きた北海道フリーパスで行く真冬の宗谷本線、入場券集めの旅　4日目：脱出せよ宗谷本線【鉄道旅行】

2020/12/27 - 2021/01/01

北の大地の入場券、その裏面は路線図。
宗谷本線の駅に大鉈振られるダイヤ改正前に集めるぜ北の大地の入場券。
迫り来る寒波から逃れられるのか？

1日目：千歳線と函館本線の残りを収集しつつ旭川まで　
2日目：宗谷本線を反復横跳びして幌延まで　
3日目：上幌延駅と宗谷岬　
4日目：脱出せよ宗谷本線←ココ

エリア 北海道

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

日本最北の地、稚内の朝～

お宿の名物のいくら盛り放題丼は、新型コロナのせいで食堂のおばちゃんが盛ってくれる形となっていましたが、健在です。
「もうちょっともりもりで～」のいくら丼と海鮮丼。

朝から豪華に！
なぜなら多分昼飯はセコマご飯なので。

盛り放題なので、いくらの粒は小粒が多い感じでしたが、うまい。
朝から海鮮丼うまい～。

天然温泉　天北の湯　ドーミーイン稚内 宿・ホテル

夜の間に積もった雪を除雪中の稚内駅前。
バリバリ晴れているので、雪の乱反射で目がチカチカしますな。

北海道の雪はサラサラ雪で踏んでいて気持ちが良いんですわ。

そして、こんなに天気が良いのにテレビを付ければ「年末大寒波！速めの備えを！交通障害可能性！」のニュース。
そんなわけで、せっかくたどり着いた最北端の地ですが、早々に帰るぜ！
（リミットが決まっているのが、しゃかいじん）

稚内駅前にはポケモンマンホール、通称ポケふたが設置してあります。
見やすいように？綺麗に除雪してありますね～
アローラロコンとアローラキュウコン。

わしゃーロコンとキュウコンならわかるんじゃがのう・・・

駅舎の中には年始を控えて門松ののぼりがはためいていました。

わりと年末年始に旅行をしていると様々な駅で門松やら正月飾りを見るのですが、北海道全然見ないですわ。。。
見たとしても駅の窓口にちっちゃい鏡餅とかそういった次元。

北海道の風土として飾っていないのか、某JRに飾り付けるほどの余裕がないのかわかりかねますが、こんなに正月飾りを見ない旅初めて。

稚内駅のお土産売り場は本日（12/30）から年末年始のお休みということで食料は駅内のセコマで確保。

お土産屋さんの壁を見ると気になる表示、「お弁当（駅弁）は休業しています。」

マジで？駅弁業者コロナ倒産しないですよね？（脳裏によみがえる一ノ関駅のあべちう・・・）

最北端の線路のモニュメントとキハ54。

南稚内から回送のキハ54が到着すると、改札の前には乗車待ちの列が形成されました。
顔を見ると、昨日宗谷岬で見た顔もちらほら。

良い感じの時間に稚内駅を発車し、名寄駅で良い感じの接続をして普通列車だけで旭川駅まで到着可能な列車のため、なかなか乗車開始前から賑わっていますな。

発車の5分前が北海道の改札時間ですが、若干早めに改札開始でした。

昨日、幌延→豊富で乗ったキハ54-510パイセン！

キハ54と言えば窓割りと座席配置があっている席が少なく、進行方向向いて座れる席も少ない感じなので、車窓はキャンバス派にとってはなかなかむつかしい車両。
雪の積もったホームを滑らないように早歩きしてそこそこの席ゲット。

年末と言うこともあり普通にスーツケースを持った帰省客もチラチラ居ました。

車庫から出たての始発駅と言うことで
めっちゃ綺麗ですわ、パイセン。

日本最北端の駅から南を目指して、いざゆかん！！！

稚内の市街地を抜け、右手には海が見えてきたら、抜海駅到着！

嵐の前の静けさ的な晴天の年末。
抜海駅には撮影の方が居ました。（わかる）

窓が！！！曇る！！！温度差！！！

お手持ちのタオルで内窓を上げてフキフキ～

車窓が凄いぜ。冬の宗谷本線！

窓が曇るということは車内はあったかいということ。
床を見てみるとみんなのブーツから溶けた雪でびちょびちょ。
ザック派にとって地面直置きが憚られる季節ですね。
ついでに荷棚のスーツケースのタイヤからは水が降ってきましたwww
スーツケースの車輪の雪とか見逃しポイントすぎて、頭が濡れてはじめて気づくという。
最初、車両の水漏れかと思いましたよ。

徳満駅を前にざわざわしだす車内。立ち上がる人。
徳満駅では、5人程下車していきました。
駅訪問でしょうか。
下車した後もホームにとどまり去っていく列車を見つめていました。

徳満駅の後は特に乗降なく、静かに進んでいきます。
幌延駅では、13分程停車。

幌延では、地元の人かな？的な方が降り、車内は荷物を抱えた旅人だけになり、一旦静かな感じに。
そして幌延からの乗車の人が乗り込みロングシートを除いた座席には誰かしら座っている混雑模様になりました。

トイレ休憩のついでに向かいのホームから撮影。
北の大地は厳しいですな。
晴れていても約1時間で背面真っ白。

改札は昨日と同じ駅員さんでした（笑）

てっきり13分も停車するから行き違い列車があるのかと思ったら、向かい側から列車は来ないで発車していきました。。。あれ？

次の駅は上幌延駅。
昼間だと雰囲気違いますね。
と言うか余計に満身創痍館が漂いますな。
お疲れさまでした。

廃止駅の間の駅、南幌延駅。
ホームは板です。
待合室は踏切の先にある小屋。

ドアに「南幌延駅待合室」って書いてなければ、ただの小屋。

こちらも廃止になる安牛駅。
丑年に廃止になる安牛駅。
何人か年賀状にしたんじゃないでしょうか（笑）

こちらの駅も上幌延駅と似た感じ。
満身創痍の駅舎です。

駅前の雰囲気的には安牛駅の方が秘境駅っぽいですね。
駅に向かう一本道、駅の周りには木々と言った点で。

雄信内駅に到着後、車内放送が入りました。
「え～遅れていた特急列車と行き違いのため、雄信内駅10分程停車いたします～」

なんと！！！
早速カメラを持って外へ出ます！
雄信内駅の駅名標。
普段はここまで列車が来ないため、人力ラッセルして撮影。
裾が濡れる～～～
それにしても後ろの山の空の青さが濃い！！！
「次のダイヤ改正の後は、両方の駅がシール訂正になってしまうのか。。。」と思いつつ、今しか残せない記録を撮っていきます。


（そして人力ラッセルの跡を次の人が利用していく・・・）

雄信内駅を正面から。
木造駅舎の屋根に雪が被る景色…いいですねぇ～

雄信内駅 駅

駅正面の昔ながらの電灯の傘に雪が積もり、なんだか不思議な画に。

いいもじ～

ホーム側には雄信内駅と筆書きの立派な駅名看板。
木造駅舎とキハ54。
合いますな～～～
最高～～～予期せぬ形だが、幌延町の秘境駅に来れて最高～～～

そんなこんなで大暴れしていたらあっという間に10分経過。
ホームに出てみんながざわざわしだした頃、警笛の音が聞こえて特急宗谷キター！
しかもキハ261系はまなす編成～。
カメラを構えている人やらキッズやらから「おぉ～」と言う声が聞こえます。

前面添乗の保線さんが見えるのはご愛嬌。と言うかお疲れ様です。

5両編成の特急列車は白煙あげながらあっという間に雄信内駅通過。
見ていたいのだが置いて行かれてしまうので、さてさっさと列車に戻ります。

こっちの信号が青に変わり、いざ南へ。

宗谷本線唯一の下平トンネルを抜け、川沿いを進み再び白い大地に戻ってきたら、目の前に見えるのはヨド物置。

糠南駅到着です。
明るい時間の停車列車できちんと見たのははじめて。
マジで物置www
板張りホームの板張りの延長線上にある物置が待合室です。
感動したわ・・・

糠南駅 駅

幌延町の最南端の駅、問寒別駅は残念山側。
駅舎は問寒別の集落の駅らしく綺麗にお色直しされた車掌車改造駅舎。

音威子府駅では、荷物の少ない地元民らしき方々が降車し、再び静かな旅人列車に戻るかと思いきや…駅訪問らしき同業者がぞろぞろ乗車。
運転士さんが交代し、音威子府駅約8分程遅れての発車です。

咲来駅の除雪、プロ過ぎません？
駅名標の周りだけ三角形に残して積雪量がわかる仕組みwww

セコマおにぎりをお昼に食べ、昼下がり。
NEMUI!!!

エコノミー症候群予防がてら寒いデッキに出て前面添乗してみますか。
北海道のこの景色何度見ても素敵だ。
やはり冬の北海道最強。

運転する側としては、乱反射で目がきつそうだし、人は飛び出してこないだろうけど動物が飛び出してきそうで過酷な労働状況でしょうが、趣味人を惹きつける要素の塊だ。

音威子府以北に比べたら、前面添乗さんやら廃止駅での乗降があったりで落ち着かない車内。
廃止駅訪問でも車掌車駅舎よりは板張りホームの駅の方が人気みたいですね（笑）

小さな木造駅舎に書かれた太い太文字の「毛織の北紡」。
北星駅です。
めっちゃ人気ありました。この駅。

わかる。板張り×木造駅舎×インパクト。たまんねえっすわ。

雄信内では10分、音威子府では8分、ここ北星では約3分と段々と定時に戻っていくキハ54。
はたして名寄駅到着時には定時になるのか？（ならないとちょっと困る）

北星駅 駅

名寄駅に定時に到着！
MAX10分遅れを定時に戻した！凄いぞキハ54パイセン！！！
約4時間の旅路を終えた背面は真っ白。
やはり北海道の列車は強い。

名寄駅では向かいのホームの快速なよろ8号にお乗り換え。
名寄駅到着時点でボックス席は埋まっている混雑状況。
宗谷本線のキハ40堪能するぜ。

そして無事定時で到着したのでザックを置き、改札口に走る～
転びそうになる～所用を済ませて急ぎ足で戻る～すべる～

稚内からのキハ54が到着し、旭川へのキハ40が向かいに停車。
そして駅舎側1番線には稚内行きのキハ261系特急サロベツ。

宗谷本線フルコースじゃああああああ！！！

名寄駅での各種交換が終わり、キハ40出発です。

今回の廃止駅を無常に飛ばしていく（笑）快速なよろ。

キハ40のポテンシャルでここまで飛ばせるならDECMOになったらどんな走りになるのかワクワクしますね。

駅廃止にばかり目が行きがちなのですが、約30分のスピードアップ体感したいもんです。

すっかり夕暮れの北の大地を快走するキハ40。
しかしエンジン音が苦しそう。
快速列車だけあって停車駅では乗降者があり、塩狩駅で行き違い…

宗谷ラッセルやんけ！！！！
（急いでシャッター切りすぎてキハ40の傷だらけ窓ガラスにピントが合ってしまった（笑））

そしてやっと旭川駅到着！
宗谷本線の旅は終了！

旭川駅は函館本線、宗谷本線、石北本線が交わる駅。
向かいに見えるのは石北本線の特急大雪キハ183系。
キハ261系みたいな顔じゃなくて国鉄型の顔。質実剛健。

スラントノーズは居なくなってしまったけど、一番前の席に座れば前面添乗スタイルは健在。
秋の石北本線の時にも乗りましたが、やはり冬が！雪が似合いますね。
濃い青の車体に白。映えるんだよ。

「大雪」のヘッドマークはヘッドマークに描かれている雪をかぶった大雪山よろしく雪まみれ。むしろ凍っているのでは？と言った感じ。
ヘッドマークの絵柄は見づらいことこの上ないのですが、季節を感じられて最高なんですわ。

一人撮影会をしていたら、あっという間に発車時刻。
キハ261みたいな軽快な音じゃなくて、唸って唸ってどっこいしょ。
LEDの幕でもなければ、サボ差し健在の国鉄型特急は大きな白煙を上げて、いざ網走へ。
初日に見たけどそれより近い位置で感じるエンジン、上る白煙。
ディーゼルの匂いを残して、列車は真っ暗闇の中へと去っていきました。

ここまでくれば、安心安心。
と思いきやライラックが微妙に遅れていたりで北の大地の厳しさはまだまだ続くみたいです。

旭川駅改札口の鏡餅。りっぱ！
そりゃ旭川ですもの、札幌に並ぶ駅ですもの、餅大きいわな。
ここで経費削減してあったらマジ北～ってなってしまいます。

特急ライラックに乗って札幌駅到着！
無事に到着となりましたが、途中の大雪岩見沢駅でドアに付着した氷が邪魔してドアが閉まらず10分程遅れての到着となりました。
ドアの段差すら、凶器の発生個所になるとか北海道厳しすぎかな？？？

既に改札前には明日の運休予定がでかいホワイトボードと電光掲示板でお知らせ中。
大晦日、どうなる北海道？？？
フリーパスの効力は今日でおしまい。

明日は天気次第で…決めようかな…

そして、極寒の道北から札幌まで南下したわけですが…
札幌超あったかい！！！地面が見えてる（笑）
ほっかいどうはでっかいどう・・・

実は「宗谷線ステーションカード」なるものが配布されていて、北の大地の入場券集めのついでにゲットしてました。
宗谷本線の乗車券を買うともらえるということで、廃止になる駅発着中心に買い求め。既に配布終了の美深駅を除いた11駅分コンプリート。
オタク、1枚貰うと全部集めたくなっちゃうの。

今日の行程
稚内10:27　→　名寄14:25　4326D　宗谷本線　名寄行き　キハ54-510
名寄14:33　→　永山15:45　3326D　宗谷本線　快速なよろ8号　旭川行き　キハ40-746
永山16:25　→　旭川16:39　1366D　宗谷本線　旭川行き　キハ54-502
旭川18:00　→　札幌19:29（19:25）　3040M　函館本線　特急ライラック40号　札幌行き　モハ788-205

この旅行記へのコメント （2）

• picotabiさん 2021/02/04 15:18:09

  あえての冬の北海道鉄旅

  でんきちさん　はじめまして。
  いつかは北海道のローカル線の旅。。と思ってますが
  この雪景色みると、あえての、まつ毛が凍るほどの寒い方へ雪の季節に行きたくなります。六角精児の飲み鉄はよく見てるのですが、自分はテツコにはならないだろうと思っていたのに、なんだかなってしまいそうです。いろいろ参考にさせてもらいたく。フォローさせてもらいたく。よろしくお願いします。

  でんきちさん からの返信 2021/02/06 21:26:48

  RE: あえての冬の北海道鉄旅

  picotabiさん　はじめまして。
  コメントありがとうございます！
  
  冬の北海道は厳しいだけあって自分の普段の生活では見られない景色に出会えて余計に楽しくなる気がします。
  暖かい車内でぼーとしながらおいしいつまみを齧る旅も楽し気ですね。
  
  こちらこそよろしくお願いします。