柏市の十余二・柏送信所・柏飛行場・営門

2021/02/02 - 2021/02/02

米軍の柏通信所（キャンプ・トムリンソン）が日本側に全面返還された昭和54年8月14日（1979）です。現在、188ヘクタールの跡地は、整然たる街区に分割され、国の施設として国立がんセンター東病院、税関研修所、科学警察研究所、千葉大学環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センターほか、地元施設は45ヘクタールの県立柏の葉公園はじめ、県立柏の葉高校、柏市立十余二小学校、さわやかちば県民プラザなど。柏の葉一丁目から三丁目は主に住宅専用地域。また留保地には、東京大学柏キャンパスとして宇宙線研究所はじめ最先端の研究教育施設が並んでいます。なお、最寄りのつくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅（三井の柏ゴルフクラブの跡地）の開業に伴い、駅周辺地区の再開発も進んでおり、新たな展開として、「スマートシティ」、「健康長寿都市」、「新産業創造都市」を目指して街づくりが進行しています。キャンパス駅前には高層マンションが建ち並び、ララポートが運営する大型ショッピングモールも営業しています。隣接地で航空自衛隊によって現在も運用されている柏送信所は、自衛隊独自の指揮管理に関する送信業務を主として行うため、1956年（昭和31年）に設置されたものです。

エリア 柏・流山(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

県道47号を東初石から国道16号若柴交差点に向かう途中の左手に高い鉄塔が見えます。サンキの前です。柏飛行場を現在の地図に載せて見ました。

旧陸軍東部第１０５部隊の営門
この門柱は、昭和１３年（1938)１１月に開設された柏飛行場の兵営施設の営門（旧陸軍東部第１０５部隊営門）で、建設当時の位置のまま残されています。右の写真は、施設正面を撮影したもので、営門や衛兵の姿、本部建物など戦争当時の状況を伺うことができる貴重なものです。戦後、米軍に接収され、昭和３０年（1955）に「米空軍柏通信所」、トムリンソン通信基地が建設されましたが、返還交渉を経て同５４年（1979）に日本に全面返還となり現在に至ります。

柏飛行場。１５００ｍＸ６０ｍの滑走路がありました。45ヘクタールの県立柏の葉公園が小さく見えます。柏飛行場（総面積 - 約２６４ha（終戦時））

案内板の写真。当時の門柱が今も残っています。

送信所の手前には柏市文化財めぐりとして旧陸軍東部第百五部隊
営門（門柱のみ４本）が柏市文化財として残されています。当時、「航空隊営門跡」の敷地内には、兵舎、飛行機格納庫、兵器庫、被服庫、集会所、射撃場などが配置されていました。柏飛行場（総面積 - 約２６４ha（終戦時））は、現在の県立柏の葉公園を含む柏の葉、中十余二の地区に造られ、1,500ｍの滑走路（1本）があったそうです。

営門はコンクリート造り。

扉の金具が残ってます。

現在、営門の隣は高田原交番。

営門の前の道は直線の軍用道路でした。豊四季駅に繋がってます。

現在の送信所。（防衛省　航空自衛隊　航空システム通信隊　中央通信隊　柏送信所）

ドローンの禁止。航空自衛隊　市ヶ谷基地司令。

立入禁止。基地司令。

現在の通信塔。

現在の通信塔。

多くのアンテナが建っています。

多くのアンテナが建っています。

建物も１軒のみ。

多くのアンテナが建っています。

北側からの風景。

柏飛行場跡地。
柏飛行場は昭和13年に松戸、成増、調布など共に帝都防衛の飛行場として、当時の日本陸軍が設置したものです。昭和１９年末から激しくなったＢ29による空襲に対して防空戦闘にあたりました。部隊は始めに飛行第5戦隊が立川町から移転して来ました。兵員は約600～700人配備されたと思われますが、戦隊の入れ替わりが多く、その数は変動したようです。終戦後はアメリカ軍の日本における重大な通信所として使用されていましたが、昭和54年に日本に全面返還され、都市公園、学校、住宅地などに生まれ変わりました。

当時の柏飛行場の上空からの写真。

柏飛行場の滑走路は長さ１５００ｍ、幅６０ｍでした。位置はほぼ現在の柏の葉公園通りです。南側は東に寄っていました。

現在柏の葉公園通り沿いには柏の葉高校。

柏の葉公園通りの左側は柏の葉公園です。

柏の葉公園入り口。

柏の葉公園通りの右側は東京大学。

柏の葉公園通りには滑走路を偲ぶ物は有りません。

柏の葉公園通りの歩道は広い。

柏の葉公園通りの右側は財務省税関研修所。

１５００ｍの滑走路は長いです。

柏の葉公園通りの右側は国立がん研究センター東病院。

滑走路はこの先まで伸びていました。突当りは東京大学キャンパス及び研究所。