2021年3月26日：異動前の4連休2日目 ダムカード収集-52 三重中勢編（前編）宮川ダム･蓮ダム

2021/03/26 - 2021/03/26

春は出会いと別れの季節、つまりは社会人にとって人事異動の季節です。
この程私も長年勤めた埼玉県の部署を離れ都内に異動する事となりました。年度末で業務に追われ引継ぎもままならない中ではありますが、リフレッシュも必要なので土日を併せ何とか4日間の休暇を取得し旅に出ました。
目的は当然ながらダムカード収集＆道の駅スタンプラリーです（笑）

ダムカード
近年人気のダムについての情報が記載されているカードです。
2017年5月にダムカード収集巡りを始めて
今回は52回目です（回数は訪問日数でカウント）
昨日の第51回終了時点で、19都府県の203施設を巡っています

そして更に前、2016年から始めた道の駅スタンプラリー
各道の駅に設置してあるスタンプを押印して回るだけなのですが、これが中々に面白い、道の駅はエリア分けされて、エリア事に公式なスタンプ帳まで有ります

今回は奇跡的に4連休が取れたので2つの目標を定めました
①昨年コロナ禍でダムカードの配布が中断中で道の駅しか巡れなかった
　三重県のダムを可能な限り巡る
②中部道の駅スタンプラリーで未訪問の岐阜県西部と愛知県中央部を巡り
　中部道の駅スタンプラリー全134駅をコンプリートする

旅の2日目は三重県の中勢付近のダム巡りを満喫しました。
当然の事ながら基本ダムは山間部に在り、紀伊半島の山間部は酷道が多いので、地図上でのイメージ以上に移動に時間を要してしまいました（汗）

相変わらず、あちこち立ち寄りながらの旅なので、前編・後編に分けてお届けします。

前編は
ダムカード配布対象施設の
宮川ダム（大杉湖）
蓮ダム（奥香肌湖）
を巡ります

「三重県」ダムカード収集の旅
対象ダム・・・・ 19
前編訪問数・・・ 2（10.5％）
累計訪問数・・・ 9（47.4%）
未訪問数・・・・ 10（52.6％）

伊勢神宮や熊野神社があるせいなのか紀伊半島の山々は神々しくジブリ映画もののけ姫に出てくる森を彷彿させました。

※つたない文章＆写真ではありますが、是非最後までお付き合いください

様々な意見があるとは思いますが三密にならぬ様に我家なりに配慮したつもりです。ソーシャルディスタンスにも留意したので何卒御容赦くださいませ。

エリア 明和・大台(三重)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車

本日は旅の2日目です
前日は早朝に東京を旅立ち三重県を南下、その後三重ー奈良県境付近を巡り
三重県のダムカード配布対象施設を4施設
奈良県のダムカード配布対象施設を2施設
近畿ブロックに属する奈良県の道の駅を1駅巡りました

※前日の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11686304

※写真は前日のベストショット「七色ダムによって穏やかな流れの北山川の桜堤」

本日のスタートは紀勢自動車道の「紀北PA」から

昨日は三重県最南端のダムカード配布施設「小森ダム」まで南下しましたが、縦に長い三重県を効率良く巡るため昨夜のうちに本日スタートのダム付近まで移動しようと目論みました。しかし眠気には勝てず、紀北PAで車中泊とあいなりました

紀北パーキングエリア 始神テラス 道の駅

紀勢自動車道は長島IC以南は新直轄方式による運営により無料区間となります。無料区間は乗降り自由なため休憩施設はIC付近に道の駅を整備し一般道を走る方も利用可能として集客力を高める場合が多いですが、紀北パーキングエリアは有料高速と同様の高速専用の施設となっています

上下線共用の施設となっていますが、無料区間なので駐車場を上下線別々にする必要が無いため駐車場も上下線共用となっています

紀北パーキングエリア 始神テラス 道の駅

1Fは売店や食堂等が並びます。
海も有り山もある紀伊半島の紀北町、販売品目も海産物と山産物？が並びます

紀北パーキングエリア 始神テラス 道の駅

２Fはイベントスペースなのでしょうか？訪問日はがらんとしていました
後で知ったのですが災害時（主に津波）に町役場等の行政のバックアップ施設としての役割を担っているそうです。有事に備えておく事はとても大事なことだと思います

紀北パーキングエリア 始神テラス 道の駅

本日の行動予定は
尾鷲市から県道で水呑峠を越えて「宮川ダム」を巡り、その後北上しながら「蓮ダム」「立梅井堰」「君ヶ野ダム」「安濃ダム」と巡ります。三重県の道の駅は既に訪問済みなので本日はダム巡りオンリーの予定

昨日出発前の愛車のＯＤメーターの値は179,085km
本日出発前の愛車のＯＤメーターの値は179,835km
昨日は750kmのドライブとなりました。
はたして今日のドライブではどこまで伸びるのでしょうか？

紀北パーキングエリア 始神テラス 道の駅

県道603号線で宮川ダムを目指します
紀伊半島山間部の道はいわゆる酷道で昨日も結構苦労しました。本日はそれを避けるべく昨夜の宿泊箇所を大台町にするつもりでしたが疲労から敢え無く断念。本日も1～1.5車線しか無い酷道を進みます（笑）

景色に見惚れる余裕はありませんが、それでも紀伊半島の山々は美しく景色を楽しませてくれます。ジブリ映画のもののけ姫のモデルは屋久島の森との事ですが、紀伊半島の山々も負けないくらい神々しく感じます。
ダム巡りが趣味で、関東山地や・北、中央、南の各アルプス等も巡りましたが何かが違う物を感じます、降雪量の少なさや降雨量の多さで木々が濃いからかもしれません

写真は県道603号線水呑峠付近の素晴らしい景色

水呑峠を越えて山を下っていくと、やがて宮川ダムのダム湖とダムのために付け替えられたであろう橋が見えて来ます。川がダム湖になり水位が上昇するために付け替えられた道路は大抵整備が行き届いているので、ダム湖が近づくとホッとします

「紀北PA」から「宮川ダム」にやって来ました
「紀北PA」から「宮川ダム」は県道603号線で43km程の道のり

現在時刻は8:55
紀北PAを7:30に出発したので43kmを85分かかった事になります
平均時速は30.4km/h　やはり山間部の道はペースが上がりません
因みに「紀北PA」から「宮川ダム」は直線だと僅か15kmほどしかありません。それが道のりだと45km・・・いかにくねくね道なのかが伺い知れます

宮川ダム湖 自然・景勝地

天端にはクレーン車が鎮座しておりダム天端は立入禁止

県道からだとダム右岸へのアクセスになります。ダム管理所は左岸側に在るので、一旦下流まで下り左岸側へ再アクセスします

宮川ダム湖 自然・景勝地

どうやら数年かけてクレストゲートの更新工事を実施している模様
案内によると1つのゲートの更新に2年かかるそうです

宮川ダム湖 自然・景勝地

宮川ダム
1957年（昭和32年）竣工の
重力式コンクリートダム
堤　高　 88.5m
堤頂長　231.0m
ローラーゲート　　　　　3門
円形多段式ゲート　　　　1条
ジェットフローゲート　　1条
ハウエルバンガーバルブ　1条
コーンバルブ　　　　　　1条

宮川ダム湖 自然・景勝地

ダム左岸側には駐車場も整備されています

宮川ダム湖 自然・景勝地

ダム右岸側は仮設足場を設ける事により、天端部の幅を広げて大型のクレーン車を入れ込んだ様です

宮川ダム湖 自然・景勝地

宮川ダムは天端部にローラーゲートが3門在ります、1門に2年かかるとして足掛け6年の大工事ですね

そう言えばクレーン車も車検てあるんですかねぇ？
在るとしたら2年車検？
工事に6年もかかるならば、折角ダムの奥に設置しても車検の度に天端を出て街まで検査に赴くのでしょうか？

宮川ダム湖 自然・景勝地

ゲートの工事をしている関係も有るのでしょう
ダム湖の水位は工事中のゲートに影響が出ない位置まで下げられています。

宮川ダム湖 自然・景勝地

ダム右岸側はクレーン車がある事も有り一切立入禁止でしたが、左岸側はゲートの手前までは入ることが出来ました

宮川ダム湖 自然・景勝地

ダム天端よりダム湖方面を望む
「宮川ダム」によって形成されたダム湖は「大杉湖」と言います

宮川ダムは宮川に造られていますが、その宮川は日本屈指の降雨量を誇る大台ケ原を源としています

宮川ダム湖 自然・景勝地

ダム天端よりダム下端を望む

源流に降雨量が多いと言う事は、洪水調節する量も多いと言う事で、減勢工はゆとりを持った造りに見えます

宮川ダム湖 自然・景勝地

ダム天端よりダム下流方面を望む

宮川は奥伊勢を抜けて伊勢半島の北側で伊勢湾に注ぎます。途中大台町には昨日巡った三瀬谷ダムがあります

宮川ダム湖 自然・景勝地

※ダムカードはダム左岸にある管理所で配布しています

「三重県」ダムカード収集の旅
全19ダム中第8号（各県総計では204箇所目）

・宮川ダム

右上の目的記号は「FNP」
■　F：洪水調節
■　N：流水の正常な機能の維持
□　A：かんがい用水
□　W：水道用水
□　I：工業用水
■　P：発電

右下のダム形式は「G」
■　G ：重力式コンクリートダム
□　HG：中空重力式コンクリートダム
□　A ：アーチ式コンクリートダム
□　GA：重力式アーチダム
□　E ：アースダム
□　R ：ロックフィルダム
□　MB：可動堰

なので
宮川ダムは「洪水調節・流水の正常な機能の維持・発電」目的の
「重力式コンクリートダム」という事になります

宮川ダム湖 自然・景勝地

「宮川ダム」から「蓮ダム」にやって来ました
「宮川ダム」から「蓮ダム」は主に国道422号線で40km程の道のり

宮川ダムと蓮ダムも直線だと僅か11kmほどなんですが山道なので道のりだと4倍かかります。頭では分かっているのですがナビを広域表示にすると両ダムが比較的近くに並ぶのでついつい所要時間を短めに積算してしまい、その分時間が厳しくなります

蓮ダム 名所・史跡

蓮ダム
1991年（平成3年）竣工の
重力式コンクリートダム
堤　高　 78.0m
堤頂長　280.0m
クレストラジアルゲート　　4門
コンジットラジアルゲート　3門
ジェットフローゲート　　　1門
ホロージェットバルブ　　　1条

蓮ダム 名所・史跡

「蓮ダム」は「はちすダム」と読みます
由来は蓮川に築いたからなのですが、蓮の事態の由来はと言うと
この辺りはハチの巣が多く仏教家が蜂巣と蓮ともじったかららしいです。
近くには蓮正寺（れんしょうじ）と言う読み方は違えど「蓮」を冠した寺もあるそうです。

蓮ダム 名所・史跡

ダム天端は道路として開放されています。

蓮ダム 名所・史跡

ダム天端よりダム湖方面を望む
「蓮ダム」によって形成されたダム湖は「奥香肌湖」と言います

「奥香肌湖」は大きな湖なのですが、堤体から望む限りあまり大きくは見えません。実は上流部で左に大きく曲がり奥まで伸びているのため堤体からはその大きさが分からないのです

蓮ダム 名所・史跡

ダム天端よりダム下端を望む

天端のクレストゲート部より覗いているので写真上にゲート巻き上げ機の軸が写りこんでいます

蓮ダム 名所・史跡

ダム天端よりダム下流方面を望む

蓮川はこの先でほぼ左に180度曲がっています。なので左岸側の山を越えると直ぐに川が在ります。なので左岸側の山は肉薄な訳です
ダム巡りを始めた頃は、何故岩盤が薄い所にダムを築くのだろう？と思っていましたが、川の流れが長い年月をかけても貫けなかった程の硬い岩盤な訳なのでダムの建設地にはぴったりな訳です

蓮ダム 名所・史跡

例によって天端を渡り切りました
本日1ダム目の走破です

蓮ダムの堤頂長は280.0m

天端を走破したダムとしては148ダム目で
堤頂長は合計で40,067.96m（≒40.0km）となりました
ついに40km越えです♪次なる目標はフルマラソンの距離42.195km

蓮ダム 名所・史跡

ダム右岸の先に短いトンネルが在り、そこを抜けると奥香肌湖が全容を見せてくれます。V渓谷に造られたので幅こそありませんが奥行きはかなりあるダム湖です

蓮ダム 名所・史跡

再び堤体を渡り左岸側に戻ります
左岸にある管理所横の高台は展望台になっている様なので勿論向かいます

蓮ダム 名所・史跡

展望台から望んだ蓮ダム♪
上部から望めるダムはあまり無いので比較的貴重なアングルです

と言っても「佐久間ダム」「太田川ダム」「合角ダム」「黒部ダム」・・・あれ？上部に展望台があるダムも結構あるか・・・

蓮ダム 名所・史跡

ダムとダム湖の関係はこんな感じ、ダムに対しダム湖が横に伸びているのが分かると思います

蓮ダム 名所・史跡

ダム湖越しにダムが望める場所に来てみました
ダム湖がほぼ満水状態なのが良く分かります

蓮ダム 名所・史跡

蓮ダムはダム下も公園として整備されているので巡ってみました

蓮ダム 名所・史跡

減勢工（ダムの放流水の勢いで川底が削られない様にコンクリートで補強されている箇所）の上部に歩行者用の吊橋が掛かっています

蓮ダム 名所・史跡

吊橋が有るので正面から蓮ダムを望むことが出来ます

正面から望むと天端の
クレストラジアルゲートとダム下のコンジットラジアルゲートの放水口が並び壮観な眺めです♪（マニアックな感性なのは重々承知・笑）

※下のダムカードも此処で撮影した様です

蓮ダム 名所・史跡

※ダムカードはダム左岸にある管理所で配布しています

「三重県」ダムカード収集の旅
全19ダム中第9号（各県総計では205箇所目）

・蓮ダム

右上の目的記号は「FNWP」
■　F：洪水調節
■　N：流水の正常な機能の維持
□　A：かんがい用水
■　W：水道用水
□　I：工業用水
■　P：発電

右下のダム形式は「G」
■　G ：重力式コンクリートダム
□　HG：中空重力式コンクリートダム
□　A ：アーチ式コンクリートダム
□　GA：重力式アーチダム
□　E ：アースダム
□　R ：ロックフィルダム
□　MB：可動堰

なので
蓮ダムは「洪水調節・流水の正常な機能の維持・水道用水・発電」目的の
「重力式コンクリートダム」という事になります

蓮ダム 名所・史跡

「蓮ダム」から「道の駅　飯高駅」にやって来ました
「蓮ダム」から「道の駅　飯高駅」は主に国道422号線で20km程の道のり

道の駅 飯高駅 道の駅

三重県の道の駅は既にコンプリート済み
「道の駅　飯高駅」も2020年9月に訪問済み

※その時の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11649587

道の駅 飯高駅 道の駅

三重県で最初に出来た道の駅です

鉄道は無いのに名前に「駅」が付くのは、奈良時代の駅制により設けられた「飯高駅」に由来するとの事。全国に宿場町「〇〇宿」とあるのは駅が転じて宿となったそうです（つまり昔は〇〇駅と言ったものが〇〇宿となった）

道の駅 飯高駅 道の駅

山間に在るのに関わらず規模も大きく食堂・売店そして日帰り温泉と充実した設備を誇ります。今日も春休みとは言え平日なのに多くの人で賑わっています

前回訪問時は温泉も利用しました。大きくて綺麗だし人気なのも頷ける道の駅です

道の駅 飯高駅 道の駅

実は飯高駅に寄ったのは昼食を取るため
道の駅のレストランで食べようと思ったのですが、向かいに「麺屋はな華」と言うラーメン屋があったので悩んだ挙句そちらにしました。

建物外観は撮影忘れました（笑）

麺屋 はな華 グルメ・レストラン

初めて入る店は基本的に人気メニューを頼む事にしています

「麺屋はな華」の人気№1「しょうゆラーメン」

縮れ麺にあっさりスープ、トロトロチャーシューと場所は三重なれど会津喜多方ラーメンに似ていました、勿論味は充分及第点

麺屋 はな華 グルメ・レストラン

ランチセットとしてチャーシュー丼を頂きました
個人的にはチャーシューのタレが少し濃かったです。
このチャーシューは丼で濃厚タレで食べるより、あっさりスープに浮いている方が合う気がします（あくまでも初老親父の個人的意見で若者の口には合うと思います）

麺屋 はな華 グルメ・レストラン

お腹一杯なのに、食後は賑わっていた「たいやき　わらしべ」へ
伊勢志摩発祥のたいやき専門店チェーンとの事

たいやきわらしべ 飯高駅前店 グルメ・レストラン

抹茶たい焼きを頼んでみました
作り置きはしてない様で、少し待つ事になりますが、その代わり焼き立てを頂くことが出来ました。

見た目でも判るくらい普通のたい焼きと違い外はパリッとしています。
今まで食べてきた「たい焼き」は焼き立てでもパリッとはしていないので新鮮な食感で美味しかったです（勿論今迄食べてきた外も柔らかいたいやきも好きですよ）

たいやきわらしべ 飯高駅前店 グルメ・レストラン

甘いものを食べるとお茶が欲しくなります
自販機には全国では殆ど見ない「伊勢茶」が売られていました
グルメではないので「お～い〇茶」や「〇鷹」「生〇」等との違いは判りませんでしたが、逆を言えばそれら全国区のお茶と比べても遜色ない味でした♪

時刻は12:30
お腹も膨れた事ですし引続きダメカード収集を続けます、この後は飯高駅の比較的近くに在る「立梅井堰」を巡った後、北上しながら「君ヶ野ダム」「安濃ダム」を巡ります。

とは言え、長くなってきたので、後は「後編」に続きます

※つたない文章＆写真に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました
引き続き「後編」もご覧頂くと幸いです。

たいやきわらしべ 飯高駅前店 グルメ・レストラン