2021/07/09 - 2021/07/11
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funasanさん
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私の新婚旅行(28歳)は北海道ニセコスキー、子供ができてからは(40代前半)ヒルトン東山プリンスホテル(新館)に泊まってスキー・クロスカントリースキーを楽しみました。そして、時は流れ流れ2014年(62歳)6月と9月に、ニセコのコンドミニアム(注)に長期滞在して、ニセコ周辺の山々をマウンティンバイクで駆け巡りました。
注:「ワン・ニセコ・リゾート・タワーズ」
◎北海道・ニセコ滞在記2(ホテル編)
https://4travel.jp/travelogue/10904544
そんな想い出の地「ニセコ」に再びやってきました。今回のお泊りは「ヒルトンニセコビレッジ」です。ここはかってのヒルトン東山プリンスホテル(新館)がリブランドオープンしたものです。
7月上旬の週末(金曜日・土曜日)の宿泊ですが、1泊の室料が2名利用で総額16314円(HPCJ予約)と意外と安いので驚きました。驚きはホテルに入って実感しました。ホテル内にお客の姿があまりないのです。部屋数499を誇る巨大ホテルが空っぽ状態です。コロナ禍とはいえ、一体どうしたんでしょう。
写真は2014年6月に撮影したヒルトンニセコビレッジと羊蹄山です。
その時の旅行記は以下です。
◎北海道・ニセコ滞在記3(サイクリング編)
https://4travel.jp/travelogue/10904930
私のホームページに旅行記・著書紹介多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
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栄光のニセコ東山プリンスホテルが外資の手に落ちてしまったので、ここでは少しヒルトンニセコの歴史を私の年齢(1952年生まれ)を重ねて見てみましょう。
写真:ヒルトンニセコビレッジと羊蹄山 -
1982年(私が30歳の時):西武グループのコクドがニセコ町と第三セクター「ニセコ開発」を設立、ニセコ東山スキー場とニセコ東山プリンスホテル(本館)を開業しました。スキーブームの口火が切られました。
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12年後の1994年(42歳):ニセコ東山プリンスホテル(新館)もオープンしました。新館オープンの翌年の冬、私は2人の子供を連れてここに泊まりました。ホテルもゲレンデも全てが輝いていました。日本全国から若者・ファミリーがニセコに集まり、ニセコスキー全盛時代となりました。
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時は流れて2006年(54歳):西武ホールディングスがニセコ東山プリンスホテルを含めてスキー・ゴルフ関連施設をシティグループへ売却。ホテル経営がプリンスから銀行主体のシティグループに変わりました。
写真:バー&ラウンジ「ザ・フレイム」 -
2008年(56歳):旧ニセコ東山プリンスホテル新館が「ヒルトンニセコビレッジ」としてオープンしました。そして2010年(58歳):マレーシアの大手建設コングロマリット「YTLコーポレーション」がニセコビレッジを買収しました。
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YTLコーポレーション (YTL Corporation Berhad) は、マレーシア最大のコングロマリットの1つ。YTLの名は創業者であるヨー・ティオンレイの名前の頭文字を取っています。
ロビーにある広々としたバー&ラウンジ「ザ・フレイム」が現在(2021年7月9日)営業中止です。金曜日の夕方だというのにロビー・フロント周辺に人影はありません。信じられない光景です。
写真:バー&ラウンジ「ザ・フレイム」 -
YTL企業の主要事業は、公益事業、高速鉄道(KLIAエクスプレスを運営)、セメント、建設業、不動産、ホテル、リゾート、技術開発などです。以上、エクスペディアより引用。
写真:バー&ラウンジ「ザ・フレイム」 -
ルスツからニセコまでは近く、車で30分もドライブすれば着いてしまいます。午後5時前にヒルトンのフロントでチェックインをします。フロントマンは若い男性のインドネシア人(バリ島出身)でした。
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このホテルは丸い形状をしており全客室が山側に面しています。ただし、羊蹄山側とアンヌプリ側とでは眺望に大きな差があるので、部屋番号の選択に注意がいります。私はヒルトンのダイヤモンドメンバーなので事前に眺めの良い高層階の部屋をリクエストしておきました。
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入った部屋(1590室)は15階のコーナーに位置するデラックス・パノラマビュールーム(写真)でした。この部屋は各階に1部屋しかありません。最上階の18階に1部屋のみスイートルーム(60㎡)がありますが、さすがにスイートへのアップはありませんでした。
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通常の部屋の広さは昔のホテル仕様の26~28㎡と狭く、今どきの最新ヒルトンホテルと比較すると見劣りします。私のデラックス パノラマルームは38㎡あり、狭さは感じません。
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コーナールームのため部屋の正面と側面(写真)の2面に大きな窓があり非常に解放感のある部屋です。ただし、この部屋から羊蹄山は見えません。部屋から羊蹄山を楽しみたい人は「デラックスルーム:羊蹄山ビュールーム」を指定した方がいいです。
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我々の部屋はトイレ、洗面台、バスルームがそれぞれ独立しています。
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バス・トイレは別になっており、バスタブの横に窓があります。よって、湯船に浸かりながら外の景色を楽しむことができます。ただし、私は2泊3日の滞在中、一度もバスタブを使いませんでした。もっぱら露天風呂付大浴場の利用です。
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誠に残念ながら、ここのヒルトンにはエグゼクティブラウンジはありません。パノラマビュールームへの無料アップ、ウェルカムドリンク、そして、朝食2名無料。これがホテルでのヒルトンダイヤ特典です。
写真:部屋のネスプレッソ -
さて、部屋で荷物を整理して早速、ホテル2階にあるバー&グルメ「メルト」(写真)に行きます。ここは円弧を描く広々したレストランとバーで羊蹄山を眺めながら食事やカクテルを楽しめます。非常にいい感じで好きになりました。
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まずは、ウェルカムドリンクを頂きます。ここでハンサムなベテラン(男性)スタッフと少しお喋りしました。彼は勤続20年以上のニセコ東山プリンスホテル生え抜きのスタッフで、ニセコの変遷を見てきています。こういうスタッフとのおしゃべりは楽しくもあり勉強にもなります。
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彼との話で印象に残っているのは、日本のスキーブームが下火になり、プリンスホテルからヒルトンホテルになって良かった。特にマレーシアの外資が入ってきて様々な設備投資があり、ヒルトンニセコビレッジが活性化した。一方で創業以来変化のない富良野プリンスはボロボロになっている、と。
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トマム、富良野、ニセコ、キロロ、ルスツ、北海道のスキー場は規模が大きいので、傾いたリゾート施設を再生させようとすると莫大な資本が必要ですね。果たして投資をしても回収できるのか?
写真:スポーツジム -
少子高齢化する日本人だけの資本と需要だけでは北海道のスキーリゾートの再生は難しいでしょう。やはり、ここは海外、特に中間層・プチリッチ層の激増しているアジア諸国の力が必要となります。
写真:スポーツジム -
日本の格安リゾート物件に目をつけた海外投資家がニセコの不動産を買いあさっています。近年、ニセコ(倶知安)の土地の値上がりは全国一です。外資は今の需要ではなく、将来の発展と値上がりを見込んで不動産投資しているようです。
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さあ、朝食です。早めにレストランに入り、羊蹄山の見える窓側席で2人並んで座れる特等席を確保しました。すると、早速、スタッフが来て、ヒルトンダイヤモンド会員様へのサービスとして写真のような小鉢を出してくれました。ヒルトンゴールドでもOKのようです。
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ビュッフェカウンターには北海道の美味い物が勢ぞろいしています。それらを適当にピックアップして私の洋食メニュー(写真)を作ります。
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翌日の朝は和食中心メニューにしました。ヒルトンの会員制度(ヒルトン・オナーズ)は素晴らしく、入会(無料)するだけでも特典が多数あります。最上級のダイヤモンド会員にならなくてもメリット大なので興味のある方はお調べ下さい。
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日本のホテルでは珍しく「ハチの巣」(写真)がありました。このハチの巣からポタポタおちてくる純生のハチミツを頂きます。
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デザートにワッフルをこんがり焼いて、その上に生クリーム、ブルーベリージャム、そして純生のハチミツをかけます。もう甘さ100%、この上なく幸せタイムです。
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ヒルトンニセコビレッジの朝食は大人4226円もします。夫婦2名では8452円!ヒルトンのゴールド会員以上であれば、これが無料になります。マリオットと違ってヒルトンはワールドワイドでサービスが統一されており、全世界のヒルトン系ホテルで朝食無料です。
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夕食はバー&グリル「メルト」のビュッフェにしました。メイン料理を1品選ぶハーフビュッフェです。食材カウンターには北海道の新鮮な海産物がてんこ盛りです。
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それらを適当に盛り付けてオードブルにします。ダイヤ会員としてドリンク1杯サービスがありました。お酒のダメな私もワインを注文し、妻のために2杯確保しました。
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北海道らしく、ズワイガニの食べ放題(写真)がありました。カニの身を取り出すのは面倒ですが、頑張って次々と処理していきます。
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そして、取り出したカニの身(写真右)を妻に渡して、どうぞお食べ下さい!北海道旅行中、私は妻のバトラー役に徹しています。女王様を満足させて、帰宅した後は、私は1人で自由に旅立つ。そのための布石です。
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ハーフビュッフェのメインは肉料理4種類、魚料理2種類から選びます。私は肉料理から最高級の「道産黒毛和牛フィレ100g」(写真)を選びました。ビュッフェ代金として9500円、税サ込みで11809円です。
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妻は「真狩村ハーブ豚ロース180g」(写真)にしました。ビュッフェ代金4800円、税サ込みで5966円です。夫婦合計で17775円。我々にしては太っ腹のディナーでしたが、ヒルトン・プレミアム・クラブ・ジャパン会員はレストラン利用で20%割引になります。
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ところが、後でレシートを見たら25%オフになっていました。実は期間限定ですが、現在ヒルトンでは「Dine Like a Member」というキャンペーンをやっていてヒルトンのゴールド・ダイヤモンド会員は25%引きになります。どうやらこれが適用されたようです。支払いは2名で13330円でした。
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それにしても朝食・夕食ともレストランは閑散としており、ゆっくり食事が楽しめました。お客が少ないせいか「レストラン統括支配人」や「運営統括支配人」がわざわざ「舟橋様」と呼びかけて挨拶に来てくれました。有難いことです。
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運営統括支配人にホテル宿泊の感想を伝え、最後に1つだけ要望しておきました。折角世界のヒルトングループになったのだから、「エグゼクティブ・ラウンジ」があれば最高です、と。
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彼の返事は「私もヒルトンになってからずっと思っていることで是非実現したいです。でもなかなかうまくいきません。エグゼルームの設立や運営の経費は全てマレーシアのオーナー企業が負います。我々ではないのです。オーナーがYesと言わないのです」と。
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なるほど、東南アジアから北海道のニセコまで家族でスキーに来てロングステイするプチリッチ層に「タダ酒、ダダ食い」などさせない。大いにお金を落としてもらう。そんな作戦が見えてきました。明日はキロロに行きます。ここはタイの企業に買収されました。
写真:デラックス・パノラマビュールーム -
新著出版しました。
『翼よ その先へ! 旅好きシニア4人の 痛快旅人生: ~旅から旅へ~ 最高のシニア人生を目指して!』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0932QPZWZ/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E8%88%9F%E6%A9%8B%E6%A0%84%E4%BA%8C&qid=1619010819&s=books&sr=1-3
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この旅行記へのコメント (1)
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- 夢道乗光さん 2021/08/02 17:08:59
- ホテル修行と飛行機修行
- funasan こんにちは!
7月上旬は北海道旅行だったのですね。
相変わらずゴージャスな時を過ごされ、奥様のバトラー役に徹して家庭サービスができて良かったですね。
私は先日FDA乗り放題プランを利用し、2日間で北海道、本州、四国、九州の「空の港」を巡り飛行機修行して来ました。
4トラベルに旅行記を寄稿しましたのでご覧ください。
また情報交換も兼ねてモーニングかランチタイムしましょう!
夢道乗光
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