2021/08/13 - 2021/08/13
102位(同エリア230件中)
kiyoさん
ずっと来たかった玉川温泉。日本一酸性の強い温泉と聞いていたので、どんな所かなと思っていました。
近くに別府の塚原温泉があって、こちらは酸性の強さは二番目ですが、規模が全く違っていました。塚原温泉はこじんまりとしていて、小さな湯船がある温泉なのに対して、玉川温泉は湯治の発祥地と言われるくらい「自炊棟」に数百人が宿泊して、中長期の湯治をされていました。
台湾に行ったときに、北投石の話を聞かされましたが、現在では台湾の北投温泉と玉川温泉でしか取れないものだそうです。玉川温泉は採取禁止になっていました。そのモニュメントを自然探索路で発見!、台湾で聞いた癌が治るという話もまんざら嘘ではなかったような気になってきました。
探索路の奥に広がる火山地形は、想像を絶するもので、そこにはラジウム線が出ている場所があります。そこで岩盤浴をすることによって癌に効くと言われるわけです。信じるか信じないか、何とも言えませんが、玉川温泉は旅館棟の宿泊は予約が取れるのに、自炊棟の宿泊は何ヶ月も待ちだそうです。なので、湯治客が全国からやって来ている証でもあります。
この辺りの火山の恵みは全国屈指のもので、いつもアスピーテラインを走る際に気になっていた大沼地熱発電所と八幡平ビジターセンターもゆっくり見学しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- じゃらん
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玉川温泉にやってきました。
温泉街かと想像していましたが、山の中の一軒宿のようなところでした。 -
左が谷の上流部になって、そこから温泉が湧き出ています。
この正面に見える建物群は、宿泊棟と岩盤浴です。宿泊棟は相部屋となっていて、多くの宿泊客がある場合に使うようですが、今回はコロナのため工事中となっていました。 -
さらに谷の上流部に目をやると、活発な噴煙が出ているような感じですが、後で行ってみるとその火山活動の成果が理解できました。
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谷の下流に当たる広いエリアに、玉川温泉の浴室棟・自炊棟・旅館棟などが集められています。ここからが、玉川温泉の入口。
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入口の所に、自然探索路があって、ここは自由に誰でも入れるようになっていました。玉川温泉の宿にお世話にならなくても、湯治だけならここから入っていって、ゴザを敷いて横になれば、することが出来ます。
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玉川温泉の玄関へと進みます。まず、売店が右手にあります。一旦、玄関まで行って荷物を下ろし、また、この前の駐車場まで戻ってきました。
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中央の渡り廊下の辺りが玄関
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左のこの体育館のような建物が大浴場。この内部が陸奥の温泉という雰囲気満点で、素晴らしかった。
内部の写真を撮ることが出来ないのが残念。
こちらでご確認下さい。===>https://www.tamagawa-onsen.jp/about/onsen.html -
玄関から先に見えている建物は、湯治のお客のための「自炊棟」。
旅行社が宿泊するのは、右側の建物ですが、これも結構大きい旅館でした。 -
旅館玄関ではなまはげがお出迎え。秋田らしい!
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食事はコロナ禍のためメインディッシュをチョイスする、バイキング方式でした。派手さはなくて、湯治に来た人を意識されたメニューのようです。
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温泉が素晴らしいので何度も入りましたが、効能は人それぞれのよう。色々な温度と蒸し風呂やPH1.2という源泉の湯、蒸し風呂など体を癒やすのには持ってこい。ただ、普通の観光温泉とはちょっと違うと言うことです。
写真が撮れないので、玉川温泉自然探索路を朝食前にゆっくり散策。 -
こんな整備された探索路なので浴衣で歩いたのですが、すれ違う人はみんな大きな荷物を持って、普段着のような服を着ている人ばかり。何故だろう、と思っていましたが、この先に岩盤浴をする小屋があったのです。
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台湾の北投温泉と、北投石の縁で友好提携した記念碑。そもそも、北投石なんて一般の人にはわからないような気がする。台湾を旅したとき、ガイドのマイケルが熱心に北投石と玉川温泉のことを話すので、頭の片隅に残っていたのですが、そんな経験がなかったら、「何、それ!?」くらいにしか思えないかも。
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北投石についての説明。放射性のものらしい
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これが北投石??普通の岩山です。
ここに放射線が出ているというのが、玉川温泉の正体なのか? -
北投石の前には、湯畑が続いています。
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湯畑の上流部は、湯気がすごい!これは、水蒸気かと思いきや塩酸の蒸気でした。
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流れが貯まっているところの水の色はエメラルドグリーン。この色は、新燃岳や雌阿寒岳の火口湖で見たような色で、美瑛の青い池よりも澄んできれい
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草津温泉のように、熱い湯を冷まして、大浴場へと引き込むのだと思います。
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上り詰めたところに、大量の熱湯が噴き出していました。これだけ勢いよく吹き出すところは珍しい。
泉なのですが、塩酸らしい。大噴といいます。 -
大噴の説明
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大噴のすぐ脇で、湯治をしている人もいます。
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荷物を持って来て、ゴザを敷いて横になるみたい。なので、荷物が多いのかあ。
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さらに谷の奥へ登ると、湯治小屋発見!ここは、いつも満員らしい
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湯治小屋の周辺は、塩酸だけでなく硫化水素の臭いもプンプン。これだけ、吹き出しているので。。。
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冬は付き添いの人は小屋の外で待つのだそうです。また、中に入りきれないこともあるので、その時は小屋の外にゴザを敷いて横になるらしい。
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探索路はさらに谷の奥へと続いています。吹き出す蒸気の音がすごい!
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これだけ硫黄も析出しているので、有毒ガスも出ていそう
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至る所から蒸気が出ているので、火山の火口の中にいるような気分でした。
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この蒸気は地中深くのマグマに熱せられたものだと思うと、一過性ではなく長時間継続して出ていることに地球の息吹を感じてしまう
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あっちもこっちも噴出。これは地上から水が浸透なりして供給され、循環しているシステムのようなもので、不思議です。
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探索路を振り返る
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探索路の一番奥。
谷の行き止まりになるところで、ここから左の斜面を登って行きます -
斜面を登ったその上には、小川が流れていました。熱水のようです。
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湯治小屋周辺を見渡すと、さながら噴火口だったところかと思うのも、そうかもしれません。
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谷の奥の部分。熱源の塊のようなところでした。
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探索路は玉川温泉の施設へと帰っていきます。
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正面が湯畑のあった辺り
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神社の横ら辺りで、地面に計測器を当てている人たちがいました。この辺りが強い、などと話していたので、ラジウム線量などを計ってそこにゴザを敷いて横になるみたい。
日によって、強いところが移動するような会話もされていました。行ってみないと、わからないことばかりです。 -
玉川温泉の足湯
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足湯からさらに建物の奥へと進み、岩盤浴を初めてやります。廊下を相部屋棟の方へと進みます。
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温泉施設の岩盤浴は有料なので、宿泊客以外は居ません。専用の浴衣を着てタオルを被って、ゴザを敷いて、しっかり1時間くらい汗を流しました。
サウナのようなものですが、まだ興味がそれ程沸いてこないところです。一般の岩盤浴もラジウム線がでるのだと聞いたことがありますが、北投石を使用しているから?そんなこともあるのでしょうか。
岩盤浴をして、玉川温泉をチェックアウトし、アスピーテラインのふけの湯温泉を目指しました。 -
利尻島を望むオロロンラインには、北緯45度モニュメントがありましたが、アスピーテラインの入口では、北緯40度のモニュメントを発見!
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ツーリングなどでもやってきたアスピーテラインへ入っていきます。天気が良くないので、眺望は期待できませんが。
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八幡平には地熱発電所が何カ所かあって、是非とも見学したかったのですが、あまり派手な観光施設という訳ではないため、PRをしていません。見れるかどうかわかりませんが、大沼地熱発電所へ行ってみることにします。
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誰とも出会わずに、入口から細い道を上り詰めると、メインの冷却塔へやって来ます。
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ここでは、地下から取り出した蒸気でタービンを回して、使用済みの蒸気を冷却する役割があります。
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このパイプは、生産井という井戸から蒸気を取り出して、ここまで運んでくるパイプです。あちこちに、パイプが張り巡らされています。
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本当はここで説明などあるのかもしれませんが、誰もいないので勝手に見学しました。
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これによると、冷却し水になったものをパイプで還元井という井戸まで運び、地中に戻しているということがわかりました。つまり、水が循環して、その途中に地熱で蒸気となりそれがタービンを回して発電するというのが基本のシステムでした。還元井で地中に返さなければ、地中の水が枯渇するのではと心配していましたが、そこらのバランスは配慮されているわけです。
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タービン。ここで電気を起こします。それにしても、人の姿がありません。
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タービンの羽根が屋外に展示されています。
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生産井。ここが、地下から熱源の蒸気を取り出している所
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最後まで、見学者も発電所の人も見かけず、無人で稼働しているかのような大沼地熱発電所でした。
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後生掛温泉には最近入ったことがあるので、大沼温泉が営業していれば日帰り入浴しようと思っていました。しかし、工事中なのでパス。
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大沼。また、いつか散策したいと思います。
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八幡平ビジターセンター。
ここでの情報によると、見返峠付近の視界は0m。おそらく、雲の中なのではと思われます。なので、ビジターセンターでゆっくりと映像を見て、ふけの湯温泉での立寄湯を楽しむことにしました。
この裏山には珍しい泥火山があるそうです。
蒸ノ湯温泉に続きます。
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