梅雨の温泉旅・後編　段々上ったり下りたり伊香保温泉

2021/06/27 - 2021/06/28

水沢観音からバスで15分ほどで伊香保温泉に到着しました。

宿泊した美松館は、石段街から少し横に入ったところ。二十数室のこじんまりした旅館で、三名以下の宿泊なら夕食も朝食も部屋食だというので迷わず予約。コロナ感染対策の行き届いた期待通りの宿でした。女将さんはじめスタッフは皆さん親切。リニューアル間もない露天風呂、貸切の時間帯はあいにくの小雨でしたが、備え付けの笠を被っての入浴もまた良い旅の思い出。

翌日は、梅雨時期というのにおひさまが顔を出してくれましたので、ロープウェイで展望台に行ってみました。榛名山、赤城山、谷川岳等、案内板で一つひとつ確かめながら、景色を楽しみます。

そして、温泉街に戻り、石段を登ったり、下がったり、お土産ものを眺め、おやつをちょっと買って一休みして、これこそ女子旅の醍醐味。

帰りも急ぐ旅でもないので渋川駅から各駅停車を乗り継いで。最初はまばらだった車内の乗客が、都心に近づくにつれ増えるさまに、現実に戻るのだなと実感。

梅雨の晴れ間の命の洗濯できました。

エリア 伊香保温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル

午後二時少し前、バスは終点伊香保温泉に到着。

さて、どちらに向かって歩けばよいのかしら？
尋ねようにも人は見当らず、スマホ頼りに進みます。

ロープウェイの駅が見えてきました。
ああ、こちらで方向間違いなし。

通り過ぎた傍らに、「旧伊香保御用邸」の表示が。

なるほど,静養にはふさわしい場所でしょうね。

伊香保御用邸跡 名所・史跡

石段街に近づくと、大きな観光案内図。

旅館と旅館の間を通り抜けると・・・。

ああ、有名な石段街に出てきました。

伊香保温泉の石段街 名所・史跡

本日泊まる美松館は、石段街から、少し脇に入った所。

(ワゴン車の泊まっている辺り）

チェックインにはまだ早いので、取り敢えず荷物だけ置かせてもらって街歩き。

娘が、バスを降りてからずっと耳が塞がる感じがするというので、では小休止。

利休庵。

利休庵 グルメ・レストラン

お抹茶を頂くことにします。

緋毛氈がいい感じ。

お店の女主人、気さくな方。水沢観音に途中寄ってきたことをお話しすると、ご自身の小さい頃の思い出…一里の道を歩いて遊びに行って、八角堂をぐるぐる回して・・なんてしてくださる。

温泉街の地図も頂いた。河鹿橋に行ってごらんなさいと。

小休止でちょっと元気が出て、石段登り。

伊香保神社をまずはめざしましょう。

神社の手前で、みた焼け跡。

昨年の9月、シルバーウィークのころ、休業中だったこの旅館紅葉から出火。
道も細いし、急斜面で，消火活動難儀だったでしょうね。

後から気づいたけれど、焼け跡の前に目立つ消火栓の標識。

伊香保神社。

伊香保神社 寺・神社・教会

外国からのお客様は、時節柄見かけなかったけれど、コロナ禍の前は、結構にぎわったのでしょうね。

「伊香保神社に向かって右に右にと進むと赤い橋があって、ドラマのロケ地にもなるのよ。」と先ほどの利休庵のおばちゃんのオススメ。

橋はまだか？とずんずん歩きます。

右側にあった建物、木造何階建だろう？

伊香保温泉のエリアをぐるぐる運行しているタウンバス、ここにもバス停があるのね。

緑の中に浮かんだ赤い欄干！

教えて頂いた「河鹿橋」。

河鹿橋の傍らには、露天風呂もありました。

河鹿橋 名所・史跡

河鹿橋

緑の中に赤い欄干が映えること！

疲れたね・・もう限界かも・・と言って本日のお宿に戻ってきました。

美松館 宿・ホテル

これぞ、日本の宿。

仕事でビジネスホテルばかり泊まるから、ごろごろできる和室でという娘のリクエストで決定。

こんにゃく絹餅おいしかったな。

座り心地の良かった椅子。

窓からの景色。

残念ながら廃業した旅館も散見します。

お湯につかってさっぱりしてさあお夕食。

コロナ禍の今、部屋食できるのは何よりうれしい。
しかも、リーズナブルな宿泊料金で。

先ほど仕入れていた地ビールにて、乾杯！

献立はこんな感じでした。

この年齢になるとちょうどよい量。完食しました。

貸切露天風呂30分付の宿泊プランでした。

食休みも済み、6階の露天風呂へ。
あいにくの雨ですが、この備え付けの笠を被って入浴します。

ちなみに、「箕」が脱衣かご。

おはようございます。

ゆっくり温泉に浸かり、よく休みました。

外を見ると、青空が広がっています。

朝ごはんも部屋食です。

さて、こんなに良いお天気なら、眺めを楽しみたいところ。

美松館から徒歩数分で、まちの駅ふるさと交流館。

ロープウェイのほととぎす駅でもあります。

伊香保温泉まちの駅ふるさと交流館 名所・史跡

往復で大人1人830円。

4分間の空中散歩。

15分毎に、ふもとの不如帰駅と、山上の見晴駅から
同時に出発します。

見晴駅、標高955ｍ。

ロープウェイを降りて数分歩くと、ときめきデッキ。

見晴がよさそうです。

この写真の下半分は、ときめきデッキの手すりに貼ってある風景の解説。

あの山は・・と一つひとつ確かめながら見まわします。

最近日本全国よく見かける「クマ出没注意」。

さらに、イノシシの「豚熱」感染予防を呼び掛ける案内も。

フンを踏んた靴の底から感染することがあるので、山に入った人は、スプレーで消毒をと、消毒液もぶら下がっていました。

私達は、風景を眺めるだけでしたけれど、更に山の奥へと歩いていく方もいらっしゃいました。

下界に下りてきました。

昨日から行ったり来たりした石段街。
365段を一気に下からのぼりましょうと最下段へおりる。

何か素敵な日本家屋と思いましたら・・・。

ハワイ王国公使別邸。

日本人の奥様と結婚したハワイ公使が、別荘としてこの伊香保に建てたお宅だそうです。

ハワイ王国公使別邸 名所・史跡

公使別邸の庭園に咲くアジサイ。

これもアジサイの一種かしら、ちょっと珍しい。

さて、最下段に来ましたよ。

これより石段。
参百六拾五段。

伊香保温泉の石段街 名所・史跡

石段の歴史を記す看板。

石段の始まりは、400年以上も昔だそうですが、今のように365段になったのは
2010年だとか。

365段の石段ですから、一段一段に日付があり、そうここは4月24日の石段。

娘の誕生日の近く。

十二支のプレートも。

200年ほど前は、12の大家と呼ばれる温泉宿があり、それぞれの屋号に十二支がつけられていたそうです。

今も、その12の宿のあった場所には、十二支の印のプレートがはめ込まれているとのこと。

石段に与謝野晶子の詩も刻まれています。

伊香保温泉の石段街に行ったら、よく足元見てくださいね。

自分の誕生日を探して石段を数えたり、
十二支のプレート、やはり自分の干支を探したり、
色々楽しめますよ。

石段のほぼ上段まできたので小休止。

処々やさんの「伊香保焼き」。外はカリカリで中はとろーり。

コロナ禍で、今はテイクアウトのみの営業。

処々や グルメ・レストラン

昼食は、昨年開店したばかりという､花山うどんの支店でいただきます。

館林の名物うどんで、館林に行った時に知り、お取り寄せしたり、その後足利の帰途など、わずかな乗り換え時間で途中下車して買いに行ったこともあるおなじみの品。ひもかわうどんです。昨日の水沢うどんとは同じ群馬県内なのにまたちょっと違います。

石段あい盛りざる980円。下段がひもかわ、上段は幅の広いおにかわうどん。

五代目 花山うどん 伊香保石段店 グルメ・レストラン

美松館さんに預けた荷物をピックアップし、13時17分のバスで渋川駅へ。

特急草津4号にも間に合う時間でした。この特急なら乗り換えなしで浦和です。
でも、急ぐこともないねと、各駅停車で帰ります。

渋川駅 駅

写真は新前橋駅。
渋川⇒新前橋⇒高崎・・。

乗換2回して、浦和駅に着いたのは、ちょうど16時。

梅雨の合間の楽しい美味しい命の洗濯旅でした。

新前橋駅 駅