2016/12/21 - 2017/01/02
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giantpandaloverさん
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シチリア島西南部の旅後半。トラーパニに宿泊しながら、塩田の広がるモツィア、ガリバルディのシチリア上陸地点マルサラ、天空の町エリチェを巡ります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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シチリア西南部の旅の後半。クリスマス明けの12/26(月)朝10:10にパレルモのポリテアーマ(Politeama)をセジェスタ社の高速バスで出発。12:00にトラーパニ旧市街に到着。片道8.9ユーロ。因みにイタリアでは12/25のクリスマスに続き、12/26は聖ステファノの祝日。イタリアには聖人が多くて祝日の口実に事欠かない。
トラーパニではラ・ガンチャ・アパートメンツに宿泊。 -
部屋は広々していてレモングラスの匂い。
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アパートメント・スタイルでスモール・キッチン付き。
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部屋からの眺め。真冬なのにこの青さ!
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ランチはホテル近くのCauponaへ。前菜の盛り合わせ。カジキのスモーク、パンチェッタ、魚のフライ、オムレツなど。
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ムール貝のワイン蒸し。
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ブジアーテ(Busiate)というトラーパニのパスタ。小エビのクリームソース。地元の草の枝にパスタを巻き付けて作る。トラーパニのパスタ・ソースはアーモンド・クリームを混ぜたペスト・アッラ・トラパネーゼが有名。
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旧市街の西端にあるリニー(Ligny)の塔。ハプスブルグ領ネーデルランドの貴族・リーニュ(Ligne)公クロード=ラモラルがハプスブルグ家のスペインからシチリア副王に任命された際、沿岸を荒らし回るトルコの海賊から町を守るための見張り台として1672年に建築。リーニュ公家は今もベルギーで健在のよう。
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風が強く肌寒かったが、冬でもシチリアの海はこの鮮烈な青さ。
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トラーパニの町。聖ステファノの祝日ということもあり町の昼下がりは人影もない。(夜には地元の人々が湧いて出てきたが)
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トラーパニの夕景。嘗ての「金曜ロードショー」のタイトル・ロールを彷彿とさせる。
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今夜は胃を休ませるためにアランチーニとコーラで夕食。アランチーニはケチャップごはんの中にモツッアレラチーズを入れてパン粉を付けて揚げたもの。揚げてあるので結構これだけでお腹が一杯。
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翌朝12/27(火)のホテルの朝食。海の見えるダイニング・ルームで食べる。
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右のクロワッサンはピスタチオ・クリーム入り。
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イタリアはベーコンが美味しい。プロッシュートはじめパンチェッタ、グアンチャーレなど、豚肉の塩蔵肉の伝統があるからかも知れない。
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トラーパニからハイヤーでマルサラの塩田の中にあるモツィア島(Mozia)行きの船着き場へ。
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風車の右側はマルサラの塩田。
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塩はこんな形で積み上げられている。
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雨を避けるため、レンガで塩の山を覆っている。シチリアの塩田風景。
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塩の山。10年ほど前に南麻布の「ハナマサ」でフラミンゴの絵にMothiaと書いた塩に出会ったのがトラーパニの塩との出会い。パスタを茹でるには最高の塩。この塩を食べてたのか…初対面に感慨もひとしお。
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マルサラの塩田が広がる。
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こんな小舟にのってマルサラの塩田の中の船着き場から、沖に浮かぶモツィア島まで15分。
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モツィア島にあるウィタカー博物館へ。
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モツィア島は昔々フェニキア人の交易上の重要な殖民都市で、紀元前398年にシラクサのディオニソスス1世に破壊されるまで400年間にわたって繁栄。その後荒廃し、中世にキリスト教の修道僧が島に住んで「サン・パンタレオ島」と名を変えるなど、歴史の表舞台から消失。19世紀になってウィリアム・H・スミスという学者が、この島が嘗てのモツィア島だと主張、すかさずこの銅像の資本家ジュゼッペ・ウィタカーが島全体を購入してしまった。1906年から始まった発掘作業では、嘗てのモツィアの繁栄を物語るお宝がザックザク。
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博物館でひと際目を惹くのはこの美しい「モティアの青年像」。BC5世紀頃ギリシアの彫刻家が生み出したものをカルタゴが略奪したものらしい。力強い肉付の下半身と対照的にそれを被う薄いベールの襞が繊細に表現されているのが印象的。
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後から見たところもカッコいい。
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素焼きの妓面。
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この手の発掘品が所狭しと展示してある。なにせ島全体が宝の山だから掘れば出てくる。
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モツィア島の浅瀬に映る空。ラグーンのような浅瀬なので場所で波がなく空が綺麗に映り込む。
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モツィア島を後に、マルサラの船着き場へ向かう。
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船着き場に到着。
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ここからハイヤーでマルサラ旧市街へ。マルサラと言えば、ワインにアルコール(酒精)を加えて酒精強化したマルサラ酒で有名だが、歴史的には、イタリア統一運動の際、ガリバルディが1,000人の義勇兵からなる千人隊(赤シャツ隊)を上陸させた場所として有名(その後、シチリアをブルボン家の支配から解放)。因みに、マルサラの町の語源は、この地がアラブ人に支配されていた時代のマルサ・アラー(アラーの港)らしい。写真はマルサラのドゥオーモ。
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街を一通り散策した後、Da Pinoでランチ。
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店内はこんな感じ。食べ終わる頃には地元客で満員に。
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前菜は、ずらっと並んだ大皿から自分で選んで取るビュッフェ方式。選んだのはタコのマリネ、ツナのソテー、魚のトマト煮、フライド・ズッキーニ、茹で野菜など。どれも良い塩梅。
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小エビのスパゲッティーニ。この小エビが新鮮プリプリで甘くて絶品。
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シーフードのリゾット。日本の雑炊に近い。
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食後にサービスで出てきたマルサラ酒。当たり前だけど、マルサラで飲むマルサラ酒。デザート酒として「ビスコッティ」と一緒に。
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今回のシチリアの旅で唯一の鉄道。マルサラからトラーパニに戻る。実際に列車が来るまでは、ちゃんと来るかどうかドキドキ。
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幸い数分遅れただけでトラーパニ駅に到着。
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トラーパニの夕陽。
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今日の夕食も軽めにということで、とある雑誌が絶賛していたピツッエリア・カルビーノへ。
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チーズ、ツナ、オリーブ、トマト、玉ねぎのピザ。ナポリピザとは違う感じ。
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翌12/28(水)トラーパニの朝市を散策。
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どの魚も採れたて新鮮そのもの。胸びれが跳ね上がっているのはホウボウ。それ以外に鯛、カサゴ、クロダイ、スズキなど。
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午後、トラーパニからローカルバスで標高750メートルにそそり立つ天空の町エリチェへ。フェニキア人が築いた町。バスでエリチェの町までくねくね道を登っていく合間に見えるトラーパニの海は絶景。バスを降りて、12世紀のトラーパニ門から旧市街へ入る。
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トラーパニ門をくぐって最初に目に飛び込んでくるのがエリチェのドゥオーモ。被昇天の聖母に捧げられている。
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16世紀ジュリアーノ・マンチーノらの手になる大理石の祭壇。ジュリアーノは大理石で有名なカッラーラの出身。
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天井の幾何学模様が異国情緒があって美しい。
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1076年ルッジェーロ1世がアラブ人との戦いの勝利を記念して建てた聖ジュリアーノ教会。ノルマン人は戦いの勝利を聖ジュリアーノのご加護のお陰と信じ、エリチェの町の守護聖人として祀った。
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教会で見つけた聖母像。悲しみの聖母というのだろうか。
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エリチェの町の中でひと際見晴らしの良いところに建つカステッロ。12世紀の建築。
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カステッロからエリチェの街を臨む。リニーの塔のある突端が見える。
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エリチェで有名な伝統菓子の店マリア・グラマティコ。
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オーナーのマリアさんは幼い頃修道院で育ち、そこでお菓子作りを覚え、20歳になったときに修道院を出て修道院菓子を売る小さなお店を開いたのが始まりだそう。いまやお店も大きくなり大繁盛。
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美味しそうなお菓子がウィンドーに所狭しと並ぶ。店中にはイートイン・コーナーもあるが、コーヒー等の飲み物はない。
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夕食はUlisse協会加盟のリストランテ・セリッソ47で。
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生エビのサラダ。オレンジの風味。
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海の幸のクスクス。アメリケーヌ・ソースをかけて食べる。
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ほうぼうとアーティチョークのパスタ
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12/29(木)シチリア最終日。早朝、トラーパニの旧市街の外れにある、Santuario di Maria SS. Annunziataへ。
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この至聖所にはニーノ・ピサーノ作の聖母子像が祀られていて、市民の信仰を集めている。霊験あらたか。
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旧市街への帰り道にあるトラットリア・シチリアーナでランチ。
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店内はこんな感じ。入口にレストランガイドのおススメ・シールが沢山貼ってある。
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トラーパニの旅の締めも小エビのブジアーテ。
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鮪のからすみ入りのペスト・アッラ・トラパネーゼ(アーモンド・クリーム)パスタ。
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海の幸のグリル。お醤油が欲しい…。
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トラーパニのホテルをチェックアウトし、タクシーでパレルモ空港へ。ドライバーが年末で他に用事があるのかビュンビュン飛ばして空港まで僅か1時間。
パレルモからパリまでアリタリアで移動します。パリではM Galleryのホテル・エチケに宿泊します。(下)に続く。
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