2016/08/14 - 2016/08/14
33位(同エリア1886件中)
エンリケさん
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
2016年夏休みのスウェーデン~フィンランド旅行3日目後半。
ストックホルム郊外のローヴェン島にあるドロットニングホルム宮殿を見学した後は、中心部に戻ってきて旧市街のガムラスタンを散策。
ドイツ教会、大聖堂、王宮、ノーベル博物館と回っていき、優雅な北欧の古都の雰囲気を満喫。
じめじめと蒸し暑い日本を離れ、秋のようなさわやかな気候の下、生き返ったような気持ちになった観光初日となりました。
<旅程表>
2016年
8月12日(金) 羽田(フライトキャンセル)
8月13日(土) 羽田→北京→ストックホルム
〇8月14日(日) ストックホルム
8月15日(月) ストックホルム→ヴィスビュー(ゴットランド島)
→ストックホルム
8月16日(火) ストックホルム→
8月17日(水) →トゥルク→ヘルシンキ
8月18日(木) ヘルシンキ
8月19日(金) ヘルシンキ→タリン→ヘルシンキ
8月20日(土) ヘルシンキ→
8月21日(日) →上海→成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 船 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
8月14日(日)
13時10分、世界遺産、“ドロットニングホルムの王領地”での観光を終了し、これからフェリーでストックホルム中心部へ戻ります。ドロットニングホルム宮殿 城・宮殿
-
フェリーを待っている間、ドロットニングホルム宮殿の周囲を散策していると、奥の方にはゴルフ場のようなこんな広大な緑地が。
このドロットニングホルムの王領地、一般の方のピクニックも可能なのでしょうかね? -
そして13時20分、船着き場にフェリーが入港してきます。
これに乗って、ストックホルム中心部へ。 -
13時30分、ドロットニングホルムの船着き場を出発したフェリーは、ストックホルム中心部に向かってメーラレン湖を東へ。
往路に比べて天気がよく、北欧らしい美しい湖畔の風景が楽しめます。 -
フェリーは甲板の上から周囲の風景を楽しむことができますが、風が冷たい場合はこうして船内からも景色を眺めることができます。
売店もあるので、ちょっとした食事をして小腹を満たすことも可能。 -
ドロットニングホルムを出発して45分後の14時15分、見覚えのあるストックホルム中心部の街並みが見えてきました。
-
その先には、ひと際目立つ高い塔を持つストックホルムの市庁舎が。
フェリーの旅もいよいよ終点です。 -
14時30分、フェリーはストックホルム市庁舎近くの船着き場に到着。
近くの売店でコーラを買ってのどを潤し(25SEK=約310円!)、朝方も立ち寄った市庁舎へ。 -
内部のガイドツアーへの入口は、朝方のように列はできていないものの、見学を終えた観光客がたむろしていたりして賑わっている様子。
ストックホルム市庁舎 建造物
-
メーラレン湖へとつながる通路は、晴れたことで地面にアーチの影ができていて、何だかフォトジェニック。
-
そしてメーラレン湖に面したスペースは、これまた晴れて青い空に積雲が広がって、こちらもフォトジェニックな感じ。
他の観光客たちも皆、この素敵な雰囲気の空間に浸っている様子。 -
この空の下に広がる景色を、旧市街であるガムラスタンの方向についてもパチリ。
さて、今度はそのガムラスタンを歩いてみようと思います。 -
市庁舎から10分ほどてくてくと歩いて15時、メーラレン湖に浮かぶスターズホルメン島、すなわち旧市街である“ガムラスタン”(Gamla stan、“古い街”の意)の入口までやってきました。
ここにそびえる半角半円の変わったかたちをした建物は国会議事堂。
20世紀初頭に建てられたとのことですが、重厚さが映えるデザインですね。国会議事堂 現代・近代建築
-
その国会議事堂の中央に開いた門をくぐって、いざ、ガムラスタンへ。
-
・・・とその前に、橋から見た隣のリッダーホルメン島方面の景色が素晴らしかったのでパチリ。
リッダーホルム教会など旧市街の上に連なる積雲がいかにも“夏の雲”という感じで、印象的なショットとなりました。リッダーホルム教会 寺院・教会
-
さて、国会議事堂の中央に開いた門を通って道を進んでいくと、目の前には黄色を基調とした建物がどこまでも続いていく整然とした街並みが。
これが旧市街のガムラスタン・・・。
調べてみるとこの街の発祥は13世紀に遡り、現在残る建物の多くは17~18世紀頃のものとのことですが、思っていたよりも古くない、オシャレできれいな街並みです。ストックホルム旧市街 (ガムラスタン) 旧市街・古い町並み
-
脇道にはこんな漆喰で塗り固められたトンネルも。
生活感あふれる小路ですね。 -
メインストリートには当然ながらこんな土産物屋も。
スウェーデンゆえにちょっとした小物でも土産物の値段は高そうですね・・・。 -
そんな人々で賑わう平和な旧市街の道を歩いて行き・・・。
-
15時10分、ひと際高い尖塔が特徴的な、クラシックな様式の建物を発見。
この場所にはストックホルムも加盟した“ハンザ同盟都市”におけるドイツ商人の居留区があり、彼らによって17世紀半ばに建てられたという“ドイツ教会”(Tyska kyrkan)です。ドイツ教会 寺院・教会
-
このドイツ教会、最初の建築は17世紀半ばですが、その後改築が繰り返され、現在の姿になったのは19世紀後半とのこと。
入場は無料とのことで、早速入口から入ってみることにします。 -
ドイツ教会の内部はこんな感じ。
ルター派らしい、それほど飾り気のないシンプルな内装ですね。 -
15時20分、ドイツ教会を出て、再びガムラスタンの黄色い壁に囲まれた小路を歩いて行きます。
-
次にたどり着いたのはこちらの建物。
1776年に建造された旧証券取引所の建物を活用して、ノーベル賞創設100周年を記念し2001年に開館した“ノーベル博物館”(Nobelmuseet)で、内部には歴代受賞者の紹介など、ノーベル賞にまつわる様々な展示がなされています。ノーベル博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
そのノーベル博物館の前にはこんなカラフルな建物に囲まれた“大広場”(Stortorget)。
他の国の広場に比べたらチト小さい気はしますが、人口約1,000万人のスウェーデンではこんなものか・・・。大広場 広場・公園
-
そしてそのノーベル博物館の背後にそびえるのは“大聖堂”(Storkyrkan)。
13世紀後半に建てられたストックホルム最古の教会で、バロック様式の現在の姿になったのは18世紀半ばとのこと。
スウェーデン王室の戴冠式や結婚式などが行われる由緒ある教会となっているところです。
最近では、2010年に現国王カール16世グスタフの王女ヴィクトリアと、実業家であるダニエル・ベストリングとの結婚式が行われたことでも注目されました。ストックホルム大聖堂 寺院・教会
-
その大聖堂に入場。
*入場料40SEK(約500円)のところ、ストックホルム・パスで無料。
やはりルター派らしいシンプルな内装で、天井には動物の骨を思わせる装飾がなされていますね。
ノルウェーのベルゲンで見た教会の天井を思い起こさせます。
【ノルウェー~デンマーク紀行(5) ベルゲンのヨハネス教会の内装】
https://4travel.jp/travelogue/10480377#photo_link_19641750 -
そのシンプルな内装の大聖堂の中で、唯一けばけばしい装飾品がこちら。
15世紀に北ヨーロッパで活躍したドイツの彫刻家、ベルント・ノトケ(Bernt Notke、1435?-1508/09年)が1489年に製作したという“聖ゲオルギウスとドラゴン”の木彫。
ヨーロッパ各地の教会などで見る、聖ゲオルギウスのカッパドキアにおける竜退治の像ですね。 -
こちらの大きな絵画は“最後の審判”でしょうか。
ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂の作品をはじめとして、世の中にはいろいろなヴァージョンの“最後の審判”があるものですね。 -
続いて15時40分、閉館時間の遅いノーベル博物館は後回しにして、開館時間が17時までとなっている“王宮”(Kungliga Slottet)へ。
13世紀半ばに建てられ、1697年に焼失した後、1754年にバロック・ロココ様式により再建されたという王宮は、島への入口で見た国会議事堂と同様、圧倒的な重厚感で見る者に迫ってきます。ストックホルム王宮 城・宮殿
-
王宮の入口には、現王室であるベルナドッテ朝の始祖、カール14世ヨハンこと、かつてのフランス帝国元帥ジャン=バティスト・ジュール・ベルナドットの騎馬像が。
-
そして入口の傍らには、スウェーデンらしいブルーの制服を身にまとった背の高い衛兵の姿が。
そういう流儀なのか、こちらの衛兵も、ドロットニングホルム宮殿で見た衛兵と同様に目をつむっています。
【スウェーデン~フィンランド避暑の旅(1) ドロットニングホルム宮殿の衛兵】
https://4travel.jp/travelogue/11693908#photo_link_69899536 -
ちなみに王宮の向かって右手にはメーラレン湖がすぐ近くに。
何かの際、ただちに水上移動できるようにとのことでしょうか。
いずれにしても、“水の都”、ストックホルムという感じです。 -
そして16時、王宮に入場。
*入場料150SEK(約1,860円)のところ、ストックホルム・パスで無料。
まず最初は“国家の間”(The Hall of State)。
ギリシャのパルテノン神殿を思わせる重厚な列柱群に囲まれているのがこの部屋の特徴で、ここでは様々な国家行事が催されるとのこと。 -
次は“セラフィム勲章の間”(The Hall of the Order of the Seraphim)。
“セラフィム”とは九つある天使の位階のうち最上級のもので、この名を冠した“セラフィム勲章”とは、外国の国家元首に与えられる最高級の勲章のこと。
この間には、これまでにスウェーデン国外の元首たちに授与された数々のセラフィム勲章が飾られています。 -
こちらがそのセラフィム勲章の数々(実物の型を引き伸ばしたもの)。
タイのプミポン国王(ラーマ9世)に授与されたガルーダの形をしたものや、メキシコの大統領に授与されたコンドルの形をしたものが印象的。
もちろん、明治天皇以降の日本の代々の天皇や皇后にも授与されています。
しかし、海外の君主に勲章を授与するという発想が日本人としてはなかなか思いつきませんね・・・。
こういう習慣があったからこそ、スウェーデンではノーベル賞のような世界中の人々を対象とした表彰制度ができたのでしょうが。 -
続いては、“剣の勲章の間”(The Hall of the Order of the Sword)。
こちらは功のあった軍人に対して与えられるもので、平和となった現代においては、1975年以来、授与が休止されているとのこと。
授与されない方がよい勲章というのもあるものですね(笑)。 -
その後は、いかにも王宮といった感じのこんな豪勢な部屋が続いていきます。
-
この部屋も金ピカの装飾と重厚感あふれる円柱が見事。
午前中に見たドロットニングホルム宮殿がかわいく見えるほどです。 -
この部屋も天井の装飾や絵画の迫力が圧倒的。
-
こちらはスウェーデンに絶対王政を確立させたプファルツ朝第2代の王、カール11世(在位:1660-97年)の名を冠した“カール11世のギャラリー”(Karl XI's Gallery)。
ヴェルサイユ宮殿の“鏡の間”(1678年建築)にインスピレーションを得て造られたとのことで、ここでは公式ディナーなどが催されたとのこと。
そういえばドロットニングホルム宮殿でも同名の部屋がありましたが、こちらの方が比べものにならないほど豪華ですね。
【スウェーデン~フィンランド避暑の旅(1) ドロットニングホルム宮殿のカール11世のギャラリー】
https://4travel.jp/travelogue/11693908#photo_link_69899398 -
カール11世のギャラリーは天井もこのように豪華。
-
柱もこのとおり、金ピカで細かな装飾がなされていて、高級感があります。
柱の表面に描かれた絵が、色が褪せて影絵のようになっているのもまた、日本人的には趣があるところです。 -
こちらの部屋もパルテノン神殿のような柱が特徴的で、何とも重厚感があります。
-
こちらはその名も“ドン・キホーテの間”(The Don Quixote Room)。
壁に掛けられた、“ドン・キホーテのタペストリー”からこの名が付けられました。
ちなみにこのタペストリー、1770年代に“ゴブラン織”として名高いパリの王立ゴブラン製作所(Les Gobelins)で作られたもので、1784年にルイ16世からグスタフ3世(在位:1771-92年)に贈られたものとのこと。 -
“白い海”(The White Sea)と称されるこちらの部屋は、“カール11世のギャラリー”で宴会が催される際のラウンジとして使われたとのこと。
こんな壮麗な部屋がラウンジとは、ストックホルム王宮は本当にリッチな宮殿ですね。 -
こちらはグスタフ3世の母后で、ドロットニングホルム宮殿を現在の姿にした“ロヴィーサ・ウルリカ”(1720-82年)の名を冠した“ロヴィーサ・ウルリカのダイニングルーム”(Lovisa Ulrika's Dining Room)。
これまで見てきた中では比較的落ち着いた部屋で、外交などに関する諮問機関の会合に使われていたとのこと。 -
こんな歴史を感じさせる色褪せたタペストリーや立派な玉座があったりと、まだまだ豪勢な部屋は続いていき・・・。
-
こちらは壁一面に肖像画が掲げられた、比較的落ち着いた部屋。
肖像画のひとつひとつを見ていくと・・・。 -
ひと際大きく飾られていたこちらの美男子風の人物は、この王宮の入口にも青銅の騎馬像が飾られていた、現王室であるベルナドッテ朝の始祖、カール14世ヨハン(Karl XIV Johan、在位:1818-44年)こと、元フランス帝国元帥でもあるジャン=バティスト・ジュール・ベルナドット(Jean-Baptiste Jules Bernadotte)。
彼はもともとフランスの平民出身で、フランス革命期に軍人として出世、皇帝ナポレオン1世の下で帝国元帥にまで昇り詰めます。
そして1809年、スウェーデンにおいて、子どものいない国王カール13世の後継者問題が起こると、ベルナドットがかつてスウェーデン兵捕虜を寛大に扱ったことなどから、皇帝ナポレオンの意向を伺いに来たスウェーデンの使者の目に留まり、あれよあれよという間にスウェーデンの王太子カール・ヨハンに。
その後ヨハンは時にナポレオンに付き、時にナポレオンを裏切るなどしてナポレオン戦争をくぐり抜け、1818年5月、カール13世の死により、スウェーデン王カール14世ヨハンとして即位。
彼の治世は1844年まで、摂政王太子時代も含めると34年もの長きに及び、外交では中立政策、内政では経済や教育、福祉など様々な改革を行って、現在まで続くベルナドッテ朝の基礎を築いていくこととなります。 -
こちらはカール14世ヨハンの王妃で、次の国王オスカル1世の母后でもあるマルセイユの裕福な商家出身の元フランス人、デジレ・クラリー(Désirée Clary、1777-1860年)。
スウェーデン語名はデジデリア・アヴ・スヴェーリエ(Desideria av Sverige)で、フランス時代のベルナドットと結婚する前、ナポレオンと一時婚約していたこともあったとのこと。
彼女もまさか、スウェーデンの王妃になろうとは、当時夢にも思わなかったでしょうに・・・。 -
次の部屋に行ってこちらは“オスカル2世の書斎”(Oskar Ⅱ's Writing Room)。
カール14世ヨハンの孫、オスカル2世(在位:1872-1907年)の書斎だった部屋で、1883年にスウェーデンではじめて導入された電灯や電話など、当時最先端であった機器がそのままの状態で保存されているとのこと。 -
こちらは“列柱の間”(The Pillared Hall)。
アドルフ・フレドリク王(在位:1751-71年)のダイニングルームとして使われたとのこと。 -
こちらの展示品は、アドルフ・フレドリク王の子グスタフ3世(在位:1771-92年)が収集したというフランスの時計。
当時はフランス革命直前で、フランスにおいてロココ文化が華やいでいた時代でもあり、グスタフ3世はかなりのフランスかぶれだったとか・・・。 -
こちらは16~17世紀に王族が収集した小物群。
上段にある“黄金の馬車”のようなものからは、北欧つながりで、昔デンマークで見た“太陽の車”を思い出しました。
【ノルウェー~デンマーク紀行(10) デンマーク国立博物館の太陽の車】
https://4travel.jp/travelogue/10487537#photo_link_19823046 -
こちらは4世紀に亘り王宮で使っていた時計を集めたもの。
“時計を大事にせよ”とは、グスタフ3世の遺言だったのでしょうかね(笑)。 -
16時50分、以上で、駆け足ながら王宮の見学を終了。
首都の中心にある王宮ということもあってか、午前中に見たドロットニングホルム宮殿よりも重厚な造りで、時間があればもっとゆっくりと見て回りたかったところですね。 -
最後は王宮の西側にある中庭を通って外へ。
王宮内の観覧時間が終了したこの時間帯も、この辺りには観光客が多く、平和な雰囲気が漂います。 -
中庭を歩いていると、脇目もふらず一直線に手を振って歩いてくる、がっしりとした体格の衛兵に遭遇。
観覧時間が終了した後も、まだまだお勤めはあるのでしょうか。
おつかれさまです。 -
さて、重厚な王宮の壁を越えて外へ。
-
17時、約1時間ぶりに王宮の外に戻ってきました。
よく見ると、王宮の前の広場は傾いていて・・・これではこの重厚な王宮を建てるのも、しっかり基礎造りをしなければならず、たいへんだったろうと推測されます。 -
さて、再びガムラスタンの黄色い壁に囲まれた小路を通って、てくてくと歩いて行きます。
-
こちらの小さな広場の周りには、オープンテラスのお店たちが。
ヨーロッパが恋しくなる風景ですね。 -
17時30分、フィンランド教会裏庭にある名物彫刻、“アイアン・ボーイ”(JÄRN POJKE)を発見。
スウェーデンの彫刻家、リス・エリクソン(Liss Eriksson、1919-2000年)が1967年に製作したもので、正式な名称は、“月を見る少年” (Pojke som tittar på månen)。
市民や観光客たちは様々な願いをこめて、彼にお金を捧げたり、お花やマフラー、帽子などの捧げものをしていくのだそうです。フィンランド教会 寺院・教会
-
そして戻ってきたのは大広場前のノーベル博物館。
開館時間が20時までのため後回しにしていましたが、これから入館してみます。
ちなみにこの建物の一角には、ノーベル文学賞の選考を行っているスウェーデン・アカデミーのオフィスもあるとのこと。 -
入口の自動ドアには、ノーベル賞の創設者、アルフレッド・ノーベル(1833-1896年)の横顔が描かれた、ノーベル賞のメダルの図柄が。
ノーベル博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
17時40分、館内に入ってみると(入館料100SEK=約1,240円のところ、ストックホルム・パスで無料)、まず1階には、賞の創設年である1901年から、10年ごとの受賞者を検索できるガイド装置が。
ノーベル賞はダイナマイトの発明で巨万の富を築いたアルフレッド・ノーベルの死後、生涯独身であった彼の遺言により創設され、1901年からの受賞者は、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞(1969年から)の6部門合わせて900人以上。
データベースでもないと、受賞者を探すのが大変そうです。 -
6部門のノーベル賞のうち、平和賞については隣国ノルウェーで選考・授与が行われますが、この博物館ではしっかり平和賞も網羅。
1989年の東欧共産主義崩壊、天安門事件の年の受賞者、ダライ・ラマ14世(1935年-)も表示されます。 -
こちらは2010年に“有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング”の発見で化学賞を受賞した日本人(在米国)の根岸英一氏(1935-2021年)。
最近お亡くなりのニュースが出ていましたね・・・。 -
こちらは歴代のノーベル賞受賞者がその裏にサインした椅子。
ノーベル賞の受賞者たちは授賞式の前に博物館のカフェを訪れ、座った椅子の裏側にサインするのが恒例行事となっているそうで、こちらの椅子には2015年に“線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対する新たな治療法に関する発見”で生理学・医学賞を受賞した大村智氏(1935年-)のサインが。 -
こちらの椅子には2015年、“素粒子「ニュートリノ」が質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見”でアーサー・B・マクドナルド氏とともに物理学賞を受賞した、梶田隆幸氏(1959年-)のサイン。
この博物館が開館した2001年頃から始まった習慣のようですが、なかなかオシャレなものですね。 -
こちらはノーベル賞授賞式後の晩餐会で使われた食器。
こんなものまで展示されているのですね。 -
2014年、“高輝度で省電力の白色光源を実現可能にした青色発光ダイオードの発明”で物理学賞を受賞した天野浩氏(1960年-)の写真もありました。
-
こちらには2014年、史上最年少の17歳でノーベル平和賞を受賞した、パキスタン人のマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai、1997年-)の写真がスカーフとともに展示。
-
こちらはアルフレッド・ノーベルのデスマスク。
ダイナマイトを発明しただけでなく、現在まで続くこんなすごい賞を作ってしまうなんて・・・。
個人の力でも世界に大きな影響力を示すことができるものですね。 -
18時40分、1時間ほどで1階・2階の展示ルームの見学を終え、受賞者も訪れるという館内のカフェで一服。
ここでは、1998年までの晩餐会で出されていたデザートのアイスクリームと同じものを食べられるとのことで、早速注文。
95SEK(約1,180円)とかなり値は張りましたが(スウェーデンなら普通?)、受賞者たちのリッチな気分を味わえたかな? -
以上でノーベル博物館の見学を終了。
ここも急ぎ足になってしまいましたが、ストックホルムを再訪することがあれば、また改めて受賞者のことなどじっくり見学してみたい博物館でしたね。 -
19時20分、大広場に出ると、まだ明るいものの、だいぶ陽が傾いて陰ってきた様子。
お腹も空いてきたことだし、ここらで夕食の時間にしたいと思います。 -
19時30分、ガムラスタン内にあるスウェーデン料理の“Carpe Diem”というお店で夕食。
まずは何はなくともビールを注文(69SEK=約860円)。
やはり一日観光した後のビールは美味い・・・。
【Tripadviser~Carpe Diem】
https://www.tripadvisor.com/Restaurant_Review-g189852-d6582449-Reviews-Carpe_Diem-Stockholm.html -
そしてスウェーデン名物のミートボールとジャガイモ(169SEK=約2,100円)。
ジャムをつけて食べるのがスウェーデン流といったところでしょうか。
味はまあまあといったところですが、それにしてもスウェーデンの物価の高さに改めて驚き。 -
こちらは“ヤンソン氏の誘惑”(Janssons Frestelse)というジャガイモとアンチョビのグラタン料理(149SEK=約1,850円)。
スウェーデンの伝統的家庭料理とのことですが、それほど美味しいものではなかったかな・・・。 -
料理の量の多さにお腹いっぱいになり、食事を終えるともう21時。
北欧のスウェーデンも、この時間帯はさすがに暗くなってきます。 -
国会議事堂の重厚な門を抜けてガムラスタンの外へ。
観光客たちもそろそろ宿に帰る時間です。国会議事堂 現代・近代建築
-
往路と同様、橋から望む隣のリッダーホルメン島の景色が素晴らしかったので、再びパチリ。
夕暮れ時も絵になる風景ですね。 -
国会議事堂の先には月が出て、また趣があります。
-
メーラレン湖の北岸に上陸してクララ教会(Klara Kyrka)の方を見やると、マグリットの“光の帝国”のような景色。
偶然ながら、おもしろい写真が撮れました。
・・・以上で、盛り沢山だった観光初日を終了。
この日は午後からは天気が良く、秋のようなさわやかな気候の下で都市観光を楽しむことができました。
さて、翌日は早起きしてバルト海に浮かぶゴットランド島の世界遺産都市、ヴィスビューを訪れます。
(スウェーデン・フィンランド旅行4日目~ゴットランド島のヴィスビュー観光に続く。)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- Daisyさん 2021/06/23 00:55:43
- 美しい景色がたくさんのストックホルム!
- エンリケさん、こんばんは。
ストックホルムは美しい景色がたくさんあって素敵な場所ですね。
私も2018年と2019年の2年連続で行きました。
ドロットニングホルム宮殿へは電車とバスを乗り継いで行ったため宮殿から出ている船に乗れなかった事と、王宮は時間がなくて見学できなかった事が気になっていましたが、乗った気分・入った気分にさせていただきました!
市庁舎・ガムラスタン・アイアンボーイ・ノーベル博物館などは行きましたので旅を思い出しました!
こんなに長い間海外へ行けないのは残念ですが、今年は一応12月ハワイを予定しているため、ワクチン接種で早くコロナが落ち着いて無事に行けますようにと思っています。
Daisy
- エンリケさん からの返信 2021/07/10 20:30:07
- 夏に訪れたいストックホルム
- Daisyさん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。
蒸し暑い日本に住んでいると、北欧は夏に訪れたくなるところですよね。
しかもストックホルムは、街の中心部に大きな湖があって、水上交通が盛んなところもまた魅力のひとつですよね。
現下のコロナ禍のため、今年の夏もまた海外に行けそうもないので、昔の旅行記を作って海外に行った気になろうと思います。
ワクチン接種もこのところ滞っているようで、米国や英国のようにマスクなしで大手を振って街を歩けるようになるのはいつになるのやらという感じですね・・・。
-
- 川岸 町子さん 2021/06/20 15:51:46
- ガムラスタン
- エンリケさん、こんにちは(*^^*)
湖上からストックホルムの可愛らしい建物が並ぶ様子が見えて、素敵ですね!
お書きのように、私も青空に浮かぶ雲のふんわりした感じが、季節感あふれ良いなと思いました。
ガムラスタンは4トラで拝見するたびに、訪れたいと思うエリアです。
さらに皆さんお書きなのが、スウェーデンでは現金不要でカード決済で済むということ。
石畳の道を歩けば塔を見つけたり、広場に出たり、トンネルをくぐったり、街歩きが楽しいでしょうね!(^^)!
カメラを向けたくなる所が沢山ありそうです。
豪華絢爛な王宮の様子は、フランスとの関りも含め、丁寧にお調べになってお書きですね。
じっくり読ませて頂きました。
タイのプミポン国王に授与された勲章はガルーダの形ですが、色合いから袈裟を連想しました。
欧州も一部で日本人観光客の入国制限解除が始まるようですが、なかなかスムーズにはいかないのかな?
次回の旅行記も楽しみにしています。
町子
- エンリケさん からの返信 2021/06/20 23:28:03
- ワクチンパスポート
- 川岸 町子さん
こちらの旅行記にもご訪問いただきありがとうございます。
> 湖上からストックホルムの可愛らしい建物が並ぶ様子が見えて、素敵ですね!
> お書きのように、私も青空に浮かぶ雲のふんわりした感じが、季節感あふれ良いなと思いました。
昔訪れたノルウェーもそうでしたが、北欧の国々は夏の空が澄んでいて美しいと感じます。
日本と違って蒸し暑さがないせいでしょうかね(笑)。
> ガムラスタンは4トラで拝見するたびに、訪れたいと思うエリアです。
> さらに皆さんお書きなのが、スウェーデンでは現金不要でカード決済で済むということ。
本当に。
スウェーデンでは観光地の売店でも、地下鉄の券売機でもすべてカード1枚で事足りてしまいましたね。
> タイのプミポン国王に授与された勲章はガルーダの形ですが、色合いから袈裟を連想しました。
さすが、よくお気付きです!
言われてみれば、確かに袈裟の色を意識しているような感じですね。
> 欧州も一部で日本人観光客の入国制限解除が始まるようですが、なかなかスムーズにはいかないのかな?
ヨーロッパ諸国ではワクチンパスポートの導入が一般的になりつつあるようですが、我が国ではその様式も示せていないですよね・・・。
こういう国際的な動きに弱いのが我が国の欠点でしょうかね・・・。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
エンリケさんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
もっと見る
ストックホルム(スウェーデン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ストックホルム(スウェーデン) の人気ホテル
スウェーデンで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スウェーデン最安
600円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
4
86