2021/08/06 - 2021/08/07
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ST&G-旅に恋するウミガメさん
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東北大震災から10年が経過した福島。
しかし福島第一原子力発電所周辺は、未だに時計の針が止まったままでした。
車窓から見る家並は他所と変わらないのに、住人が消えた街。
衣料品店の洋服ディスプレイやディーラーの印刷物も10年前のままで残されており、それを目にした瞬間何とも言えない感情の波が押し寄せてきました。
しかし、帰還困難区域が解除された地域では少しずつ明るい兆しが見え始め、完全復興にはまだ長い年月がかかるものの、人々の未来にかける強い思いを垣間見たような気がします。
復興ボランティアに参加した友人・知人が、一度は被災地を訪れるべきだと強く勧めていた理由…。
誰を責めると言うのではなく、原発事故が起こってしまったという事実、そして自然の恐ろしさを一人でも多くの方に伝えていくことが出来ればと思い、区切りの年にこの旅行記を書くことにしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回は復興五輪の年ということもあり、福島第一原子力発電所事故から10年が経過した「福島のその後」を紹介します。
※説明の都合でエリアはバラバラになりますが、ご了承ください。 -
国道6号線を走行中に見つけた福島第一原発入り口。
震災前であれば然程気にも留めなかった案内標識ですが、今はこの文字がとても重く感じられます。 -
原発周辺は、未だ帰還困難区域が解除されず。
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このエリアにおいては一般車が通れるのは国道6号線のみで、停車も出来なければ、窓を開けることも出来ません。
左折なども通行証が必要で、10年が経過してもまだこの状態が続いています。 -
工事車両用の看板や進入を遮るフェンスがなければ、どこにでもある長閑な街。
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こちらは、震災から10年経過した現在の国道6号線の様子。
住宅や店舗の入り口にはフェンスが置かれ、所々に線量計を持ったガードマンの方が立っています。 -
防犯カメラも設置されていますが、車が通るだけで人の姿は見えず。
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ディーラー(T社)の印刷物なども、10年前のまま。
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その横にある衣料品店。
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店頭の洋服ディスプレイやハンガーに吊るしてある服が、長い年月の経過で色褪せていました。
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一般住宅も、店舗も事業所も、全て閉鎖中。
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こちらのサイロには10年前のお米がそのまま残っており、「もしかしたら1,000トンくらい入っているかもしれないなぁ。」という話を聞きましたが、例えお米を抜いたとしても持っていく場所もなければ、新しいお米が入ってくる予定も無し。
しかし昨年辺りから除染が終了した所(飯館村・川俣町・浪江町の一部)では米作りが再開され、それに伴い10年間放置されていたお米の乾燥調製施設でも新しい機械の入れ替え作業に入ったようです。 -
除染に伴う土壌等の中間貯蔵施設。
福島第一原発周辺には、このような場所があちらこちらにありますので、現地を訪れた方はすぐその施設に気付かれることでしょう。 -
画像は福島第一原子力発電所からはかなり離れた所にある観光スポットですが、福島県内の学校や保育所・公園などには、このような空間線量率を計るためのリアルタイム線量計が設置されています。
しかしこの線量計が原発事故発生前に既に設置されていたとしたら、人々は表示された数値を見てどう思ったのだろうか…?
ふとそんな事を考えた私でした。雲雀ヶ原祭場地 名所・史跡
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復旧・復興の建設工事共同企業体(復興JV)。
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工事関係者は、各々線量計を持ちながら作業中。
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看板には大野スクリーニング(汚染検査)場とありますが、浪江町・双葉町・大熊町などにまたがり複数のスクリーニング場が設けられています。
仕事とはいえ、福島で働く人々も命がけで町や村を守っているのですね。 -
画像の大きな建物は、国道6号線沿いにある「道の駅ならは」。
ここには物産館や温泉施設などがあり、地域の情報も提供しています。道の駅 ならは 道の駅
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そして「道の駅ならは」のすぐ近くにあるのが、復興五輪の象徴と言われたJヴィレッジ。
Jヴィレッジ 宿・ホテル
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東京電力(株)が地元貢献でOPENしたサッカー等のトレーニング施設ですが、震災後に福島第一原発事故の前線基地となった場所です。
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その後Jヴィレッジは、津波で発生した瓦礫の選別をする作業場になっていたようですが、現在は以前のトレーニング施設が戻っていました。
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「一流プレーヤーの試合を子ども達に観戦させたい」と考えていた東京オリンピックでしたが、感染拡大で人々の願いは叶わず。
しかし、オリンピックが終わった後のJヴィレッジでは一般利用者が楽しそうにプレーしており、人間の逞しさを感じました。 -
この日は雨がぱらついていましたが、静かな海。
この風景を見ながら、もう一度映画「FUKUSHIMA 50」を観ようと心に決めた私です。
「俺たちは何か間違ったのか…?」
その答えが、私の中でエンドレスに繰り返されていたのでした。
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旅行記グループ ガチマヤ~の旅(東北編)
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