2歳子連れ ベビーカーでめぐるGWスペイン・ポルトガル Day8 リスボン 「イッツリアル！ It's real!」

2016/05/04 - 2016/05/04

リスボン2日目は、観光トラムのチケットを手に入れたので、やっと念願の路面電車に乗車、1日目に引き続き船も活用して気ままに街歩きしました。宿とのストレスフルなやりとりからも解放され、やっと観光に専念できた感じです。

ユーラシア大陸最西端の国、遠いところに来たという感慨に耽っていたら、近くにいたお兄さんが携帯の電話口で「It's real! It's real!」と叫んでいました。何に興奮していたのか不明ですが、それを境にその日じゅう私の頭の中をKC&JoJoのTell me it's realが流れ続けていたのでした。

朝から絶品の焼き菓子にはじまり、数年前にオープンしたTime Out Marketでランチ、ジェロニモス修道院前のパステイシュ・デ・ベレンまで足をのばして名物のパステル・デ・ナタ（エッグタルト）を楽しみ、夕食も魚介たっぷりのポルトガル料理を満喫しました。

重視したのはとにかく乗りものと食です。子連れ観光にはややきつそうなジェロニモス修道院もベレンの塔も素通りしました！が、船からの眺めで満足できます。


訪問都市：バルセロナ・グラナダ・マドリッド・リスボン
テーマ：ガウディ・アルハンブラ宮殿・夜行列車・路面電車
キャリア：中国国際航空・ブエリング航空

本日の訪問場所
・Confeitaria Nacional
・ロシオ広場
・Time Out Market Lisbon
・コメルシオ広場
・Pastéis de Belém

1日目:成田→北京
2日目:北京→バルセロナ
3日目:バルセロナ
4日目:バルセロナ→グラナダ
5日目:グラナダ
6日目:グラナダ→マドリッド（夜行）
7日目:→リスボン
8日目:リスボン★
9日目:リスボン→バルセロナ
10日目:バルセロナ→
11日目:北京→成田

旅のプロローグはDay1をご覧ください。
http://4travel.jp/travelogue/11130351

エリア リスボン(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

アパートメントのベッドルームからリビングに行き、出かける支度。部屋で朝ごはんは食べずに出発。

宿泊場所のある建物で、エレベーターではなく階段で降りると裏口に出ることができた。建物は正面と裏とで高低差があり、裏口は1階（日本でいう2階）にあった。こんな地形なので、サンタジュスタのエレベーターが生まれたのか。

フィゲイラ広場にある、素敵なお店に到着。ここは？

コンフェイタリア ナシオナル カフェ

Confeitaria Nacionalという、古くからの伝統菓子のお店だ。Yが下調べして見つけてくれていた。

コンフェイタリア ナシオナル カフェ

このディスプレイはほんの一部。朝早いのにウィンドウの端から端までところぜましとお菓子が並ぶ。

コンフェイタリア ナシオナル カフェ

テンション上がる！おみやげに持って帰れたらいいのに。

コンフェイタリア ナシオナル カフェ

私たちの目的は、朝食がわりにお菓子を食べまくること。定番のエッグタルトに、トルタというロールケーキも。立ち席になっているテーブルにひとまず陣取る。

コンフェイタリア ナシオナル カフェ

地元の人たちにも大人気。カウンターのショーケースの上で飲み食いしてさっと立ち去る。値段はとても安い。

コンフェイタリア ナシオナル カフェ

奥の椅子席に空きができたので、いそいそと移動して甘いものを堪能。内装もとても美しく、さすが老舗の風格。夢のような空間で、Yはいまだにここを世界一の菓子店と言っているほど気に入っていた。

コンフェイタリア ナシオナル カフェ

お店を出たら、きょうこそトラムに乗るためフィゲイラ広場へ。

フィゲイラ広場 広場・公園

立派な騎馬像が風格を漂わせている。

フィゲイラ広場 広場・公園

広場の一角には、ミニバスというかタイのトゥクトゥクのような乗りものが集まっていた。

フィゲイラ広場 広場・公園

リスボンのパトカーも発見。

フィゲイラ広場 広場・公園

ここが観光トラムの乗り場になっている。普通のトラムは黄色だけど、観光トラムは赤か緑で、路線によって異なる。

フィゲイラ広場 広場・公園

乗り場は普通のトラムと共通。意外とこんな新型車（？）も走っている。

フィゲイラ広場 広場・公園

やっぱり好きなのはこっち！こんな素敵なトラムを残してくれて、リスボンの人びとに感謝したい。

フィゲイラ広場 広場・公園

赤い観光トラムが来たので乗り込む。乗客はイヤフォンをもらえて、各国語でオーディオガイドを聴くことができる。

車内のビジュアルも最高！路面電車はベビーカーたたまないと乗れないし、たたんでも置き場に困るので、午前中はベビーカーなしで観光。

この素敵すぎる路面電車に大興奮していた私は、ひそかに脳内の世界路面電車ランキングを更新していた。リスボンはこのとき1位になった。（しかし後年ミラノに抜かれた。）

運転士さんの手捌きも見惚れてしまう。外から話しかけてきたホームレスも邪険にせず、新品のイヤフォンを手渡すなどとても優しい。

私の好きな路面電車のポイントは、観光用ではなく市民の足になっていること。見た目の好みでいうと、架線つきの古い車両で、せまい坂道を縫うように走っているのなどもう最高。

テージョ川に向かって坂道を降る。窓越しの風景も好みのど真ん中。

惜しげもなく、どこにでもこのかわいい車体が見えて、大満足。ほんとに来てよかった。

コメルシオ広場で下車。どこを切り取っても絵になる。

コメルシオ広場 広場・公園

私たちの乗った観光トラム。通常の車体よりさらに装飾的。

コメルシオ広場 広場・公園

次なる目的地はこちら。リベイラ市場のTime Out Market Lisbon。これもYが調べてGoogleのマイマップに入れておいてくれた。

リベイラ市場 市場

古い市場を改装して、おしゃれフードコートにしている。ランチをしに来た人でごった返している。

リベイラ市場 市場

なんとか席をゲットし、周囲の店で好きなものを注文。どれにしようか目移りしてしまう。

リベイラ市場 市場

魚のフリッターやエビとごはんを合わせたランチ、ロゼスパークリングワインとともに注文。おいしそう！

リベイラ市場 市場

こちらのスープも別注文。大人二人前だけだと足りないと判断・・・。

リベイラ市場 市場

この焼きエビのパリパリ具合、どうやるんだろう？見た目にも豪華だし、おいしかった。

リベイラ市場 市場

こちらは白身魚のフリッター（バカリャウではなかったと思う）。三人とも大満足のランチになった。

リベイラ市場 市場

普通の市場も併設しているけど、こちらは閑散としている。

リベイラ市場 市場

長く滞在して、料理をするのもいいな。

リベイラ市場 市場

Cais do Sodré駅から、地下鉄に乗る。せっかくベビーカー置いてきたので乗ってみたかった。

カイス ド ソドレ駅 駅

プラットフォームは広い。

カイス ド ソドレ駅 駅

息子もウキウキと乗っていたけど、車内は動物園のようななんともいえない臭いが漂う。

いったん宿に戻り、ベビーカーで出直す。

宿を再出発して、今度は船着場に向かった。旅行記の概要に書いたように、道端の男性が携帯の電話口で何に興奮していたのか大声で「It's real! It's real!」と言っていて、それを境にその日じゅう私の頭の中を（なつかしの）K-Ci&JoJoのTell me it's realが流れ続けた。

長い休みじゃないとなかなか来られないこんな遠い場所にいるリアルを噛みしめる。

https://youtu.be/41GHAV-HG4U

きのうと同じ、Terreiro do Paçoの船着場に到着。建物内は涼しいし、有料のトイレはきれいなので便利。

やっぱり、ベビーカーは船が断然楽だと再確認。

船からの景色を、座ったまま楽しめる。テージョ川対岸の風景。

なんだか廃墟のような・・・。リスボンは荒廃するにまかせたような建物も結構あった。

対岸もそれなりに栄えていて、リスボン市街地や4月25日橋を眺めることもできるせいか展望台なども整備されているようだ。

市街地側も、それは美しかった。

城や大聖堂、高低差があるぶん見応えがある。

高台の上に見えるのはサン・ジョルジェ城？

サン ジョルジェ城 城・宮殿

うずたかく積まれたコンテナにまで海運の歴史を感じてしまう。

船内の簡易バーで、ウォッカトニックを飲んだ。

船の2階部分。オープンエアでベンチしかなくて人が多い。

4月25日橋。やっぱりゴールデンゲートブリッジに似てる。赤いからか。

4月25日橋 建造物

その後方に見えるのは・・・ブラジルにあるキリスト像と同じ？

クリスト・レイ モニュメント・記念碑

どっちがオリジナルなのかわからなかったので調べたら、ブラジルの像を真似して作ったのだそうで・・・。クリスト＝レイ像。望遠レンズの写真をよく見たら展望台になっている。

クリスト・レイ モニュメント・記念碑

ベレンの塔の手前はウインドサーフィン。

ベレンで船を降りたら、ジェロニモス修道院方面に向かう。道路にこんな絵柄が・・・。

ジェロニモス修道院は遠くから見ただけで満足することにする。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

私たちの目当てはこちら。エッグタルト発祥の店と言われている有名店。意外とこぢんまりしたお店だと思っていたら・・・。

パステラリア パステイス デ ベレン パン屋

店内をどんどんすり抜けて、奥の広間に案内された。すぐには着席できず、しばらく並ぶ。世界中からの旅行者大集結という感じ。

パステラリア パステイス デ ベレン パン屋

エッグタルト。正式名称はパステル・デ・ナタ。パステイシュ・デ・ナタだと複数形らしい。息子は爆睡中なので大人の分だけ。

パステラリア パステイス デ ベレン パン屋

コーヒーが濃い。タルトには金属製の容器に入った粉糖とシナモンを好きなだけぶっかけて食べる。名店なのでもちろんおいしいのだけど、他店のものの同じくらいおいしいので相対的な感動レベルはそんなに高くない。

パステラリア パステイス デ ベレン パン屋

店を出て、再度船着場に向かう途中、食料品店の店先に魚のオブジェが吊り下げられているのを見た。かわいい。

美しい石畳がメンテナンスされているようす。職人技！でもベビーカーにはややつらい・・・。

船着場に行くには、ベレン駅の歩道橋で線路を越えないといけない。スロープなど気の利いたものはなく、Yと二人で昼寝中の息子の乗ったベビーカーを持ち上げて運ぶ。

反対側からも、腕にタトゥーの入ったコワモテの男性が一人でベビーカーを抱えて上ってくるところだった。うわぁつらそう・・・と思いながら見ていたら、上りきったところで私たちに腕を差し出し、手伝おうとしてくれてびっくりした。私たちは二人だったので遠慮したけど、気持ちがうれしかった。

ベレン駅 駅

発見のモニュメントを地上から。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

真横アングル。中に入れるようで、観光客が詰めかけていた。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

船着場で、息子用のエッグタルトとジュースを調達した。トイレが修理中で使えなくて困った。

船に乗り込み、ベレンの船着場を出発。

ベレンの塔。もう1日あれば行ってもよかったけど、こうして水上から眺めるのがきれい。

ベレンの塔 建造物

発見のモニュメントも、船から見るのが断然おすすめ。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

大航海時代を牽引した32人の像。みんな海側、もとい川側を向いているので表情もよく見える。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

エンリケ航海王子。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

息子が目覚めたので、さきほど売店で買ったエッグタルトでおやつにする。少し味見したけど、さきほどのパステイス デ ベレンに劣らない味。

もう快適すぎて、船ばっかり乗ってしまった。

ゆっくり休みながらコメルシオ広場に帰着。

これは救急車かな？赤いとつい消防車かと思ってしまう。

最後にまたトラムに乗りたい。ベビーカーをたたんでスタンバイしていると、緑色の観光路線がやってきた。乗ろうとしたら、きょうは営業終了とのこと・・・残念。

ということで、普通のトラムに乗車。これから夕食に向かう。

別の４Tトラベラーさんの旅行記で見た、バレアルという魚介料理のお店へ。

バレアル 地元の料理

店頭には魚介がディスプレイしてあった。2021年にGoogleマップで見たら、残念ながらもう閉店してしまったようだ。

バレアル 地元の料理

リスボンではじめての、生ハム。

バレアル 地元の料理

息子が生ハムに夢中になってもしゃもしゃと食べていると、それを見ていた店のおじさんが息子に「あっち見てごらん」を何かを指さし、そのあいだに（ふざけて）生ハムの皿を取り上げてしまうというやりとりがあった。あまり子どもに食べさせるものではないのかもしれない。

バレアル 地元の料理

魚介のマリネみたいなの。サラーダ・デ・フェイジォン・フラデ、かな？

バレアル 地元の料理

何を注文したのか忘れてしまったけど、たぶん魚のフライ。

バレアル 地元の料理

カレットフィッシュというのを注文したら、イカのことだった。見たことない形。

バレアル 地元の料理

魚介のおじや。あとでクチコミを見たら、どうやらさきほどの魚のフライとセットだったもよう。

バレアル 地元の料理

おいしかったのに注文しすぎて食べきれず、残してしまった。無念・・・。

バレアル 地元の料理

歩いて宿に戻る途中、オープンテラスの飲食店がたくさん。

買ってきたおみやげや荷物を整理し、明朝の出発に備える。飛行機が8:20なので、宿を経由して空港までの車をお願いしていた。これまでのことを考えるとなんか不安。

きのうCが言っていた宿のデポジットと宿泊費のお釣りは、封筒に入れてテーブルに置いてあった。

Day9につづく。