2021/10/18 - 2021/10/18
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j-ryuさん
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☆今年3度目の紅葉狩りは『ほんとの空』がある福島県二本松市の安達太良山へ。
安達太良登山を計画した私の休日の天気予報は朝から夜までずらっと快晴マーク〇。
これほど恵まれた予報の紅葉狩り日和は滅多にありません。
紅葉もおそらくMaxだろうと思うし、
磐梯吾妻、魔女の瞳、那須岳と毎回素晴らしい天気の紅葉狩りが続き
我ながら『持っているな』と自画自賛(^^ゞ。
ところがどっこい、晴天だったのは登り始めたときだけ、
途中から下山し終えるまで安達太良山ずっとガスの中(――〆)。
昨年も山頂周辺こそガスって見えなかったものの
紅葉のビューポイントでは運よくガスが晴れる幸運に恵まれ
素晴らしい紅葉だけは堪能できたのですが、
今回は安達太良山の紅葉らしい紅葉はほとんど見られず撃沈。
さすがの晴れオヤジも運が尽きたのかも。
それでも、ダメ元で寄り道した天風境周辺では再び太陽が顔を少し見せてくれ
なんとか紅葉狩りの恰好はつきました(^-^;。
我ながら『持っているな』などと大口は叩くもんじゃありませんね。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆安達太良山周辺ルートマップ
※国土地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#15/37.623902/140.305002/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
安達太良山は有名な山なので行き方じたいは問題ないと思います。
郡山市方面からはまずは岳温泉を目指し、温泉街を通り抜け
“あだたら高原スキー場”を目指します。
他にも塩沢温泉口ルートや猪苗代町の沼尻ルートなどもあります。 -
☆安達太良連峰空撮
※写真はWikipediaの[安達太良山]の空撮写真に加筆。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E9%81%94%E5%A4%AA%E8%89%AF%E5%B1%B1
安達太良連峰は火山活動によって出来た山塊で安達太良山の他に
鉄山、箕輪山、鬼面山、篭山、船明神山、矢筈森、和尚山、前山などからなります。
最高峰は箕輪山の1728mなのでそう高い山々ではありませんが
優美さと日本有数の巨大噴火口(沼の平)の荒々さをもち合わせた
変化に富んだ美しい山々です。
また、高村光太郎の『知恵子抄』や
万葉集にも詠われた最北の山で文学的な山でもあります。 -
☆あだたらロープウェイ山麓駅
〇6:40AM
安達太良山のあだたらロープウェイ山麓駅までは
我が家から国道4号を通って約1時間。
天気予報は快晴、8:30頃到着したら
あだたらロープウェイ山麓駅山麓駅(950m)は
天気予報通りのこれ以上ない素晴らしい晴天です(^^♪。
安達太良山(1700m)山頂に少しでも楽して登りたい人や
安達太良山随一の紅葉ビュースポットの薬師岳パノラマパークへ行く人は
このロープウェイ(ゴンドラ)を利用します。
ただし、平日の始発は8:30で、紅葉シーズンの祝祭日は7:30始発です。
ただし、運行スケケジュールは天気にも左右されるので
事前確認するのが賢明です。
※あだたらロープウェイ
http://www.adatara-resort.com/green/express.stm -
☆五葉松平経由コースと勢至平&くろかね小屋経由コース分岐
あだたらロープウェイ山麓駅周辺から安達太良山に登るには
五葉松平経由コースと勢至平&くろかね小屋経由コースがあり、
今回は勢至平&くろかね小屋方面の登山道を進みます。
くろかね小屋方面の登山道はくろかね小屋までは
車一台分の道幅があり馬車道と呼ばれています。
ロープウェイ山麓駅から10分ほど北に進むと奥岳登山口(五葉松平経由)と
勢至平&くろかね小屋経由コースの分岐に至るので直進します。 -
☆安達太良山 勢至平&くろがね小屋方面登山道(馬車道)
上記の分岐からさらに10分ほど直進すると烏川橋です。
橋のたもとを右に行けば『あだたら渓谷遊歩道』の終点です。 -
☆あだたら渓谷自然遊歩道 現地案内地図
あだたらロープウェイ山麓駅近くのスキー教室棟の北隣に
あだたら渓谷自然遊歩道遊歩道入口があり、
烏川沿いに遊歩道があり大小5つほどの滝が連なる渓谷です。 -
☆初秋のあだたら渓谷遊歩道 (※2018/9/4 撮影)
あだたら渓谷遊歩道には魚止め滝や二階滝、もみじ滝などがあり、
標高が低い分、安達太良山や薬師岳パノラマパークより紅葉は遅めです。 -
☆安達太良山 勢至平&くろがね小屋方面登山道(旧道)
勢至平&くろがね小屋方面登山道は車一台通れる道幅で
それと交差するように旧道が馬車道を横切っています。
旧道は勢至平までの最短ルートですが、
道は雨溝で深くえぐられ、かなりぬかるんでいます。
今回は旧道を登りましたが、前日が雨だったのでドロドロの登山道で
最悪でした(--〆)。 -
☆安達太良山連峰 勢至平&くろがね小屋方面登山道(旧道)
旧道は林間コースで唯一、
薬師岳を望めるビューポントがあります。 -
☆安達太良山連峰 勢至平&くろがね小屋方面登山道の旧道&馬車道の合流地点
旧道と馬車道が何度か交差し、勢至平で馬車道に合流します。 -
☆安達太良山連峰 勢至平&くろがね小屋方面登山道(馬車道)
旧道も馬車道も勢至平手前までは林間なので
眺めが悪くつまらない登山道ですが
旧道&馬車道の合流地点辺りからは次第に見通しが良くなります。 -
☆安達太良山連峰 勢至平&くろがね小屋方面登山道(馬車道)
青空にすっくと伸びているのはダケカンバだと思います。
勢至平の標高は1200~1300m。
ダケカンバは一般的には主に標高1500m以上に自生するとされていますが
例えば同じ1500mでも福島県と長野県では緯度が違うので
一概には当てはまりません。
◎シラカバ(白樺)とダケカンバ(岳樺)の見分け方②
それでなくても遠目では見分けにくいダケカンバとシラカバなので、
混在する場所では尚更難しいです。
芽吹きの時に白樺の方が早く芽吹くので見分け易いかも。
またダケカンバの樹皮は赤茶色がかっていて、紙のようにペラリと剥け
葉にやや光沢があります。
シラカバはダケカンバのような樹皮の剥け方はせず
樹皮色はペンキを塗ったようなにベッタリした白で
樹皮の下は黒っぽいです。 -
☆郡山市布引高原のシラカバ (※2021/9/7 撮影)
こちらが標高1000mの郡山市布引高原のシラカバです。
標高が明らかに違ければおおよそ判断がつきますが
分布の境界とされる1500m前後の場合、
遠目だと見極めはとても難しいです。
ダケカンバの成木は細かい枝の先端近くまで白ですが
シラカバの枝は黒ずんでいます。
でも実際は近づいてみないと判別は難しいです(^^;)。 -
☆安達太良山連峰 勢至平&くろがね小屋方面登山道(馬車道)
勢至平&くろがね小屋方面への登山道でもあり、
くろがね小屋や岳温泉湯守の作業車用の道路でもあります。
一般車は通行できません。
道路ですが岩が露出しかなりデコボコな悪路なので
4WD車じゃないと登って来られないでしょう。 -
☆安達太良山連峰 馬車道の勢至平分岐
標識を左折すると勢至平を経由して峰の辻&安達太良山への登山道で
馬車道を直進すればくろがね小屋経由して峰の辻&安達太良山に至ります。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道)
赤い実はナナカマドです。
旧道の薬師岳を望むビューポイントから見た紅葉は
まだ早いように見えたのですが、
この辺りはだいぶ落葉が進んでいます。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道)沿いの湯樋
道路左側に昔の木製湯樋とU字管で蓋をした
現在の湯樋が敷設されています。
岳温泉は標高1500mにある源泉から8キロ離れた温泉街まで
お湯が届けられています。その引き湯の長さは日本一。
お湯が止まってしまわないように江戸時代から地元の湯守が
「湯樋(ゆどい)」という送湯管を1年を通してメンテナンスしています。
特に冬季にその仕事は過酷を極め、4mもの雪を掘って源泉を整備しています。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道~鉄山(1709m)
威風堂々とした台形の山容をした鉄山(1709m)(てつざん) -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道)
-
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道)
この辺りの紅葉は終盤を迎えていましたが
ナナカマドが立ち並びナナカマドの実が紅葉以上に赤く鮮やかです。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)
-
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道~鉄山(1709m)
鉄山(1709m)の全景が見えてきました。
でも山頂部が雲で翳っています。
でも空じたいは真っ青なので、雲が一瞬かかかったのだろうと、
この時は思いました。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道~鉄山(1709m)山麓
馬車道が大きく左カーブした先に二股があり
左は岳温泉の源泉方面(一般通行止め)なので
右手の道を下っていきます。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道~鉄山(1709m)
鉄山山麓はイタヤカエデが多く黄葉Maxの時は
山全体が黄色く見えるくらいです。 -
☆安達太良山連峰 黄葉Maxの鉄山 (※2018/10/09 撮影)
安達太良山麓は全般的にイタヤカエデが多く自生しますが、
鉄山山頂下は特にイタヤカエデが多く黄金色の黄葉が華やかです。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山山麓の紅葉
イタヤカエデは同じく黄葉するミネカエデに似ますが
ミネカエデは高山性のカエデで標高が高い場所では1~2m、
下部では8mくらいまで育ちます。
ミネカエデは正五角形のような星形の葉。
イタヤカエデは5角形を平たくしたような葉形をしているのが特徴で
裂け目は中位で鋸歯は見られずほとんどが黄色く黄葉。
樹高はモミジ科の中では背が高く、大きいものは20mにもなります。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山山麓の紅葉
イタヤカエデがメインの鉄山山麓でイタヤカエデが落葉すると
少し華やかさに欠けてしまいます。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山山麓の紅葉
すらっと大きなダケカンバにスポットライトが当たりキレイです。
でも、翳りは一時的なものだろうと楽観していたのですが
次第に翳りの方が多くなってきました。
ただこの時は雲が多くなっただけで
ガスが出てきたわけではありません。
雲さえ流れれば・・・・ -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)
左手に矢筈森(やはずのもり・1673m))で鞍部(コル)の馬の背を経て
右手が鉄山です。
その谷間に見えてきたのが通年営業する『くろかね小屋』です。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)
一時の翳りだと思っていた鉄山山頂の翳りが増々大きくなってきました。
でも上空は青空なので、この時はまだこれからの晴天を疑いませんでした。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面登山道(馬車道~くろかね小屋
岳温泉はいまでこそ『あだたら高原スキー場』よりかなり下界にありますが
江戸時代以前はこの周辺にあったそうです。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面登山道(馬車道~鉄山(1709m)山麓
岳温泉のHPの『岳温泉の歴史と伝説』によれば
※http://www.dakeonsen.or.jp/history.stm
1.湯日(元岳)温泉時代<~文政7年(1824)>
鉄山直下の湧泉地に営まれていた小規模な湯小屋が丹羽二本松藩時代に温泉街として整備され、番所や藩公の御殿も配置された。江戸中期には湯女(ゆな)も許可され一時は100人にも達し、歓楽適温泉場として遠くは水戸などからも来湯客で賑わったという。
文政7年8月15日、連日の雨と台風が直撃した影響で、夜五ツ過ぎ(午後8時過ぎ)に鉄山の一角が崩壊、土石流が一瞬にして温泉街を飲み込んだ。この状況は『岳山崩一見』や『奥州二本松岳山変事筆記』によると医師や人足600名以上が出向き復旧に当たったが「死骸は土中に埋まり、屍湯気にただれうるみ候を引上げ数日間置候処、面影常に替り見分けがたく、ほくろ、あざ等をしるべにようやく見分けられ候」とある。
長い歴史を誇った”湯日(元岳)温泉”は山津波によって一瞬にして崩壊、埋没したのである。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面登山道(馬車道)~くろかね小屋
2.十文字岳温泉時代<文政8年(1825)~慶応4年(1868)>
藩は元岳温泉から6キロ程下の平原地(現在の不動平)に新温泉地を建設に着手した。引湯設計は藩随一の算学者渡辺東岳が行った。鉄山の湯本からの引湯は、当初は土管を樋として土中に埋めたが湯冷めがするため、松の木管に変更するなど大がかりだった。そうして費用5千両をかけ驚異的な早さで翌年7月に完成したのである。 -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)山麓
高台に藩公御殿や温泉神社が鎮座し、下方には4区画の町並み、中心地に14件の旅館と3つの共同浴場、茶屋・商店・工人が軒を連ねていた。旅館は総て2階造りであり、当時としては想像を絶するほどの温泉街であったことがわかる。また嘉永5年(1852)刊『吾妻のみやげ』所収『諸国温泉効能鑑』の全国温泉番付によれば「陸奥の岳温泉」の名で東北地方第1位にあたる東前頭2枚目に位置づけされ、全国に知られた温泉でもあった。
しかしその繁栄も長くは続かず慶応4年(明治元年)の戊辰戦争において敵西軍の拠点になることを恐れた二本松藩士によって焼き払われてしまった。
岳温泉のHPの『岳温泉の歴史と伝説』より
※http://www.dakeonsen.or.jp/history.stm -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)山麓
3.深堀温泉時代<明治3年(1870)~明治36年(1903)>
現在の岳温泉に隣接した西南部一体は江戸時代に深堀村と称し、湯日温泉を支える物資補給基地として栄えた地区であった。十文字温泉に移ってからは寂れていたが、前記温泉焼失の3年後に再建の地がここ深堀に決定したのである。焼け跡への再建は地元が強硬に反対したためである(農民が酒や女郎遊びにはまり借金や家庭騒動が絶えなかったらしい)。 -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)山麓
明治3年8月新しく湯樋管を開設し復興した。しかし明治維新の動乱期でもあり、9件の小さい旅館と2つの共同浴場などの素朴な温泉場であった。それでも近在近郷の湯治客に親しまれていたという。
明治36年10月20日午後1時30分。旅館からの失火により温泉街は全滅した。そしてその地には再建されることはなく、現在は往時を偲ぶ石垣のみが残されている。
岳温泉のHPの『岳温泉の歴史と伝説』より
※http://www.dakeonsen.or.jp/history.stm -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)山麓
4.岳温泉時代<明治39年(1906)~>
温泉再建に熱意を傾ける岳下村・永田村・原瀬村の有志17名が当時のお金で7600円をもって岳温泉株式合資会社を設立。当時の椚平1番地国有林を払い下げてもらい、中央に道路を敷設し両側に旅館や商店を並べ2つの共同浴場を配置した。今の岳温泉の原型が完成したのである。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面(馬車道)~鉄山(1709m)
しかし岳温泉は7件の旅館が担保に入り、高利貸しから借金をして急場を凌ぐという最悪の経営状態が続いていた。そしてついに大正12年(1923)経営不振となり倒産してしまった。その後、秋田県出身で台湾土地建物株式会社社長であった木村泰治が土地6町歩と温泉の権利一切を6万円の巨費で買い取り、岳温泉の再建が始まる。温泉街の整備、湯元から長さ一間の松木の湯樋管を4千本以上繋ぎ合わせての引湯、国立公園指定、県営くろがね小屋の新設など、観光施設の開発充実に尽力した。その結果昭和30年(1955)に全国で7カ所の国民保養温泉の一つに指定され、繁栄の基礎を築いたのである。 -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)山麓
その後は各旅館や商店が一体となり宣伝にも力を入れ、近代的な温泉として着実な発展を見せてきた。そして昭和57年、全国に先駆けた『ニコニコ共和国』独立宣言以来、その名は広く普及し、有名温泉地として現在に至っている。
岳温泉のHPの『岳温泉の歴史と伝説』より
※http://www.dakeonsen.or.jp/history.stm -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓
江戸時代の文政7年(1824年)には
鉄山直下の湧泉地に営まれていた小規模な湯小屋が丹羽二本松藩時代に温泉街として整備され、番所や藩公の御殿も配置された。江戸中期には湯女(ゆな)も許可され一時は100人にも達し、歓楽適温泉場として遠くは水戸などからも来湯客で賑わったそうです。
昔の人は健脚だったのは分かりますが、自動車もロープウェイも無い時代に
みな二本松から自力で登ってきたのだろうか? -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面登山道(馬車道)~鉄山(1709m)山麓
くろがね小屋までの登山道は馬車道と言って、
確かに車1台分の幅はあるけれど岩だらけのデコボ道で
とても馬車や荷車が通れるような道じゃありません。
もしかしたら馬だったら登って来れたかも。
でも江戸時代に一般人が馬に乗ることは殆どなく、
お金持ちは籠を利用したそうです。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面登山道(馬車道)~塩沢温泉ルート分岐
塩沢温泉口からの登山道がここで馬車道に合流します。 -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面(馬車道)~鉄山(1709m)山麓
そもそも日本の在来馬はポニー程度の大きさしかなく、
荷物や乗馬には向かなかったようで、
農耕馬は去勢していないので乗馬用にするには
訓練が必要なのでこれも難しかったようです。
つまり、江戸時代までの移動は良くて籠、
他はほとんど徒歩だったそうです。 -
☆安達太良山連峰 鉄山くろがね小屋方面(馬車道)~鉄山(1709m)山麓
今は安達太良ロープウェイ山麓駅まで車で来られるので、
登山も比較的楽ですが、もし二本松から往復自力で歩いてきたとしたら、
現代人感覚からしたら温泉は保養じゃなくてまるで罰ゲームのよう。
それでも江戸時代には数少ない娯楽だったのでしょう。 -
☆安達太良山連峰 鉄山 くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓
岳温泉はこのくろかね小屋近くの源泉から湯樋を通して
各ホテルや旅館に8km引湯されています。
温泉はpH値が2.5と低く、泉質は全国でも珍しい酸性泉、
酸性泉は殺菌力が高く、慢性皮膚炎やアトピーなどに効果があります。
口に含むとレモンのようにかなり酸っぱい温泉です。
また酸性成分がお肌の角質を溶かすことから、
美容効果が高いそうで、温泉から作られた化粧水なども人気です。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓
今回、この周辺の紅葉はやや終盤にさしかかった感じですが
紅葉Maxだとご覧のように鮮やかです。(※2018/10/09 撮影) -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓
(※2018/10/09 撮影)
今年、那須岳の素晴らしい紅葉を堪能したのは10/5でした。
私の経験値からすればその翌週辺りが安達太良山辺りが見ごろなんですが
私の休日だった10/12は生憎の雨模様、
さすがに紅葉諦め紅葉狩りはしませんでした。
で、安達太良山を訪れる計画が1週間後ろ倒しになってしまい、
結果として紅葉のピークが過ぎてしまったんです。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓湿地
くろがね小屋の少し手前に安達太良山麓で唯一の小さな湿地があり、
その湿地背後の紅葉が私のお気に入りスポットでしたが
やはりここもピークは過ぎてしまったようです。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓湿地
見頃だとこんなに華やかです。 (※2018/10/09 撮影) -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓湿地
終わりかけのオヤマリンドウがかろうじてまだ色を留めていました。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓湿地
この辺りはやや平坦なので、もしかしたら江戸時代の温泉は
この辺りにあって土石流で埋まりやや平坦な地形になったのかも。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋方面~鉄山(1709m)山麓湿地
とても小さな湿地ですが池塘が3,4個あります。
くろかね小屋の温泉の源泉辺りを源流として
この谷間を湯川が流れ下ります。
下流の塩沢温泉からの登山道もこの湯川沿いに敷設されていて
湯川に連なる幾つもの滝を見ることができます。 -
☆安達太良山連峰 鉄山山麓~くろがね小屋
くろかね小屋が見えてきました。
馬車道はここが終点で、安達太良山への登山道が新たに分岐します。
この頃から陽射しが殆どなくなってきました。
一日中快晴の天気予報だったのに・・・(--〆)。 -
☆安達太良山連峰 鉄山山麓~くろがね小屋
安達太良連峰の鉄山(1709m)の下標高1344Mにある山小屋です。
年中無休の源泉かけ流し温泉がある山小屋として、多くの登山者に親しまれています。夕食は秘伝レシピによる名物くろがね小屋カレー。
心も体もお腹も満たされます。
※https://www.tif.ne.jp/kuroganegoya/
なお、くろかね小屋は建て替えのため2023年(令和5)/5/31までの営業で
建て替え中は休業します。 -
☆安達太良山連峰 鉄山山麓~くろがね小屋
昔はくろがね小屋前から鉄山への登山道がありましたが
有毒ガス発生地帯のため長らく閉鎖されています。
安達太良山や峰の辻へはくろかね小屋前から左折する登山道を登ります。
少しわかりづらい登山道入り口ですが、写真の赤い矢印方面に左折します。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋~峰の辻・矢筈森
くろかね小屋前の登山道を峰の辻・矢筈森方面に高度を上げていくと
眼下にくろがね小屋が再び見えてきました。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋~峰の辻・矢筈森
鉄山にだんだんガスがかかってきました。
雲は風があれば流れることも期待できますが
ガスがかかると厄介です。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋~峰の辻・矢筈森
ガスに覆われる割合が高くなり
ガスの無い場所を選んで撮影するあり様(--〆);。 -
☆安達太良山連峰連峰 鉄山 くろがね小屋~峰の辻・矢筈森
悪魔のようなガスが次々と山頂から降りてきます。 -
☆安達太良山連峰連峰 鉄山 くろがね小屋~峰の辻・矢筈森
鉄山山麓でもっとも新しい火山活動地点ですが
現在は鎮まっています。 -
☆安達太良山連峰連峰 くろがね小屋~峰の辻・矢筈森
次第に何も見えなくなってきました・・・(一一")〆。 -
☆安達太良山連峰 くろがね小屋~峰の辻・矢筈森
景色がほとんど見えず足元の霜柱でも撮っておきましょう(^-^;。
この日の朝は東日本の多くの地点で今季の最低気温や
初冠雪の知らせがと届き、
2週間前に登った一切経山(1948m)など吾妻連峰が初冠雪しました。
安達太良連峰は最高峰の箕輪山でも1728m,安達太良山で1700mなので
初冠雪まではしませんでしたが、標高1200m以上では霜が降りていました。 -
☆安達太良山連峰 錦秋の矢筈森(1673m) (やはずもり)
(※2018/10/09 撮影)
本来なら前方に矢筈森(1673m)の尖峰が見えてくるのですが
相変わらず何も見えません。
山なのになぜ森なんでしょうね?
矢筈(やはず)は弓矢の弦を番える部分ですが
こちら(南東)から見上げた矢筈森は尖峰ですが
南西から見ると矢筈に見えるからかも。
矢筈はともかく、なぜ森?
それはのちほど・・・ -
☆安達太良山連峰 錦秋の篭山(1548m)(※2018/10/09 撮影)
ガスっていなければ矢筈森の左前方には篭山(1548m)が見えるはずですが
やはり何も見えません(--〆)。
この写真は秋に撮影しましたが篭山(1548m)はキ
タゴヨウマツに覆われているので冬以外は青々とした常緑の山です。 -
☆安達太良山連峰 峰の辻(1550m)
峰の辻(1550m)に到着しましたが
周辺の岩石しか見えません(--〆)。
峰の辻は安達太良山頂と鉄山やくろがね小屋、勢至平とを結ぶ登山道の
尾根の十字路です。
ガスっていなければ左手に安達太良山頂の乳首山が見えるのですが・・・
標識が壊れていて進むべき方向が分かりません。
慣れている人はともかく初めての人は風雪だったら遭難の恐れがあるので
早急な改善が必要です。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森の南山麓
矢筈森の南山麓を取り巻きガスに煙る鞍部(コル)の牛の背に進みます。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森(1673m) (やはずもり)
矢筈森山頂下から望む矢筈森(1673m)
この辺りから見る山容は矢筈っぽくなってきました。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森(1673m) (※2018/10/09 撮影)
矢筈森(1673m)下を北側に回り込むとこのようなギザギザの山容に見えます。
おそらくこの山容が矢筈が森のように林立するので
矢筈森(やはずもり)と呼ばれるようになったと思われます。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森(1673m)
矢筈森(1673m)北側は北西からの風がまともにぶつかり
年中気温が低い場所なので斜面の草や灌木に樹氷の子供ができていました。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森(1673m)
霧状になった氷点下の水滴(過冷却水滴)を含んだ季節風が
植物や木々にぶつかり瞬間的に凍り付くことで
条件が重なると蔵王の樹氷のように大きく成長していきます。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森(1673m)
まさに樹氷のベイビーって感じです。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森(1673m)
矢筈森北側斜面の草木に小さいながらも
草樹氷がびっしりできています。 -
☆安達太良山連峰 牛の背
山と山の間の鞍部(コル)を背と呼ぶこともあり、
ここは安達太良山と矢筈森の間にある鞍部で、
牛の背と呼ばれています。
ここの標識は新しいものと交換されていました。
だったら峰の辻の標識も一緒に交換すればいいのいに・・・・(--〆)。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
安達太良山連峰の鞍部を東西を分ける『牛の背』の西側には
直径300mもあるという雄大で荒々しい沼の平火口が見えてきます。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
沼ノ平火口は1万年前からブルカノ式噴火を6回繰り返し、
最新のマグマ噴出活動は約2400年前ですが、
少量の堆積物を残すような活動は500年から1500年間隔で生じています。
約2400年前の活動では酸川流域に、沼ノ平火口壁崩壊に伴う
ラハール(火山泥流)堆積物を残しているそうです。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
1899年(明治32年) 年初から沼ノ平火口で噴気活動が活発化し火焔現象を観測。
8月24日 水蒸気噴火。25日噴気孔縁を破壊し、灰や硫黄泥を噴出しました。
1900年(明治33年)7月17日 沼ノ平火口で中規模な水蒸気噴火。
沼ノ平に長径300m、短径150mの火口を生じ
火口の硫黄採掘所全壊。死者72名、負傷者10名が出ました。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
沼の平の土壌や岩石の一部はかなり白っぽいですが
何故なんでしょう。
調べてみました良くは分かりません。
でも参考になりそうな記事がありました。
草津白根山の火口はなぜ白いのか?
という質問に火山学者がこう答えらています。
『噴火の際に地表に放出され降り積もった火山灰が白 っぽいためです.草津白根山の火山灰は,酸性の水と反応した岩石で構成されていま す.岩石は酸性の水に接していると,岩石に含まれている金属イオンが水に奪われ て,残りの岩石はシリカ(SiO2)の割合が増えます.シリカは白いので,岩石が酸性 の水と反応すると岩石は白っぽくなります.実はこれ以外にも複雑な現象がからんで いるのですが,概略としてはこのようなことです.地下で酸性の水と反応した岩石 が,噴火で地表に降り積もり山肌が白くなりました』
とのことなので、
おそらく沼の平の白さの秘密も同様なのかな? -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
まるでムーミン谷の謎の生き物『ニョロニョロ』みたいな草樹氷。
でもムーミンってフィンランド生まれの童話だけど
『ニョロニョロ』って日本語じゃね?
フィンランドでは何て言うのかな?? -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
火口壁の草も草樹氷になっています。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
近年の噴火活動
1950年(昭和25年)2月25日 噴煙。噴煙高度50m。
1995年(平成7年) 火山性微動。
1996年(平成8年) 沼ノ平火口で泥水噴出。
1997年(平成9年) 9月 火山ガスにより死者4名。(安達太良山火山ガス遭難事故)
1998年から2003年(平成10年から15年) 地熱活動が活発化。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
写真左上には裏磐梯の秋元湖が見えています。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
-
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
-
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
沼の平火口壁の一番左手の台形の山は船明神山(1667m)
安達太良山の西側から登る沼尻口登山道があります。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
沼の平火口周辺は今でも硫化水素が噴出していて、
1997年に埼玉・東京の登山グループのうち女性4名が濃霧で危険地帯に迷い込み、硫化水素ガスで死亡するという痛ましい事故が起き、
それ以降現在に到るまで沼の平火口は立ち入り禁止で
火口より下の沼尻元湯も基本的には立ち入り禁止です。
でも沼尻元湯の立ち入り禁止は名目上で
実際は多くの登山者や観光客が訪れています。
この写真の火口壁が切れたV字谷の下に沼尻元湯があります。 -
☆安達太良山 沼尻元湯から望む『沼の平火口』 (2021/6/14撮影)
上記の写真は牛の背から見下ろした沼の平火口で
この写真は火口の向こう側(猪苗代町)の
沼尻元湯源泉地域から望んだ沼の平火口方面です。
明治の噴火で閉鎖された硫黄鉱山はその後再開され
1968(昭和43)まで採掘されていました。
現在は源泉口から湯の花沈殿用の樋が長く設けられ
天然の湯の花が作られています。 -
☆安達太良山 沼尻元湯 (2021/6/14撮影)
大正時代までここで沼尻温泉『田村屋旅館』が営業していましたが
現在は麓に移転して営業し、残骸が僅かに残るだけです。
しかし今なお源泉はとうとうと湧き出し
麓の沼尻温泉や中ノ沢温泉まで引湯をし、他には湯の花をつくり、
硫黄川のあちこちからも温泉が湧出しています。
※沼尻温泉・田村屋旅館(HPより)。
http://www.naf.co.jp/tamuraya/
...............................................................
宝暦元年五月(1751年)、開湯以来230年の歴史と伝統を誇る沼尻温泉は 自然に囲まれた閑静で素朴な湯の里としてしたしまれてきました。 明治19年3月創業。 明治33年6月23日安達太良山の噴火により約一年間の間休業せざるを得ず、 明治34年5月より営業開始し、大正9年11月に現在地に移転。 以来、現在は近代的な設備と常に変わらぬ心で 温かいおもてなしをしております。
..............................................................
昔はこの辺りで採掘された硫黄を運ぶため、1913(大正2)~1968(昭和43)まで現在の中の沢温泉近くから磐越西線の川桁駅まで沼尻軽便鉄道があったそうです。それを利用したとしても中ノ沢温泉辺りから、この沼尻元湯までの山道を延々と歩いて湯治に来ていたのでしょうか。
それとも湯治客は稀で鉱山の従業員相手の旅館だったのかは分かりませんが、昔の人の脚力が凄いのは間違い無さそうです。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
-
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
-
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
世界には世にも奇妙な虹色の山があるのをご存じです?
中国甘粛張掖市にある「張掖丹霞地形」や
ペルーの「ヴィニクンカ山」(レインボーマウンテン)が有名ですね。
両者ほど鮮やかではないものの
アイスランドのランドマンナロイガルや
モーリシャスのセブン・カラード・アース・オブ・シャマレルも
虹色をしています。
沼の平火口の牛の背側には微妙に色が違う
縞模様の火口壁があります。
虹色とまではいきませんが、なんとなく虹色っぽい山肌です。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
火山由来なのでアイスランドのランドマンナロイガルに近い
地質かも知れません。
もっと縞模様がくっきりしていれば良かったと思いますが
あるがままの自然なので仕方ないですね。 -
☆安達太良山連峰 牛の背 沼の平火口
ここにもユニーな草樹氷ができています。
ガスで紅葉が見えなかったのは残念ですが
冬山に登ることの無い私にとって
小さいとは言え珍しい草樹氷が見られたのは収穫でした。 -
☆安達太良山連峰 馬の背
牛の背から矢筈森山頂下を鉄山方向に進むと
矢筈森と鉄山の間の鞍部(コル)があり、
こちらが馬の背と呼ばれています。
馬の背から東の崖下を見下ろすと眼下に『くろかね小屋』が見えるのですが
この日はガスって何も見えません。 -
☆安達太良山連峰 馬の背から望む牛の背
鉄山~馬の背~矢筈森~牛の背~安達太良山と連なっています。
ここは強風の名所、いつも強い風が吹き抜け植物もあまり育ちません。
鉄山まで登ろうかと思っていましたが
ガスって何も見えないので馬の背で引き返します。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森(1673m)
鉄山の代わりに矢筈森(1673m)に登ってみました。
岩場の草も樹氷化しています。 -
☆安達太良山連峰 矢筈森(1673m)
キタゴヨウにも樹氷が育ち始めていましたが
さすがにこの時期は日中気温が上がるので
溶け始めていました。 -
☆安達太良山連峰 牛の背のケルン群
牛の背にはけっこう大きなケルンが幾つも並んでいます。
ケルンは本来はアイルランドでケアンと呼ばれる石積みの道標を指します。
ケルンは、登山ルートが正しいことを示す、道標です。
もともとは、高山帯でルートを示すために作られたものです。
標高の高いところでは木も無いので、
石を積み上げるのが唯一の目印だったのです。
その習慣が、どんどん一般的になって、現在のようになりました。
時にには登山などで亡くなった人の慰霊碑の場合もあり、
こちらがケルンと言うよりは
仏教的な仏塔、ストゥーパ、パゴダなどの意味があると思います。
つまり牛の背のケルンの列は
正しい登山ルートを示す、まさに道標です。
登山客が記念に積み上げたのはなく、
安達太良山のレンジャーやガイドが積み上げたのではないかと思います。 -
☆安達太良山連峰 牛の背の霜柱
牛の背にはレンガを細かく砕いたような土の部分があり、
その赤土が霜柱になっていました。
そらく鉄分の多い火山礫が酸化し赤くなったのだと思います。 -
☆安達太良山連峰 牛の背~安達太良山(乳首山)(1700m)
ガスがかかった牛の背の向こうに安達太良山の山頂(乳首山)が見えてきました。 -
☆安達太良山連峰 安達太良山(乳首山)(1700m)
はい、お疲れ様でした。
安達太良連峰の主峰、安達太良山(乳首山)(1700m)に到着しました。
さらに乳首山山頂までは鉄梯子を昇ります。 -
☆安達太良山連峰 安達太良山(乳首山)(1700m)
乳首山が一瞬見えたかと思ったらまたガスに覆われてきました(--〆)。
この日は平日(月)にもかかわらず、紅葉の見ごろで
快晴の予報が出たので大勢の登山客が訪れていました。
私は地元で何度も訪れているので、
そう大きなショックはありませんが
首都圏など遠来からお出で頂いた方には申し訳ない気持ちです。 -
☆安達太良山連峰 安達太良山(乳首山)(1700m)(※2018/10/09 撮影)
天気が良ければこんな青い『ほんとの空』に出会えます。
安達太良山山頂の別名は乳首山。
まさに乳首のような山頂です(^^ゞ。
しかし、現実はガスって景色らしい景色が見えないので
あだたらロープウェイ山頂駅方面に下山します。 -
☆安達太良山連峰 五葉松平谷の紅葉 (※2018/10/09 撮影)
下山途中もずっとガスの中、
せめて2018/10/09 撮影した紅葉をご覧ください。 -
☆安達太良山連峰 五葉松平谷の紅葉 (※2020/10/13 撮影)
昨年も山頂と山麓駅周辺はガスっていましたが
運良く紅葉が一番美しい五葉松平谷は晴れていて
素晴らしい紅葉を堪能できました。 -
☆安達太良山連峰~五葉松平谷 薬師岳パノラマパーク
あだたらロープウェイ山頂駅近くのビュースポットである
薬師岳パノラマパークまで下りてきました。
しかし、相変わらずのガスっています。 -
☆安達太良山連峰~五葉松平谷 薬師岳パノラマパーク
10分ほどガスが晴れないかと待ってみましたが
気短かの私は10分が限度、
それ以上は耐えられないので下山することにします。 -
☆錦秋の安達太良山 (※2020/10/13 撮影)
昨年もガスったけれど、運よく薬師岳パノラマパーク周辺だけは
ご覧のような素晴らしい眺め。
いくら天気予報が外れたからと言って気象台を責めるわけにもいかず
己の運の悪さを嘆くだけです(--〆)。 -
☆安達太良山連峰~五葉松平
あだたらロープウェイで下山する方法もありましたが
久しぶりに五葉松平を抜けて奥岳登山口まで自力で下ることにしました。 -
☆安達太良山連峰~五葉松平~奥岳登山道
その選択がまた大きな間違いでした。
登山道が荒れに荒れているんです。
雨溝は深くなっていて前日の雨も相まって泥だらけ。
この梯子場は以前は岩石分の段差しかなかったような気がしますが
岩石の下がえぐられ梯子を掛けないと下りられない状態でした。
あだたらロープウェイ山頂駅から安達太良山頂までの登山道も
荒れ放題だし、とても福島県を代表する国立公園の登山道とは思ない
酷さで、県外から訪れた方に申し訳なく思います。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周辺Map
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.582950/140.35291
思いもよらない安達太良山の天候不良で消化不良、
まだ時間はあるので真っすぐ帰途にはつかず
県道30号(本宮/土湯温泉線)の野地温泉を経由し
猪苗代湖沿岸を経て帰宅することにしました。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周辺の紅葉
あだたらロープウェイ山麓駅から国道459号→国道115号→県道30号
→福島市道・野地/東吾妻線→国道115→国道49号→県道9号→国道294と
足早に駆け巡り帰宅しました。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周辺の紅葉
あだたらロープウェイ山麓駅から下はガスっていないどころか
時々陽射しも届いていました。
野地温泉東の鬼面山(1481m)も安達太良連峰の一座ですが
ガスはかかっておらず紅葉もまずますです。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周辺の紅葉
-
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周の紅葉
県道30号(本宮/土湯温泉線)周辺には
野路温泉や鷲倉温泉、赤湯温泉、幕川温泉と
源泉かけ流しの子規模な温泉が点在しています。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉の湯けむり
野地温泉ホテルは標高1200メートルに位置し、
乳白色の源泉かけ流しの湯が特徴。
露天風呂や檜風呂など6種類の浴槽を24時間楽しめる人気の温泉宿です。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周の紅葉
-
☆県道30号(本宮/土湯温泉線)から見下ろした福島市街地
盆地の中にある小高い山は福島市のシンボル信夫山(275m)
福島市は内陸部なので海からかなり離れていますが
市中心部の標高はわずか67mしかありません。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周辺の紅葉
-
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周辺の紅葉
赤い実のナナカマドが鮮やかです。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) 野地温泉周辺の紅葉
野地温泉周辺にはダケカンバがたくさん自生しています。
ダケカンバは一般的には標高1500mi以上に自生するされていますが、
野地温泉は標高こそ1200mですが、緯度が高い分
ダケカンバの平均的な自生標高が低いのだと思います。 -
☆県道30号(本宮/土湯温泉線) から望む高山(1805m)
陽射しがあると紅葉は一段と鮮やかに見えます。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線)沿いの紅葉
県道30号(本宮/土湯温泉線) から幕川温泉に至る
市道・野地/東吾妻線に入りました。
谷を流れる川は水質日本一の荒川源流です。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線)沿いの紅葉
この辺りは磐梯吾妻スカイラインの吾妻八景の一つ
天風境展望台から望む天風境の一部です。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線)沿いの紅葉
尾根に威風堂々したアズマゴヨウの大木が2本並んで立っています。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線)沿いの紅葉
陽が翳ると紅葉の鮮やかさが無くなってしまいます。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線)沿いの紅葉
-
☆福島市市道・野地/東吾妻線)沿いの紅葉
-
☆福島市市道・野地/東吾妻線)から望む鬼面山(1481m)
この谷を境に向こうの鬼面山は安達太良連峰に属し
高山は吾妻連峰に属します。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線沿いの紅葉
-
☆福島市市道・野地/東吾妻線沿いの紅葉
安達太良山は登り始めこそ抜けるような青空でしたが
肝心かなめの薬師岳パノラマパークから眺める
五葉松平谷の紅葉がガスって殆ど見られなかっただけに
市道・野地/東吾妻線沿いの紅葉に溜飲が下がる思いです。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線沿いの紅葉
茶系の紅葉はミズナラなどナラ科の木だと思います。
ミズナラは黄葉が美しいのですが、
黄色いのはわずか3,4日でそのあとは茶色になってしまいます。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線沿いの紅葉
一面の紅葉は素晴らしいですが、
少し緑があった方がコントラストが出ていい感じです。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線沿いの紅葉
陽が射し込むと陰影がハッキリ&クッキリし
紅葉が一段と鮮やかに見えます。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線沿いの紅葉
-
☆福島市市道・野地/東吾妻線沿いの紅葉
-
☆福島市市道・野地/東吾妻線からの望む双竜の辻の紅葉
2週間前にも訪れた双竜の辻周辺は
上部はほとんど落葉しオオシラビソなどの緑色中心の
シックな装いになってしまいました。
双竜の辻の下の紅葉が見ごろになったようです。 -
☆福島市市道・野地/東吾妻線)からの望む双竜の辻の紅葉
紅葉が山頂から徐々に下りてきている様子や
植生の垂直分布が見て取れます。 -
☆錦秋の幕滝 (※2020/10/20 撮影)
今回は行きませんでしたが
福島市市道・野地/東吾妻線の終点が幕川温泉。
そこから20程歩くと幕滝があります。
幕滝は落差30mの直瀑と落差10mほどの
潜流瀑(伏流瀑)が合わさった豪快な複合瀑です。
これで◆天気予報は大外れ、ガスに隠れた紅葉の安達太良山はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そしていつもいいね!もありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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この旅行記へのコメント (4)
-
- salsaladyさん 2021/11/10 09:38:58
- ダケカンバ vs. 白樺~
- ☆標高によって呼称が変わるんですか?
☆万座高原は1,800mらしいから、「ダケカンバ」と呼ぶべきなんですね。白樺しか知らなかったので間を取って「シラカンバ」と表記しました。偶然なんですけど~
☆山好きには歯がゆい無知の知!ですが、ナナカマドも「こんな処に万両が¿」とほざく私に夫曰く「ナナカマド」だよ。すんません~
☆東京には空が無い。とかつて狂気に陥った高村光太郎の奥様が嘆いたのよね~
- j-ryuさん からの返信 2021/11/10 20:47:13
- Re: ダケカンバ vs. 白樺~
- salsaladyさん,こんばんは。
ご来訪&いいね&コメントありがとうございます。
>標高によって呼称が変わるんですか?
≫正確には呼称が変わると言うより、近似種なので良く似ていますが
別の種類です。
>万座高原は1,800mらしいから、「ダケカンバ」と呼ぶべきなんですね。白樺しか知らなかったので間を取って「シラカンバ」と表記しました。偶然なんですけど~
≫標高1800mならまずダケカンバだと思われます。
外見はシラカバに似ているのでシラカバと呼ぶ人も多いと思いますが
訂正するのではなく内心で『ホントはダケカンバなのよ』と
自己満足する程度が波風立たなくていいかも(^-^;。
>☆山好きには歯がゆい無知の知!ですが、ナナカマドも「こんな処に万両が¿」とほざく私に夫曰く「ナナカマド」だよ。すんません~
≫博学過ぎるのも時に煙たがられるので、相手に花を持たせるのも
上手くいくコツかも知れませよ(^^ゞ。
>☆東京には空が無い。とかつて狂気に陥った高村光太郎の奥様が嘆いたのよね~
≫『智恵子』が幸せだった子供頃見た故郷の空が
彼女にとって一番素敵な空だったのでしょうね。
j-ryu
-
- クリント東木さん 2021/11/09 23:36:48
- 陽が当たっているくろがね小屋周辺の紅葉は見事!
- j-ryuさんへ
こんばんは。安達太良山の旅行記、じっくり拝見しました。j-ryuさんさんが仰っていた通り、登り始めはあんなに青空でもガスが降りてくることがあるんですね。ただくろがね小屋周辺ではまだ十分な日差しがあり、紅葉が鮮やかです。私が下山してきた時にはほぼ曇りで、ここに日が当たればもっと綺麗だろうなあと悔しく思ったものです。2018年の写真と比較して分かる事ですが、2018年の方が紅葉が幾分鮮やかなような気がします。やはり10月初旬の残暑が響いているのでしょうか。
磐梯吾妻スカイラインの紅葉もありがとうございます。走りながらでそんなにじっくり見れなかったので、見応えのある紅葉が素晴らしいです。それにしても一切経山、那須、安達太良山とアクティブに登られるj-ryuさんに脱帽です。
クリント東木
- j-ryuさん からの返信 2021/11/10 04:01:26
- Re: 陽が当たっているくろがね小屋周辺の紅葉は見事!
- クリント東木さん,おはようございます。
いつもご来訪&いいね&コメント、ありがとうございます。
>登り始めはあんなに青空でもガスが降りてくることがあるんですね。
≫まさに、山の天気は侮れないし、油断大敵ですよね。
>ここに日が当たればもっと綺麗だろうなあと悔しく思ったものです。2018年の写真と比較して分かる事ですが、2018年の方が紅葉が幾分鮮やかなような気がします。やはり10月初旬の残暑が響いているのでしょうか。
≫安達太良山に関してはそのような影響があったのかも知れませんが
その後訪れた紅葉狩りでは磐梯ゴールドライン以外はまずまずの
紅葉でしたから、訪れる時期も関係あるのでしょうね。
>それにしても一切経山、那須、安達太良山とアクティブに登られるj-ryuさんに脱帽です。
≫2日連続の紅葉狩りはありますが、一切経山、那須岳と
連続登山はさすがに初めてですよ。
体力的には1週間に1度登れれば十分なのですが、
天気予報からするとその日しかなかったので、
1日は急遽ズル休みを取ったんですよ(^-^;。
まだリタイヤこそしていませんが、
体力の衰えに歳を実感しています(一一")。
ではまた。 j-ryu
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