2021/08/12 - 2021/08/12
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Tokyo 634さん
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ご覧いただきありがとうございます。
今回は久しぶりにロマンスカーに乗ってきました。
ロマンスカーの中でも「鉄」分が多いふじさん号に乗車。ふじさん号にははじめての乗車です。
※お断り
COVID-19に関する緊急事態宣言が発出されており、県境を跨ぐ移動や旅行の自粛が呼びかけられています。
今回は行政手続き等もあり所用のための移動です。移動に際し、PCR検査で陰性を確認し、なるべく人と接触しないような行程で移動しております。
<その他のロマンスカー乗車記>
・GSE
https://4travel.jp/travelogue/11428902
・VSE
https://4travel.jp/travelogue/11458397
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8月某日 @小田急新宿駅
久しぶりにロマンスカーに乗るため、乗車日の少し前にきっぷを買いに新宿へ。
新宿駅の窓口できっぷを買おうとしましたが・・・
(以下、Tokyo634→T、駅係員→駅)
T「すみません。8/12のロマンスカーの特急券と乗車券をお願いしたいのですが…」
駅「どちらまで行かれますか?」
T「ふじさん号に乗車し、最終的には新幹線で静岡に行きたいです。」
駅「少々お待ち下さい・・・」
駅員氏発券端末を操作するも経路通りのきっぷを出せず、確認の為席を外す。
5分後・・・
駅「申し訳ありません。機械ですぐに出せず、本社に問い合わせて確認するので後日お渡しになってしまいますがよろしいですか?」
T「はい、分かりました。」
ということで、名前と電話番号を聞かれてその日は帰宅。 -
翌日電話にて
駅「小田急新宿駅の××ですが、本社に問い合わせて発券できることになりました。こちら通常のきっぷと異なり、手書きのきっぷとなります。」
T「ありがとうございます。乗車日に取りに行けば良いですか?」
駅「はい、当日お受け取り頂けます。お待ちしております。」
すぐに対応していただきお電話をいただきました。 -
受け取った乗車券がこちら。
出札補充券と呼ばれる、機械端末で発券できない時に用いられる手書きの切符です。
小田急からJRへの連絡乗車券であり、連絡運輸規則など色々と確認してからの発券となったようです。
小田急からJRへの連絡乗車券は全て補充券なのか聞いてみたところ、静岡までは機械で出せるが、静岡以西や新幹線が絡むと補充券での発売になるとのことでした。
ご対応いただきました新宿駅のA氏、小田急本社の方々にお礼申し上げます。 -
2021.8.12(木) @小田急新宿駅
窓口できっぷを受け取り、スタバで少し時間を潰して、改札内へ。
もちろん自動改札は通れないので駅員にきっぷを見せて改札を通過します。新宿駅 駅
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小田急の新宿駅は、私鉄ターミナル駅でよくある頭端式ホーム。
JR側に近いホームを主にロマンスカーが使用します。 -
小田急新宿駅は上下2階構造になっていて、地上ホームをロマンスカーや快速急行、急行の優等列車が、地下ホームを各駅停車が使用します。
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先行の急行小田原行が出発。
小田急最新鋭車両の5000形のトップナンバー編成でした。
小田急5000形、JR東日本のE233系に似ている気がするんですが、どうでしょうか? -
1番線ホームには歴代ロマンスカー車両の絵がありました。
海老名にロマンスカーミュージアムがオープンして、そちらに貴重な車両が沢山展示されているので、いつかは見に行きたいですね~ -
乗車するのは14:40発の特急ふじさん5号、御殿場行き。
小田急では20分間隔でロマンスカーを運転していて、箱根や江ノ島、御殿場まで乗客を運びます。 -
今回乗るのは、60000形MSE。MSE自体には2度目の乗車です。
■60000形 MSE
小田急60000形は2008年に登場した特急型車両。地下鉄直通対応車として設計され、前面に貫通扉を装備している。JR東海区間乗り入れ対応車で、特急ふじさん号は全てMSEでの運転。多彩な運行が可能な特急から「Multi Super Express」(MSE)の愛称が付けられた。 -
現在、小田急では4種類のロマンスカーが走っています。
左上がVSE、右上がGSE。どちらも展望席付きの人気車両です。新宿と箱根湯本を結び、観光客向けの車両で、ロマンスカーといえば、この車両だと思う方も多いはず。
一方、左下のMSE、右下のEXEは、6両と4両に分割できたり、居住性の優れた座席であるため、通勤など観光以外にも柔軟な対応ができる列車ですね。 -
今回乗車するのは特急ふじさん5号。
ふじさん号は、新宿~御殿場間毎日上下3往復が設定されていて、新宿発は6時台、10時台、14時台の毎時40分に発車します。(土休日はもう1往復設定有)
今回は新宿発最終のふじさん号に終点御殿場まで乗車。
ふじさん号は、新宿を出て小田急小田原線を西に進み、新松田駅付近の連絡線でJR東海・御殿場線に転線、御殿場線を走り、御殿場に至る経路で運転されています。 -
新宿と御殿場を結ぶ特急の歴史は古く、1955年に特別準急として運行が開始されました。
小田急小田原線と御殿場線の短絡線は、第二次世界大戦で東海道線が爆撃を受けた際の迂回路として構想されていたもので、結局完成したのは戦後でしたが、東海道線の混雑緩和や富士山麓の観光開発に利用されてきました。 -
■ふじさん号と前身のあさぎり号
1968年に御殿場線の電化に伴い誕生した連絡急行「あさぎり」号は、1991年に新型車両に更新され、特急へ格上げされ、さらに御殿場線沼津まで運転区間が延伸されました。
投入されたのは小田急20000形RSEとJR東海371系。どちらもハイデッカー車両で、2階建て車両も含んだ編成になりました。
しかし、バブル崩壊後利用客は低迷していき、2012年にRSEと371系は運用を離脱し、御殿場までの運転区間短縮、全車MSEでの運転に統一となりました。
そして、2018年には「あさぎり」という列車名称は消滅、「ふじさん」号と名前が改められ、現在でも列車が走っています。
個人的には、「あさぎり」という列車名称を残して欲しかったなぁと思いますが、訪日観光客には、「ふじさん/Mt.Fuji」の方がどんな特急かわかりやすいので仕方がないですね・・・
画像は小田急20000形 RSE
Cassiopeia sweet - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8229740による -
■JR東海の異端児371系
特急あさぎりに充当されていた371系は、JR東海が民営化して初めて投入した特急形車両。なんと1編成のみしか製造されませんでした。
在来線車両も新幹線車両も同形式に揃え、合理化、効率化を図るJR東海ですが、1編成だけ特別な車両を作っていたのです。
祖父母の家が沼津にあり、幼稚園や小学校低学年の時は、よくあさぎり号を利用していました。
新幹線の方が早いのですが、長く電車に乗っていたいからといつも両親にお願いして乗らせてもらってました。
1番前の席に乗りたいとお願いして、乗車日の1ヶ月前に指定席を押さえてもらい、ハイデッカー車両からの前面展望を楽しんだのも懐かしいです・・・
371系はとても思い入れのある車両だったので。371系引退後は、あさぎり号には乗らなくなってしまいました。
ちなみに、371系は現在、富士急行線で「富士山ビュー特急」として今でも富士山麓を走る特急として活躍しています。
100系新幹線のような371系が大好きでしたが、今では見られませんね(泣)
Cassiopeia sweet - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8229665による -
あさぎり号の思い出を語りたいのもほどほどにして、MSEに乗り込みます(汗)
MSEの車体はブルーを基調として、ロマンスカーの伝統カラーであるパーミリオンオレンジを帯に巻いています。 -
今回乗車したのは、MSEの中でも1番新しい編成。
MSEは2008年から登場していますが、この編成は2015年に増備された編成でした。 -
MSEの車内はこんな感じ。
ドーム型天井と間接照明が空間の奥行きを感じさせ、地下鉄直通の小さな車体である事を感じさせない作りになっています。 -
座席は2+2の標準的な配置。
シートは割と硬めでリクライニングがあまり倒れないので、好みが分かれるタイプだと思います(汗)
コンセントはないですが、窓上の暖色の電球色照明が落ち着いた雰囲気を作っていて、景色を眺めたり、本を読んだりするには快適な空間。 -
窓のカーテンはフリーストップ式。
GSEとVSEの観光向け車両には劣りますが、地下鉄乗り入れ車とは思えないほど大きな窓。
ロマンスカーはどの形式に乗っても快適です・・・ -
テーブルはインアームテーブル(肘掛けに収納)で、背面テーブルはありません。
ロマンスカーは全車インアームテーブルを装備。
お酒とおつまみを置くのにぴったりなサイズで、(今はできませんが)座席を回転させて4人で楽しむのにも便利ですね。 -
車端部のトイレ部分も木目調で素敵な空間。
洗面台には暖簾がかけられていて、人の目を気にする心配もありません。
また、MSEでは特急として初めてAED(自動体外式除細動器)を搭載しています。 -
車内の写真を撮っていたら、ミュージックホーンを鳴らして発車してしまいました(汗)
大ターミナル新宿を発車すると、左手に新宿高島屋や新南改札あたりが見えます。 -
新宿駅を発車し、地下から上がってきた線路と合流すると、すぐに右に急カーブ。
制限40km/hの割とキツいカーブで、カーブ区間にある踏切からはゆっくりと走るロマンスカーが見れます。
小田急新宿だけでなく、西武池袋や東武浅草など私鉄のターミナル駅は駅を出てすぐ急カーブがあるところが多いですね~ -
代々木上原手前までは地上を走り、代々木上原で地下鉄千代田線と合流すると、複々線区間に入ります。
常磐緩行線から直通してきたJRのE233系と並走していました・・・
小田急には複々線区間で緩行線と急行線を転線しながら走る列車もあるようなので乗ってみたいですね(^。^)代々木上原駅 駅
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豪徳寺駅を通過中・・・
小田急の複々線は、豪徳寺駅のような緩行線が外側の区間もあれば、緩行線が内側で中央にホームがある駅(東北沢駅)や、緩行線と急行線でホームが上下2層になっている駅(下北沢駅)もあり、これまた乗っているだけでワクワクする複々線です(笑)豪徳寺駅 駅
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この周辺は東京23区で1番の人口を誇る世田谷区を走るので、沿線はマンションや住宅街がひたすら続きます。
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ふじさん5号は、新宿を出ると新百合ヶ丘、相模大野、本厚木、秦野、松田、御殿場と止まります。
特急ロマンスカーは、新宿を出ると小田原まで止まらないスーパーはこね号もありますが、基本的には新宿を出て、新百合ヶ丘、相模大野、本厚木、秦野、小田原ととまるタイプと新宿を出て町田、海老名or本厚木、小田原と止まるタイプがあり、主要駅に特急を止めながら、速達性を保つように設定されています。 -
多摩川を渡って神奈川県へ。
小田急ご自慢の複々線区間は、多摩川を渡った先の登戸で終了。
前の列車との距離が詰まっていたのか、多摩川は25km/hくらいのノロノロで通過して行きました。 -
登戸の一つ先、向ヶ丘遊園駅を通過中。
向ヶ丘遊園は、千代田線からの直通列車が多く折り返す駅で、常磐緩行線内でもよく行先表示で見られます。向ヶ丘遊園駅 駅
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最初の停車駅、新百合ヶ丘に停車。
新百合ヶ丘は小田原線と多摩線が分かれる駅で、中央のホームを多摩線が、外側ホームを小田原線が利用しています。
向かいにはロマンスカーの伝統カラーに輝くGSEがいますね~新百合ケ丘駅 駅
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続いて、相模大野駅に停車。
相模大野は小田原線と江ノ島線が分岐し、車両基地もある主要駅。
上下ともに通過線があり、スーパーはこね号や回送列車が利用します。
車内がめちゃくちゃ反射してるのは・・・(T_T)相模大野駅 駅
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相模大野駅には、小田急電鉄のすべての車両の※全般検査を実施する大野総合車両所が併設されているため、留置されている車両が見えます。
※全般検査
自動車で言う車検に当たる検査。定期検査では最も大掛かりで、機器類などを取り外し細かくチェックする。全般検査に合わせ、内装などのリニューアル工事が施行されることも多い。
参考資料 (日本民営鉄道協会)
https://www.mintetsu.or.jp/knowledge/term/16385.html -
相鉄線が左から合流すると程なくして海老名を通過。
海老名も小田急線では大きな駅ですが、乗車中の特急は通過です。海老名駅 駅
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海老名駅前はららぽーともありとても賑やかですが、駅から離れると田畑も目立つようになります。
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厚木駅を通過中。
名前は厚木ですが、海老名市に位置し、厚木市の中心駅は隣の本厚木駅。
厚木駅には急行以上の優等列車は停車しませんが、JR相模線との乗り換えが便利な駅です。厚木駅 駅
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相模川を通過。
雨が本降りになってきちゃいましたね(汗) -
本厚木駅に停車。
本厚木駅で多くの乗客が降りていきました。新宿~本厚木などのそこまで長くない距離の需要も多いのですね~
本厚木駅には折り返し線があり、新宿始発の各駅停車はほぼ全て当駅で折り返します。本厚木駅 駅
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本厚木駅を発車。
本厚木駅周辺は、厚木市中心部にあるということで、とても栄えていますね~
本厚木駅の乗降人数は、私鉄の他路線と接続しない単独駅で、最多です。 -
本厚木を出ると、景色も大分郊外の雰囲気。
本厚木で多くの乗客が降りていき、車内はガラガラに。
NO密で快適な車内での移動ですね~ -
伊勢原駅付近では、大山(おおやま)を進行方向右手に見られます。
伊勢原駅には一部のロマンスカーが停車し、大山観光に便利ですね。
※ふじさん5号は通過です。
■大山
大山(おおやま)は、神奈川県伊勢原市・秦野市・厚木市境にある標高1,252mの山である。丹沢山などの丹沢の山々とともに丹沢大山国定公園に属し、神奈川県有数の観光地のひとつである。日本三百名山や関東百名山のひとつでもある。
出典;Wikipedia -
秦野駅に入線中。
先程新宿駅で見送った先行の急行・小田原行きと接続します。 -
秦野に停車。
秦野駅は2面4線の待避可能駅で、一部のロマンスカーも停車します。
小田急線の駅長所在駅の中で最も乗降人員が少ない駅です。 -
秦野を発車すると、景色がガラリと変わり、山がちな区間になります。
小田急小田原線はほとんどの区間が住宅街や市街地を通り抜けますが、秦野~新松田間だけ、違う路線に乗っているような感覚になります(笑) -
秦野駅で前面展望を楽しんでいた乗客が降車し、先頭車は貸切状態になりました・・・
沼津まで運転されていた特急あさぎりの時代も、小田急線内で殆どの乗客が降りてしまったなぁと記憶が蘇りました(汗) -
秦野~新松田間では、四十八瀬(しじゅうはっせ)川と並行します。
四十八瀬川は丹沢水系で新松田駅付近で酒匂川に流れ込む川。
ロマンスカーのポスターの撮影地にもなっています。 -
晴れていたらもっと緑が美しいんでしょうね~
天気が悪くて残念です... -
松田の町に出てきました。
右上を通るのが東名高速道路。大井松田ICが付近にあります。 -
もう一度四十八瀬川を渡ります。
向こうには箱根の山々が見えます。晴れていたら富士山も見えるのに...
久しぶりに新松田駅近くの小田急小田原線の酒匂川橋梁で、富士山バックにロマンスカーの写真を撮りたいなぁ・・・ -
小田急の新松田駅手前で、小田急とJRを結ぶ連絡線に転線。
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小田急新松田駅、JR松田駅付近の配線図を作ってみました。
図の黄色い線路が連絡線で、現在、新宿方から御殿場方に向けて通り抜けているところです。
この連絡線は、特急ふじさん号のほか、小田急の甲種輸送で利用されます。 -
小田急小田原線との分岐部は、制限速度15km/hと非常に厳しい制限があります。
通常はカーブには遠心力を打ち消す為に、内側に傾くカント(傾き)がつけられていますが、本線側のカーブと逆方向に分岐側が進む為、分岐側はカーブの外側に傾く「逆カント」の状態になります。
逆カントの場合、カーブでの遠心力を打ち消せず、列車が脱線・転覆しやすくなってしまう為に、速度制限がきつくなっています。 -
小田急小田原線を御殿場線が立体交差で跨ぎます。
連絡線は、速度制限15km/hな上、登り勾配、更にはデッドセクション(死電区間)※があり、運転が非常に難しそうです....
※小田急とJRで送電体系が異なる為設けられています。 -
御殿場線と合流すると、まもなく松田駅に到着・・・
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御殿場線の松田駅は2面3線の駅。
少し変わったホームの配置で、普通列車が発着する1面2線のホームの先に、特急ふじさん号が発着するホームがあります。松田駅 駅
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松田に到着。松田駅では乗務員交代のため、6分間停車します。
駅名標もJR東海仕様になっていますね~
久しぶりにオレンジ色の駅名標を見て、懐かしくなりました(笑) -
松田駅では多くの乗客が降りていきました・・・
松田駅と新松田駅は少し離れていますが、運賃計算上は同一駅扱いです。
小田原方面へ行く場合は、新松田駅へ乗り換え可能ですが、少し離れているので、秦野で接続する急行の小田原行きに乗り換えた方が良さそうですね~
今回はここで終了。いよいよ、特急ふじさん号はJR東海区間に入ります。
次回は御殿場線の様子をお届けします~
今回もご覧いただきありがとうございました。
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