2017/04/30 - 2017/05/05
801位(同エリア1040件中)
かかかかかかかかかかさん
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この旅行記のスケジュール
2017/05/02
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約5分
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約5分
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約15分
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約10分
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土庄港 12:20発 → 高松港 13:25着 (小豆島フェリー)
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約5分 (栗林公園の駐車場へ)
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約1時間15分
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約5分
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この旅行記スケジュールを元に
島旅にはまっている自分が、以前から気になっている島がありました。
その島の名前は・・・『女木島』。
別名『鬼ヶ島』!
旅人にとって、なんて心そそる名前!!
なぜそんな別名が付いたのか、鬼ヶ島には一体何があるのか!?
気になる~!!
これは現地へ行ってこの目で確かめないと!
女木島は、香川県の県庁所在地である高松市の沖合い約4kmにある有人島で、高松港からフェリーで約20分で行く事が出来ます。
せっかく四国に行くのであれば、鬼ヶ島以外にも色々行ってみようという事で、初上陸となる小豆島や日本三大秘境の一つ 祖谷渓、日本百名山 剣岳と、徳島県の秘境も巡りたいと思います。
2017年の旅行なので記憶が曖昧な点があったり、交通機関の運賃や時間が現行と違うところがあると思います。
また、写真の写りが悪いですが、そこは大目にみてください。
それでは、鬼ヶ島と日本の秘境へ行ってみましょう!
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 船 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
5月2日火曜日 旅行3日目
おはようございます。
今日は午前中は小豆島の西側にある前島にある観光地を巡り、12:20のフェリーで土庄港からいよいよ四国の高松港に渡ります。 -
朝食は夕食と同じ大広間でいただきます。
今日はホテルを9:00に出発予定なので、のんびりと遅めの朝食です。
周りの人達はほとんど朝食を食べ終えてますね。
ごちそうさまでした。 -
こちらが一晩お世話になったビーチサイドホテル鹿島荘です。
今日も絶好の旅行日和です。
それでは、行ってきます!ビーチサイドホテル鹿島荘 宿・ホテル
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鹿島荘から車で約5分。
今日の最初の目的地はこちらです。
見た目はただの交差点ですが・・・ -
実は、ここはギネスブックにも認定されている、世界一狭い海峡『土渕海峡』です。
土渕海峡 自然・景勝地
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これが世界一狭い海峡です。
海峡とは、二つの海域を結ぶ陸地に挟まれた幅の狭い水路の事。
狭いと言っても、北海道と本州の間の津軽海峡や、本州と九州の間の関門海峡みたいな大規模なイメージがありますが、ここも左側の前島と右側の小豆島に挟まれた、れっきとした海峡です。
でも、両岸がコンクリートで補強されているから、ただの水路にしか見えないですね。
言われないと絶対に気付かない世界一です。 -
土渕海峡は全長約2.5kmあり、最も幅の広い場所は約400mありますが、最も狭いこの部分は9.93mしかなく、世界一幅の狭い海峡として1996年にギネスブックに認定されました。
水深も干潮時に1.5m、満潮時でも3.4mしかありません。 -
最も狭い部分の目の前には土庄町役場があり、100円で『横断証明書』を発行してくれます。
当然自分はそれをゲットしにここに来ました! -
これが『世界一狭い海峡横断証明書』です。
世界規模の新たなコレクションをゲットです!!
ちなみに土渕海峡という名前ですが、ギネスブックへ申請する際に海峡の名前が必要だった為、土庄町の土庄地区の『土』と対岸の渕崎地区の『渕』を取って『土渕』と命名したそうです。
それまでは名前すらなかったそうです。
そんな話しを聞くと、『この海峡って、もしかして世界一狭いんじゃない?』って気付いた人がすごいですよね。
余談ですが、ギネスブックには『世界で一番万引きされる本』として、ギネスブックが掲載された事があるそうです。
なんて不名誉な自慢! -
町役場のすぐ横の通りは『迷路のまち』への入り口です。
迷路のまち 名所・史跡
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『迷路のまち』とはその名の通り、迷路の様に路地が複雑に入り組んだ町の事です。
海風や海賊などから島民の生活を守る為に造られたそうです。
宅配業者とかは大変そうですね。 -
続いては、小豆島観光には欠かせない一番人気のスポットにやって来ました。
-
『エンジェルロード』です。
前島から弁天島、中余島、小余島を経て大余島へと続く約500mの細長い砂の道です。
潮の満ち引きにより海から現れたり消えたりする砂州で、『天使の散歩道』とも呼ばれています。
1日2回、干潮の時にだけ現れ、渡る事が出来ます。
『大切な人と手を繋いで渡ると願いが叶う』と言われ『恋人の聖地』となっており、カップルに大人気の観光スポットです。
ちなみに、満潮時は海なのに、干潮時になると海から道が現れ、離れていた島と陸地が繋がる現象を『トンボロ現象』と言います。
有名な所では、フランスの世界遺産『モン・サン・ミッシェル』も同じ現象です。
日本国内でこのトンボロ現象を見る事が出来るのは、7ヶ所ほどしかないそうです。エンジェルロード 自然・景勝地
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まずは弁天島にある『約束の丘展望台』に登って、エンジェルロードを上から眺めてみましょう。
『約束の丘展望台』は『恋人の聖地』にもなっており、エンジェルロードを眺めながら『幸せの鐘』を鳴らす事が出来ます。 -
『恋人の聖地』だけあって、カップルがいっぱいいますね。
そんな中、自分は一人での観光です。
一人でも十分旅を楽しんでいるから、別に羨ましくはありませんよ! -
おー!
干潮の時間に合わせて来たので、中余島まで見事に砂の道が出来ています。
人気の観光スポットだけあって、すごい人ですね。
中余島までの道を歩けるのは、干潮の前後2時間程度だけです。
また、季節によって干潮時間も変わるので、訪れる際は潮見表での事前チェックをお忘れなく。 -
貝殻やハート型の絵馬がいっぱい吊られています。
後から調べたところ、貝殻の絵馬はエンジェルロードの入口にある観光案内所で700円で、ハート型の絵馬は小豆島国際ホテルの売店で500円で販売されているそうです。
カップルで行った際は、是非願い事を書いて吊るしてみてはいかがでしょうか? -
これが『恋人の聖地』にある『幸せの鐘』です。
『恋人の聖地』は、桂由美さんや假屋崎省吾さんが選定しているそうで、2021年現在、全国に138ヶ所あります。
そういえば、全国どこの観光地に行っても、景色の良い場所でよくこの鐘を見かける気がします。
『聖地』と言うのなら、もう少し数を限定した方がいいんじゃないのかな? -
展望台から下りて来ました。
それでは、エンジェルロードを歩いてみましょう。 -
目の前に見える中余島まで歩いて渡ります。
青い空と青い海に心地良い海風、そして緑の小島まで続く1日に2回しか現れない白砂の道・・・何か良い気分ですねー。 -
足元は細かい砂や砕けた貝殻が堆積しています。
なので、濡れたりべちゃべちゃはしていません。 -
エンジェルロードの東側には小豆島が望めます。
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西側は土庄東港です。
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間もなく中余島に到着です。
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中余島に到着しました。
ここにも貝殻型の絵馬が大量に吊られています。
恋人達が手を繋いでいっぱい渡って来たんでしょうね。
もう一回言うけど、一人旅だからって別に羨ましくはないですからね!
エンジェルロードはここから小余島、大余島へと続きますが、大余島はYMCA専用のキャンプ場となっているので、無断での立ち入りは禁止となっています。
なので、ここで戻ります。 -
正面に見えるのは、小豆島国際ホテルです。
このホテルに泊まれば、部屋からエンジェルロードを一望出来ます。
国際ホテルの右にある小高いの丘が弁天島で、その頂上に先程登った『約束の丘展望台』があります。
ホテルのバックに山々が連なっていて、こちら側の景色も良いですねー。 -
エンジェルロードの入り口にある観光案内所でお土産を見ていると、まさかの『しあわせ証明書』を発見!
『プロムナード証明書』もあったので2種類共ゲットです。
(ちなみに『プロムナード』とは、フランス語で散歩とか散歩道という意味です)
1枚100円也。
予想外の場所で新たな証明書コレクションをゲットです!
さすが、天使の散歩道!
こんなに早く幸せが舞い降りるとは!!
証明書以外のお土産として、『天使の御守』という物があります。
羽根の形をしたお守りで、左右に分けて二人で片方ずつ持つ事が出来るので、カップルに好評なんだとか。
自分は一人旅だから、購入はしませんでしたけどね。
また、観光案内所の前に『天使のポスト』と言われる白いポストがあり、案内所で販売されているエンジェルロードのポストカード(1枚150円)と切手を購入してこのポストに投函すると、小豆島の風景が描かれた消印が押されて郵送されます。
全国各地のご当地切手や消印を集めるのも、面白そうですね。 -
続いてやって来たのは『小瀬の重岩』です。
重岩 (小瀬石鎚神社) 寺・神社・教会
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ここは大阪城の石垣となる石を採石した『小瀬原丁場跡』です。
小瀬石鎚神社の御神体として、山頂に『重岩』と呼ばれる大きな岩が祀られており、小豆島のパワースポットにもなっています。 -
では、重岩がある山頂を目指して出発です!
この祠は『出迎え不動』です。
わざわざ出迎えていただき、ありがとうございます。 -
何か、階段が果てしなく続いています。
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振り返ると絶景を見る事が出来ます。
そして、今まで登って来た階段も・・・ -
あっ!
小瀬石鎚神社が見えて来ました。 -
しかし、重岩はさらにこの上です。
ん!?
何やら書いてありますよ。
なになに・・・
『山頂付近はたいへん危険な状態です!?』
『断崖絶壁となっています!?』
パワースポットだと言う事で来たんだけど、ここってそんな危険な場所だったの!?
予想外だけど、ここまで登って来たんだから、山頂まで行ってみましょう。 -
これってもうただの崖じゃん!!
どこ歩いて行けばいいの!? -
とりあえず、ロープを伝って上を目指します。
滑らない様に足元には要注意です。 -
登り始めて約20分、ようやく山頂に着きました。
あれが小瀬石鎚神社の御神体『重岩』です。 -
落ちそうで落ちない絶妙なバランスで保たれた重岩は、自然に出来た物なのか人工的に造られた物なのかも分かっていないそうです。
岩の隙間に祠があるので、ここでパワーをいただきます! -
重岩からの景色も絶景です。
ここまで登ってきた甲斐がありました。 -
重岩とこの絶景からパワーをもらったところで、さっき登ってきた崖を下って戻ります。
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小豆島観光の全工程を無事に終え、土庄港に来ました。
ここからフェリーで四国の高松港に渡ります。土庄港 (オリーブポートとのしょう) 乗り物
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まずはチケットを購入します。
チケットはあらかじめ予約済みです。
土庄港から高松港までは約60分の船旅です。
フェリーは始発6:36から最終20:10まで1日15便、毎時1便出航しています。
田舎の電車より便数が多いですね。
小豆島の人にとって、フェリーは四国や本州に渡るのに欠かせない移動手段です。 -
フェリーの出航時間は12:20。
まだ少し時間があるので、土庄港を散策しましょう。 -
このフェリーで高松港に渡ります。
大きなフェリーですね。
安全航行でお願いします。 -
この謎に目立つリングは、瀬戸内国際芸術祭で韓国出身のアーティストが地元の小学生と共同制作した作品です。
小豆島の玄関口にふさわしくオリーブの王冠をかたどったオブジェで、葉の一枚一枚には土庄町の小学生約100人の未来へのメッセージが刻まれているそうです。 -
土庄港のすぐ裏には険しい山があります。
小豆島は、海に山と自然に囲まれたのんびり出来る良い島です。 -
フェリーへの乗船が始まりました。
船って何回乗っても、出発前はワクワクしますね。
では、自分も乗り込みます。 -
いよいよフェリーが高松港に向けて出発です。
ありがとう、小豆島! -
ゴールデンウィークなので、鯉のぼりが青い空を気持ちよさそうに泳いでいます。
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一際高く険しい山があります。
あれは昨日行った寒霞渓かな? -
瀬戸内海は島が多いだけに、海上交通が盛んです。
大きなフェリーとのすれ違いも多いです。 -
客席では、みんなかなり寛いでいますね。
高松港まではまだ少し時間があるので、自分ものんびりして行きましょう。 -
と言いながら、落ち着きのない自分は旅先でのんびりなんて出来ないので、結局また甲板に出て来てしまいました。
あっ、遥か彼方に高松港が見えて来ました。
四国に来るのは、今回で3回目です。 -
さっきまでいた小豆島とは違い、高松は山よりもビルが目立ちますね。
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さぁ、間もなく高松港に到着です。
高松港 乗り物
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いよいよ高松港に到着しました。
香川県に着いて最初に出迎えてくれるのは・・・ -
皆さんご存知のこの人です!
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高松港から小豆島までは、自分が来た島西部の土庄港以外にも中部の池田港、東部の草壁港の3港に計28本のフェリーが毎日出港しています。
想像以上に便数が多いです。
小豆島から高松まで毎日通ってる人もいるんでしょうね。 -
高松港には、また明後日戻って来ます。
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それでは、香川県の旅の始まりです!
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という事で、まずは腹ごしらえ。
香川と言ったらやっぱり讃岐うどんですね。
やって来たのは上原屋本店です。讃岐うどん 上原屋本店 グルメ・レストラン
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このお店はなんと、『香川うまい店』にも掲載されています!
いや、自分はそれを見た事はないんだけどね。 -
さすが『香川うまい店』掲載店!
昼時を過ぎてますが、店内には行列が出来ています。 -
このお店では、うどんを自分で湯がいて・・・
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お出汁や薬味も自分で入れて・・・
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はい、出来上がり!
自分はいつもうどんに揚げ物をトッピングします。
お出汁はあっさりしていて、麺にはしっかりコシがあって、讃岐うどんはやっぱり美味しいですね。
ごちそうさまでした。 -
お腹も膨れたところで、まずやって来たのはこちらです。
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高松観光のマストスポット、栗林公園です。
栗林公園 公園・植物園
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栗林公園は、国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で最大の広さを持ち、庭園部分の広さは約16.2ヘクタール(東京ドーム3.5個分)もあります。
高松藩藩主 松平家の別邸として完成した庭園は、紫雲山を背景に6つの池と13の築山を巧みに配した江戸初期の池泉回遊式庭園で、高松を代表する観光スポットとなっています。
2009年には、フランスの旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で『わざわざ旅行する価値がある』として、最高評価の三つ星に選ばれました。
また、それとは別に園内にある『栗林公園の松』と『掬月亭(きくげつてい)』は二つ星、『偃月橋(えんげつきょう)』と『飛来峰(ひらいほう)』は一つ星を獲得しており、全て合わせると九つの星を獲得しています。
ていうか、そういう星って合わせていい物なのかな? -
それでは、ミシュランガイドに認められた栗林公園に入りましょう。
入園料は410円也。 -
入ってすぐ目の前に広がるのは、紫雲山を背景に見事に手入れされた立派な松の木です。
ここだけ見ても十分素晴らしさが伝わります。
松の鑑賞ポイントは『一肌、二振り、三姿』と言われています。
一番目の『肌』とは、幹の表面の事を言います。
幹には樹齢の古さやごつごつした感じ、曲がった感じなど、自然の厳しさに耐え生き抜いてきた生命の力強さなどが現れています。
二番目の『振り』とは、枝ぶりの事。
そして三番目の『姿』とは樹形の事です。
こうしたポイントを押さえておくと、松の見方も変わりますね。
それらを踏まえて、この松を見た感想は・・・素晴らしい!! -
松の木の北側には、立派な建物があります。
こちらは『商工奨励館』です。
1899年(明治32年)に伊藤平左衛門の設計で『香川県博物館』として開館した延床面積1,262㎡の建物で、1938年(昭和13年)より現在の『商工奨励館』に名前を改めました。
宇治の平等院鳳凰堂の様に左右対称の木造建築で、入母屋造の日本瓦葺きと外観は純和風建築に見えますが、西洋的技法も取り入れてられています。
本館・東館・北館・西館に別れており、各館を廊下で結んだ回廊構造を成し、中央には中庭もあります。
本館1階は栗林公園のガイダンス、2階は休息所、東館は伝統工芸品の展示・実演会場、北館はイベント・レセプション会場、西館は讃岐うどん関連情報の展示・カフェになっています。
ちなみに、栗林公園はここ商工奨励館を境にして、南側が『南庭』、北側が『北庭』となっています。
『南庭』は江戸時代初期の大名庭園として優れた地割りや石組みを有しており、『北庭』は明治以降に近代的な公園として整備されました。 -
美しい松がたくさんありますね。
栗林公園には約1,400本の松の木が植えられているそうです。
職人さんも手入れが大変そうですね。
ちなみに『栗林公園』と言う名前なのだから、さぞかし栗の木がいっぱいあるのかと思いきや、10本程度しかないそうです。
藩政時代、北庭に備荒林として栗の木が多く植えられていた事から『栗林』の名が付けられたそうです。
しかし、10代藩主 松平頼胤(よりたね)が、1850年(嘉永3年)に鴨猟の邪魔になる事からこれらの栗の木を伐採してしまいました。
わずかに残った3本を百花園(薬園)の西に植えましたが、それも全て枯れてしまったと言われています。
現存する10数本の栗の木は、昭和46年に32本植栽した物の一部だそうです。 -
では、松のトンネルをくぐって、南庭に行ってみましょう。
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おーっ!!
早速美しい池が現れました!
これは南庭にある『北湖』です。
南庭には『北湖』の他にも『西湖』『南湖』『涵翠池(かんすいち)』等の池があります。
そして、対岸に見える築山は『芙蓉峰(ふようほう)』です。
築山は登る事が出来るので、後で登ります。 -
やっぱり庭園に池があると映えますね。
お寺などにある枯山水の庭園も良いけど、自分は水がある池泉回遊式の庭園が好きです。 -
こちらは『西湖』です。
そして西湖に沿って連なっている切り立った岸壁は『石壁』です。
『赤壁』とも呼ばれています。
中国の揚子江左岸にある景勝地で、詩人 蘇軾(そしょく)が赤壁賦(せきへきのふ)を詠んだ事で有名な赤壁にちなんで名付けられたそうです。
自然の岩盤を巧みに取り込んだスケールの大きい景観を造り出しています。 -
石壁に一筋の滝が流れています。
この滝は『桶樋滝(おけどいたき)』です。
藩主の観賞用として人工的に造られたそうです。
当時は紫雲山の中腹に桶を置き、桶まで人力で水を組み上げて流していた事からこの名が付けられました。
現在は西湖の水をポンプで組み上げて流しています。
観賞用に人力の滝を造らせるなんて、回りからしたら迷惑な話しですね。桶樋滝 名所・史跡
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こちらはミシュランの二つ星を獲得している『掬月亭(きくげつてい)』です。
17世紀後半に建てられたと言われる、回遊式大名庭園の中心的建物です。
中国の詩人 于良史(うりょうし)の詩の一句『水を掬すれば月手にあり(両手で水をすくうと手のひらの中にも月がある)』から名付けられたそうです。
歴代藩主が『大茶屋』と呼び、最も愛用した建物です。
現在も抹茶や煎茶を御菓子と一緒にいただく事が出来ます。
(掬月亭は別途入亭料がかかります。抹茶付で700円也)掬月亭 グルメ・レストラン
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掬月亭は園内のどこからでも出入りが出来る様に、四方に正面がある数寄屋造りの建物で、床が低く造られている事で自然との一体感を感じる事が出来、まるで湖面に浮かんだ船に乗っているかの様な雰囲気を味わう事が出来ます。
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掬月亭の前に広がるのは『南湖』です。
あっ!舟がいますよ!
あれは船頭さんの解説を聞きながら、約30分かけて南湖を和船で巡る『南湖周遊和船』です。
乗船料は620円也。
湖面から見る景色はまた違いそうですね。 -
乗船客がみんな菅笠を被っているところが、良い雰囲気を醸し出してますね。
見ているこっちも和みます。 -
南湖には、島がいくつかあります。
左が楓嶼(ふうしょ)、右が天女嶋(てんにょとう)です。 -
あの築山は、ミシュランの一つ星を獲得している『飛来峰(ひらいほう)』です。
山頂から眺める南湖を中心とする景観は、園内随一の絶景です。
こちらも、後で登ります。 -
そしてあの橋は『偃月橋(えんげつきょう)』です。
こちらもミシュランの一つ星を獲得している橋です。
園内には名前の付けられている橋が14橋ありますが、最も大きな橋がこの偃月橋で、橋長が17.5mあります。
橋の形が弓張りで、月が湖面に影を映す姿に似ている事から名前が付けられました。 -
偃月橋に来ました。
ここからの景色も格別です。
目の前に山形県の花笠まつりの笠みたいな島があります。
この島は『杜鵑嶼(とけんしょ)』と言います。
島にはつつじが植えられており、春になるとハート型の『恋つつじ』が咲くそうです。
確かに、右手前にハートの形をしているのがありますね。
ていうか、園内の多くが中国の古事から名前を取っている様ですが、全体的に漢字が難しくて文字を打つのがかなり大変です。 -
偃月橋からの掬月亭です。
どこから見ても絵になる建物で -
反対側にあるのは『吹上亭』です。
こちらはお土産の販売や食事をする事も出来ます。
皆さん焼きだんごを食べたり、鯉にエサをあげたり、のんびりしています。
ではそろそろ『飛来峰』に登りましょう。吹上亭 栗林公園内 グルメ・レストラン
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おーっ!!
これがミシュランで三つ星を獲得した絶景です!
『飛来峰』は富士山に見立てて造られたと言われる築山で、中国の杭州にある名勝地から名付けられたそうです。
山頂から見下ろす景色は、紫雲山を背景に南湖に架かる偃月橋と掬月亭。
これら全ての配置が見事にマッチしています。
ここからの眺めは、まさに栗林公園を代表する絶景です。
では、もう1つの築山に登ってみましょう。 -
『芙蓉峰』に登って来ました。
富士山の形に見える事から、富士山の別名である『芙蓉』の名が付いたと言われています。
ここから見えるのは北湖です。
背景の紫雲山と北湖の緑一色の中で、梅林橋の赤が際立っていますね。 -
栗林公園はミシュランで9つの星を獲得しているだけあって、どこを見ても絶景の連続でした。
広大な敷地に池泉や築山を配し、園内をのんびり散策しながら移りゆく景観を楽しむ。
一歩歩くごとに表情を変える景色、これが『一歩一景』と言われる栗林公園の魅力です。
これぞまさに、世界が認めた美しさです。
さて、絶景を見て心も満たされた事で、次の場所へ向かいましょう。 -
続いてやって来たのは、徳島県 阿波の土柱です。
土柱?
あまり聞き慣れない言葉ですね。
ウィキペディアによると、土柱(どちゅう)とは『礫(れき)や砂からなる段丘礫層(土柱礫層)が風雨により侵食され柱状になったもの』。
いや、それでもまだよく分からないなー。
とりあえず見に行ってみましょう。阿波の土柱 自然・景勝地
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土柱は、今から約100万年前、土や砂礫が堆積した段丘礫層(土柱礫層)が地殻変動により隆起し、それが約3万年もの長い年月をかけて風雨によって侵蝕されて出来た、自然が創った芸術作品との事。
まだいまいちピンと来ていませんが、土柱はこの場所の他に、アメリカ・ユタ州のブライス・キャニオン国立公園と 、イタリア・南チロル地方の2ヶ所にしかなく、阿波の土柱を含め『世界三大土柱(世界三大奇勝)』と呼ばれ、国の天然記念物にも指定されています。
世界に3ヶ所しかないにも関わらず、駐車料金も見学料も無料です。
その上、夜間はライトアップもされます。
なんて太っ腹! -
土柱は、正面からと頂上から見る事が出来ます。
まずは左の頂上へ行ってみましょう。 -
崖の上へ向かっているとは思えないほど、ちゃんとした遊歩道が整備されています。
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土柱の頂上に到着です。
ここからこの写真の様な景色が見れるのかな?
どれどれ・・・ -
何かただの採石場みたいな感じがします。
写真の撮り方の問題かな?
それにしても、ここ転落防止の柵も何にもないじゃん!
展望台がある訳でもなく、本当にただの崖の上です。
高所恐怖症の人には、かなりスリリングな場所です。
頂上から土柱を見る時は、落ちない様に足元に注意してくださいね。
今度は下に下りて、正面から見てみましょう。 -
下に下りて来ました。
今度は正面から土柱を見上げてみましょう。 -
おーっ!
下から見上げるとすごい迫力です。
ダイナミックな自然の力を感じます。 -
阿波の土柱は『三山六嶽(さんざんろくがく)三十奇』とも呼ばれており、千帽子山(せんぼうしさん)、高歩頂山(たかぶちょうさん)、円山(まるやま)の3つの山にまたがり、扇子嶽(せんすだけ)、波濤嶽(はとうがだけ)、橘嶽(たちばなだけ)、不老嶽(ふろうだけ)、筵嶽(むしろだけ)、燈籠嶽(とうろうだけ)の6つの嶽で構成されています。
その中で最も大きいのが、ここ波濤嶽です。
南北約90m、東西約50mの範囲に高さ10m前後の柱状や尖塔状等の土の柱が林立する奇妙な風景は、日本ではないみたいですね。
そろそろ辺りが薄暗くなってきたので、今日の宿に向かいます。 -
今晩お世話になるのは、ビジネスホテルマツカです。
夕食は付いていないので、外に食べに行きます。ビジネスホテルマツカ 宿・ホテル
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夕食を食べるお店を探していたら、ホテルの近くに面白そうなところを見つけました。
『うだつの町並み』です。
へぇー、この辺りにこういった場所があるのは知りませんでした。
ちょっと見に行ってみましょう美馬市脇町南町地区 (うだつの町並み) 名所・史跡
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この町並みは、元々脇城の城下町として成り立ち、藍の集散地として発展しました。
現在は明治時代頃の建物を中心に、江戸中期~昭和初期までの85棟の伝統的建造物が430mに渡って建ち並び、当時の景観がそのまま残されています。 -
また、『うだつ』が多く見られる事から『うだつの町並み』の通称で親しまれ、『手作り郷土大賞』を受賞しています。
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手作り郷土大賞の他に『日本の道100選』にも選出されています。
どんな町並みか、見に行きましょう。 -
おーっ!
街灯の灯りに照らされて、落ち着いた良い雰囲気の町並みです。
まるで江戸時代にタイムスリップしたみたいですね。 -
ちなみに『うだつ』は漢字で『卯建』と書きます。
隣家との境界に2階の壁面から『卯』の字形に突き出した、漆喰い塗りで小屋根が付いた袖壁の事を言います。
『火除け壁』とも呼ばれ、当初は防火の目的で造られましたが、設置に多額の費用がかかる事から装飾の意味合いが強くなり、次第に富や成功の証となっていき、江戸時代には裕福な商家はこの『うだつ』をあげて立派な家を競って造りました。
ことわざで、なかなか出世しなかったり、身分がぱっとしない事を『うだつがあがらない』と言いますが、富裕な家でなければうだつをあげる事が出来なかった事から転じたと言われています。 -
あっ、この家はなまこ壁の上に、うだつがあがってますね。
この家が裕福な証拠です。
ていうか、これだけ間口が広いんだから、一目見れば裕福かどうかわかりそうだけど。 -
仄かな灯りが良い雰囲気を演出していますね。
昼間に来るとお土産店やお洒落な古民家カフェもあります。 -
この辺りはうだつがあがりまくってますね。
かなりうだつったエリアです。 -
うだつ以外にも、2階に取り付けられた明かり取り用の『虫籠窓(むしこまど)』、細木を丁寧に配した『格子窓(こうしまど)』、当時の雨戸である『蔀戸(しとみど)』など、旧家ならではの建築様式を見る事が出来ます。
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時間が遅いので、貸し切り状態でのんびり見学する事が出来ました。
では、夕食を済ませてホテルに戻ります。 -
という事で、本日はこれにて終了。
今日は小豆島の土庄港から香川の高松港に渡り、徳島まで来ました。
小豆島では、世界一狭い土渕海峡とエンジェルロードで証明書をゲットし、パワースポットの小瀬の重岩でパワーをゲットしました。
午後からは四国に上陸し、ミシュラン三つ星の栗林公園と世界三大土柱の阿波の土柱と、人間が造り上げた傑作と自然が創り出した傑作を観賞しました。
明日は徳島の秘境を満喫し、高松に戻ります。
ではでは、お休みなさい。ビジネスホテルマツカ 宿・ホテル
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