2019/09/20 - 2019/09/20
5位(同エリア150件中)
とーりさん
ヨーロッパ未踏破国は残り4カ国(スイス、リヒテンシュタイン、ラトビア、リトアニア)となりました。実は敢えて残していた国、それが今回訪問するスイスです。鉄道が発達し、観光立国としても世界に知れ渡っているので比較的回り易く、年を重ねてから訪れるのも可能との判断もありその計画を温めつつ「いつかはスイス」と考えてきました。ということでヨーロッパ踏破のラストを飾るべく残していたのですが、思ったよりも早く踏破が進んだことと、冬場よりもハイキングしやすい時期を逃すのも勿体ないので、遂に行くことにしました。本来街歩きが好きな私ですが、雄大な自然の中に身を置いて山歩きをし、好きな鉄道に乗って車窓からの眺めを堪能するなど、予想を遥かに上回る素晴らしい旅行となりました。
日程は以下の通りです。
1日目(9/12)羽田 ⇒ 北京
2日目(9/13)北京 ⇒ ワルシャワ ⇒ ジュネーブ市内観光、ベルン移動
3日目(9/14)ベルン市内観光、登山鉄道乗車、グリンデルワルト移動
4日目(9/15)ユングフラウヨッホ観光、ハイキング
5日目(9/16)ハイキング、ツェルマット移動
6日目(9/17)ゴルナーグラート観光、ハイキング、※MHGP観光
7日目(9/18)ハイキング、氷河急行ライン、サンモリッツ移動
8日目(9/19)ベルニナ線乗車、ハイキング、沿線観光
9日目(9/20)リヒテンシュタイン観光、チューリッヒ移動
10日目(9/21)チューリッヒ市内観光、チューリッヒ ⇒ フランクフルト ⇒ 北京
11日目(9/22)北京散策、北京 ⇒ 羽田
※ MHGP=マッターホルングレッシャーパラダイス
今回は9日目①です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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さて今日はオーバーエンガディン地区を後にして、ミニ国家リヒテンシュタインを訪れた後ルツェルンを観光し、最終的にチューリッヒで泊ることにしています。
今日も一日を有効に利用するため早朝の列車での出発です。 -
ホテルから駅までは歩いてもすぐですが、ホテルの方は車で送ってくれました。ダンケ!
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ルツェルンまでの行程はこんな感じです。①サンモリッツから②クールまではスーパーセイバーチケット、②クールで乗換て③ザルガンスへは半額パス、④ファドーツ往復のリヒテンシュタインバスも半額パス、⑤ザルガンスから⑦ルツェルンへはスーパーセイバーチケットですべて事前購入済です。
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というわけで切符の手配は済んでいるので列車を待つだけです。うまい具合に列車編成表を見つけました。これにより、これから乗車するIR1120列車はサンモリッツ到着時の列車と同様、氷河急行に併結される列車であることがわかりました。私の乗る一般編成は頭端式ホームの先頭の方なのでそちらで待ちます。私のように一般編成に乗る人は地元の人たちがほとんどで人数も少なめ、一方、氷河急行編成には日本人団体などたくさんの観光客が待っています。
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発車は7:02分のはずですが、なかなか列車は現れません。始発列車なのに遅れるとはなぜでしょう。今日は短時間乗継での予定が多いのでヤキモキします。隣のホームにはすぐ動き出せそうな列車が停まっているので、せめて一般編成はこちらにしてもらいすぐ発車して欲しいもんです。
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ようやく推進運転で列車が現れました。この時既に7:03。すぐには発車できないでしょうから、どれくらいの遅れになることやら。
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こちらが本日前半の乗車予定時刻表です。黄色で塗った列車・バスに乗車する予定で、乗継時間が短い強気のスケジュールです。
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乗り込んで待つこと10分。乗車のIR1120列車は7:13に発車しました、11分の遅れです。このままの遅れで行くとクールで予定の列車には間に合わず後の予定にかなり影響が出そうですが、途中で遅れを回復することもあるので一縷の望みを繋ぎます。
(サンモリッツ7:13 ⇒ 9:26クール) -
車内案内はこんな感じ。本来なら既にサメーダンを出ている頃です。ちょっと急いでくれればありがたいんですが。
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まあそんなことを考えても仕方ないので車窓の風景を楽しみます。
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霞が出ていい感じです。
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ぽつりぽつりと小さな街に停まりながら走ります。一般編成は途中駅での乗降が少ないながらありますが、氷河急行編成は停車扱いしないので当然ありません。そんな訳で氷河急行は一般編成の停車に付き合うためもあって世界一遅い特急と揶揄されますが、優雅に過ごすのが目的なのでスピードは問題ではないのでしょう。
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ところで残念ながらこの一般編成の列車は窓が開きません。仕方ないことですが撮影するには不向きです。
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ベルニナ線同様、この区間も線路は屈曲しながら進んでいきます。
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特にブレーダからベルギューンの間はトンネルなどで何度も線路が交差していますが、その全容はわかり辛いです。
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少し開けた長閑な街並みが広がったと思うと...
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このような急斜面を流れている滝などもあります。
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谷底の街に朝陽が届くのはもう少し時間がかかりそうかな。
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フィリズールの駅を発車します。この駅を出て暫く行くとトンネルに入り、それを抜けたところに世界遺産のランドヴァッサー橋があります。カメラを用意して緊張して待ちます。
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トンネルを抜け、パッと周りが明るくなった時には既に橋を渡っています。走りながら全容を掴むのは難しいです。
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振り返ってみます。橋は緩いカーブを描いているのと列車は長大編成なので、先の方の車両に乗っている私の位置からは角度が付いて、橋を渡る列車が見ることができます。しかも後部編成は氷河急行、画になります。
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橋の橋脚部には国旗など旗が掲げられていました。窓が開けばもっといい写真が撮れるのに少し残念です。
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大きな見どころを見終わったので時間を確認したところ、およそ15分の遅れと差を縮めるどころかさらに開いてしまいました。
ちょうど車掌さんが通りかかったので相談しようとすると、「ちょっと待って、後で来るから」と行ってしまいました。 -
仕方ないので自分なりに予定を組み直してみます。まず①この列車の終点クールから乗継ぎ②スイス鉄道でザルガンスで下車、③駅前から出るバスでリヒテンシュタインの首都ファドーツへ行きます。この3本のうちキーポイントは基本毎時2本、14分と44分しか出ない③のリヒテンシュタインバスです。これを中心に見ると、①この列車の終点クール到着は、遅れが無ければ9:03。②最速の乗継では9:09、その後は9:12そして9:16とあり、多少の遅れで9:16の列車に乗れればザルガンス到着は9:35。荷物を預けても余裕で9:44のバスには間に合いそうです。その場合、ファドーツでの観光時間は1時間25分ほどとなります。
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多少の遅れであれば予定への影響は最小期限で食い止められますが、列車が13分以上遅れ、次のクール発9:31になるとザルガンス着は9:51となり、バスは次の10:14発となってしまいます。
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そうこうしているうちに、この前も来たライヘナウタミンスに到着しました。時刻は9:10で16分の遅れと、今の遅れのままだと当初予定の9:09はもとより、第二希望のクール発9:16にも乗れません。サンモリッツに向かう前回は、ここで先に出た氷河急行に追い付きトクした気分でしたが、今回はまずいです。リヒテンシュタインバス1本遅らすだけと思われますが、遅らすとただでさえ短いファドーツ観光(1時間半)がさらに短く(1時間弱)なってしまうのです。
それならファドーツなんて無名なとこ行くより、この後行く予定の有名観光地ルツェルンに時間を使えばいいじゃんと思われるでしょう。実際ファドーツに行っても何も無さそうですが、ファドーツはスイスではなくてリヒテンシュタインというミニ国家の首都。欧州制覇(諸国訪問)を目論む私にとってはルツェルンを蹴ってでも絶対に行かねばならないところなのです。 -
と、決意を新たにしていると、さっき後でと言った車掌はちゃんと戻ってきてくれて、私の隣に座り「この列車は遅れているが9:16の列車が向かいのホームに待っているので乗り換えられる。向こうはすぐ発車するので急いで乗り換えるように」と教えてくれました。
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クール9:26着。予定より23分も遅れましたが、確かに9:16発の列車は待っていてくれました。件の車掌は私のことを気にしてくれて、ドアから向かいの列車を指さして早く乗りなさいと教えてくれました。感謝です。とりあえずザルガンスでの奇跡的な乗継を期待して乗り込みます。
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