2025/10/18 - 2025/10/18
616位(同エリア1038件中)
TKGさん
瀬戸内国際芸術祭2025秋会期の開催期間は2025/10/3~11/9です。これに合わせて、10/16~19にかけて、以下の日程で、犬島、豊島、直島、小豆島、男木島、女木島の6つの島を巡りました。
10/16 新大阪→岡山→宝伝港→犬島→豊島→高松
10/17 高松→直島→高松
★10/18 高松→小豆島→高松
10/19 高松→男木島→女木島→高松→なんば
3日目は4つ目の島、小豆島を訪れました。
小豆島は、広いエリアに多くの作品が散らばっており、バス利用の場合、すべてを網羅することはできません。私は、坂手・醤の郷地区、中山・肥土山地区、土庄地区の3地区に絞って、合計13の作品を巡りました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
3泊4日で6つの島を巡ります。4島目は小豆島です。
-
小豆島の場合、臨時バスはそれほど出ておらず、主に一般のバスを利用して回ることになります。私は旅行前にしばし時刻表とにらめっこして、以下のスケジュールが最適と判断しました。
高松7:20発―(フェリー)→土庄港8:20着
土庄港8:30発―(バス)→古江(坂手地区)9:15着
徒歩で、坂手地区を巡る
その後、北上し、醤の郷地区を巡る
馬木(醤の郷地区)11:16発―(バス)→池田11:40着
池田12:31発―(臨時バス)→春日神社(中山地区)12:41着
徒歩で、中山・肥土山地区を巡る
常盤橋(肥土山地区)14:02発―(バス)→土庄本町14:14着
徒歩で、土庄地区を巡る
土庄本町16:03発―(バス)→土庄港16:08着
土庄港16:30発―(フェリー)→高松17:30着 -
小豆島行きのフェリー。小豆島が推している「からかい上手の高木さん」のイラストが船内のあちこちに描かれていました。
さすがに、前日の直島行きとは違い、それほど混雑はしておらず、海外旅行者も見たところ、あまり目立ちませんでした。 -
フェリーは定刻通りの8:20に土庄港に着きました。バスは8:30
に出発するので、急いでバス乗り場に向かいます。土庄港 (オリーブポートとのしょう) 乗り物
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「田ノ浦映画村」行きのバスに乗り込みます。小豆島きっての幹線バスです。最初に目指す坂手地区はこのバスの終点近くにあります。
最初は地元の人や観光客で混雑していましたが、池田地区、オリーブ公園、草壁地区などで少しずつ降りていき、終点が近づいてくると、乗客は数人だけになりました。私は、終点近くで、坂手地区の入り口にあたる「古江」バス停で下車しました。
古江から坂手まではすぐと思っていましたが、意外と遠く勾配もあり、バスを降りてから10分ほど歩いてようやく坂手地区に辿り着きました。 -
坂手港の先端部分の、周囲からもよく見える場所に「スター・アンガー」(ヤノベケンジ)が立っています。球体の上に乗っている龍は怒りの声を上げているようです。
坂手港 乗り物
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坂手港にあるもう1つの屋外展示作品「Journey of SHIP'S CAT 2025」(ヤノベケンジ)は、ポートターミナルの屋上にあり、やや迷います。実はこの彫刻は2体のうちの1つで、もう1体は神戸と坂手を結ぶフェリーの看板に設置されているそうです。
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坂手にはもう1つの屋外展示作品があります。「アンガー・フロム・ザ・ボトム美井戸神社」(ビートたけし×ヤノベケンジ)です。環境汚染に怒った約8mの巨大な化け物が古井戸に出現するという設定だそうです。20分に1回、水を吐きますが、時間的制約のある私は、残念ながら見ることができませんでした。
ここからは、醤の郷地区まで3kmほどの距離を徒歩で移動します。 -
醤の郷地区にあるマルキン醤油記念館。
中は博物館になっていて、時間があれば見たかったのですが、今回は時間がないのでパスです。ただ、周囲は甘い醤油の香りが立ち込めていて、それだけでも醤油作りの島、小豆島を実感することができました。マルキン醤油記念館 美術館・博物館
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マルキン醤油記念館からさらに20分ほど歩いて、ようやく「オリーブのリーゼント」(清水久和)に到着しました。
曲がりくねった路地の奥にあるので、かなり迷います。しかし、そこにいたるまでの道には、古民家が建ち並び、その中には小さな醤油蔵などもあって、迷いながらも楽しい道だと思います。醤の郷 名所・史跡
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この地域の最大の見どころは「ジョルジュ・ギャラリー」(ジョルジュ・ルース)でしょう。
ここは「オリーブのリーゼント」と違って幹線沿いにあり、バス停のすぐ近くにあるので迷うことはありません。
建物の中に入るとまず、写真のような光景が飛び込んできます。 -
部屋の中央に近づくにつれて、金に塗られた各箇所がつながって円に近い形になっていきます。
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部屋の中にある特定の場所から見ると、円形が完成します。円形に見えるのは特定の1か所からのみです。
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「ジョルジュ・ギャラリー」の外観です。この建物のすぐ前に「馬木」バス停があるので、ここでバスを待ちました。
ここから一気に山間部にある中山・肥土山地区に向かいます。中山・肥土山地区に行くには、
馬木11:16発→池田11:40着
池田12:31発→春日神社(中山地区)12:41着
というふうに、途中の池田で乗り換える必要があります。池田では時間があるので、昼食を取りました。小豆島名物のそうめんです。
途中の写真をまったく撮らなかったのはうっかりしていましたが、ともかくも、池田発のバスに乗り「春日神社」バス停で降り、無事に中山地区に辿り着きました。 -
中山・肥土山地区は渓谷沿いの狭い土地に段々畑や集落が連なる場所です。車道はやや高い場所を走っており、「春日神社」バス停で降りると、真下に美しい段々畑が見え、その向こうに「抱擁・小豆島」(ワン・ウェンチー(王文志))が見えました。この作品までは、段々畑沿いの歩道を下っていきます。
そのいかにも日本的な風景のせいか、ここにきて、急に海外旅行者が目立つようになった印象です。実際、「春日神社」バス停で降りたのは5人でしたが、自分以外は全員、外国人でした。 -
段々畑を見ながらゆっくりと下っていき、やがて「抱擁・小豆島」が目の前に見えてきました。丸いドームも、そこに入るための導入路も、すべて竹でできていることがわかります。
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ドームに向かって進んでいきます。
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竹のドームの内部。
ベンチもすべて竹でできています。無数の竹が編み込まれてできたドームからは、光は差し込んできます。 -
名残惜しいけれど、次の作品に向かいます。ここからは渓谷沿いの道を歩いていきます。
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やがて見えてきたのは、「Reverberations 残響~岡八水車」(岡敦+音楽水車プロジェクト)。
作者の曽祖父が暮らしていたという築120年の空き家を利用した作品で、使われなくなった農具や民具を利用して作られた音楽装置がいくつも置かれています。 -
どこか懐かしい音が建物のあちこちで奏でられるのを聞いていると、なかなか離れられなくなってしまいます。
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名残惜しいですが先に進むと、やがて川の向こうにピラミッド型の石積みが見えてきます。「猪鹿垣の島」(斎藤正人)です。
近くに行くには、川を迂回しなければならないため、遠くから見るだけにとどめておきます。 -
さらに歩くと見えてくるのが「黄金の海に消えた船」(豊福亮)。
外観は地味な倉庫ですが、中は黄金に輝いています。写真中央の赤い部分をぐるりと水路が取り囲んでおり、その周囲は壁も天井も、龍を始めとしたさまざまな派手な装飾でおおわれています。 -
小船が用意されていて、それに乗って水路を一周することもできます。
「黄金の海に消えた船」はバス停近くにあり、ここから土庄に向かってまたバスに乗ります。 -
土庄の中心地区(土庄本町)は「迷路のまち」とも呼ばれています。
西光寺周辺の入り組んだ古い街並みはまさに迷路で、こういう街並みはただ歩くだけで楽しいものです。アート作品を見る前に、まずは西光寺をぐるっと一周する形で、しばし迷路歩きを楽しみました。迷路のまち 名所・史跡
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この「迷路のまち」のただ中にあるのが、「迷路のまち~変幻自在の路地空間~」という作品です。作者は日本のアーティスト集団である「目[mé]」です。
「迷路のまち」の中にある一軒家を改装し、建物の内部を白い壁で塗り固め、建物内部を迷路のようにした作品です。 -
中は蒸し風呂のようです。
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階段(?)を二階に上がることもできます。
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窓の向こうには、ごく普通のお隣の家が見えます。
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この作品のすぐ近くの倉庫には「うみのうつわ」(長澤伸穂)があります。倉庫の中は真っ暗で、その暗闇の中に青白く光る一隻の船が浮かんでいます。
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船には乗ることもできます。天井からワイヤーで吊るされているので、乗った時の反動で船はわずかに揺れています。
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「うみのうつわ」を出た後は、土庄海峡沿いを歩いて、バス停に向かいます。土庄海峡は、「世界で一番狭い海峡」としてギネス認定されましたが、一見すると、ただの運河にしか見えません。
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土庄港行きのバスがやって来ました。小豆島巡りもいよいよ大詰めです。
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バスは数分で土庄港に着きました。
土庄港にはいくつかの屋外作品があります。最も有名なのは「太陽の贈り物」(チェ・ジョンファ(雀正化))。土庄港のシンボル的存在です。土庄港 (オリーブポートとのしょう) 乗り物
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港のターミナル内には、コシノジュンコの「対極の美 ー無限に続く円ー」が展示されています。提灯に着想を得てデザインしたドレスをモチーフに制作された作品だそうですが、そういう説明からは想像できないほどの迫力があります。
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フェリーは17:30分に高松港に着きました。乗客を降ろしたフェリーから、続々と車が出てきます。
こうして4つ目の島、小豆島巡りは終わりました。
明日は最終日。高松のすぐ近くに見え、今までに船の上から何度も見てきた男木島、女木島の2つの島を巡れば、このささやかな旅は終了です。高松港 乗り物
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