのは、こちらの“ワット・アラニィク”(Wat Aranyik)。<br /><br />現在ではレンガ製の台座しか残っていない寂しい寺院ですね・・・。<br /><br />なお、先ほどのワット・サパーン・ヒンとは約500mしか離れていないため、両者あわせてひとつの寺院であったとも考えられているとか。

    9時55分、ワット・サパーン・ヒンの丘を降りて次に訪ねたのは、こちらの“ワット・アラニィク”(Wat Aranyik)。

    現在ではレンガ製の台座しか残っていない寂しい寺院ですね・・・。

    なお、先ほどのワット・サパーン・ヒンとは約500mしか離れていないため、両者あわせてひとつの寺院であったとも考えられているとか。

  • そのワット・アラニィクのすぐ近くにあったのが、こちらの“ワット・チャン・ロブ”(Wat Chang Rob)。<br /><br />こちらの寺院はしっかり仏塔が残っていて・・・。

    そのワット・アラニィクのすぐ近くにあったのが、こちらの“ワット・チャン・ロブ”(Wat Chang Rob)。

    こちらの寺院はしっかり仏塔が残っていて・・・。

  • その台座には、一部残っているものもありますが、何かが埋め込まれていた穴の跡が。<br /><br />近くにあった解説板によると、穴の中には24の象の彫刻があったとのこと。<br /><br />そういえば、スコータイ朝が上座部仏教を採り入れた先であるスリランカのアヌラーダプラでも、象の頭に囲まれた仏塔があったことを思い出しました。<br /><br />【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(1) アヌラーダプラのルワンウェリ・サーヤ大塔】<br />https://4travel.jp/travelogue/11108026#photo_link_42779420

    その台座には、一部残っているものもありますが、何かが埋め込まれていた穴の跡が。

    近くにあった解説板によると、穴の中には24の象の彫刻があったとのこと。

    そういえば、スコータイ朝が上座部仏教を採り入れた先であるスリランカのアヌラーダプラでも、象の頭に囲まれた仏塔があったことを思い出しました。

    【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(1) アヌラーダプラのルワンウェリ・サーヤ大塔】
    https://4travel.jp/travelogue/11108026#photo_link_42779420

  • このワット・チャン・ロブには、仏塔の前面にいくつかラテライト石の柱が遺されていて、これまで見てきた歴史公園内の他の寺院と同様、礼拝堂(ウィハーン、ヴィハーラ)があったものと推察されます。

    このワット・チャン・ロブには、仏塔の前面にいくつかラテライト石の柱が遺されていて、これまで見てきた歴史公園内の他の寺院と同様、礼拝堂(ウィハーン、ヴィハーラ)があったものと推察されます。

  • 10時、ワット・チャン・ロブを後にし、サイクリングロードのようになっている歴史公園西側の一本道を自転車に乗って進んでいきます。<br /><br />途中現れたのは、こんな“ボーイスカウトキャンプ”とかかれた看板とトーテムポール。<br /><br />なるほど、自然がいっぱいでキャンプをするにはいい環境ですが、タイ仏教の聖地とも言える場所に、アメリカ先住民の文化であるトーテムポールを立ててもいいのか・・・。

    10時、ワット・チャン・ロブを後にし、サイクリングロードのようになっている歴史公園西側の一本道を自転車に乗って進んでいきます。

    途中現れたのは、こんな“ボーイスカウトキャンプ”とかかれた看板とトーテムポール。

    なるほど、自然がいっぱいでキャンプをするにはいい環境ですが、タイ仏教の聖地とも言える場所に、アメリカ先住民の文化であるトーテムポールを立ててもいいのか・・・。

  • 10時10分、道端に寺院名の書かれた看板が現れたので、自転車を停め、この方向に寺院があると思われる小高い丘を登っていきます。<br /><br />ちなみにこの時は晴れていて見通しが効く状況だったので、わたしは特に危険は感じませんでしたが、ひと気のない場所のため、訪れる方は強盗などには十分注意しましょう。

    10時10分、道端に寺院名の書かれた看板が現れたので、自転車を停め、この方向に寺院があると思われる小高い丘を登っていきます。

    ちなみにこの時は晴れていて見通しが効く状況だったので、わたしは特に危険は感じませんでしたが、ひと気のない場所のため、訪れる方は強盗などには十分注意しましょう。

  • さて、丘を登った先には、修復されたのかもしれませんが、比較的保存状態のよい寺院が。<br /><br />“ワット・カオ・プラ・バット・ノイ”(Wat Khao Phra Bat Noi)と名付けられた寺院です。

    さて、丘を登った先には、修復されたのかもしれませんが、比較的保存状態のよい寺院が。

    “ワット・カオ・プラ・バット・ノイ”(Wat Khao Phra Bat Noi)と名付けられた寺院です。

  • このワット・カオ・プラ・バット・ノイ、基礎と円柱はラテライト石、仏塔はレンガ製。<br /><br />仏塔の手前にある祭壇には、よく見ると水などのお供え物が。<br /><br />この寺院が単なる遺跡ではなく、信仰が生きていることの証ですね。

    このワット・カオ・プラ・バット・ノイ、基礎と円柱はラテライト石、仏塔はレンガ製。

    仏塔の手前にある祭壇には、よく見ると水などのお供え物が。

    この寺院が単なる遺跡ではなく、信仰が生きていることの証ですね。

  • ワット・カオ・プラ・バット・ノイの仏塔の脇には、こんな小さな祠のようなものも。<br /><br />そしてさらにその奥には・・・。

    ワット・カオ・プラ・バット・ノイの仏塔の脇には、こんな小さな祠のようなものも。

    そしてさらにその奥には・・・。

  • 直径20mはあるものと思われる、巨大な八角形の仏塔が。<br /><br />さすがに上の部分は消失してしまっていますが、こんな巨大な仏塔を有するなんて、このワット・カオ・プラ・バット・ノイ、往時は相当の寺院だったものと思われます。

    直径20mはあるものと思われる、巨大な八角形の仏塔が。

    さすがに上の部分は消失してしまっていますが、こんな巨大な仏塔を有するなんて、このワット・カオ・プラ・バット・ノイ、往時は相当の寺院だったものと思われます。

  • 10時20分、自転車で道を行き、続いて見つけたのが“ワット・カムペーン・ヒン”(Wat Kamphaeng Hin)。<br /><br />こちらは丘の上ではなく、道路のすぐ近くにあります。

    10時20分、自転車で道を行き、続いて見つけたのが“ワット・カムペーン・ヒン”(Wat Kamphaeng Hin)。

    こちらは丘の上ではなく、道路のすぐ近くにあります。

  • このワット・カムペーン・ヒン、ワット・カオ・プラ・バット・ノイと同様、寺院の前面にある礼拝堂の柱は残っているものの、その先にある仏塔はほぼ消失しており、代わりにこんなスコータイ様式の仏陀の座像が設置。<br /><br />見たところきれいにかたちが残っていますが、当時のものなのか、それとも復元されたものなのか・・・。

    このワット・カムペーン・ヒン、ワット・カオ・プラ・バット・ノイと同様、寺院の前面にある礼拝堂の柱は残っているものの、その先にある仏塔はほぼ消失しており、代わりにこんなスコータイ様式の仏陀の座像が設置。

    見たところきれいにかたちが残っていますが、当時のものなのか、それとも復元されたものなのか・・・。

  • 10時30分、続いては“ワット・パ・デーン”(Wat Pa Daeng)。<br /><br />こちらに残っているのは頽れた仏塔の基盤のみですね・・・。

    10時30分、続いては“ワット・パ・デーン”(Wat Pa Daeng)。

    こちらに残っているのは頽れた仏塔の基盤のみですね・・・。

  • 続いて、また丘を登ったところにある“ワット・チェーディー・ンガム”(Wat Chedi Ngam)へ。<br /><br />こちらにはスリランカ様式のかたちの美しい仏塔が残っています。

    続いて、また丘を登ったところにある“ワット・チェーディー・ンガム”(Wat Chedi Ngam)へ。

    こちらにはスリランカ様式のかたちの美しい仏塔が残っています。

  • ワット・チェーディー・ンガムの全景を広角でパチリ。<br /><br />スコータイの他の多くの寺院と同様、レンガとラテライト石による寺院で、適度に朽ち果てて自然と調和しているせいか、奥山にある日本の神社的な佇まいを感じますね。

    ワット・チェーディー・ンガムの全景を広角でパチリ。

    スコータイの他の多くの寺院と同様、レンガとラテライト石による寺院で、適度に朽ち果てて自然と調和しているせいか、奥山にある日本の神社的な佇まいを感じますね。

  • こちらは“ワット・タム・ヒップ・ラーン”(Wat Tham Hip Lang)。<br /><br />現在では基礎と円柱だけの物悲しい姿になってしまっています。

    こちらは“ワット・タム・ヒップ・ラーン”(Wat Tham Hip Lang)。

    現在では基礎と円柱だけの物悲しい姿になってしまっています。

  • さて、奥深い感じのする山林地帯の一本道を自転車で駆けて抜けていき・・・。

    さて、奥深い感じのする山林地帯の一本道を自転車で駆けて抜けていき・・・。

  • 10時45分、山林地帯を抜けて視界がやや広くなったところにまず現れたのは、“ワット・マンコン”(Wat Mangkon)。<br /><br />こちらも仏塔や礼拝堂など、多数の建築物が連なる複合体となっていて、現在は寂しい姿を晒しているものの、往時の繁栄が偲ばれる寺院となっています。

    10時45分、山林地帯を抜けて視界がやや広くなったところにまず現れたのは、“ワット・マンコン”(Wat Mangkon)。

    こちらも仏塔や礼拝堂など、多数の建築物が連なる複合体となっていて、現在は寂しい姿を晒しているものの、往時の繁栄が偲ばれる寺院となっています。

  • この辺りの景色はこのように畑が広がり、歴史公園西部の山林地帯から中央の城壁方面へ向かうにつれて、視界が開けてきた感じです。

    この辺りの景色はこのように畑が広がり、歴史公園西部の山林地帯から中央の城壁方面へ向かうにつれて、視界が開けてきた感じです。

  • また林が出てきて、その陰にはレンガ造りの朽ち果てた寺院の跡が。

    また林が出てきて、その陰にはレンガ造りの朽ち果てた寺院の跡が。

  • こちらの林の向こうにも円柱だけが遺る寺院跡。<br /><br />まさに“兵どもが夢の跡”という感じで、日本人好みの遺跡スポットです。<br /><br />年末年始のこの時期は気候もちょうどよく、サイクリングをしていても気持ちいいです。<br /><br />広大な公園の中に仏教遺跡が点在する感じは、この1年半前に訪れたスリランカのアヌラーダプラやポロンナルワを思い出しますね。<br /><br />【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(5) ポロンナルワの遺跡地区】<br />https://4travel.jp/travelogue/11188291#photo_link_46272333<br /><br />気候の激しさは段違いでしたが・・・。

    こちらの林の向こうにも円柱だけが遺る寺院跡。

    まさに“兵どもが夢の跡”という感じで、日本人好みの遺跡スポットです。

    年末年始のこの時期は気候もちょうどよく、サイクリングをしていても気持ちいいです。

    広大な公園の中に仏教遺跡が点在する感じは、この1年半前に訪れたスリランカのアヌラーダプラやポロンナルワを思い出しますね。

    【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(5) ポロンナルワの遺跡地区】
    https://4travel.jp/travelogue/11188291#photo_link_46272333

    気候の激しさは段違いでしたが・・・。

  • また林が途切れ、開けたところに出てきて、向こうには古代ギリシャの神殿のような遺跡。

    また林が途切れ、開けたところに出てきて、向こうには古代ギリシャの神殿のような遺跡。

  • 近くにあった解説板を見ると、“テワライ・マハカセット”(Thewalai Mahakaset)というレンガ造りの寺院で、ラームカムヘーン大王に次ぎ名君とされるスコータイ朝第6代の王、リタイ王(Phra Maha Dharmaraja Li thai、在位:1347-1368/74年)によって1361年に創建されたとのこと。<br /><br />この寺院にはシヴァ神やヴィシュヌ神などのヒンドゥー教の神像が祀られており(現在はバンコクの国立博物館やスコータイのラームカムヘーン国立博物館に展示)、リタイ王はヒンドゥー教の思想も織り交ぜて、仏教の研究に取り組んでいたとのことです。

    近くにあった解説板を見ると、“テワライ・マハカセット”(Thewalai Mahakaset)というレンガ造りの寺院で、ラームカムヘーン大王に次ぎ名君とされるスコータイ朝第6代の王、リタイ王(Phra Maha Dharmaraja Li thai、在位:1347-1368/74年)によって1361年に創建されたとのこと。

    この寺院にはシヴァ神やヴィシュヌ神などのヒンドゥー教の神像が祀られており(現在はバンコクの国立博物館やスコータイのラームカムヘーン国立博物館に展示)、リタイ王はヒンドゥー教の思想も織り交ぜて、仏教の研究に取り組んでいたとのことです。

  • ちなみにこちらがラームカムヘーン国立博物館に展示されている、テワライ・マハカセットに祀られていたというヒンドゥー教の神像の一部(この後に撮影)。<br /><br />仏教学者でもあるリタイ王が製作を命じただけあって、異教の神ながら仏像チックな感じに仕上がっていますね。

    ちなみにこちらがラームカムヘーン国立博物館に展示されている、テワライ・マハカセットに祀られていたというヒンドゥー教の神像の一部(この後に撮影)。

    仏教学者でもあるリタイ王が製作を命じただけあって、異教の神ながら仏像チックな感じに仕上がっていますね。

  • 11時、続いて“ワット・トゥク”(Wat Tuk)へ。<br /><br />この寺院も前日に観たワット・シー・チュムのように、仏像を収める四角形の巨大な仏堂があるものの・・・。<br /><br />【春うららの北タイ(4) スコータイ歴史公園のワット・シー・チュム】<br />https://4travel.jp/travelogue/11734936#photo_link_72148577

    11時、続いて“ワット・トゥク”(Wat Tuk)へ。

    この寺院も前日に観たワット・シー・チュムのように、仏像を収める四角形の巨大な仏堂があるものの・・・。

    【春うららの北タイ(4) スコータイ歴史公園のワット・シー・チュム】
    https://4travel.jp/travelogue/11734936#photo_link_72148577

  • 中にあるのは仏像の腰から下の基部のみで、復元はされておらず。<br /><br />しかし遺跡の周囲は芝が刈り込まれるなどきれいに整えられているし、この仏堂の中にある仏像も、タイの経済発展が進めば、やがては復元されてしまうのでしょうかね・・・。

    中にあるのは仏像の腰から下の基部のみで、復元はされておらず。

    しかし遺跡の周囲は芝が刈り込まれるなどきれいに整えられているし、この仏堂の中にある仏像も、タイの経済発展が進めば、やがては復元されてしまうのでしょうかね・・・。

  • ここで歴史公園西部ののどかな風景を、レンタサイクルとともにパチリ。<br /><br />時間帯のせいなのか、それとも城壁の西側はもともと観光客が少ないのか、マイペースでゆったりと観光できますね。

    ここで歴史公園西部ののどかな風景を、レンタサイクルとともにパチリ。

    時間帯のせいなのか、それとも城壁の西側はもともと観光客が少ないのか、マイペースでゆったりと観光できますね。

  • そんなのどかな風景の中を、公園中心部の城壁の方、東に向かって進んでいきます。

    そんなのどかな風景の中を、公園中心部の城壁の方、東に向かって進んでいきます。

  • 城壁が近づいてきたところでちょっと横道に入って、この辺りに集中している寺院群を鑑賞。<br /><br />こちらは“ワット・パー・パイ”(Wat Pa Phai)。<br /><br />ガイドブックには掲載されていない、基礎と柱だけの寺院です。

    城壁が近づいてきたところでちょっと横道に入って、この辺りに集中している寺院群を鑑賞。

    こちらは“ワット・パー・パイ”(Wat Pa Phai)。

    ガイドブックには掲載されていない、基礎と柱だけの寺院です。

  • 続いて“ワット・シー・トン”(Wat Si Thon)。<br /><br />こちらも基礎と柱、一部の壁のみで、仏像や仏塔はなし。<br /><br />ただ、大きさからは、かつての栄華が偲ばれる寺院となっています・・・。

    続いて“ワット・シー・トン”(Wat Si Thon)。

    こちらも基礎と柱、一部の壁のみで、仏像や仏塔はなし。

    ただ、大きさからは、かつての栄華が偲ばれる寺院となっています・・・。

  • ワット・シー・トンの先の道を自転車で駆けていくと、茂みの向こうから水牛の一群が。<br /><br />近くの農家が飼育しているものでしょうか・・・。<br /><br />観光客を見て襲ってくるような動きは示していないところですが、それでも、これだけの数で現れると少し怖いものですね(笑)。

    ワット・シー・トンの先の道を自転車で駆けていくと、茂みの向こうから水牛の一群が。

    近くの農家が飼育しているものでしょうか・・・。

    観光客を見て襲ってくるような動きは示していないところですが、それでも、これだけの数で現れると少し怖いものですね(笑)。

  • 11時15分、水牛が現れたところからほど近くにある“ワット・ノン・パー・ポン”(Wat Nong Pa Phong)へ。<br /><br />レンガを多用した寺院で、1995年に蓮のつぼみを模した尖塔が発掘され、現在見える姿に復元されたとのこと。

    11時15分、水牛が現れたところからほど近くにある“ワット・ノン・パー・ポン”(Wat Nong Pa Phong)へ。

    レンガを多用した寺院で、1995年に蓮のつぼみを模した尖塔が発掘され、現在見える姿に復元されたとのこと。

  • こちらが蓮のつぼみを模したと言われる尖塔付きの仏塔。<br /><br />尖塔より下の基盤部分はピラミッドのようになっていますね。

    こちらが蓮のつぼみを模したと言われる尖塔付きの仏塔。

    尖塔より下の基盤部分はピラミッドのようになっていますね。

  • ワット・ノン・パー・ポンの近くにはこんな民家。<br /><br />先ほどの水牛を飼育している農家でしょうか。

    ワット・ノン・パー・ポンの近くにはこんな民家。

    先ほどの水牛を飼育している農家でしょうか。

  • そして城壁西側地区の最後は名もなき寺院。<br /><br />上部が消失している巨大な仏塔が特徴の寺院となっています。<br /><br />ちなみにこちらも近くには牛が寝そべっていて、平和でのんびりした雰囲気を醸し出しています。

    そして城壁西側地区の最後は名もなき寺院。

    上部が消失している巨大な仏塔が特徴の寺院となっています。

    ちなみにこちらも近くには牛が寝そべっていて、平和でのんびりした雰囲気を醸し出しています。

  • さて、この名もなき寺院を正面から見ると、礼拝堂のあった場所には大きな木が生えていて、自然と一体化してしまったかのような雰囲気。

    さて、この名もなき寺院を正面から見ると、礼拝堂のあった場所には大きな木が生えていて、自然と一体化してしまったかのような雰囲気。

  • そして礼拝堂の奥には、首のない胴体だけの仏像。<br /><br />これも諸行無常ですね・・・。<br /><br />さて、時刻は11時30分。午後は城壁南部の寺院群を中心に回っていきます!<br /><br />(春うららの北タイ4日目中盤~スコータイ歴史公園の城壁南部観光~に続く。)

    そして礼拝堂の奥には、首のない胴体だけの仏像。

    これも諸行無常ですね・・・。

    さて、時刻は11時30分。午後は城壁南部の寺院群を中心に回っていきます!

    (春うららの北タイ4日目中盤~スコータイ歴史公園の城壁南部観光~に続く。)

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