2021/05/29 - 2021/05/29
631位(同エリア17021件中)
ばねおさん
ふだん日課にしている散歩も、自分なりにいくつかのコースがあって、到着地で並べてみると、ルクセンブルク公園、ブラッサンス公園、モンスーリ公園といったところ。
同じくらいの距離にありながら、なぜかエッフェル塔のあるシャンドマルスには普段はあまり足が向かない。たぶん道筋にあまり関心を引くものがないからかも知れない。
シャンドマルスに最後に行ったのは4か月以上前の1月。
グランパレが修復工事のため3年間の休館となり、その代替施設としてシャンドマルスの端にグランパレ・エフェメール Le Grand Palais Éphémèreが作られていた。
それが先ごろ完成したとのこと。果たして、どんなふうに出来上がったのか興味がある。
それと、世紀の塗り替え工事がおこなわれているエッフェル塔も、毎日のように眺めてはいるが遠目では変化が分からない。
エッフェル塔は7月16日から再開の予定で、すでに6月1日からは入場予約の受付が始まっている。
完成したグランパレ・エフェメールと新色のエッフェル塔を確かめに、晴れた5月末の土曜日の午前に出かけてみた。
- 交通手段
- 徒歩
-
途中にあるパスツール駅前のカフェ。
5月26日まで不順であった天候が、翌日からは晴れ続きとなり、どこのカフェも大賑わいだが今日は土曜日、遅い出足のようだ。 -
シャンドマルス・エッフェル塔へ向かうには、こちらのサックス通り (Avenue de Saxe) を経由するかサフラン通( Avenue de Suffren )りを行くのだが、サックス通りは(木)、(土)にマルシェが立ち、近隣の買い物客で賑わう。
写真の右側の店の奥にもう一列あって、三列で店が展開している。
昨年、モンパルナスに越してきて以来、エドガーキネ通りのマルシェを主に利用してきたのだが、最近はここにもいくつか気に入りの店ができた。 -
お気に入り、その1.は魚の燻製店。
これまでに出会ったことのない種類の店で、鮭、鰊、鯖、鰯と試してみた。どれも旨いが、好みとしては鰊かな。
初めてここで買い物をしたときに、1ダースもの鰯を「おまけ」にもらったのだが、これが実に旨く、今では毎回鰯は欠かせない。というよりも鰯が主目的になりつつある。
ここのご主人、ほぼ必ず「おまけ」をつけてくれるのだが、ある時鰯しか買わなかったら、ちょっと迷って別袋に鰯を入れて「プレゼントだよ」と言って渡してくれた。おかげで毎日が鰯という事態がしばらく続くことになった。
2度目に行ったときに、いくら探してもこの店が見つからず、とてもがっかりしてしまった。マルシェの出店は場所が決まっているので、目印はウクライナ大使館の向かい側と憶えていたのに見つからない。
もしかしたら臨時の出店だったのかも、と思いながら次の市に行ったらやはり憶えていた位置にあった。
毎回の出店ではなく、週一回だけの営業であることが分かって安心した。 -
お気に入り、その2.はパン屋。
二店あって、それぞれのおいしさがある。
こちらはノワ、ノワゼットとレーズンたっぷりの田舎パン、写真中央にあるジャムを挟んだタルト状のお菓子を推薦。バゲットとクイニーアマンは却下。
ここでも「おまけ」としてマドレーヌを2個もらったことがあり、特に期待もせず食べたところ、驚くほどの旨さ。フランス菓子特有の香料も感じられず、今まで口にしたマドレーヌの中で一等賞。 -
もう一店は、BIOを掲げている。
こちらからは伝統的な田舎パンを適当なサイズで買っている。
以前から通っている「田舎パン屋」とどちらがよいか、と聞かれると困るが、ちょっと作りが違うので単純に比較できない。
きめの細かさ、小麦粉の粗さの違いともいえるが、どちらも美味いことに変わりはない。あとは好みの問題だ。 -
写真の品は量り売りではなく、個数売りで2.5ユーロ。
未購入なので味は確かめていないが、見ていると結構人気のようだ。
どちらのパン屋もいつも行列なので、遅い時間に行くと品切れとなっていることが多い。
その他にもお薦めとしてリンゴ専門店、トマト専門店(トマトだけというのも珍しい)があり、いつも一番長い行列が目を引くイタリア食材店がある。
ここのマルシェの良いところは、道幅が広いため行き交う人が接触せずに済むことだ。それでもやはり(土)は人出が多い。 -
ということで、さんざんマルシェのウンチクを並べておいて何だが、(土)のマルシェを避けてサフラン通りに沿ってエッフェル塔へ向かうことに。
こちらはサフラン通り沿いにあるパン・菓子パンの店
一度も買ったことはないのだが、店の外観が気に入っている。
やはり、一度買ってみよう
でも、おいしかったら困るなあ
これ以上美味しいパン屋がみつかっても食べきれないので悩んでしまう。 -
あとは特に目を引くもののないサフラン通りをたどり
ユネスコ本部前を通過 -
殺風景なエコール・ミリテールの長い建物沿い。
4列の並木が続くが、幹の下に植えられている花もなく、ちょっとつまらない。
これが住宅に面していると、結構いろいろな草花が植えられていて、通りながら楽しませてくれるのだが、やはりこうした軍事施設沿いの道だとこんなものか。 -
ジョッフル広場と交わる辺り
街のカフェに多い赤色というのは、何となく気を引き立たせてくれる効果があるように思う。 -
見えてきたグランパレ・エフェメールの特徴的なフォルム。
展示会場のほか、2024年のパリオリンピックの柔道、フェンシング会場にも予定されているが、どうも評判はいまいちのようだ。
建物の形状も、景観にそぐわない
そもそも数年しか使われない建物をわざわざ作ること自体が税金の無駄遣い、云々
新たなものが登場する場合には、だいたい賛否両論となるのが常だが、どうも分が悪い。 -
目の前を変わった乗り物が通過中
ああこれ
どこかで紹介されているのを見たことあるが
実物は初めて -
屋台の中に横向きに座って足元のペダルを回す
多足自転車とでも言おうか
あるいは正式名称があるのかもしれないが
テーブルの上には軽食や飲み物らしきものが並べられている
おしゃべりや飲食しながら、足は休まず動かさないと進まない -
グランパレ・エフェメール正面の巨大なガラス面。
映っているのは対面のエコール・ミリテール
向こう側の開口部からエッフェル塔の下の部分がのぞいている -
シャンドマルス側に回ってみる。
こちらも一面のガラス -
映っているのはエッフェル塔
グランパレ内部はガラス面で反射して見えにくい -
実際の姿はこちら
芝生の中央では多くの犬が駆け巡っている
まるでドッグラン状態だ -
タワーに向かって歩いていくと、向こうから騎馬警官がやってくるのが見えた。
ここでハプニング発生。 -
一匹の犬が馬に吠え掛かっていったのだ。
警官は馬の制御に必死。
犬の飼い主が駆けつけて、犬を叱り飛ばしたが、飼い主は警官に叱られていた。
公共空間でリードをつけずに犬を放してはならない、というようなお説教。
ごもっともでございます。 -
やがて何事もなかったかのように、パカパカと
-
毅然とした若い女性の騎馬警官
恰好いいね -
一方、この様子をみていた他の飼い主たちは慌てて自分の犬を呼び寄せ、リードをつけ始めた。
はい、今日のドッグランはここまで。 -
おーい飼い主やーい
飼い主を探す犬が一匹 -
ピクニック日和
こんな日は芝生の上で弁当を広げるのが一番 -
ええ、こんなのが走っているの
名前は忘れたが東南アジアで見かける乗り合いタクシーでは?
でも、不似合いではないね -
なにやら不規則な動きをしている女性
よく見たら、タバコの吸い殻を拾い集めて水の入ったボトルに入れていた -
こちらが吸い殻回収のグループの面々
自発的なボランティア活動なのだろうか
気負いもなく、さりげない行動に頭が下がります。
それにしても、右側の男性が手にしている回収した吸い殻の量の多いこと -
エッフェル塔に近づくにつれ、ミニエッフェル塔を束にした売人が次々と現れる。
行く手には、路上に並べられたミニエッフェル塔
傍らには声をかける機会をうかがっている売人が待ち構えている。
観光客がいないのに、どこに買い手がいるのか聞いてみたいくらいだ -
見上げれば、空に一筋のヒコーキ雲
かってはパリの空にはいつも縦横にヒコーキ雲があったものだ -
ここまで来ても、塗りなおした部分がどこまでなのかよく分からない。
今まで目にしてきたのは「エッフェルブラウン」と呼ばれる独特の色調で、1968年以来続いてきた色だ。
それが、今回、創建当初の金色がかったものに変わるということなのだが、塔頂部をみると何となくそのようにも見えるが、ここまで塗り替えられたというはっきりとしたものは確認できない。
金色はオリンピックの金メダルにも通じる、という意味を持たせたとも聞く。 -
むしろはっきりとそれと分かるのは、錆の存在だ。
すでに塗膜を削ったからなのだろうか、錆はずいぶんと目立つ。 -
1889年の完成以来、今回が20回目の塗装工事となる。
7年ごとに塗装工事をすることになっているが、今回の工事は世紀の工事といえるほど特に大がかりなもの。
これまでに塗り重ねられてきたペンキの層の重さは、何と350トン以上あるという。塔にかかる物理的負担も軽減させなければならず、古い塗膜の何割かを除去することを目指しているというが、昔の塗料には有害な鉛が含まれていて作業を困難にしているようである。
一方で、7月16日からの営業再開としているわけで、工事との兼ね合いがどうなるのかが気にかかる。 -
塔の近くでは水素燃料に関する展示イベントが開かれていた。
そういえば、先日エッフェル塔が青色に染め上げられた時間があったそうな
残念ながら目にすることができなかったが、水素をイメージしたカラーで未来燃料をアピールする企画であったらしい。 -
会場にあったTOYOTAのMIRAI
これが最先端の自動車ということになるのか
時代についていけない自分を感じたひととき -
あちらからやってくるご一行は
-
月の砂漠ではなく
シャンドマルスをロバにまたがる王子様がひとり行く -
正面からみると、いつも笑顔のようにみえるロバさんだが、横顔はちょっと寂しげ
しかも何となく不満が伝わってくる表情だ
「なんでいつも乗せるのが俺なんだよ!」 -
-
最後に振り返って、渾身の一枚!
と、いいたいところだが、何かわざとらしすぎる写真で芸がない
翌30日はフランスでは母の日。
女性名詞のエッフェル塔にせめてものプレゼントのつもり
長い間お疲れ様です。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- mistralさん 2021/06/06 09:13:58
- エッフェル塔
- ばねおさん
おはようございます。
最新のパリ便り、いつもありがとうございます。
コロナが終息した折には、いつの日かパリに長期 (無理ならば中期でも) 滞在を
と願っていますが、その折にはばねおさんのマルシェ情報をもとに
美味しい魚の燻製やら、街のパン屋さん巡りやらしてみたいと夢想しています。
最後の渾身の一枚!
母の日にちなみ La Tour Eiffelさんに真紅のバラのプレゼント。
小粋な計らいはさすがばねおさんです。
タワー上部の色が塗り替えられたものでしょうか?
ゴールドっぽいブラウン色のように見えました。
そう言われてみても、以前がどんな色彩だったか思い出せないほど
パリの記憶はどんどん彼方に遠ざかってしまいました。
ドッグランさながらに自由に走り回っていたワンちゃん達が
警官の一喝からリードに繋がれていったのに
飼い主がいつまでも現れない一匹のワンちゃんが、反対に飼い主を探す姿、
ユーモア溢れていて思わずにんまりでした。
東京タワー、塗り直しはいつなのかわかりませんが、ライトアップの色調が
令和になってワンパターン加わっていました。
従来のオレンジ系のものと、インフィニティ・ダイアモンドヴェールというもの、
月毎に光色が変化してゆきます。
間近で見ましたがなかなか良かったですよ。
mistral
- ばねおさん からの返信 2021/06/07 06:10:33
- RE: エッフェル塔
- mistralさん
こんにちは
いつもメッセージをお寄せいただきありがとうございます。
フランスではコロナ新規感染者数が、かなり減少してきていますが、日本もだいぶ数字が改善してきたようですね。
オリンピック反対も次第に少なくなりつつあるようで、いずれ開催されメダルラシュにでもなれば、これまでのことはすべて水に流し、「終わり良ければ全て良し」となることでしょう。
オリンピックといい、コロナといい、日本人の特性が如実に出ている感があります。
6月9日からは、カフェの店内営業も再開されることになっていて、マスク姿以外はかっての街の姿が戻りつつあります。
> コロナが終息した折には、いつの日かパリに長期 (無理ならば中期でも) 滞在を
> と願っています
パリ、あるいはフランスでの生活は、さほどハードルの高いものではありませんのでぜひ早くに実現するといいですね。
多くの人が目にしてきたエッフェル塔の塗装色は、エッフェルブラウンというチョコレート色に近いものでしたが、目に親しんできたせいか、これが見れなくなるというのは少々名残惜しさがあります。
> 東京タワー、塗り直しはいつなのかわかりませんが、ライトアップの色調が
> 令和になってワンパターン加わっていました。
> 従来のオレンジ系のものと、インフィニティ・ダイアモンドヴェールというもの、
> 月毎に光色が変化してゆきます。
> 間近で見ましたがなかなか良かったですよ。
夜の東京タワーの様子がどんな風であったのかが思い出せませんが、いくつかの光色があるのですね。
やはり、東京には東京タワーが似合いますね。
建造物も街も、人が作り出していくわけですが、時が経過すると自然に調和し、やがては欠かせない景観となっていくように思います。
もっとも、今、身近にあるモンパルナスタワーだけは、その存在にどこまでいっても馴染めませんが。
ばねお
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ばねおさんの関連旅行記
パリ(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
39