2021/03/20 - 2021/03/22
108位(同エリア329件中)
ミータさん
この旅行記のスケジュール
2021/03/21
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三陸鉄道全線乗車の旅。2日目は釜石駅から新田老駅まで。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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3月20日の18時過ぎ、宮城県沖で発生した大地震のため三陸鉄道は運休になった。幸い、地震が発生した時には私はホテルにたどり着いていた。翌3月21日も朝早い便は運休。9時過ぎに釜石駅を発車する便から運行が開始された。本当は一本前の7:50発の便に乗り、途中下車して「道の駅やまだ」にも寄ろうかとも考えていたが、諦めた。
釜石駅 駅
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天気は雨。復興住宅が立ち並ぶのは釜石市鵜住居地区の辺り。
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鵜住居駅からは釜石鵜住居復興スタジアム(ラグビー場)が見える。2019年に開催されたラグビーワールドカップの会場の一つだったが、大会中に台風19号の襲撃に遭い、試合が中止になった。ここで試合をする予定だったカナダとナミビアのラグビー選手たちが、ボランティアで台風の被害を受けた地域の土砂やがれきの撤去を行ったというエピソードが残っている。
その台風19号で三陸鉄道も線路の流出などで何カ所も分断された。2019年3月に旧JR山田線区間だった釜石駅-宮古駅間が再開通して、三陸鉄道として運行を開始して半年ほどだったのに。再び三陸鉄道が盛駅から久慈駅まで全線開通するのは、2020年3月だった。釜石鵜住居復興スタジアム 名所・史跡
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大槌駅。ここの周辺も津波とその後に発生した火災で大きな被害を受けた。遠くに見えるコンクリートの建造物は大きな水門だろう。
大槌駅 駅
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山田町の岩手船越駅を出るとすぐに「鯨と海の博物館」が見える。建物の外壁には津波の水位が示されている。地震で朝早い便が運休にならなければ立ち寄るつもりだった「道の駅やまだ」もこの近くにある。
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山田町の中心に向かう辺りは防潮堤が続き、海が見えない。
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陸中山田駅。雨がかなり激しくなってきた。
陸中山田駅 駅
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それでも宮古駅に到着した頃には、雨はほぼやんでいて、時々ぱらつく程度だった。
宮古駅 駅
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宮古駅からはバスに乗り換えて浄土ヶ浜に向かう。浄土ヶ浜遊覧船は今年(2021年)1月で58年の歴史に幕を閉じ、廃止になった。2011年3月11日、地震が発生した時に港に戻ってきたばかりだった遊覧船は、乗員乗客を乗せたまま「津波が来る前に」と急いで沖に逃げた。おかげで人も遊覧船も無事だった。津波が引くまでの間、船に積んであったウミネコパン(ウミネコのえ付け用のパンだが、人が食べても問題はない)で飢えをしのいだそうである。そうやって津波の被害を逃れた遊覧船も廃止。これもコロナ禍の影響か?
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浄土ヶ浜遊覧船が発着した港の辺り。
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展望台から浄土ヶ浜の岩の連なりを眺める。
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この岩が連なる景観が浄土ヶ浜の見どころである。
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「サッパ船に乗らないか」と声を掛けられ、気付くと船上にいた。私の他に2人連れをお客さんがいた。サッパ船の客席は3つだったので、空席を埋めたくて私に声をかけたのだろう。時間があればサッパ船に乗ろうと思って浄土ヶ浜に来ていたので丁度良かった。
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舟のへさきにウミネコ。
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賽の河原と呼ばれる岩場。
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サッパ船はあの洞窟を目指す。
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洞窟の中。
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この洞窟は「青の洞窟」と呼ばれ、陽光によって水の色がきれいな青色になる。
青の洞窟 (八戸穴) 名所・史跡
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季節や時間によって青色は微妙に変化するそうだ。
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浄土ヶ浜を代表する岩の連なりを眺め、サッパ船は港に戻る。20分ほどの乗船で、料金は1500円だった。
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奥浄土ヶ浜まで移動。
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レストハウスでランチをとることにする。レストハウスの2階天井近くに津波の水位を示すプレートがある。
浄土ヶ浜レストハウス グルメ・レストラン
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レストハウスの食堂から浄土ヶ浜を眺める。
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浄土ヶ浜カレー。ご飯を浄土ヶ浜の岩に見立てている。
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食後はレストハウスの展望デッキに上って、浄土ヶ浜を眺める。
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津波の襲撃を受けた当時のレストハウスの写真。
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宮古駅に戻り、再び三陸鉄道に乗る。受験にご利益のある「落ちないにゃんこ神社」。
宮古駅 駅
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三陸鉄道のショップで購入したもの。
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車体に書かれたメッセージ。
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新しくできた「新田老駅」で下車。前からある田老駅からこの「道の駅たろう」までは少し距離があるので、より近くに新しい駅ができたのだろう。
道の駅 たろう 道の駅
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「道の駅たろう」の裏にある防潮堤に上る。かつて「万里の長城」とも呼ばれた田老の防潮堤。田老地区は何度も津波の被害を受けた。昭和の時代この様な防潮堤を造ったのだが、東日本大震災では、津波はその防潮堤を乗り越えて町を襲撃した。
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たろう観光ホテル。津波の恐ろしさを後世に伝える震災遺構として保存されている。ホテルの支配人はこの建物から津波の様子をビデオに撮影して残している。「学ぶ防災ガイド」のツアーに参加するとその映像を見ることができるはずだ。
震災遺構 たろう観光ホテル 名所・史跡
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JF(漁協)の建物に津波の水位を示すプレートがある。上が「平成(東日本大震災)17.3m」、下が「明治 15.0m」とある。
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高台に上ると三王岩が見える展望台に続く遊歩道がある。
三王岩 自然・景勝地
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三王岩。中央の大きな岩が男岩、その左側が女岩、右側が太鼓岩。
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遊歩道は海岸まで下りられるようだが、また階段を上るのが大変なので止めておく。
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三王岩。
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この日の宿は三王岩の展望台近くにあ「渚亭たろう庵」。あの津波の被害を受けた「たろう観光ホテル」の後身として建てられたホテルである。
渚亭たろう庵 宿・ホテル
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全ての客室に寝室のスペースがある。
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居間のスペース。展望テラスもある。
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客室付属の展望風呂。
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巾着袋と足袋型靴下がもらえる。浴衣の柄も選べる。
サービスが良い分、宿泊料金も結構良いお値段で一泊2食付きで36,800円(一人で宿泊)。 -
貸切の展望風呂に入る。
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展望風呂のある建物から部屋に戻る途中、田老地区を見下ろす。新しい防潮堤が造られている。写真の中央付近に「道の駅たろう」がある。その後ろが田老第一中学校で、住民たちは震災の時に最初はここに避難していた。「万里の長城」と呼ばれる田老の防潮堤があるから安心していたのだろう。しかし、運動場にいた人が海の方から水煙が上がるのを見て、津波が防潮堤を乗り越えて襲撃すると判断し、みんなでさらに高台に避難して助かった。一方で防潮堤があることで油断し逃げ遅れた人もいる。
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風呂上がりのおやつ。コーヒーと大福餅は宿のサービス。手前のシュークリームは宮古の中心部で購入したもの。
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夕食は個室のお食事処でいただく。
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まずは毛ガニ。
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前菜は地元の魚介類を中心に洋風な感じ。
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ブイヤベース風のスープ。白ワインと一緒にいただく。
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お造り。
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岩手短角牛のグリル。
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吉次のローストとアサリの炊き込みご飯、お吸い物。地元産の食材をふんだんに使った料理だった。
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デザート。こちらこそおいしい料理をありがとうございます。
部屋に戻って休む。
続く。
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