2021/08/03 - 2021/08/05
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xiaomaiさん
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世界各国に新型コロナウィルスが蔓延する中、台湾は初期の抑え込みに成功し、感染の危険性を強く感じることのない日々が続いていた。ところが、2021年5月に陽性入国者から感染が広がり、瞬く間に感染者数が増えていった。状況を重く見た政府は、5月15日に警戒レベルを3級に上げた。オンライン授業や在宅勤務が実施されたり、レジャー施設が閉鎖されたり、店内での飲食ができなくなったりするなど、生活がそれまでとは一変した。
数度延期された警戒レベル3級は、7月27日に2級に引き下げられ、店内飲食、通勤、人数制限をした上での冠婚葬祭行事の実施などができるようになった。ただ、カラオケは営業再開がまだ許されていないし、映画館も1つおきに着席する状態での鑑賞となっている。外出時のマスク着用義務、店舗等を利用する場合の実名登録制度も維持されている。
旅行に関しては、警戒レベルが引き下げられる前の7月13日から、9人以下の小さい団体の場合に限り認められていた。しかし、3級レベルでは実際に営業する施設はまずなく、2級に引き下げられたことで、営業を再開したところがほとんどだった。台北市や新北市などでは店内での飲食はまだできない状況にある。
警戒レベル2級は8月23日までの予定で(それ以降、最低レベルの1級になる可能性もあれば、再度3級になる可能性もある)、感染予防を十分にした上で、屏東の旅(潮州、佳冬、東港、高雄)へ出かけた。
この旅行記は、潮州の部分の記録である。潮州は中国広東省にある潮州からの移民者が多く、開拓後、故郷を懐かしんで、潮州庄と名付けられた。日本時代、この地にも日本内地からやってきた多くの人々が住んでいた。
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昨年から何度も利用しているプユマ111号。
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今回も始発駅で乗車。
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利用率70%が上限として定められていて、同行者がいない場合、基本的に隣は空席となる。
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潮州駅。駅にあった観光案内センターに寄り、観光案内の冊子を入手。職員の方が前日までは毎日一日中雨だったと言われていた。この日も今にも雨が降り出しそうな天候だったけれど、潮州で傘を使うことはなかった。
到着後、昼食をとろうと思っていたのだけれど、目星をつけていた店はもちろん、それ以外の店も新型コロナウィルス感染予防のため店内利用ができず、テイクアウトするしかなかった。これは予想外のことだったけれど、以前、屏東地区でも感染拡大があり、慎重になっていたのだろう。 -
そして、向かったのは、屏東戯曲故事館。この建物は元々日本時代に庄役場として使われていたもので、1916年の建造物。戦後は、電信局となり、その後、郵便局として使用された。2005年に屏東県により歴史建築物とされ、修復の後、屏東戯曲故事館となった。
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屏東戯曲故事館は、潮州でも大きく発展してきた、布袋戲(人形劇)、皮影戲(影絵劇)、歌仔戲(台湾語オペラ)に関する展示がなされている。
2021年4月20日から10月17日までは布袋劇の人形作りの特別展示がされている。 -
三国志演義
曹操、劉備、孫権及び曹丕 -
三国志演義
五虎将(関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠) -
「泣いて馬謖を斬る」
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布袋劇のための舞台スペースもあるけれど、残念ながら、展示状況はあまり充実していない。実際の実演はなくとも、映像資料などはあってもよいと感じた。
ただ、職員は親切で、店内飲食できるレストランを探してくれた(やや遠かったので、そこには行かなかったが)。 -
バロック建築の後方にある木造建築。
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その後向かったのは屏東縣政府警察局潮州分局光華派出所。
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警察に用事があったのではなく、敷地内に「警察廟」があり、そこを訪れたかったのだ。
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2003年11月に潮州の農家が、三山國王(第三王獨山國王)、關公、濟公、土地公、中壇元帥の五柱の神像を拾い、それを警察に届けた。警察は引き取ってくれる廟を探したが見つからず、結局、署内に安置した。その後、多くの警官が参拝するようになり、2008年に所内敷地内に廟を建立した。
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その右隣には将軍府。潮州郡役所の日本軍、日本警察官、及び戦後駐留した国軍、228事件犠牲者、潮州の治安維持や交通事故などのために命を落とした人々を祀っている。
この位置には、防空壕があったようで、日本時代末期、多くの兵士が亡くなったらしい。その霊をもお祀りいただいている。
現在、五柱の神とともにこの将軍府は、警察官だけでなく、一般市民の参拝もなされている。 -
次の目的地へ向かう際、たまたま店内利用ができる店を発見。昼食はとれないかもしれないと思っていたから、迷わず入店。
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意麺
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豚肉団子スープ。この地の名産ではなかったけれど、思いのほか、おいしかった。
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空腹が満たされた状態で向かったのは、1956年創建の潮州東隆宮。
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入り口にいた犬。ちょっと怖い雰囲気を漂わせていたけれど、甘えん坊だった。自分が廟内に入ると、一緒に入ってきてしまい、廟の人に追い出されていた。
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東港香吉堂の主祭神である田府元帥が霊験あらたかであることを潮州の信徒が耳にし、田府元帥の分霊をお招きすると、多くの災害が取り除かれた。
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後に、東港東隆宮の温府千歳をお迎えし、主祭神とするようにとの神託が田府元帥からあり、田府元帥自身は自ら甘んじて副祭神となられた。
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当初は個人宅に祀られていたが、その後、廟を建立することになり、1977年に現在の廟が落成した。
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2階には凌霄寶殿正殿があり、玉皇上帝、三官大帝などが祀られている。
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人一人が通れるほどの幅しかなく、すれ違う際に相手の乳房に触れてしまうという意味で名付けられた「摸乳巷」。でも、実際にはそれほど極端に細い道ではない。摸乳巷は鹿港のが台湾ではもっとも有名。
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建基路側の入口
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潮州圓環(ロータリー)の近くにある潮州三山國王廟。
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中国の潮州府掲陽縣に祀られていた三山國王を分霊して祀る廟が、1773年に設立された。
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1804年に再建され、福徳正神、註生娘娘、中壇元帥、天上聖母、觀音佛祖、關聖帝君、廣澤尊王、五營神將、斗母元君、太歳星君、月下老人、文昌帝君を副祭神とする大きな廟となった。
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廟の屋根にある装飾(剪黏)
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廟の門楼近くにある、1966年に営業を開始した草茶の店。たったの13元。このようなビニール製パッケージは台湾で生活を開始した1997年当時、よく見られた。懐かしい気持ちで爽やかな味を楽しんだ。
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1973年に小さい屋台で創業し、今では立派な店舗を構えるまでになった「阿明肉包」。
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材料に非常にこだわる店で、客足が途絶えることはなかった。
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肉まん、黒胡麻餡、チーズ餡、タロイモ餡、抹茶あずき餡など多くのテイストがあったけれど、シンプルな黒糖まんを食べた。確かに人気店の味だと感じた。現在は3代目が営業している。
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以前使用していた、生地を捏ねる機械が店の前にあり、サボテンの植木鉢として使われていた。
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3時間ほどの潮州観光を終え、各駅停車の電車で佳冬へ向かった。
(続)
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