2021/01/24 - 2021/01/24
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xiaomaiさん
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世界に広がる新型コロナウィルス。当初台湾はその押さえ込みに成功をしていたけれど、今年1月に入り、本土感染が確認され始めた。台湾と世界の安全を神明に祈るべく、コロナ退散祈願巡礼の旅に行ってきた。
主要な拝礼廟
白沙屯拱天宮、大甲鎮瀾宮、彰化南瑤宮、西螺福興宮、麥寮拱範宮、四湖参天宮、北港朝天宮、新港奉天宮
四湖参天宮のみが關聖帝君(関羽将軍)を主祭神とする廟で、それ以外はすべて天上聖母(媽祖)を主祭神とする廟。
旅行記
(1)苗栗県(白沙屯、通霄)
(2)台中市(大甲、沙鹿)
(3)彰化市
(4)雲林県(西螺、麥寮、四湖)
(5)雲林県(北港)
(6)嘉義県(新港)、嘉義市
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台湾鉄道の莒光号に乗車。1時間を超えない短距離での利用は過去にあったけれど、2時間以上も莒光号に乗車したのは初めて。
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昔懐かしさを感じる客席へのドア。
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日本の国鉄にあった「エル特急」に雰囲気がなんとなく似ているかもしれない。エル特急の印象自体が既にだいぶ薄いから、こう言うのも実は怪しいけれど......。
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莒光号は特急扱い。でも実際は、各駅停車で移動するのと時間は大きく変わらない。変わるとすれば、椅子の座り心地。運賃は莒光号だと233元、各駅停車だと194元。その差はわずか39元で、コンビニのコーヒーすら買えない金額だから、当然莒光号一択。
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竹南で山線と海線に分かれる。初の海線利用。
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しばらくはこのような田園風景。
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中港渓を渡って、そのまましばらく川沿いに走ると.....
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白沙屯に到着。乗ってきた莒光号の最後部。
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白沙屯駅は小型駅。
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白沙屯は拱天宮のためにあると言っても、決して過言ではない。
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駅を出て左折し、まっすぐ進む。突き当たりを左折し、踏切を横断すれば、すぐ拱天宮に到着する。駅から徒歩で10分ちょっと。
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巡礼の旅1か所目の道教寺院である拱天宮は、1863年に創建された媽祖廟。この廟を知らない台湾人はまずいない。毎年媽祖が非常に多くの信徒を引き連れ、ここから北港の朝天宮まで移動する。信徒は交通手段は使わず、往復全行程を歩く。台湾で非常に重要かつ有名な宗教イベント。
白沙屯拱天宮 城・宮殿
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到着したのは10時前だったけれど、既に多くの参拝客がいた。ほとんどが車でやってくる。
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台湾各地から集まった信徒は皆、マスクを着用し、検温を受けた上で内部に入り、熱心に祈りを捧げていた。
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天上聖母(媽祖)にコロナウィルスの早期終息と感染者の救済を願った。今年に入ってから、台湾でも市中感染がごく少数発生して、社会を騒がせている。政府は十分に警戒体制をとっているけれど、これ以上、市中感染が拡大しないよう祈った。
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順風耳将軍にも祈った。
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千里眼将軍にも。
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各地の廟や一般家庭から拱天宮を訪れた媽祖像が安置されていた。
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太歳殿。
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拱天宮には他に金母娘娘や、
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神農大帝、
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關聖帝君、關平将軍、周倉将軍、
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文昌帝君なども祀られている。
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龍柱を丁寧に清掃されていた。1本の柱だけでもかなり時間がかかると思われる。
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日曜日であったためか、参拝客はどんどん増えていき、まるで日本の三が日のようになった。
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一度廟を出て、周辺を散策。画像は、暖かい日差しを受けて、日向ぼっこをしていた犬。この犬も白沙屯媽祖に護られている。
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拱天宮の前の道に爆竹が準備された。
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両脇のお土産店はすぐに商品にカバーを被せ、爆竹のカスから商品を守る。
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進香団(他廟からのお参り)がまだ到着していないのか、数分待っても爆竹に点火されることはなかったから、続けて拱天宮周辺を歩いた。
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廟のお守りを入れる袋が多く売られていた。これほどの種類があるの初めてみた。媽祖がデザインされているものだけでも、数十種。
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欲しいと思うものが多くあったけれど、白沙屯媽祖が北港媽祖を訪ねる際に、信徒が身につける服をデザインした、これ1種のみを購入した。
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これは白沙屯の媽祖が北港朝天宮へ進香されるのを記念した馬とストラップ。
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商品に見入っていると、爆竹の音。進香団の到着だ。
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三太子
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廟の前に到着し、媽祖にご挨拶。
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三太子は特有の踊り(というよりダンス)を披露。
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披露が終わると、信徒や観衆から拍手。
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続いて、千里眼、順風耳の両将軍。
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それぞれ順番に廟の前に進み出て......
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ひざまづき、拱天宮の媽祖にご挨拶。
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安全のために皆マスクを着用。
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再度激しく爆竹が打ち鳴らされ......
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台北徳鑫会の中壇元帥がご到着。
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そして、お輿を下り、廟内にお入りになった。
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歩きやすいよう、衣装をまくる将軍。
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輿は廟前に停められ.....
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媽祖のボディガードである将軍も廟の外で待機。
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三太子も将軍の後方で待機。
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爆竹のカスはすぐに片付けられる。
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「必食の美味」という文句に誘われ、一つ食べてみた。
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5つあるソースから1種を選ぶ。選んだのは甘辛いソース。
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中にはたっぷりのネギと牡蠣。とてもおいしかったから、店主にそのように伝えたら喜んでいた。
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麦芽糖で作ったお菓子が売られていた。
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麦芽糖にネギを混ぜ、それをクッキーで挟んだ「麦芽餅」を買った。3つで50元。
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拱天宮のすぐ近くに天徳宮がある。拱天宮があまりにも有名な寺院であるため、その影に隠れてしまっているけれど、219年の歴史がある廟。
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蘇府王爺を主とし、邱府、梁府、秦府、蔡府の王爺を祀っている。他にも、釈迦牟尼、観音菩薩、王母娘娘、地母娘娘が祀られる。
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拱天宮の後部。媽祖は航海の神であるから、海を背にする媽祖廟は非常に少ない。
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この白い袋に入れられているのは、神様に差し上げる金紙。それは本来参拝者が自身で爐に入れて燃やす。でも、最近の台湾では、多くの廟が環境保護のために、まとめて金紙を燃やすようにしている。台北の龍山寺や行天宮のようにお香さえ禁止している廟もある。
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拱天宮の脇道ではお土産や地元で採れた農産物が売られていた。
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拱天宮のすぐ裏には海があるから行ってみたけれど、特色はなかった。
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拱天宮に戻ると、再度、神明を抱いた参拝客が廟へと進んでいた。
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来た時と同じように、徒歩で駅へ戻った。
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白沙屯はその名の如く、白沙が溜まってできた地域。駅のホームも地名のように白っぽかった。
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各駅停車で通霄へ向かう。
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1922年に開業した新埔駅。日本時代に建てられた木造駅舎が今も使われている。途中下車して、駅舎内部を見たかったけれど、今回はコロナウィルス退散巡礼の旅であったから、動く車内から駅舎の一部を撮影するのみで、先を急いだ。
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9分の乗車で通霄に到着。
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通霄神社。いまだに鳥居が完全な形で残されているのは珍しい。
台湾で数少ない、鳥居が残る神社 by xiaomaiさん通霄神社 寺院・教会
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灯籠が並ぶ参道を進むと......
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拝殿がある。
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1937年に建造され、天照大神と北白川宮能久親王を主祭神として祀っていた。
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拝殿の内部
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拝殿の屋根や煉瓦造りの壁は閩南式で、言わば日中混合建築様式。
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戦後は、拝殿の屋根に中国国民党の徽章が取り付けられ、忠烈祠となった。また、鄭成功を祀る廟ともなった。
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拝殿の裏に本殿の土台だけが残されている。
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虎頭山公園をさらに高みに向かって上る。
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これは展望台かと思ったら、軍事施設だった。
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上記軍事施設の近くから見た通霄の街並み。
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さらに高く上る。
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この階段を上っていくと......
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この一帯は風が強く吹くため、風力発電が盛ん。
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発電所
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展望台がある。
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その途中に軍事施設。
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日露戰役望樓紀念碑
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1998年の記念碑文は、「風静かなれば鏡の如く」のような美しい日本語にも翻訳されて刻まれていた。
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台湾海峡が見渡せる好立地にある砲台。
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小腹が空いたから、白沙屯で買った麦芽餅を食べた。ネギは要らないと思った。50代以上の台湾人には懐かしい味であるようだ。
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山を下り、神社(既に神社の機能はない)まで戻ってきた。鳥居の右にあるのは......
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今にも崩れてしまいそうな社務所。
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鳥居は完全だと上述したが、正確には完全ではない。柱に刻まれていた「昭和」が削り取られている。
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Googleマップにはない、神社鳥居の前の小道を進むと、子猫2匹。
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さらに下っていくとこの階段(既に下り切ってから撮影)。
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歴史のある診察所。既に閉業した模様。
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100年以上の歴史を有する通霄小学校。
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廟の前にある市場。日曜日だったためか、どこも営業していなかった。
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媽祖廟の慈恵宮
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地元の老夫婦がお参りされていた。
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千里眼将軍
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順風耳将軍。どちらもお祭りの際には街を練り歩かれる。
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通霄媽祖
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玉皇上帝
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観音菩薩
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神農大帝
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ここでもしっかりコロナウィルスの早期終息を祈願した。
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廟入り口にあった歴史あるベンチ。盗まれはしないかと心配になった。
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福堂餅行
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通霄出身者にここのはおいしいと聞いて、入店してみた。この店の特徴は大判振る舞いの味見。旅の1日目だったから、購買意欲はとても低く、1つだけ味見させていただいて退店した。確かにおいしいとは思ったけれど、台北に食べ慣れている店があって、自分にはそちらのほうが合った。
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台湾地方小都市の典型的な駅前の様子
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通霄駅で次の列車待ち。
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16時12分通霄初の列車に乗り込んだ。ところが、しばらく経って停車。やがてアナウンスがあり、前を走っていた列車が故障し、その列車が動かない限り、この列車も動けないと......。海線は単線だったのだ。
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とりあえず、通霄駅に戻るとの知らせ。
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運転再開は未定だと言われるも、待つしかなかった。そして、だんだん日が暮れていった。
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やがてすっかり夜に。結局18時4分に運転は再開された。
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大甲には元々16時33分に到着する予定だったのに、実際は18時23分。16時12分の電車に乗ったから、単純計算で2時間11分もかかったことになる。この日は大甲の夜市巡りのみの予定だったから、旅への大きな影響はなかった。また、車内での待ち時間を利用して、旅情報の収集をすることもできた。無理をせぬようにと、神様がくださった休憩時間だったのかもしれない。
(続)
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