日本の最後の白地図を埋める旅東北編4

2021/07/21 - 2021/07/26

47都道府県唯一の未踏の地、秋田県を訪れるという目的をようやく果たせました(昔過ぎて写真がないなどの理由で4トラ的にはまだ埋まってないところもあります)。五能線に乗って青森へ移動し、弘前で一泊。午前中に駆け足で弘前公園を散策した後、再び秋田県に戻り秋田内陸線の旅をします。ただずっと乗っているだけでは面白くないので最低1箇所は途中下車しようと事前に検討。この日の最終目的地、角館の宿にお風呂がないので阿仁マタギにある温泉に寄っていくことにしました。

今回の旅程
7月21日　東京→
7月22日　→秋田→男鹿→秋田
7月23日　秋田→千畳敷→十二湖 →弘前
7月24日　弘前→阿仁マタギ　★いまここ　→角館
7月25日　角館→
7月26日　→東京

エリア 森吉・阿仁・鷹巣(秋田)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

11:26発の電車で弘前から鷹ノ巣へ。隣接する秋田内陸線の鷹巣駅への乗り継ぎは5分。

鷹巣駅 駅

1つしかない窓口で切符買うので最後尾の私は発車ギリギリになってしまいました。阿仁マタギに行くというとその先の松葉駅までのフリーパスを出されたのですが、阿仁マタギ経由で角館に行くと説明できれば角館までのフリーパスを買えてその方がお得だったのかもと思います。説明する時間がありませんでした。

鷹巣駅 駅

途中駅ですれ違った特急列車。

秋田内陸線は秋田犬激推し。車内に秋田犬の子犬の写真が並びます。これは乗ってて飽きないわ。

座席まで犬柄。かわいすぎる。

何かの見どころがあるとアナウンスが入り減速し、何か聞き取れなかったのですが近づくと田んぼアートだとわかりました。キティちゃんだ～。

車窓の景色も最高。海岸線を走る五能線、山間を走る秋田内陸線、東北最高。単線なので山に入ると本当に車両の左右ギリギリまで木々に囲まれて、林の中を突っ切っていくような感覚。流れていく田園風景は電車のスピードだと草原に見えて、カザフスタンの車窓からの景色にそっくりでした。都内に住んでると忘れるけど、こうして定期的に地方に来てみると日本てけっこう田舎だね！いいとこたくさんあるね！

再び田んぼアートのアナウンスが入って減速。遠くから見てると何なのかよくわからず、ビールマンスピンで足持ってる途中？とか思ってたら…(笑)

犬を連れたマタギでした。すごい。

乗ってきた電車は阿仁合行きだったので、ここで乗り換えです。

阿仁合駅 駅

乗り換え。なお角館まで1本で行けるのも時間によってはあります。

阿仁合駅 駅

時間と車があれば沿線をいろいろ見て回るのも楽しそうなんだけどなあ。

阿仁マタギ駅に着く直前、再び見どころアナウンスが入ったと思ったら大量のかかしでした。

というわけで阿仁マタギ駅で途中下車。

阿仁マタギ駅 駅

阿仁マタギ駅から「マタギの湯」まで行きます。駅から少し距離があり、事前に予約すれば日帰り入浴でも車の送迎をしてくれます。送迎は14:30までとホームページには書いてありましたが、電話で事前に14:13に着、18:04発の電車に乗りたい旨伝えたら帰りも送ってくださるとのこと。タクシーは無いそうです(最寄りのタクシー会社が30㎞先)。宿泊客も同じ電車だったので、迎えに来ていた車で一緒に宿まで行きます。

マタギの湯、到着。

打当温泉「マタギの湯」 宿・ホテル

私はそもそもマタギとは何かがよくわかってなかったのですが(ドクターXで大門未知子がマタギに救出されてたイメージしかない)、山に入って伝統的な方法でクマなどを狩猟することを生業とする人のことを言うらしいです。この「マタギの湯」に宿泊すると現役のマタギから話を聞けたりするそうですが、現役のマタギがいるということに驚き。

打当温泉「マタギの湯」 宿・ホテル

館内にはでっかい熊のはく製が。

打当温泉「マタギの湯」 宿・ホテル

宿にはマタギの資料館が隣接しています。ミニ資料館だと書いてありましたがスマホで再生できる解説聞きながらだとけっこうボリュームありました。

マタギ資料館 美術館・博物館

私的に興味深かったのはマタギはその射撃能力を買われて戊辰戦争に参加してたってことです。

マタギ資料館 美術館・博物館

昭和初期のマタギ、目つきがかっこいいです。

マタギ資料館 美術館・博物館

更に興味深いことに、50年くらい前にマタギがイエティ調査のためにヒマラヤに行ってると…マタギ万能！すごい！

マタギ資料館 美術館・博物館

お風呂上がりにアイス。なぜ栃木のレモン牛乳ソフトが…と思ってたんですが、マタギ資料館見ると納得(マタギの始まりが栃木らしい)。オリンピックの柔道見ながら、車を出していただく時間までちょっと休憩。

打当温泉「マタギの湯」 宿・ホテル

阿仁マタギ駅へ戻ってきました。駅前の田んぼのかかし、人がいるみたいでビクッとなるなあ（それが役割です）。

駅の壁に謎のメッセージが…

阿仁マタギ駅 駅

山間の駅の景色が美しい～。そしてこの後さーっと雨降ってきました。

阿仁マタギ駅 駅

18:04の秋田内陸線は少し遅れて阿仁マタギ駅に到着。今度は角館を目指します。フリーパスの終わりである松葉駅。田沢湖と乳頭温泉は今回は日程が足りず外してしまいました。

松葉駅 駅

19時少し過ぎに今回の旅の最後の地、角館に到着。角館、新幹線停まるしけっこう大きい駅なのかと思ってたら内陸線の角館駅は夕方以降は無人らしいです。松葉以降の運賃は車内で清算しました。

角館駅 駅

内陸線の角館駅。JRの角館駅と隣接しています。

角館駅 駅

宿まで20分ほど歩いていきます。

宿は駅から歩いて20分くらいの所にあるレストラン兼ゲストハウス「風雅」。角館は観光地価格なのか全体的に宿が高めだったので、値段と武家屋敷へのアクセスでここに決めました。

部屋は個室ですがシャワー、トイレは共同。共用部はエアコンないのでめっちゃ暑かったです。

マタギで既にお風呂入ってこれ以上汗かきたくなかったので夕飯は部屋でコンビニ飯、というかおつまみ。ようやく朝すこしゆっくりできる所まで来たのでアルコール解禁。部屋にはテレビもなく、やることもなくなってしまったので日付が変わる前にベッドに入りました。さすがに疲れていたのか電気つけたまま寝落ちしたようです。