□■□秋の松本旅行 その④□■□

2021/11/13 - 2021/11/14

ずっと行ってみたかった松本。
しかし名古屋まで新幹線でそこから特急に乗り換え、とちょっと時間のかかる行程になかなか重い腰が上がらず。
そんなとき、8月末より神戸ー松本線が1日1往復から朝夕2往復に増便と知り、それなら楽に行けるやん！ということで涼しくなった頃に日程を決めました。
旧開智学校や松本市美術館、松本市立博物館が改修・移転にて休館中と見どころが減ってしまって残念でしたが、2日間お天気も良く、行きたかったところは全部回れたのでよかったです。

エリア 松本(長野)

• 旅行の満足度: 4.0

タウンスニーカーであがたの森公園まで来ました。

あがたの森公園 公園・植物園

広大な敷地の中にある、あがたの森文化会館を見学します。

あがたの森公園 公園・植物園

あがたの森文化会館
ヒマラヤ杉に囲まれた「あがたの森公園」内にある重要文化財「旧松本高等学校」校舎を保存しながら、市民の教育文化活動に活用している施設です。
松本では明治32年から20年の歳月をかけて高等学校の誘致活動を展開し、大正7年設置が決定となり、市は敷地2万坪、現金10万円、工事費10万円を寄付しました。
敷地は旧城下町の市街地から少し東に離れた場所が選ばれ、松本駅から校舎に向かう道は拡幅されました。
大正8年9月今の史跡松本城の二の丸にあった松本中学校東校舎を仮校舎として開校し、翌9年8月に本館、11年8月に講堂が県（あがた）の地に誕生しました。
校舎は昭和25年から信州大学の文理学部・人文学部校舎として昭和48年まで使用されたことにより、全国的に旧高等学校の遺構が少なくなっている中で、当時の状況が最も良好に保持されている唯一のものといわれています。
このため信州大学が旭町キャンパスへ移転した後、市民や同窓会の強い願いによって保存された校舎は、大正時代の代表的木造洋風建築で、学校建築史上貴重な建造物として、平成19年6月18日重要文化財に指定されました。

あがたの森文化会館 名所・史跡

建物は、西洋建築様式を簡略化して応用した洋風木造建築で、明治末期から大正時代前期にかけての代表的作例といわれており、明治期のナンバースクールの中央入り左右対称形ではなく、隅入りコの字型です。
本館の入口は道路に直接面していて、明治期の権威的で荘重な表現から機能的で親しみやすいものとなっています。
また、玄関正面のマンサード屋根、窓の配置、講堂屋根の換気用小塔に意匠的工夫をこらしています。

あがたの森文化会館 名所・史跡

本館1階玄関ホールから見た正面階段。

あがたの森文化会館 名所・史跡

廊下を右に進むとあがた森図書館があります。
本館は令和2年4月～令和6年3月末まで耐震工事を実施していて、一部利用できない会議室があります。
この日は図書館奥から南棟の一部が立入禁止になっていました。
そのため復元教室は見学できず。
ちなみに令和4年4月から令和6年3月まで工事のため出入りできなくなるそう。
しかし松本市の施設、一斉に工事に入りすぎなんですが…

あがたの森文化会館 名所・史跡

廊下を左に進むと復元校長室。

あがたの森文化会館 名所・史跡

応接セット（？）のテーブルとイスが中央に。

あがたの森文化会館 名所・史跡

威厳漂う両袖机。

あがたの森文化会館 名所・史跡

大きな窓が一面に作られていてとっても明るいです。

あがたの森文化会館 名所・史跡

廊下側のすりガラスの窓にもカーテンが。

あがたの森文化会館 名所・史跡

シャンデリアも素敵。

あがたの森文化会館 名所・史跡

両袖机から入口のほうを見て。

あがたの森文化会館 名所・史跡

復元校長室から見た北棟の廊下。

あがたの森文化会館 名所・史跡

廊下の照明。

あがたの森文化会館 名所・史跡

正面階段を上がって2階へ。

あがたの森文化会館 名所・史跡

手すりの柱一本一本にも装飾が施されています。

あがたの森文化会館 名所・史跡

窓から見える青空。

あがたの森文化会館 名所・史跡

踊り場から。

あがたの森文化会館 名所・史跡

窓からの光が眩しいくらい。

あがたの森文化会館 名所・史跡

2階南棟へ続く廊下には「青少年の居場所」があります。
青少年の居場所とは青少年が気軽に集まり、安らげる場所として開設されたもの。
スポーツや読書、会話、ゲーム、学習などができる場所として利用されているそう。

あがたの森文化会館 名所・史跡

階段ホールから廊下へ続く壁の装飾も趣があってよき。

あがたの森文化会館 名所・史跡

2階北棟の廊下。

あがたの森文化会館 名所・史跡

階段ホールのシャンデリアも素敵。

あがたの森文化会館 名所・史跡

踊り場の大きな窓。

あがたの森文化会館 名所・史跡

北棟1階入口から中庭へ。

あがたの森文化会館 名所・史跡

植木が丁寧に手入れされた中庭。

あがたの森文化会館 名所・史跡

イチョウの葉が黄色く色づいて綺麗。

あがたの森文化会館 名所・史跡

まるで日本じゃないみたい。

あがたの森文化会館 名所・史跡

南棟北口より中へ。
1階2階の教室では中学校の研究発表会の展示があり、沢山の人で賑わっていました。

あがたの森文化会館 名所・史跡

2階南棟の廊下。

あがたの森文化会館 名所・史跡

2-6の教室が解放されていたので一枚。

あがたの森文化会館 名所・史跡

ルームプレートは当時のものが残されていたり。

あがたの森文化会館 名所・史跡

発表会の関係者ではない私たちは場違いな感じがしたので、そそくさと後にしました。

あがたの森文化会館 名所・史跡

最後に中庭から校舎を。
右側の煉瓦造りの建物は旧制高等学校記念館。

あがたの森文化会館 名所・史跡

大きな池のある公園には、日曜とあって家族連れが沢山訪れていました。

あがたの森公園 公園・植物園

旧松本高等学校講堂ホール
80数年の歴史のなかでシャンデリアや地窓金具等が戦争時の金属供出などで失われましたが、シャンデリアは古写真から、地窓金具は、設計図と工事中に地中から発見された金具により復元されました。
講堂ホールの広さは約99坪（約330m2）です。

こちらでは高校の研究発表会が行われていて、関係者以外立入禁止でした。
長野は教育県と言われていますが、こういうところで実感しました。

あがたの森文化会館 名所・史跡

旧制高等学校記念館
昭和56年（1981年）7月、校舎内の一部に「松本高等学校記念館」が開館し、松本高等学校時代の資料を展示しました。
その後、松本高校開校以来60年の歴史をもつ思誠寮が取壊されたことから、教育史上大きな役割を果たした旧制高等学校の資料の散逸、滅失が危惧され始めました。
そこで、松本高校ばかりでなく、全国的に旧制高等学校の資料をも収集し、未来への架橋となるよう平成5年7月、「旧制高等学校記念館」が新たに開館しました。

有料なので、中は見学せず。

旧制高等学校記念館 美術館・博物館

タウンスニーカーで松本市美術館まで来ました。

松本市美術館
平成14年4月にオープン。
市民が心をひらく学びの森として、地域に根ざす総合美術館を目指しています。
1階フロアには学習活動を支援する市民アトリエ、講座室、版画室など教育普及機能を備えています。
2階フロアは、企画展示室、多目的ホール、市民ギャラリーから構成され、動きのあるフロアとなっています。
3階フロアは、松本市が収集している珠玉の美術資料を中心に常設展示しています。
特に松本出身の書家・上條信山（かみじょうしんざん）や、信州の山をこよなく愛した洋画家・田村一男（たむらかずお）の作品は記念展示室を設けています。
また、松本出身で世界的に活躍している草間彌生（くさまやよい）の作品も展示しています。
美術館正面には草間彌生の巨大彫刻作品≪幻の華≫が設置されています。

松本市美術館 美術館・博物館

大規模改修工事のため、2021年4月から休館中。
2022年4月21日リニューアルオープン予定。

松本市美術館 美術館・博物館

敷地の外から見られる範囲で。

松本市美術館 美術館・博物館

草間彌生『幻の華』

松本市美術館 美術館・博物館

間近に見るとすごい迫力。

松本市美術館 美術館・博物館

見応えありました。

松本市美術館 美術館・博物館

松本市美術館から南へ歩いて石井味噌まで来ました。
慶応4年(1868)創業の老舗味噌蔵。
看板商品である「信州三年味噌」は、昔ながらの天然醸造という造り方で、三年前に仕込んだ限定品です。
生産量が限定されている上に、昔のままの風味を大切にするため、全く無添加の生味噌(味噌が生きています)です。
手造りのため大量生産ができず、販売はこちらでの直売と通販のみ。

石井味噌 名所・史跡

味噌蔵ガイドツアーやお味噌汁の無料サービスがあります。

石井味噌 名所・史跡

こちらの直売所で味噌蔵ガイドツアーをお願いすると、担当の方がちょうどガイド中とのこと。
買うものの目星をつけながら待ちました。

石井味噌 名所・史跡

以下、HPより

仕込み蔵【一年蔵】
仕込みには大豆・糀・塩を混合し、ここ「仕込み蔵」の杉桶に仕込み熟成させます。
トンボが舞う季節になると「天地返し」が行われます。
天地返しは味噌の外側と中心や上下で熟成にムラが出てしまうので、全体を均一に熟成させるためや、乳酸菌や酵母に酸素を送る等の効果があります。
そして寒の入りの季節になると、二年蔵へ味噌は移されます。

石井味噌 名所・史跡

中蔵【二年蔵】
寒の入り頃、二年目をむかえる味噌は中蔵（二年蔵）へと移されます。
建立より100年近くたつ蔵へ一歩足を踏み入れると、温度管理に使用している天窓より光が差し込み、味噌の熟成した香りが漂ってまいります。
林立する杉桶と味噌の熟成した香りをお楽しみ頂けます。

石井味噌 名所・史跡

南蔵【三年蔵】（見学不可）
三年目をむかえた味噌は「三年蔵」へ移されます。
二年蔵と同じく100年の歴史をもつ蔵でしばらく熟成させた後、いよいよ出荷となります。
出荷作業の関係上、見学はできません。

観光バスツアーのお客さんも多いそうで、この後も1組ツアーの団体さんのランチの予約が入っているとのこと。

石井味噌 名所・史跡

味噌蔵ガイドツアーの後はお味噌汁の試飲をいただきました。
もっと飲みたい！と思うくらいお味噌が美味しくて、これはぜひとも買って帰らないと！となりました。
ランチもいただいてみたかったけど、予定があるので断念。

石井味噌 名所・史跡

三年蔵赤味噌（750g）　2160円
三年蔵白味噌（750g）　1080円
にんにく味噌　648円
天然だし　980円×2
金山寺味噌　648円

大量に買い込んだので、移動中腕がちぎれそうに…笑

石井味噌 名所・史跡

三年蔵赤味噌

石井味噌 名所・史跡

三年蔵白味噌

こちらは早速毎日お味噌汁に使っていますが、コクがあって本当に美味しいです。
なくなったら通販しようかな？

石井味噌 名所・史跡

ちょうどいい時間になったので、お昼ごはんを食べに向かいます。
近くまでタウンスニーカーに乗って、そこから歩いて中町通りへ。
お目当てのお店が行列だったので、母を並ばせて私は別のお店へ向かいます。

中町通り 名所・史跡

途中で見つけたレトロな雰囲気の薬局。

中町通り 名所・史跡

竹風堂 松本中町店で栗おこわを買って帰ります。
こちらのランチも捨て難かったんだよなぁ…

竹風堂 松本中町店 グルメ・レストラン

栗強飯 折詰（約２人前）　1620円

竹風堂 松本中町店 グルメ・レストラン

帰宅して晩ごはんにいただきました。
おこわは塩気が効いていて美味しかったのですが、栗にお砂糖の甘みがあって…
なんで甘いの…塩味のほうが美味しいやん…となりました。
栗はごろごろ沢山入っていたのに、そこだけがちょっと残念でした。

竹風堂 松本中町店 グルメ・レストラン

中町通りから少し南に入ったところにある蕎麦屋さん、野麦。
11時半オープンで12時前到着。
座席数が少ないため回転が悪く、結局50分弱並ぶことに。

野麦 グルメ・レストラン

こんな注意書きが。
後ろに並んでいた学生さんであろう集団は3人ずつに分かれようと話していましたが、果たして入れたのかどうか…

野麦 グルメ・レストラン

メニューはざるそばのみ。
量は3種類から選べました。

野麦 グルメ・レストラン

箸休めのお惣菜、大根の煮物が先に出てきました。

野麦 グルメ・レストラン

ざるそば（一人前）　1150円う

野麦 グルメ・レストラン

細いですがしっかりとした弾力のあるのど越しのいいお蕎麦で、あっという間に完食。
蕎麦湯も美味しくいただきました。

野麦 グルメ・レストラン

パントリー マルナカへ寄って、朝予約していた牛乳パンを受け取ります。

牛乳パン（三つ山）　230円

パントリー マルナカ グルメ・レストラン

2つ山、3つ山、4つ山があり、真ん中をチョイス。
待ちきれずに、バス停でバスを待っている間に一山いただきました。
ふわふわのパンにサンドされているクリームの量は少なめ。
甘さ控えめのクリームなので、いくらでも食べられそう。

パントリー マルナカ グルメ・レストラン

タウンスニーカーで松本駅まで戻ってきました。
松本名物の山賊焼きをまだ食べていなかったことを思い出して、駅ビルMIDORI 4階にある松本からあげセンターへ。

松本からあげセンター グルメ・レストラン

山賊焼　734円

山賊焼という名前ですが、鶏むね肉の唐揚げです。
テイクアウトして、お店の前の休憩スペースで熱々をいただきました。
ニンニクがしっかり効いていましたが、思ったよりも薄味。
イートインでは卓上の調味料で味変できるようですが、テイクアウトについていたのはマスタードのみで、こちらは好みではありませんでした。
この量を2人でだと後半はちょっと飽きてきました。
次回はイートインでいただきたいな。

松本からあげセンター グルメ・レストラン

MIDORIでお土産を見た後、まだまだ時間があったのでお茶にします。
松本駅から北へ上がったところにあるカフェ、ラボラトリオへ。
こちらはインスタで見つけました。

ラボラトリオ グルメ・レストラン

昭和8年に建てられた薬局だったビルを改装したカフェ・セレクトショップで、1階が雑貨のセレクトショップ、2階がカフェになっています。

ラボラトリオ グルメ・レストラン

メニュー

ラボラトリオ グルメ・レストラン

季節のタルトとケーキは洋なしのタルトとガトータタン。
どちらも残り一つずつとのこと。

ラボラトリオ グルメ・レストラン

母はカフェオレ（495円）をオーダー。

ラボラトリオ グルメ・レストラン

ガトータタン　660円

2人でシェアしました。
素朴なケーキで、このお値段はちょっと高いかな。
スコーンにすればよかったかな？

ラボラトリオ グルメ・レストラン

ストレートティ（ディンブラ）　440円

フリーWi-Fiもあったので、小一時間のんびりされていただきました。

ラボラトリオ グルメ・レストラン

少し早いですが、バスターミナルへ向かいます。
途中にあるフレッシュベーカリームラタへ寄り道。
明治40年創業、保存剤・添加物は使わない、天然酵母のパンのお店です。
最後に牛乳パンを買って帰ります。

ムラタ グルメ・レストラン

牛乳パン　260円

ムラタ グルメ・レストラン

自宅へ持ち帰っていただきました。
パントリー マルナカと似た感じで、ふわふわのパンに少なめのクリーム。
パンがブリオッシュみたいで、クリームも程よく甘さがあって、3店舗食べ比べた中では一番好みでした。
お店によって違いがあって楽しかったです。
ちなみに母は小松パン店が一番美味しかったそう。

ムラタ グルメ・レストラン

松本バスターミナルで空港シャトルバスの時刻表を確認すると、1本前の便に乗れそうだったので、バス乗り場へ急ぎました。

松本バスターミナル 乗り物

松本空港到着。
早々にチェックインを済ませて、最後のお土産を見ます。

松本空港 (信州まつもと空港) 空港

まだ購入していなかった野沢菜漬け。
母ができる限り添加物の少ないものを選んで買うので、保存料・着色料不使用のものがなかなか見つからず。
2階のお土産屋さんでやっと見つけて購入。
値段は失念しましたが、300円しなかったかと。
あまりに安かったのでもう一つ追加購入しました。

松本空港 (信州まつもと空港) 空港

帰りの機内サービスはお茶とシャトレーゼのチョコクランチでした。


初めての松本を満喫してきましたが、休館中の施設がいくつかあったり、松本城も改修工事中だったりで、全部を見て回れなかったので絶対また来たいです。