2016/12/21 - 2017/01/02
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giantpandaloverさん
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2016年も残りわずか。12/29にパレルモからパリに移動。パリでは美術館・博物館を巡り、2017年の新年を迎えます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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12/29(木)にシチリア島のパレルモからパリへアリタリアで移動。サンドニ門の近くにあるホテル・エチケに宿泊。
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部屋はそんなに広くはない。パリだから仕方ないか。
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翌12/30(金)ホテルの朝食。
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朝からすごい品揃え。さすがおフランス。
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ジュースもミルクも種類豊富。置き方もお洒落。
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ワッフル、クレープ、ケーキ…。お腹が幾つあっても足らない。
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ついつい食べ過ぎてしまうので要注意。
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朝食後、ホテルの最寄り駅ボンヌ・ヌーベルから観光に出発。今回のパリは美術館・博物館を中心に回る予定。
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最初に訪ねたのはクリュニー国立中世博物館。ローマ時代は浴場だった場所に、13世紀クリュニー修道院長の別邸が建てられた。
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フランス・メロヴィング朝時代の玉座。メロヴィング朝と言えばダビンチコード。イエスとマグダラのマリアの子孫がメロヴィング朝に…というお話。
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ロンゴバルト族のフィブラ。フィブラとは衣服を止めるブローチのこと。ロンゴバルト族の遺跡からよく出土する。フィブラを見れば、出身地、未婚・既婚、社会的階級などが分かるらしい。このフィブラはそんなに権力がありそうな感じはしない。
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ノートルダム大聖堂にあったアダム像(13世紀)。
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12世紀ロマネスク期の聖母子。素朴な味わい。
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ここの博物館の至宝の一つ。6枚の連作タペストリー「貴婦人と一角獣」(15世紀末から16世紀初頭)これは味覚の寓意。右手で高坏から何か食べ物を取ろうとしている。
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視覚の寓意。鏡に一角獣を映している。
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「我が唯一の望みに」と題された1枚。その意味はいまだ謎らしい。因みに一角獣(ユニコーン)は獰猛だが、処女の懐に抱かれるとおとなしくなるという。そこから、貞潔の象徴になっている。
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ステンドグラスの展示も充実している。
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イタリア・シエナの洗礼者ヨハネの彩色木像。
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フランスの聖母子像(16世紀)。
ここは観光客も少なく、ルネサンス期以前の中世美術にじっくり触れられる博物館です。 -
次にシテ島のサント・シャペルへ。ルイ9世(聖ルイ)が収集した聖遺物を納めるために建てた教会。ゴシック建築の傑作。世界遺産。現在はパレ・ド・ジュスティス(主要司法機関)の一部になっている。
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王のチャペル(2階)の下にある、シテ宮殿の居住者用の教会。左の石像は聖ルイ。ルイ9世は敬虔なカトリック信者で2回も十字軍に行っている。2回目の十字軍は1270年。チュニジア攻撃の時にペストに冒され病没。没後1297年にカトリック教会から列聖されている。
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1階の一般用の教会から細い階段を上がって2階へ。その瞬間、まばゆい青色のステンドグラスの光の洪水に包まれる。西面のバラ窓は1490年頃の製作。
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正面の内陣は13世紀の15枚の巨大なステンドグラスで飾られている。ステンドグラスの邪魔をしないよう、内陣の壁はステンドグラスのフレーム程度まで削られている。
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一つ一つのステンドグラスの装飾も息をのむ素晴らしさ。
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次はオルセー美術館。
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入館後、オルセー内のレストランで遅めのお昼。
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ニース風サラダ。ツナとアンチョビが入っている。フランスに来たって感じ。
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ゴルゴンゾーラ・チーズのリゾット。
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お腹も落ち着いたのでゆっくり見て回る。以下、いわゆる名作以外に気になった作品をいくつか。
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フレデリック・バジール作『家族の集い』。1868年サロン入選。1867年、バジールのモンペリエ近郊の実家のテラスに集まった家族の肖像。モネやルノワールの友人で1874年の印象派の立上げの先駆けとなった画家だが、1870年に普仏戦争に身を投じ印象派の立上げを見ることもなく、惜しくもこの世を去った。バジールは南仏モンペリエの裕福なブルジョワ家庭の出身。バジールに家族の皆が温かい目を向けている瞬間を切り取ったような作品。
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同じくフレデリック・バジール作『夏の情景』。1870年サロン入選。水着の若者たちの中には、聖セバスティアヌスなど伝統的なモチーフからの引用も。アストリュクは「彼のキャンバスには陽光があふれている」と評した。
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リュック=オリヴィエ・メルソン「真実」。パリ出身の象徴主義の画家。
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イタリアのブラーノ出身のビットリオ・ゼッチン「千夜一夜」。クリムトの影響が見える。
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ユジェーヌ・ドゥラプランシュ作「ユリを持つマリア」。大理石なのにドレープの柔らかさが感じられる。
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新古典主義の巨匠アングル作「泉」。
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同じくアングル作「ビーナス」。
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同じくアングル作「ジャンヌ・ダルク」。アングルはルーブルにも「グランド・オダリスク」などがある。一言で言うと、絵がうまい。
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ギュスタフ・モロー作「オルフェウス」。竪琴の名手であったオルフェウスは愛妻を失ってからは竪琴を奏でることをやめてしまった。ほかの女性を近づけようとしなかったため、侮辱されたと思った女性たちに八つ裂きにされ川に投げ込まれた。彼の頭部は、トラキアに流れ着いた。
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今日は素晴らしい芸術に一日浸った。さすがパリ。
夕食はパリらしいビストロRepraire de Cartoucheで。 -
席に着くと布かごに入ったバゲットとリエットが出てくる。
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前菜はフォアグラのパテ。ねっとりなめらかな舌ざわり。旨味がすごい。
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リードボー(仔牛の胸腺)のソテー。ボリュームたっぷり。フォンドボーのソースと良く合う。
今宵は一途なイタリア愛からしばし浮気しておフランスの味に溺れる。 -
ホタテ貝のソテー。フランスのホタテは美味しい。使っている発酵バターも薫り高く、後味が軽い。
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フランスのビストロおそるべし…。
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一夜明けて今日は愈々12/31大つごもり。吐く息も白い早朝にルーブル美術館へ。
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ルネサンス期の画家の中でミーハー的に大好きなボッティチェリのレンミ荘のフレスコ画。3美神に付き添われたビーナスが右の花嫁にプレゼントを渡しているところ。レンミ荘は銀行家ジョバンニ・トルナブォーニの別荘。このフレスコ画は彼の息子ロレンツォとジョバンナの結婚を記念して描かれたものとされている。
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三美神はビーナスにボッティチェリの特徴である甘美なまなざしを向ける。
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残りの三美神も甘美な表情。
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もう一枚はビーナスに手を引かれ7人の芸術の女神の前に出る若者。モデルはロレンツォ・トルナブォーニ。
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女神もボッティチェッリ特有の美しい女性の表情。
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折角ルーブルに来たのでダ・ヴィンチの作品をまとめて。
16世紀、フランス国王フランソワ1世に招かれ、ブロワ城で没したため、ダ・ヴィンチが生涯筆を入れ続けた3作品はフランスのものになっている。
1つ目は「モナ・リザ」。 -
2つ目は「聖アンナと聖母子」。聖母マリアの後にいるのが聖アンナ、マリアの母親。カトリックでは「マリアはその存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪を免れていた」とされる。
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3つ目が「洗礼者聖ヨハネ」。ダ・ヴィンチの作品は洗礼者ヨハネに焦点を当てた作品が多い。
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「岩窟の聖母」。これは1483年にミラノのサン・フランチェスコ・グランデ教会の信心会が注文したものだが、なんらかの理由で受取を拒否。その後、フランス国王ルイ12世がこれを取得したため、今はルーブルにある。書き直した「岩窟の聖母」は、ロンドンのナショナル・ギャラリーにある。右の祝福を与える幼子がイエスで、左の手を合わせて拝んでいる幼子が従兄の洗礼者ヨハネというのが通常の解釈だが、左の幼子に洗礼者ヨハネの持物(杖、皮衣など)が描かれず、右の幼子の脇の天使の一指し指とマリアの左手の間の虚空にヨハネの刎ねられた首が暗示されているとして、左右の幼子は実は逆だとする意見もある。
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因みに、こちらがロンドン・ナショナルギャラリー所蔵の「岩窟の聖母」。左の幼子に洗礼者ヨハネの事物の杖と皮衣が追加され、右の天使の一指し指はなくなり、鮮烈な緋色の衣もなくなっている。聖母マリアの左手もルーブルの作品ほど何かを掴んだ風ではない。何よりも聖母マリアと2人の幼子の頭上に光背が追加されている。こちらはダヴィンチの弟子が一部手伝っていると言われているが、そう言われて見ると全体にルーブルの作品ほど幽玄さがない。
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最後は、『ラ・ベル・フェロニエール』或いは『ミラノの貴婦人の肖像』。これはダ・ヴィンチの真作ではないという説もある。しかし暗闇のなかに浮き上がる美しい女性の透き通った眼ざしはダ・ヴィンチの『白貂を抱く貴婦人』と共通しているように思われる。
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パレルモで「受胎告知」に感動したダ・メッシーナの「傭兵隊長」。
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もう一枚、ダ・メッシーナの「柱のキリスト」。天を仰ぐキリスト。目からは涙。こめかみを伝う血の汗。
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重い主題の後はラファエロの「美しき女庭師(聖母子と幼児聖ヨハネ)」。この絵のように普通は洗礼者ヨハネにはお約束の持物(杖、皮衣)が描かれる。
こうやって、色々な主題・テイストの名画を、自分の好みで次から次へ見て回れるのが大美術館の魅力。 -
オルセー美術館にもあったアングルの『スフィンクスの謎を解くオイディプス』。高校の美術の教科書にも載っていた。
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最後はギュスターヴ・モローの『詩人とムーサ』。パリ生まれで印象派の画家たちと同時代に活動したモローは、聖書やギリシャ神話を題材として幻想的な絵を描いた。このあと、彼のアトリエを訪ねる予定。
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ルーブルを堪能した後、オランジュリー美術館へ。
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クロード・モネの「睡蓮」。オランジュリー美術館は、クロード・モネが生涯をかけた大作の寄贈を申し出、その展示のために誕生した美術館。
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360度、睡蓮。
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オランジュリー美術館はその後、所蔵品を拡大。マリー・ローランサンもある。「マドモアゼル・シャネルの肖像」。注文主のココ・シャネルはこの絵が気に入らず受取りを拒否したらしい。
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オランジュリーを出て、モロー美術館への移動中、カフェで遅い昼食。ジャンボンとカマンベールの挟まったサンドイッチ。いかにもパリって感じ。
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ギュスターヴ・モロー美術館へ。モローが1852年から暮らしたパリ9区ラ・ロッシュフーコー街の邸宅。
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モローの代表作の一つ「出現」。洗礼者ヨハネの首をヘロデ王に要求したサロメを主題にしたもの。これも高校時代、その主題とあわせて衝撃を受けた作品。
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ギリシャ神話の神「プロメテウス」。人類に「火」を齎した神だが、人類はその火を使って文明を拓いただけでなく、ゼウスの予言通り戦争を始めた。怒ったゼウスはプロメテウスをカウカーソスの山頂に磔にし、生きながらにして毎日肝臓を巨大な鷲エトンについばませる責め苦を与えた。しかしプロメーテウスは不死であるため、肝臓は夜中に再生し、この責め苦は3万年続いた。
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館内にはモローの作品・習作が所狭しと並んでいる。
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大晦日のディナーはAu Pied de Cochonで。
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ここは老舗だけれども、少し観光客も多い。
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ここに来た理由はFruits de Merを食べるため。日本の年越しそばならぬ、フランスの年越しFruits de Mer。生牡蛎をはじめ色々な貝、エビを載せた大皿。
手前のタニシみたいなのが、ビゴルノ(bigorneaux)。小さいが横に添えられている赤いピンセットのような針で引っ張ると塩味の効いたかわいい身が出てきて美味。 -
小さいエビはクレベット・グリーズ(crevette grise)。灰色の小エビ。これも良い塩梅で、エビの旨味がしっかり。パリはシーフードの調理のレベルが高い。
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メインはステーキ・フリット。ステーキは柔らかく、香りもあって、おいしい。
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フリットが上品に別盛りで出てきた。
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明けまして2017年1月1日。早朝、ノートルダム寺院に初詣。
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1163年、法王アレクサンデル3世、フランス国王ルイ7世の治世に司教モーリス・ド・シュリーによって、聖母マリアに捧げる「ノートルダム・ドゥ・パリ」教会が着工されたとある。
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聖ジャンヌ・ダルクの像。
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ステンド・グラスも美しい。
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聖ヨハネ・パウロ2世の像とノートルダム。
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凱旋門を拝んで。
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シャンゼリゼのカフェで一服。
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ホット・チョコレート。
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パリも今回のパレルモから始まった旅も愈々最後。元旦でレストランが殆どお休みの中、やっと見つけたカフェでクロック・マダムを食べ、昼過ぎにシャルルドゴール空港へ向かいました。(完)
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