2018年11月秋の日帰り一人旅～東京都府中・調布：大國魂神社・神代植物公園・深大寺・湯守の里～

2018/11/10 - 2018/11/10

今年2021年6月に山形県肘折温泉へ2泊3日の連泊旅に行ってから、また次の旅行を計画していますが、その間に過去の旅行の記憶を紐解きながら少しずつ旅行記を投稿して行きたいと思います。
まず第一弾は、3年前の2018年11月上旬の土曜日に日帰りで出掛けた東京都府中市と調布市の一人旅です。
住まいのある神奈川県のお隣の東京都は私の職場のある場所でもありますが、それは都心部であり23区から見て西側の武蔵野・多摩丘陵一帯の地域はほとんど訪れたことのない未知の場所でした。
晴れわたる秋の週末に訪れて、都心部とはまた趣きの違う自然豊かなスポットを巡って来ました。
日帰りとはいえ温泉好きの私の旅ですので、最後に調布市深大寺近くの日帰り温泉施設にも立ち寄りました。

エリア 調布・狛江(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

神奈川県から東京都心を経由せずに西東京に行くルートのひとつJR南武線に乗り、府中本町駅で下車しました。
駅の近くに武蔵国府跡がありますので、今回の旅の最初に訪問しました。

武蔵国府跡 名所・史跡

現在の東京都と埼玉県、そして神奈川県川崎市と横浜市に跨がる旧武蔵国の政治の中心は、近世は『将軍様のお膝元』江戸ですが、それよりはるか昔の奈良～平安期は、ここ府中市に現代の県知事にあたる国司の住む館をはじめ政庁が置かれていました。

武蔵国府跡 名所・史跡

政庁の建物跡が発掘された場所に柱のモニュメントが立てられ、遺跡は公園として整備されています。

武蔵国府跡 名所・史跡

武蔵国府跡を訪れてから、次に近くの大國魂神社に行きました。
西側の入口から境内に入りました。

大國魂神社 寺・神社・教会

訪問した11月は七五三の時期です。
境内の受付所で祈祷の申し込みをされるご家族を多くお見かけしました。

大國魂神社 寺・神社・教会

七五三日和の当日、晴れ着を着たお子様を連れたご家族で拝殿の前はとても賑やかでした。
コロナ禍の前はこの時期の神社の境内で見られたごく普通の風景です。

大國魂神社 寺・神社・教会

境内では菊花展が開催されていました。

大國魂神社 寺・神社・教会

菊花展会場の奥に宝物殿があります。
入館料大人200円を払って内部を見学しました。
館内には毎年5月5日に開催される例大祭「くらやみ祭」で府中の街を巡行する6基の神輿と大太鼓が展示されています。
昨年2020年と今年2021年はコロナ禍の影響で、神事のみ挙行され祭りは中止となってしまいました。
来年こそは是非開催されて欲しいですね。

大國魂神社 寺・神社・教会

正門にあたる北側の随身門を外側から撮影しました。
門の両側にこの時期のもう一つの風物詩の酉の市の熊手が飾られていました。

大國魂神社 寺・神社・教会

大國魂神社は古墳時代に起源を持つ、旧武蔵国を代表する古社の一つです。

大國魂神社 寺・神社・教会

大國魂神社で参拝を終えて、最寄りの府中駅から京王線に乗車しました。
調布駅で下車して、北口バスターミナルから吉祥寺駅行き小田急バスに乗車しました。
神代植物公園前バス停で降車して、次の目的地の東京都立神代植物公園に到着しました。

都立神代植物公園 公園・植物園

正門ゲートで入園料大人500円を払って中に入ると、こちらでも菊花展が開催されていました。

都立神代植物公園 公園・植物園

色とりどりの花で作られた花車が、訪問客を出迎えていました。

都立神代植物公園 公園・植物園

1961年（昭和36年）に開園した都立神代植物公園は、面積489,731㎡、園内に約4,800種、約10万本の植物が植えられた都内最大の植物園です。

都立神代植物公園 公園・植物園

園内の池には『パラグアイオニバス』が植えられています。

都立神代植物公園 公園・植物園

園内にある大温室です。
中には入りませんでした。

都立神代植物公園 公園・植物園

噴水池近くのバラ園にやって来ました。

都立神代植物公園 公園・植物園

訪問した時はピークを少し過ぎていましたが、バラ園では秋のバラがあちこちで咲いていました。
写真は『プリンセスチチブ』、秩父宮勢津子妃に捧げられたイギリス産のバラです。

都立神代植物公園 公園・植物園

こちらは『ノックアウト』、フランス産の赤いバラです。

都立神代植物公園 公園・植物園

鮮やかな黄色の『ジナ・ロロブリジダ』です。

都立神代植物公園 公園・植物園

バラ園のそばの噴水です。
噴水の周辺のベンチや写真左側の休憩所は、週末の植物公園を楽しまれる観光客でいっぱいでした。

都立神代植物公園 公園・植物園

あまりに広いので園内の全てを見て廻ることが出来ません。
園内を通って次の訪問先に向かいました。

都立神代植物公園 公園・植物園

神代植物公園内を通り抜けて、正門と反対側の深大寺門から公園の外に出ました。
深大寺門の近くにあるそば処『松葉茶屋』さんで、もりそば大盛り950円（2018年当時）を注文し、昼食として頂きました。
折しも新そばの季節でもあり、屋外の席で頂いた名物深大寺そば、美味しかったです。

松葉茶屋 グルメ・レストラン

松葉茶屋さんを出て、次の訪問先の深大寺方面に向かいました。
深大寺の周辺はおそば屋さんの他に、甘味処や雑貨、園芸品を売るお店があります。

深大寺の参道に出てきました。
通りを行き交う参拝客は多く、当日は大変賑わっていました。
最近の旅行で観光客の少ない観光地を見慣れた私は、この写真を見てギャップを感じましたが、3年前の秋の週末の観光地ではごく当たり前の風景です。

参道にある『あめや』さんで、焼き草餅200円（2018年当時）を買い求めて頂きました。
あつあつの焼き餅で、手に持つのがやっとでした。

あめや グルメ・レストラン

深大寺山門の近くにある湧水です。
清水が絶えることなく湧き出しています。
この水を利用して、そば打ちが盛んになったのですね。

深大寺 寺・神社・教会

深大寺の境内に来ました。
奈良時代に創建された東京都では台東区浅草の浅草寺の次に古い古刹です。
創建当時は南都六宗の一つ法相宗の寺院でしたが、現在は天台宗のお寺です。

深大寺 寺・神社・教会

深大寺にも七五三参りのお子様を連れたご家族が、参拝に訪れていました。

深大寺 寺・神社・教会

ご本尊の宝冠阿弥陀如来像をお祀りする本堂の前には、お参りをされる方の行列が出来ていました。
本堂左側立て札の『国宝』は白鳳時代に造られた銅製の釈迦如来像を指していますが、本堂ではなく別棟の釈迦堂に安置されているそうです。

深大寺 寺・神社・教会

境内の樹々の紅葉はまだまだ先、東京は例年11月下旬から12月上旬にならないと紅葉は見られません。

深大寺 寺・神社・教会

本堂左側の石段を上っていかれる方が多かったので、私も行ってみることにしました。

深大寺 寺・神社・教会

石段の先には『元三（がんざん）大師堂』があります。
元三大師こと平安期の第18代天台座主慈恵大師良源をお祀りされています。
ちなみに全国の神社仏閣でお馴染みのおみくじの発祥は、良源にゆかりがあるのだそうです。

深大寺 寺・神社・教会

元三大師堂の唐破風屋根と屋根周りの彫刻を撮影しました。

深大寺 寺・神社・教会

深大寺の参詣を終えて山門を出ると、参道の両脇に深大寺そばのお店が並んでいます。

今回の日帰り一人旅の締めくくりは、やっぱり温泉です。
深大寺から徒歩10分程のところにある『深大寺温泉湯守の里』にやって来ました。
閑静な住宅地の中にあります。

深大寺天然温泉 湯守の里 温泉

タオル付き入館料大人1,200円を払って館内に入ると、温泉旅館のような雰囲気です。

深大寺天然温泉 湯守の里 温泉

館内の1階は休憩所があって、飲み物や軽食を注文して頂けるようになっています。
また2階には仮眠室もあります。

深大寺天然温泉 湯守の里 温泉

施設の敷地内に源泉の井戸があります。
泉質はナトリウム・塩化物泉で、東京の天然温泉付き銭湯ではお馴染みのコーヒー色の『黒湯』です。
地下1,500mから汲み上げられる温泉は、泉温が低いため加温して利用されています。
お風呂は男湯の場合、内風呂1つと風水風呂・滝見風呂・香り風呂・五右衛門風呂の4種類の露天風呂、サウナと露天の水風呂があります。
滝見風呂はぬる湯で、滝を見ながらゆったりと長湯ができました。

深大寺天然温泉 湯守の里 温泉

温泉に浸かり心と身体をリラックスしてから、2階の食事処できのこと明太子の釜飯1,480円（2018年当時）を注文して、夕食として頂きました。
この後またお風呂に入ってから湯守の里さんを後にし、最寄りの『中央道深大寺バス停下』バス停から京王バスで調布駅に向かい、家路に就きました。

秋の週末の1日を満喫した一人旅でしたが、3年前の旅を振り返って、何も気兼ねなく外出できたことが今では懐かしく、いつかまた自由に旅行ができることを願いました。

深大寺天然温泉 湯守の里 温泉