３つの曜変天目茶碗、完全制覇！最後は静嘉堂文庫の稲葉天目。

2021/09/07 - 2021/09/07

曜変天目茶碗は、30年以上前にNHKで「国宝への旅」という番組で知りました。世界に３つしかない、中国で造られた貴重な茶碗が日本にあるという。日本に来たら、城より高い値段で取引されたのだそうです！
番組では、作家の宮尾登美子(敬称略)がきれいなお召し物で超緊張(畏れていました)して、大阪の藤田美術館の茶碗を手に持って眺めていたのを覚えています。東京の茶碗は、もうすでに１つ観た後なので、宮尾登美子に大阪ほどの緊張感はなかったように思います。
放送から間もなく、藤田美術館で曜変天目茶碗の展覧会がありました。テレビと同じように太陽光が当たるように展示されていて、キラキラ輝いていました。それから、３つすべてを見ることにしたのです。京都の大徳寺の茶碗は、京都国立博物館の国宝展で見ました。旅行記を作ってあります。
https://4travel.jp/travelogue/11296708

テレビで見た時と同じで、あまり輝いていないように思いました。東京の茶碗をテレビで観た時は、ギラギラしていてちょっと気持ち悪い感じでした。それでも、３つの違いを確認したいと思っていたので、今回の三菱150周年記念の展覧会を知ったときは、東京でしか開催されないけれど、絶対に行こうと決めました。
そして、７月には近所の友達と見に行く予定だった、この展覧会。
友達が「ともかく安いホテル」と言っていたので、安いツインの部屋を探していました。ところが、東京のコロナ感染が増えてきて、ワクチン未接種の友達は「未接種で東京へ遊びに行ったら、たとえ元気に戻ってきても職場で白い目で見られる」と尻込み、ワクチンでなく治験の方向に行くと言うので、仕方がない、一人で行くことに。安い部屋を探していた、その流れで安いシングルがないか探していたけれど、見つけるのは難しい。そうだ、一人ならカプセルホテル？ついに、「ドミトリー」なる相部屋を見つけました。ひょっとして、観光のヒントが得られるかも～。でも、安過ぎるのも心配なんだけど…

エリア 丸の内・大手町・八重洲(東京)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 新幹線 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

以前、東京の迎賓館見学に行った時は、直行直帰でした。なんだかつまらないな、東京なら観光したい処はいくらでもあるので、今回は二泊三日です。どこに行こう？考えた結果、前に行って気に入った百段階段と、隈研吾の建物、三越本店にしました。７月に２回ワクチンしたので、コロナ感染するとは思えなかったけれど、用心して行動します。たくさん行こうとは思わなかったので、最初の日は展覧会だけ。９月なら、少しは暑さもマシかと思っていたら、心持ち寒かったのです。
初めての個人旅行で、初めての場所ばかりに行くのです。緊張の１日でした。

至宝展も百段階段も、友達と行くつもりだったので、メル＊＊でペア券を１枚以下の金額でゲットしました。行く人がいたら、あげよう。
でも、至宝展は日時指定です。私が持っているのは招待券で、時間はいつでもＯＫです。会場に行く人は、基本的に券を持っているのです。誰かもらってくれる人、いるかな？
ＢＳの「ぶらぶら美術館博物館」で、三菱一号館のカフェを見学しないと後悔するように言っていたので、ランチを食べてから展覧会に行くことにしました。

展覧会は、お宝揃いだからまあ満足です。けれど、耀変天目は白っぽくて…青い部分が下の方にあるけれど、テレビや写真で見るのと全然違うのです。国宝への旅や日曜美術館、ぶらぶら美術館を見た人が多いと思うのだけれど、みんな無口でどう感じたのかわからない…ライトが足りないのか多過ぎるのか？ともかく、「ギラギラ」ではありませんでした。

写真の順番は、これが最初です。
三菱一号館。昔は十分、大きな建物だったのでしょう。

１階の角がカフェです。

テレビで見た、格天井。

銀行だったんですね。ここを見ないと三菱一号館を見たことにならないのは、理解できます。

壁や照明が歴史を感じさせます。

１２時ちょっと前に着いたけれど、しばらく待ちます。

至宝展とコラボのランチがあったけれど、ボリューム満点な感じだったので、普通のランチにしました。現在、ダイエットまではしていないけれど、今年初めのステイホームのせいか体形が崩れたので、過食禁止です。
そうだ、ジャムが美味しかったのです。普段、ジャムは一口食べてお終いにしているのに、全部食べてしまいました。
食べたら、カフェから美術館に行く通路があるので、ちょっとショートカット。

展覧会の後、一号館を見てまわります。L字型の建物です。中庭？にも芸術がありました。

庭がきれいです。

街中アートになるのかな？

いや、三菱一号館所蔵でしょう。(勝手に思ってます)

荷物をコインロッカーに入れたので、取り出しに戻ります。そうそう、コインロッカーの使い方もまるっきり変わっていました。もう、おばさん１人で考えるのは疲れます！道具は進化するけれど、人間は進化しないからね。

街中アートなのかイベントなのか？

この金属おじさんは、何をしてるんでしょうね？

キラキラしています。

丸の内南口に戻りました。コインロッカーは、この地下です。(ちょっと位置はズレてる？ともかく、来た時と同じ方向に行かないとロッカーにたどり着けません)
荷物を取り出して、地下鉄だったかメトロだったか、浅草の手前の田原町駅まで行ってホテルに向かいます。

パジャマを持っていく必要があったので、荷物はキャリーに入れました。二段ベッドが４つ、あります。先客は二人。ロッカーがあるけれど、キャリーは入りません…
仕方がない。ベッドの横に置きます。そして、三菱の至宝展を見に行くか聞いてみました。ノーでした。
それにしても、次の日に分かったのだけれど、世の中には変わった人がぞろぞろいるんだなって。この二人は、旅行しない旅行者だったのです。どちらも、観光に行きません。なんで泊ってるの？５０代に見える人は青い髪で、家に７０代の母親がじっといるのでと言ってました。年に何回か、長い時は１ヶ月ほど家から出ていくのだそうです。もっとも、ずっと同じホテルにいるのではなくて、１週間ほどしたら別のホテルに行くのだそうです。
もう一人は、７０代後半に見える人。ケータイ類は持っていません。どうやってこのホテルを探したのか聞いたら、友人が教えてくれたって言ってました。直接ホテルに来て、宿泊するのだそうです。この人が不思議で、何のために泊まっているのか分からない。食事は外で食べるのでなく、買ってきて食堂で食べているのかベッドの中で食べているのか、それも分からない。ベッドの中にいる時間が、やたら長いのです。晩はずっといる。朝も、出ていかない。二人ともワクチンしていないし、あ～、東京ってこんな変な人だらけ？

フロントで食事処を聞いていたら、ちょうど若い方の同室の人が来て、一緒に出掛けてもいいと言ってくれたので、浅草の町に行きました。いっぱいあるのを知っていたけれど、帰り道が分からなくなったら困るので、つくばエクスプレス浅草駅からあまり離れていない店に入りました。でも、彼女は別の店に行くと言って出ていきました。？やっぱり、変な人だ…
定食がなかったけれど、肉とサラダ、オマケのスープがついて２千円もしないのを用意してくれました。ランチより安いのです。浅草は、確かに安い。肉も、十分美味しかったです。ホテルにスッと戻れるかな？できました。よかった～
明日に備えて、シャワーして眠ろう。
どうも、「変な」旅行記をご覧いただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• パリ好きおばさん 2023/01/09 23:28:54

  ポコさんも制覇したんですね。

  展覧会と旅行が趣味です。優先度は、展覧会が上です。展覧会は、それを逃したらもう行けないように感じるけれど、旅行はまたあるような気がするので先送りすることもあります。「～周年」には弱いのですが。
  静嘉堂の曜変天目は、光が強過ぎたんじゃないかと思います。写真ではギラギラした感じがするけれど、あまりわからなかったですね。MIHOミュージアムの曜変天目、最近の作品の感じがしました。ご訪問、ありがとうございました。

• ポコさん 2023/01/09 09:51:28

  私も３つの曜変天目茶碗、制覇しました(^^

  東京のサントリー美術館で藤田美術館の展示があり、そこで曜変天目茶碗を観てから、他の曜変天目茶碗も観たくなり、静嘉堂文庫で曜変天目茶碗、門外不出の大徳寺の曜変天目茶碗は、京都国立博物館での展示を見逃してしまって、もうしばらくは観れないと思っていたところ、MIHOミュージアムで展示があったので観に行きました（ここでも特別展示扱いでした）。確かに藤田美術館の茶碗が曜変天目という名にふさわしい名品ですね。でも東京の茶碗もガッカリするほどではなかった印象があります。やはり展示の仕方なんですかね。美術芸術鑑賞とすばらしい趣味をお持ちですね。私は気が向いたらという程度です。