□■□秋の松本旅行 その①□■□

2021/11/13 - 2021/11/14

ずっと行ってみたかった松本。
しかし名古屋まで新幹線でそこから特急に乗り換え、とちょっと時間のかかる行程になかなか重い腰が上がらず。
そんなとき、8月末より神戸ー松本線が1日1往復から朝夕2往復に増便と知り、それなら楽に行けるやん！ということで涼しくなった頃に日程を決めました。
旧開智学校や松本市美術館、松本市立博物館が改修・移転にて休館中と見どころが減ってしまって残念でしたが、2日間お天気も良く、行きたかったところは全部回れたのでよかったです。

エリア 松本(長野)

• 旅行の満足度: 4.0

車で神戸空港へ。
いつものごとく、フッ軽な母も行きたいと言うので二人旅です。

神戸空港 (マリンエア) 空港

駐車料金は搭乗者割引があるので1泊2日だと1020円。
ポートライナーの三宮往復運賃が680円なので、2人以上だと車のほうがお得です。

神戸空港 (マリンエア) 空港

チェックインを済ませて、ファミマでおにぎりを買って軽めの朝ごはんに。

神戸空港 (マリンエア) 空港

保安検査場が空くのを待ちましたがなかなか空かず、慌てて並びました。
朝一の時間帯は常に混雑していますね。

神戸空港 (マリンエア) 空港

初めて乗るFDA。
2009年から運航開始のまだ新しい航空会社です。
神戸空港には2019年就航。

神戸空港 (マリンエア) 空港

ほぼ最後だったようで、保安検査を抜けるとすぐGSさんに誘導されて急いで搭乗。

神戸空港 (マリンエア) 空港

機体はERJ170。
2×2シート初めて乗りました。
シートピッチは一般的な国内線のB737-800と同じくらいで余裕があります。

機内サービスがあり、朝の便ではクロワッサンとお茶が配られるようです。
知ってたらコンビニのおにぎり買わなかったのに…
FDAってLCCだと思い込んでたけど、JALとコードシェアしているということは違うんですね。
ひとつ勉強になりました。

何も考えずに右側座席を取りましたが、これが正解。
富士山が見えました。

こちらは南アルプス。

他にも伊勢湾だったり、通過中のポイントが随時アナウンスされていました。
おかげで寝られず。（その都度母に起こされた…
観光で利用する際は楽しくていいですが、出張とかだったらちょっと煩わしいかも。
朝の便だと寝る方も多いと思うので。

定刻通り松本空港へ到着。
リムジンバスで松本駅へ向かいます。
飛行機の発着便数が少ないので、その時間に合わせてバスが出ていました。
片道650円、チケット等はなく乗車時に支払います。

松本空港 (信州まつもと空港) 空港

9時半に松本バスターミナル到着。
駅前の榑木野 松本駅舎店でお蕎麦をいただきます。

榑木野 松本駅舎店 グルメ・レストラン

お目当ては10時まで提供されているモーニング限定セット。

榑木野 松本駅舎店 グルメ・レストラン

モーニング限定セット（A・もりそば）　690円+税

榑木野 松本駅舎店 グルメ・レストラン

喉越しのいいお蕎麦で、ちょっと少ないかな？くらいの量が朝食にぴったり。
あっという間に完食。

榑木野 松本駅舎店 グルメ・レストラン

おやきは野沢菜でした。

榑木野 松本駅舎店 グルメ・レストラン

モーニング限定セット（C・たぬきそば温）　690円+税

母のオーダー。
関西では馴染みのない黒いお出汁のお蕎麦。
少しもらいましたが、これはこれで美味しい。
まあ温かいお蕎麦もおうどんも私はそんなに好きではないですが。

榑木野 松本駅舎店 グルメ・レストラン

本日のお宿、スーパーホテル松本駅前へ荷物を預けます。
フロントは2階ですが、1階入り口のドアに“本日満室”の張り紙がしてありました。

スーパーホテル松本駅前 宿・ホテル

身軽になったので、観光へ出発。
駅前のロータリーからタウンスニーカーに乗ります。
1回200円。

タウンスニーカー 乗り物

旧開智学校で下車。

旧司祭館
明治22年(1889)にフランス人のオーギュスタン・クレマン神父により、松本城のすぐ北側に建設された西洋館です。
以後、100年近くにわたり松本カトリック教会の宣教師たちの住居として使用されました。
平成元年(1989)に松本市へ寄付され、現在地へ移築復元されました。
平成17年(2005)には、旧松本カトリック教会司祭館として長野県宝に指定されました。

入館料：無料

旧司祭館 名所・史跡

旧開智学校が休館中のため、一部の展示がこちらへ移動しているようです。
1階には旧開智学校のミニチュア展示。

旧司祭館 名所・史跡

サンルームの大きな窓から光が入って明るいです。

旧司祭館 名所・史跡

1階サンルーム

旧司祭館 名所・史跡

1階サンルーム

旧司祭館 名所・史跡

お風呂場だったお部屋。

旧司祭館 名所・史跡

階段脇にもお部屋が。

旧司祭館 名所・史跡

2階へ上がります。

旧司祭館 名所・史跡

2階のサンルームへは出られないようになっていました。

旧司祭館 名所・史跡

策の手前から覗いてみました。

旧司祭館 名所・史跡

見晴らしがよくて気持ちいい。

旧司祭館 名所・史跡

寝室だったお部屋には尋常小学校で使われていた教科書の展示。

旧司祭館 名所・史跡

こちらも光が入って明るかったです。

旧司祭館 名所・史跡

隣のお部屋。

旧司祭館 名所・史跡

もう一つの寝室だったお部屋には、小学校で使われていた机と椅子が置いてありました。

旧司祭館 名所・史跡

黒板に掛けられた学級日誌は当時に書かれたものだったのかな？

旧司祭館 名所・史跡

階段を下ります。

旧司祭館 名所・史跡

階段途中から見た1階。
右手が入口で、手前にお土産ショップがあります。
ちょっと覗きましたが何も買わず。

旧司祭館 名所・史跡

旧開智学校
明治6年(1873)5月6日、筑摩県学を改め学制による小学校として、廃仏毀釈で廃寺となった全久院の建物を仮の校舎として開校しました。
新校舎は明治9年(1876)4月に全久院跡地に竣工し、昭和38年(1963)3月まで90年近くも使用されました。
校舎は、竣工からずっと市街地の中央を流れる女鳥羽川のほとり（現中央1丁目）にありましたが、河川の拡幅工事のため昭和38年1月から翌年8月にかけて、現在地への移転修理工事が行われました。
昭和36年(1961)に重要文化財に指定されていた校舎は、令和元年(2019)に近代学校建築としては初めて国宝に指定されました。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

耐震対策工事のため2021年6月から休館中。
休館期間は約3年の予定だそう。
ほぼ同時期に旧開智学校、松本市美術館、松本市立博物館と3つの市の施設が休館に入るなんて、もうちょっと時期をずらすとかできなかったのか…と思わずにはいられませんでしたが、まあ事情もあるのでしょう。
工事中は敷地内には立ち入ることができませんが、藤棚の下の休憩スペースが無料開放されていました。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

休憩スペースは囲いで覆われていますが、一部が透明パネルになっているのでそこから写真が撮れました。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

外から正面へ回ります。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

正門前から。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

和風の瓦屋根、唐破風、瑞雲、龍の彫刻と洋風の塔屋・ガラス、天使の彫刻、バルコニー、軒（コーニス）、縦長の窓が混ざった擬洋風建築。
個人的にはあまりいい趣味ではないな…と。
正門からのアプローチと校舎入口が正中していないのも、なんだかすっきりしませんね。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

中も見たかったな…

国宝 旧開智学校 名所・史跡

北に向かって歩いて、高橋家住宅まで来ました。

高橋家住宅
松本市内に現存する数少ない武家住宅のひとつです。
松本藩が藩士の住まいとして所有していた官舎で、建築年代は17世紀前半から享保11年(1726)までの間と推定されています。
昭和44年(1969)に松本市重要文化財に指定されました。
その後、古文書をもとに、幕末から明治時代初めのころの姿に復元修理を行い、武士の暮らしを伝える博物館として開館しました。

入館料：無料

高橋家住宅 名所・史跡

玄関から靴を脱いで上がります。

高橋家住宅 名所・史跡

北側のお部屋は玄関から順にとりつぎ、つぎのま、ざしき。

高橋家住宅 名所・史跡

玄関ととりつぎ

高橋家住宅 名所・史跡

つぎのま

高橋家住宅 名所・史跡

ざしき

高橋家住宅 名所・史跡

南側にはおくのまといま。

高橋家住宅 名所・史跡

おくのま

高橋家住宅 名所・史跡

いま

高橋家住宅 名所・史跡

えんがわと庭

高橋家住宅 名所・史跡

北側のえんがわとお庭は障子が閉まっていたので見られず。

高橋家住宅 名所・史跡

おくのまから見た南側のお庭。

高橋家住宅 名所・史跡

縁側に出てみました。

高橋家住宅 名所・史跡

植木が少なくてちょっと寂しい感じ。

高橋家住宅 名所・史跡

だいどころ・クド

高橋家住宅 名所・史跡

クドは復元工事に合わせて新しく作られたもの。

高橋家住宅 名所・史跡

土間から見ただいどころ。

高橋家住宅 名所・史跡

土間から南側のお庭に出られました。

高橋家住宅 名所・史跡

井戸がありました。
植木のお手入れはあまりされていない様子。
これも当時の武家屋敷を忠実に再現していたのかしら？

ここまで来る観光客は少ないのか貸し切り状態でした。

高橋家住宅 名所・史跡

南にどんどん歩いて来ました。
北門大井戸へ寄り道。

北門大井戸
明治に入り松本城を取り囲む総掘りは、南から順番に埋めたていきました。
明治天皇の御巡幸に合わせて、女鳥羽川に挟まれた南総掘りは、1番最初に埋められました。
その後徐々に北側も埋められていくと、元々総掘りは、堀の水は湧水で満たされていましたので、
埋められた際、松本城北門馬出（うまだし）跡地に水が湧きでて来ました。
そこで「北門大井戸」が作られ庶民の井戸として使用されてきました。

北門大井戸 名所・史跡

地元の方が沢山のペットボトルにお水を汲みに来られていました。
私も持っていたペットボトルのお水を捨てて入れ替えました。
うちの町内も20年程前まで井戸水を用いた簡易水道だったので、そうそうこんなんだった！と懐かしくなりました。
夏は冷たく、冬は温かくていいんですよね、井戸水って。

北門大井戸 名所・史跡

お昼ごはんはスパイスカレーとアジアめしのお店、がねいしゃへ。
オープン直後でしたが、最後の2席でした。

がねいしゃ グルメ・レストラン

メニュー

がねいしゃ グルメ・レストラン

2種合いがけ　1250円

ラムキーマカレーとパキスタンチキンカレーを選択。

がねいしゃ グルメ・レストラン

ラムキーマカレー

ラムの臭みが割としっかり残っていて好き嫌いが分かれそうですが、私は全然大丈夫なので美味しくいただきました。

がねいしゃ グルメ・レストラン

パキスタンチキンカレー

ホロホロのチキンが最高でした。

がねいしゃ グルメ・レストラン

サフランライス

がねいしゃ グルメ・レストラン

副菜


今まで食べてきたスパイスカレーの中でもかなり上位に入る美味しさでした。
定番チキンカレーも捨て難かった…！
気軽に再訪できるお店ではないけど、松本を訪れた際は絶対また来たい！

がねいしゃ グルメ・レストラン

2種合いがけ　1200円

辛いカレーが苦手な母はアジアめしから魯肉飯とカオマンガイを選択。
ちょっとずつ味見させてもらいました。

がねいしゃ グルメ・レストラン

写真でも湯気がもくもく上っているのがわかるくらい熱々で提供。
五香粉がしっかり効いていて、現地の味に近くめちゃくちゃ美味しかったです。

がねいしゃ グルメ・レストラン

カオマンガイは全体的に薄味で、魯肉飯の後に食べるとちょっと物足りなかったです。
母も同じ感想で、「カオマンガイやめてチキンカレーにすればよかったー」と後悔していました。

食べている間にも次々と来店があり、テイクアウトする方もちらほらいて人気店なんだなぁと。
待たずに入れたの運がよかったな。

がねいしゃ グルメ・レストラン

お腹も満たされたところで、外堀の北側を西に向かって歩きます。
二の丸裏御門橋越しに松本城天守が見えます。

国宝松本城 名所・史跡

外堀から見た天守。

国宝松本城 名所・史跡

松本神社前井戸を通り過ぎて。

松本神社前井戸 名所・史跡

お城の北西から内堀沿いをぐるっと回ります。

国宝松本城 名所・史跡

埋橋（うずみのはし）越しの天守。

国宝松本城 名所・史跡

赤い橋と黒いお城、青い空がなんとも絵になるなぁ。

国宝松本城 名所・史跡

埋橋は老朽化のため現在通行止め。
全面的な改修に必要な基礎部分の調査を、堀の遺構を傷つけずに行うのが困難なため、現時点では未定だそう。
元々は実在せず、昭和30年(1955)に観光用に架けられた橋なんだとか。

国宝松本城 名所・史跡

近づいてみると、欄干の塗装がはがれているところが目立ちますね。
改修は2011年3月が最後なのだそう。

国宝松本城 名所・史跡

天守が本当に美しくて何枚も写真を撮ってしまいます。

国宝松本城 名所・史跡

内堀にはカモが数羽泳いでいました。

国宝松本城 名所・史跡

柳の木の下から。

国宝松本城 名所・史跡

水面に写る天守もまたいい。

国宝松本城 名所・史跡

角度を変えて、埋橋と天守。

国宝松本城 名所・史跡

雲一つない秋の空に映える天守。

国宝松本城 名所・史跡

カモと天守。

国宝松本城 名所・史跡

南側正面から。

国宝松本城 名所・史跡

いいお天気で気持ちよかったです。

国宝松本城 名所・史跡

ズームで。

国宝松本城 名所・史跡

北アルプスの山々と一緒に。

国宝松本城 名所・史跡

黒門
本丸庭園へ続く門で現在通行できるのはこちらのみ。
天守への入り口となっています。
天守へは明朝登る予定なので、外から眺めるのみ。

国宝松本城 名所・史跡

太鼓門
江戸時代は倉庫として使用されていました。
明治初年に破却されましたが、平成3年(1991)から発掘調査、同4年(1992)に石垣の復元を完了し、同11年年(1999)に土台石の形に合わせて柱を削り、太鼓門が復元されました。
樹齢400年の檜、梁は140年の松を使用しています。
太鼓門の建設年代は明確ではありませんが、石川氏の時代には完成していたと考えられています。
門台南石垣の西土中から金箔瓦が発見され、市立博物館に展示されています。

国宝松本城 名所・史跡

一の門をくぐると桝形になっています。

国宝松本城 名所・史跡

一の門
東側床に石落がついています。
当時は通常朝6時に開け、夕方6時に閉めていました。

国宝松本城 名所・史跡

玄蕃石
松本城最大の石で、重さ約22.5tの玢岩（ひんがん）、松本の東、岡田か山辺の石といわれています。
松本城を築城した石川玄蕃守康長が運ばせた巨石で、運搬の苦労を物語る伝説が伝えられています。
康長の名にちなんで玄蕃石と呼ばれています。

国宝松本城 名所・史跡

石垣は天守築城当時のもの。

国宝松本城 名所・史跡

太鼓楼
太鼓門北側門台上には太鼓楼がありました。
鐘と太鼓が備えられ、時を知らせる等、家臣に情報を伝える役割を果たしていました。
この楼があったので門を太鼓門と呼びました。

国宝松本城 名所・史跡

外堀にかかる鵜首（うのくび）から見た二の門（高麗門）

国宝松本城 名所・史跡

二の丸御殿跡へ。

国宝松本城 名所・史跡

二の丸御殿跡
松本城には、御殿が始めのころは3つありました。
本丸御殿と二の丸御殿と古山地（こさんじ）御殿です。
御殿は殿様や家族が生活をしたり、お客さんといきあったり、藩の政治をしたりする場所につかわれていました。
戸田氏が松本へ入封した翌年の閏正月、本丸御殿は火事になり、みんな燃えてしまいました。
そこで、二の丸御殿に生活や政治の場所を移しました。
その後、ここが明治維新まで松本藩の政治の中心の場所になりました。
明治時代になって、松本藩がなくなって筑摩（ちくま）県がおかれると、御殿は県庁になりました。
ところが、明治9年に建物が燃えてしまいました。
そのあとに新しく裁判所の建物が造られました。
裁判所が現在の場所に移ることになって、古い建物は松本市島立へ移り日本司法博物館として保存されたので、跡地を発掘調査することになりました。
昔の部屋の跡や台所の跡や井戸や、人々が使っていた道具や食べていた貝や魚の骨などがたくさん出てきました。
現在、御殿の建物のあった場所に案内板をおいて、建物の様子が分かるようにしてあります。

国宝松本城 名所・史跡

大名町通りへ続くお城の入り口。

国宝松本城 名所・史跡

ここからだと天守は屋根が微かに見えるのみ。

国宝松本城 名所・史跡

東側にある松本市立博物館は2021年4月より移転新築にて休館中。
休館期間は2年半の予定だそう。
移転なら新館の建設中は開館できるのでは？と思いましたが、所蔵品の整理等もあるのかしら？

このあとは大名町通り、縄手通り、中町通りを散策します。


その②へ続く…

国宝松本城 名所・史跡