2021/08/21 - 2021/08/21
12位(同エリア74件中)
shushu tany さん
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新型コロナのワクチン接種を完了したことから、しかしそれでも十分に気をつけながら、3泊4日北海道道北エリアへ旅行しました。その2日目です。
この日は、旭川から稚内まで一気に向かいますが、その途中、美深町にある「松山湿原」に立ち寄ります。
この「日本最北の高層湿原」「北海道三大秘境のひとつ」といわれる松山湿原、たまたま写真を見てぜひ訪れたいと思ったのですが、標高は797mで、登山道は距離にして片道約900m、高低差にして約200mだそう。また、ネットの情報も少なく、我々自身も登山やトレッキングなどのアウトドアに関する知識が乏しく、しかも6歳児の子連れ、熊も出没する可能性がある。。。自力ではハードルが高すぎると思い、美深町の観光協会でガイドさんを依頼し、一緒に登ることにしました。
これは結果的に大正解で、約2時間40分の滞在中、人っ子一人会わず、完全に独占状態。まさに秘境!逆に言うと、何が起こっても自分たちで対処する覚悟がないと、なかなか難しいと感じました。しかも、ガイドさん曰く、そのガイドさん自身、昨年は熊を目撃したとも言っておられました。
ガイドツアーは、下記URLの美深町観光協会から申し込むことができます。料金は2名以上の予約なら人1,000円(1名のときは2,000円だそう)!地元のリタイアした方が、ある意味ボランティア的にやっておられるような雰囲気です。
https://www.bifuka-kankou.com/attractions/matsuyamashitugen/
【行程】
●8:30頃、旭川駅前でレンタカーを借り、約2時間で松山湿原の登山口へ。
●11:10登山開始 → 途中、休憩やガイドさんの説明を聞きながら登山 → 12:20頂上に到着 → 頂上の湿原を散策 → 13:00頃下山開始 → 13:50駐車場に戻る。(子連れでなければ、もう少し時間は短くなると思います。)
●その後、美深町の道の駅で軽い昼食をとり、天塩の町、オロロラインを通って17:30頃、稚内に到着。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
8:30頃、旭川市内でレンタカーを借り、美深町の松山湿原へ向けて出発します。
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松山湿原の少し手前にある「トロッコ王国」の駐車場でガイドさんと合流し、旭川から計2時間ちょっとで、10:40頃松山湿原の駐車場に到着。自分たち以外に車や人は見当たりません!
「あゝ秘境」という碑があります。「北海道三大秘境」のひとつとされ、「陸路の秘境」小幌駅、「海辺の秘境」小谷石(知内町)とともに、「山の秘境」として数えられています。びふか松山湿原 自然・景勝地
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湿原の、分かりやすい案内図があります。駐車場から、900mの距離で約200m登ることが図解されています。
今回はガイドさんと一緒で安心感があります。 -
入山の届け出をします(名前を書きます)。
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11:10:いよいよ登山道に入っていきます。
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最初は、わりと整備された登山道。
ガイドさんの後についていきます。 -
「松山の鐘」という鐘を鳴らして入山します。
熊に、我々人間はここにいるぞー、ということを知らせます。
ガイドさん曰く、熊は、熊自身に子供がいて守らないといけないなどの事情がない限りは襲ってこないが、やはり万が一の熊との「遭遇」をなるべく避けるために、こういった鐘を鳴らしたり、熊避けの鈴を鳴らして歩くことは必要、とのこと。 -
登っていくと、徐々に整備されていない道になっていきます。うちの子も頑張ってガイドさんについていきます。
途中、数か所、子どもが少し苦労する段差がありましたが、6歳児でなんとかクリアできるレベルでした。 -
11:55:約900mに及ぶ登山道の、ちょうど真ん中あたりに、「展望台」があります。
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眺めが素晴らしい!
ちなみに、ここから見えるあたりに、自動車会社「スバル」の実験コースがあるようで、雪道のブレーキテストなどをここでしているそうです。 -
どんどん登っていきます。
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植物や自然現象について、ガイドさんが熱心に説明してくださります。
これは「倒木更新」という現象だそうです。倒れた木(倒木)が腐り、その上に次の若木が育ちます。 親木は倒れた後は自らの身を腐らせて次の木を育てるとのこと。自然の摂理ですね。 -
12:20:登山口から1時間ちょっとで、ついに頂上の松山湿原に到着。まさに秘境!異世界!人は1人もいません。静寂な中、湿原が広がっています。
子連れでなく、なおかつガイドさんの説明なしにどんどん登った場合は、この半分の時間くらいになると思われます。 -
頂上にも鐘があります。
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湿原の案内図があります。主に3つの沼と、珍しい植物が紹介されています。
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頂上の湿原エリアは、木道が整備されていて、安心して歩くことができます。
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ウサギの糞があります。
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アカエゾマツが生えています。
しかし、風が強すぎるため、一方向にしか枝が伸びません。絶景! -
これを見ると、顕著です。
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3つある沼の一つ目、「えぞ松沼」が見えてきました。
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これが、松山湿原関係でよく出てくる写真のスポットですね。
確かに湖面にアカエゾマツが写り、美しい! -
次に、「はいまつ沼」。
これはあまりはっきり見えません。 -
続いて、「つつじ沼」。
これがすごい絶景です! -
ウキミクリという希少な水草が水面に向かって生えていて、何かデザイナーがデザインしたのではないかと思わせる神秘的な光景になっていました!
ガイドさん曰く、日本でも数か所でしかこの光景はみられないとのこと。 -
ちなみに、6歳児の息子は思ったよりしっかり歩き、我々を先導して歩いてくれました。ガイドさんが、うちの子に先頭を歩くように促してくださり、俄然やる気を見せて歩いてくれました。意外と頼もしい姿をみせてくれました。
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さて、この登山、散策を通じて色々な珍しい植物をガイドさんが説明してくれましたが、そのいくつかを紹介します。
まずこれは、名前は忘れましたが、直接手に触れると手がかぶれる可能性があるとのこと。終始、これに気を付けながら歩きました。 -
山アジサイもありました。
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これはトリカブト!猛毒で有名ですね。
ガイドさんによると、先住民のアイヌの人々は、ここから毒を採取して、矢の先に着けて獣を射止めたとのこと。 -
13:50:駐車所まで戻りました。登山を完遂すると、ガイドさんからこういった証書を授与されました!
ちなみに、約3時間弱の滞在で、人には全く会わず、独占状態でした。
まさに秘境ですね。 -
さて、松山湿原を後にし、あとは、稚内市内までひたすらドライブするのみです。
ただ、まともに昼ご飯を食べていなかったので、「道の駅びふか」に立ち寄り、遅い昼食とします。道の駅 びふか 道の駅
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牛肉まんが有名とのこと。
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車の中では、うちの子は爆睡!
登山でかなり疲れたのでしょう。よく頑張りました。 -
松山湿原から稚内へは、天塩の町を通ります。
天塩の町は、江戸時代から、津軽や松前から稚内やサハリンへ向かう中継地として栄えた町とのこと。こちらは現在「天塩川歴史資料館」となっています。こういった古い建物も残っています。天塩川歴史資料館 美術館・博物館
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天塩川の橋を渡ります!雄大すぎる光景に大感動!
天塩川 自然・景勝地
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風車の列もすごい!
オトンルイ風力発電所 名所・史跡
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オロロラインを北上します。
うっすら利尻島の利尻富士が見えます(翌日に利尻島へ訪問しました)。
これまた超絶景!北海道道106号稚内天塩線 (オロロンライン) 名所・史跡
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360度大平原で、本州ではまずもって見られない光景!!
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松山湿原から3時間ちょっとで稚内市内に到着。
この日は「ホテル美雪」に宿泊。ホテル美雪 宿・ホテル
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素泊まりでしたが、部屋は広くて余裕がありました!
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夕食は、「北の味心竹ちゃん」で。
北の味心竹ちゃん グルメ・レストラン
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刺身の盛り合わせ。
当然のようにおいしい! -
ほっけも、東京の居酒屋で出てくるものと違い、ふっくらしていておいしい!!
翌日は、離島である礼文島、利尻島を訪問しました。
礼文島では、またもうちの子が頑張ってくれ、絶景に遭遇することができました。
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この旅行記へのコメント (3)
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- イメ・トラさん 2021/09/23 09:19:21
- ありがとうございます
- ありがとうございます
北海道は神仙沼とか、雨竜沼とか、人影もまばらなところによく行きました。
行く気満々になり、元気が出ました
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- イメ・トラさん 2021/09/23 08:35:52
- 初めまして
- 登山歴は60年近くになり北海道もずいぶん行きましたし、利尻の帰途、多分ここも
通過したと思いますが全く気づきませんでした。
素敵な場所ですね。70歳を過ぎ体力がた落ちの私でも行けそうです。
コロナが収まったら行きたい場所リストに入れておきます。
楽しい情報ありがとうございました。
- shushu tany さん からの返信 2021/09/23 09:11:17
- Re: 初めまして
- メッセージありがとうございます。
私達がお世話になったガイドさんも80歳近いとおっしゃっていましたし、装備もトレッキングするつもりで良いとのことでした。
この松山湿原は、あまりアクセスが良くない(旭川から稚内に向かう国道40号から数十分程度逸れたところ)からか、ほとんど人がいませんでした。入山届を見ると一日2,3人という日も多いようでした。
ですので、広大で美しい湿原を独り占めできる、まさに異世界!という感じで本当におすすめです!
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旅行記グループ 北海道道北エリア3泊4日(6歳児子連れ)~旭川、松山湿原、礼文・利尻島~
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