2021/01/01 - 2021/01/21
730位(同エリア17012件中)
ばねおさん
コロナウイルスによって生活は変容を強いられているけれど
それでも昔からの行事は変わりなく続いている。
ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)は、キリスト教の三大祝日のひとつである1月6日の公現祭(エピファニー)を祝って食べるパイ菓子。
1月になるとフランスの家庭や職場などあちらこちらで集まりの席には必ずと言ってよいほど登場する定番の存在だ。
パイ生地にアーモンドペーストが詰められ、フェーヴ(féve:もともとはそら豆の意味だが今は陶製のミニュチュア)がひとつ混ぜられている。
切り分けられたガレットにフェーヴが入っていた人は「当たり」で紙製の王冠を被り祝福を受ける。そしてその年の幸運が約束される。
それならば、ということでもないのだが、今年は何と5回もガレット・デ・ロワを買い求め、自ずと食べ比べのような結果となった。
これもコロナウイルスに遠因があるに違いない。
2021年1月、ガレット・デ・ロア遍歴の旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
年が明けて、トロカデロに住む知人が新年の挨拶代わりにエッフェル塔の写真を送ってくれた。
今、自分が住んでいるモンパルナスからもエッフェル塔は見えるのだが、さすがに絵葉書などに登場する撮影地点からのポーズは決まっている。 -
パリ市の新年のポスターはエッフェル塔を背景に鳩が羽ばたいている絵柄
平和を祈念しての由だろう -
チーズ屋さんの店頭に牛さん2頭。頭にはクリスマス飾りが
今年は彼ら彼女らの年ですね
日本人の目から見ると、年が明けてもクリスマス仕様のままですか
と、思いがちだけど
本当は12月25日から1月6日まではクリスマスのお祝いなのだ -
1月3日、街に出てみると新年早々にこの長蛇の列
行列の先にはパン屋さん
日曜日なのにすべてのパン屋さんが営業している
そして長短の差はあるけれど、どこの店も行列があるのはみな同じ -
お目当てはこれ、ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)
キリスト教では1月6日が公現祭(エピファニー)の公定祭日だが、フランスでは1月2日~8日の日曜日に祝う移動祝日になっている。
なので今年は1月3日の日曜日が祝いの日。
そしてガレット・デ・ロワを食べて幸運を呼ぶ
宗教的由来はともかくとして、こうなると買わずにはいられない。
パン屋さん、お菓子屋さんたくさんあって迷うけれど、以前タルトが美味しかったヴォジラール通りの「Antoine」に決めた。
2人用、4人用、6人用とあり、さらに巨大なものも奥にみえる。 -
紙製の王冠もつけてくれて、2人用サイズで8.5ユーロ
出てきたフェーヴの形をみて、第一印象は横浜のマリンタワー。
そんなはずはあるまい、と考えてチェスの駒のキングかポーンだろうと推定。
キングとポーンとでは大違いだが、せっかくなのでキングと思うことにした。 -
スーパーの売り場にもガレット・デ・ロワは山積みされていた。
でも、やはり街のパン屋さんで買いたいものだ。
ガレット・デ・ロワで思い浮かぶのは、映画『シェルブールの雨傘』。
ガレットを切り分け、カトリーヌ・ドヌーヴ扮するヒロインにフェーブが入っていて、ドヌーヴが紙製の王冠を頭に載せるシーンだ -
幸運が一年間持続するなら、と欲を出したわけではないが、せっかくなので近所のお気に入りのパン屋はどんなものかと6日に行ってみた。
普段でも行列ができる店だが、この日は何と30人近い人が並んでいた。
車で乗り付ける人も多く、人気が高い。
それじゃまた後で、と住まいが近いだけに出直したいところだが、祝いものを手に入れるためと思い、殊勝にもおとなしく列についた。
会計の段になって驚いた
2人用のサイズなのに何と21ユーロ
どう考えても他店の2,3倍だ
でも、きっと美味しいに違いない
しっかりとした上質な箱に入れられ、何やら別に小箱がつけられている
開けてみると小箱の中から陶製のフェーヴが出てきた
これはどういうこと?
フェーヴはガレットの中に入っていてこその楽しみじゃあないの?
で、肝心の味だが、はっきりいって拍子抜けするほど平凡
しかもアーモンドペーストの入りが少ない
ペースト半分、空気半分
これは駄目だねえ
値段を考えると法外だ
バゲットも他店より高いけれど、おいしいので納得しているが
こうなると自分の格付け番付からは落とすしかあるまい -
せっかく幸運を願って購入した2回目が不満なままなので、少々モヤモヤ気分
気持ちを挽回すべく、あらためて徒歩圏内で締めの一品を購入すべく考えてみた。
ヴォジラール通りにはピエール・エルメもあるけれど、見てくれの新しさがかえって嫌なのでパス
エリック・カイザーも店によってかなりばらつきがあるし、
かといって、あまり遠くまで足を運ぶのは少々馬鹿らしくもある -
で、結局ここならまず間違いあるまいということで
「La Maison de Pichard」 へ
コンクール優勝歴のあるバゲットが安くておいしいし、スイーツも豊富な品揃えだ
さて、買い求めて味わってみると
うん、安定した味は期待通りかな
そもそもそんなに違いが出ようはずもない
出てきたフェーヴは陶製の人形で、一見すると骸骨のように面相が悪いが
これを締めの一品と思うことにした。 -
数日後、Cherche-Midi 通りの雑貨店へ
この風変わりな通りの名前の由来はよく分かっていないのだが、サンシュルピスからモンパルナスのFalguièreまで長くつながっている。
この通りにはちょいっと面白い店が多い
サンシュルピス側には田舎パンで有名なパン屋ポワラーヌPoilâneもある。 -
モンパルナス側はメトロ12番線のFalguière駅前にあるカミーユ・クローデルの名前を冠した小さな広場から通りは始まる。
ロダンとの関係で知られるカミーユ・クローデルだが、ロダンの愛人という位置づけから、共同制作者そしてロダンに制作の源泉を与えた天才彫刻家として評価は高まっている。
パリから1時間ほどの地に開館した彼女の美術館に行きたいと思いながら、まだ果たせずにいる。(4tra/norio2boさんの旅行記「2019年10月パリからの手紙~第2信..」に詳しい案内があります)
その弟ポール・クローデルは20世紀フランス文学を代表する作家のひとり。
1920年代には駐日大使として赴任し、日仏会館の設立等に尽力した大の親日家。
たしか山口県の温泉地であったと思うのだが、ポール・クローデルの記念碑を見つけてびっくりしたことがある。
それがどこであったのか、どうしても思い出せない。
やはり記録は大切だとつくづく思う。 -
Cherche-Midi 通りの花屋さん。
店頭にはミモザが次第に増えてきている。
例年であれば2月には南仏のミモザ祭りがあるはずだが、今年はどうなるだろう -
そしてパン屋さん。その名も「Maison du Pain」
ここもいつも賑わっている店だ
通り掛けに中をみたらガレット・デ・ロアがずらりと並んでいた
すでに「締め」を終えたはずなのに
ガレット・デ・ロアが手招きしているような気がして、つい買ってしまった。
しかも2人用はなかったので、4人用を... -
これまで買った3店の品はペースト半分、空気半分であったのに対し、この店のはぎっしりとアーモンドペーストが詰まっていた。
それとも4人前だから?
値段は18ユーロ
なぜかフェーヴが2個入っていた。
ひとつは金の指輪、ひとつは陶製のミニカー
指輪に18Kの文字を探したが、やはりなかった。
あれば幸運を感じたに違いないのだが
ミニカーはどうみてもワーゲンなのだけれど、ドイツ製ではないということを言いたいのか三色旗が塗られていた -
とうとう4店ものガレット・デ・ロアを買い求める結果となり、我ながら呆れてしまったが、これもコロナウイルスが遠因にあると言えなくもない。
戦利品ではないけれど、フェーヴを並べてみた
クロはAntoine
形から横浜のマリンタワーかと思ったが、どうやらチェスのビショップ
白いのはわざわざ小袋に入っていたもの
真ん中のどくろのような不気味な顔立ちの人物像は、どうやら聖職者
そして金の指輪とクルマはMaison du Pain
ということで、ガレット遍歴の旅はここで終了するはずであったのだが
2021年ガレット・デ・ロワのコンクール結果というニュースが飛び込んできた。
ふむふむ、と見ていたら優勝が14区の「La Fabrique aux Gourmandises」であるという。
大学都市近くにあるこのパン屋には一度だけだが行ったことがあり、自分の実体験上の格付けではパリのトップクラスの一店だ。
こうなると捨ておくわけにはいかず、直ちに行動に移した。
これがパリ右岸であったり、市外であればわざわざ行こうという気持ちにはならないが、歩いても40分くらいの距離だ。
ましてや、かねてから念頭に置いている店ではないか
これは必ずや幸運につながる縁に違いない -
ということで、1月22日、久々の晴れ間が見える中をLa Fabrique aux Gourmandisesを目指し、モンパルナスから88番のバスに乗った。
前日、歩き疲れていたせいもあって徒歩行は断念した。
終点のモンスリー公園で下車
自然が多く残る公園内を通り、店を目指す
公園内は日光を求める人たちがぞろぞろと家から出てきた感じだ
ただでさえ日光願望が強いうえに、コロナウイルスに対抗するにはビタミンD=日光という図式がインプットされているのかもしれない -
この公園は野鳥の種類が多いが、人慣れしていてベンチで日光浴をしている人間たちを眺めている。
鳥たちが人間の生態を観察していると言うべきかもしれない。
鳩に餌を与えていたおばあさんに一羽の黒鳥が餌をねだりにやってきた
どうやら古くからの知り合いであるようだ -
無料の炭酸水が出る給水小屋を斜め前にみて、映画『5時から7時のクレオ』に登場する階段を降りて公園を出ると、目指すパン屋はもうすぐだ。
この少々単調な映画の女性監督はヌーベルヴァーグのひとりだが、今はニュースでヌーベルヴァーグというとコロナウイルスの新たな波を指している。
「La Fabrique aux Gourmandises」の外観。
パリではブランド店は別として、こうした個人経営の店はどこも意外に感じるほど小さく地味だ。 -
店舗のレイアウトは至って簡素だが、それでもあちらこちらに2019年クロワッサンコンクール優勝の文字や図柄が誇らしげに表示されている。
これに2021年ガレット・デ・ロア優勝の文字を加えねばなるまいが、書き入れるスペースがあるのかな -
せっかくなのでバゲットも一本購入
2021年ガレット・デ・ロアのチャンピオンの雄姿
買い求めたのは4人用。日本人の感覚からすれば実質8人分だ。
これまで2人用、4人用、6人用とサイズをみてきたが、この店では3人用もあった。切り分けるのには工夫が必要だ。 -
そのバゲットだが、取り出してみて思わずしげしげと眺めてしまった。
教科書にバゲットの見本写真を載せるとしたらまさにこれ。
姿、形に寸分の隙もない見事さ、焼き加減も気配りが感じられ、まさに美形といってもよい。(全体像がないのは帰り道に先端をかじったため)
同じ店なのに形も長さもまちまちなバゲットをいつも買っている身からすると衝撃的な造形美だ。
味も優等生。
ただ、自分としてはもっと猥雑さがあっても良い気がする
習慣とは恐ろしいものだ。焼成加減も形も少し不均衡であったほうが味わい深い思いがしてしまう。 -
さて、肝心のガレット・デ・ロワだが
まずナイフを入れたときの感触が今までとはまったく違う。
表面のパイ生地がほとんど崩れない
そして文句なく旨い
今までに口にしたものとは
まったくの別物といってよい。
作り手に対して失礼な言い方かもしれないが、単調な構成のお菓子だけに味の違いが如実に分かる。
コンクールで優勝したのはもっともだ、とうなずける一品だ
4人前でたしか19.5ユーロ
他店より特に高いという訳ではない
おそらく有名パティスリーの品などははるかに高いに違いない
わざわざ足を運んでよかった
十分に納得、満足
これで今年のガレット遍歴は打ち止め。
これ以上買わないためにも、旅行記にすることにした。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- しにあの旅人さん 2021/04/21 18:49:58
- こんばんは
- そーか。Galette des Rois、そういえば、何回も食べました。たいしておいしいものとは思いませんでしたが、今となっては懐かしい。
今年もパリの友人たちは食べたのかな。みんな無事でいてくれたらと思うばかりです。
- ばねおさん からの返信 2021/04/22 06:20:47
- RE: こんばんは
- こんにちは
たしかに、これまでGalette des Roisがさほど美味しいと感じたことはなかったのですが
今年は食べ比べのようなことになって、店による違いが極めて大きいことを知りました。
単純な構成なだけに、違いが如実に出るのでしょう。
そして初めて旨いGalette des Roisに出会いました。
これもコロナ故でしょうか。
忙しく動き回っていたら、とりあえず風習にご相伴して、はい食べましたで終わっていたかも知れません。
フェーブが別添になっていた店がひとつだけあって、疑問に思っていたのですが、誤飲や歯折防止のためではないか、日本ではフェーブ入りでない物が売られている、との情報がその後寄せられました。
その通りだとすれば、さすが日本と言うべきか、過剰な配慮と考えるべきか...
でも、フランスでも別添えがあったくらいなので、世相を反映しているとみるべきかも知れません。
-
- norio2boさん 2021/01/26 13:07:37
- 旅行記拝見!
- 旅行記拝見しました。
2019年秋のパリ行きでパリの良さを知りました。
ブリュッセル、ウィーン、ミュンヘンが気に入ったところでパリの良さは分かっていなかったのです。
パリで自炊の長期滞在
時期は9月(普通は見れない特別参観日のある土日をはさんで)
と考え始めていたのでが、、、
多分、2025年頃になると思っています。
体力の落ちないよう毎日1万歩を目標にしています。
パリへの観光が再開した時に大勢でやって来るのはC国人でしょう。
彼らの「元気さ」に対し被害者フランス人の不快感が起きると思います。
まだ、顕在化していませんが、フランスパリの社会と経済のインフラの壊滅状況の酷さも分かって来る時期だと思います。
そこに感染発生源から元気な大群が入ってくればパリの人からすれば反発が出てきそうです。
既に、アジア人狩りとか排斥デモもありました。アジア人排除は強まりそうです。
健康であるうちにパリに行きたいと思っています。
追伸
旅行記にご紹介があったポール・クローデル詩碑について
大分の別府にも記念碑があるようです。
ご参考までに該当文をコピペしておきます。
ーーーーーーーーー
北浜公園内にある詩碑
「別府を讃う」
別府にわれ再び訪れん
温かき温泉(いでゆ)と温かきもてなしに
わが生命(いのち)よみがえる
温かき温泉なごやけき人の心
われ再び別府に来らん
フランス人のポール・クローデルは、大正10年から6年間駐日大使を務めた外交官で、詩人でもありました。 大正13年にフランスの軍艦ラマリン号で別府に入港し、3日間滞在しました。 2年後の大正15年に再び別府を訪れ、耶馬溪や地獄巡りを楽しみました。 その際に、別府市民の温かいおもてなしに感激し、この詩を創り、別府観光の祖「油屋熊八」氏に贈ったそうです。
- ばねおさん からの返信 2021/01/26 19:34:01
- RE: 旅行記拝見!
- norio2boさん こんにちは
パリに長期滞在のご計画とのこと
文化遺産の日がある9月は確かに狙い目ですね
2025年はパリ・オリンピックも終わり、街が落ち着きを取り戻している頃でしょう。
旅慣れたnorio2boさんですから、パリの自炊生活も楽しいものになるに違いありません。
さて、私の旅行記で触れたポール・クローデル碑のことですが
別府の存在を聞いて、はたと膝を打ちました。
20年ほど前に西国、九州の各地に何度も行く機会があり、別府にも繰り返し足を運んでいます。その時には仕事で時間がなく、とても残念でした。
山口県の温泉地と思っていたのは、湯田温泉の中原中也と混同していたのだと思います。
クローデル全集にでもあたれば、あるいは記述が見つかったかもしれないのですが、手元に資料がなく、これでつかえがとれた思いです。ありがとうございました。
末筆になって恐縮ですが、いつもブリューゲルの奥深い旅行記に感服しています。
(読み進むのが大変ですが)
私がブリューゲルを知ったのは野間宏の著作からで、その後鎌倉八幡宮の県立近代美術館でペーテル・ブリューゲル展があり、はじめて作品と直に出会うことができました。
今から40年以上も前のことですが、その時の大部の図録は今でも大切に持っています。
その美術館も変遷を重ね、今では名称も変わっているようですが、コルビュジェの思想の建物は変わらずにあるのでしょうか。
> 健康であるうちにパリに行きたいと思っています。
毎日1万歩を目標にしておられるとのことですから、滞在場所と訪問地にもよりますが徒歩でカヴァーできる範囲はかなりあります。
計画実現のためにも、お元気でお過ごしください。
ばねお
-
- mistralさん 2021/01/25 11:13:59
- フェーヴの行方は。
- ばねおさん
本年もよろしくお願いします。
いつもフランスからの香りを運んでくださり感謝です。
先日は千葉のローカルな旅行記にもご投票をいただき、ありがとうございました。
ガレット・デ・ロアの味の探訪旅行記、
1箇所では満足されず、さらなる逸品を求めて、5軒を尋ね歩かれた。
さすがばねおさんです。
表紙のお写真に??でしたが、読み進めていって納得でした。
ガレット上にずらりと並んでいるのは、フェーヴだったんですね。
何個、ばねおさんはゲットされたんでしょうかね。
沢山の幸運をもしかしたら?
トロカデロ広場近くにお住まいという知人の方からのお写真
エッフェル塔のベスト撮影地というだけあって堂々たるお姿!
日本でしたら太平洋上からの日の出でしょうけれど、これは日の出?
もしかしたら日の入り?などと想像。
さて、五軒目は本年度の最優秀賞のお店のガレットとあって、期待値がたかまりますね。
La fabrique aux Gourmandises.
バゲットを帰路にかじってみたというばねおさんのお気持ちがわかるようです。
パリでは手持ちしたバゲットをかじる姿は、なんの違和感もなく自然体にできますものね。
ただ私がやっても、なんとなく様になってないなあ、と思ってしまいますが。
切り分けたガレット、切り口が綺麗に整っていて、これは切り方のテクニックではなく
ガレットそのものによるという事が書かれていました。
前のものとも違いそうな事、想像出来ました。
そしてフェーヴは?との疑問を私も抱きましたが、yunさんとのやり取りで解明しました。
王冠を頭にされたのは、果たしてどちらに?
どちらであったとしても、お二人に今年一年の幸運が訪れますようにと、お祈りしています。
mistral
- ばねおさん からの返信 2021/01/26 02:39:56
- RE: フェーヴの行方は。
- mistralさん
こんにちは
ご丁寧な挨拶を頂戴し、恐縮です。
こちらこそよろしくお願いします。
> 1箇所では満足されず、さらなる逸品を求めて、5軒を尋ね歩かれた。
> さすがばねおさんです。
そのように持ち上げられると、お尻のあたりがこそばゆくなりますが
結果として、はいそのようになりました。
> 沢山の幸運をもしかしたら?
幸運というのは自ら掴みにいくものだ、と昔から偉い方はおしゃっていますが
あちらからやってくるのを待っている横着者です。
> トロカデロ広場近くにお住まいという知人の方からのお写真
> エッフェル塔のベスト撮影地というだけあって堂々たるお姿!
> 日本でしたら太平洋上からの日の出でしょうけれど、これは日の出?
> もしかしたら日の入り?などと想像。
新年の朝日を浴びるエッフェル塔を期待したいところですが
残念ながら、これは明らかに西日です。
> バゲットを帰路にかじってみたというばねおさんのお気持ちがわかるようです。
> パリでは手持ちしたバゲットをかじる姿は、なんの違和感もなく自然体にできますものね。
購入先からの移動時間、距離、それに腹具合を掛け合わせると、バゲット滅失の方程式が成り立つようです。
あらためて考えますと、原形のまま持ち帰った事例のほうが少ないような気もします。
> 王冠を頭にされたのは、果たしてどちらに?
フェーヴが出たといって喜んだり騒いだりするのはやはりある程度人数が必要ですね。
3日の日曜日には向かい合うアパルトマンの各部屋で、食卓を囲んだいくつもの集いが見られましたが、いずれも少人数で静かなお祝いのように感じられました。
当たり!と言って、大喜びする姿があれば見ているほうも楽しいのですが、今年はそうした光景は少ないのかもしれませんね。
よき年になりますように
ばねお
-
- yunさん 2021/01/24 11:12:41
- そら豆の頃には
- ばねおさん こんにちは
新年 ガレット探究の旅にお出かけの日々でしたか。
計5店舗とは、研究と共にたくさんの幸せが見つかったことでしょう。
写真から拝見すると、パリの人々は随分と「行列」が上手になられ多様な…。
それとも、ガレットゆえの辛抱でしょうか。
公現祭が移動祝祭日とは恥ずかしながら知らず、学びました。
ひとつ、フェーヴ獲得ご褒美「王冠」はあなたが一番!という意味だと思うのですが、キリスト教祭事にて、私なら「天使の輪もしくは羽」をいただきたいと思ったりします。
年末パリ滞在には、必ずガレット1カット購入し、元旦に食してから帰国の途につくというパターンでした。1カットではフェーヴが当たるはずもなく。
今年はせめてもと、デパ地下の Sadaharu AOKIで1カット購入。日本人好みに黒ゴマでパイ上部がトッピングされていました。
体は東京、気持ちはほんのひとときパリです。
大好きなモンスリ公園登場。
折しも2日前、公園内に炭酸水無料提供の蛇口があると知り、映画に出てくる階段の位置もチェックしたばかりのyunです。La Fabrique aux Gourmandisesすぐ近くですね。
やはり、ばねおさんとはパリのどこかで、ばったりお会いできるご縁がありそうです。(顔に小さくyun と書いて街歩きします)
ところで、最終課題「La Fabrique aux Gourmandises」のフェーヴはいかに。
そら豆の頃には、コロナ出口に立てますように。
yun
- ばねおさん からの返信 2021/01/25 00:18:41
- RE: そら豆の頃には
- yunさん こんにちは
> 新年 ガレット探究の旅にお出かけの日々でしたか。
> 計5店舗とは、研究と共にたくさんの幸せが見つかったことでしょう。
何事にも探求心が旺盛なものですから結果としてこうなりましたが、「幸せ」に関しましては今後に期待したいと思います。
ただ日本でも、投じるお賽銭の額に比べてあまりにも多くの願い事をしていますので、その内、この罰当たり者が!と天罰が下らないかヒヤヒヤしています。
> 写真から拝見すると、パリの人々は随分と「行列」が上手になられ多様な…。
> それとも、ガレットゆえの辛抱でしょうか。
たしかにコロナ以降、皆さん行列は上手にできるようになりましね。
きちんと間隔を空けて、文句もいわず並んでいることが多いです。
> 公現祭が移動祝祭日とは恥ずかしながら知らず、学びました。
ちょっとこれは訂正を要しますね。
ご存じだとは思いますが、公現際は国の祝日ではなくキリスト教の祭日です。
カトリックでは1月6日を公現祭と定めていますが、フランスでは2日〜8日の最初の日曜日に祝うようになったので、移動祝祭日と書いてしまいました。
手元にあるフランスのカレンダーにも3日エピファニーと記されていますが、来年は2日にあたります。
公定祭日と実際の祝いの日にずれがあるのは、人々の生活習慣に合わせて変化してきたということでしょうか。
> ひとつ、フェーヴ獲得ご褒美「王冠」はあなたが一番!という意味だと思うのですが、キリスト教祭事にて、私なら「天使の輪もしくは羽」をいただきたいと思ったりします。
王冠の意味は諸説あるようですが、はっきりしているのはロワ(直訳すれば王)は複数形です。東方の3博士を意味しているとの考えがあるようです。
「輪」のほうは何となく「昇天」を連想してしまいますので、私なら自由に飛び回れる「羽」をお勧めします。
> 年末パリ滞在には、必ずガレット1カット購入し、元旦に食してから帰国の途につくというパターンでした。1カットではフェーヴが当たるはずもなく。
> 今年はせめてもと、デパ地下の Sadaharu AOKIで1カット購入。日本人好みに黒ゴマでパイ上部がトッピングされていました。
ガレットのカット売りは気づきませんでした。どうせなら1カットにアーモンド粒でも入れておけば皆喜ぶと思うのですが。
それとホールスタイルでペルソナル(パーソナル;1人用)というのも売っています。
yunさんであれば2人用でも大丈夫かとは思いますが...
> 大好きなモンスリ公園登場。
> 折しも2日前、公園内に炭酸水無料提供の蛇口があると知り、映画に出てくる階段の位置もチェックしたばかりのyunです。La Fabrique aux Gourmandisesすぐ近くですね。
そうでしたか、お気に入りの公園なのですね。
パリ市内には炭酸水の出る公園がいくつかあります。
いずれ気候がよくなりましたら、ウイスキーを持参して現地でハイボールを作り、ベンチでのんびり過ごすことを考えています。
> やはり、ばねおさんとはパリのどこかで、ばったりお会いできるご縁がありそうです。(顔に小さくyun と書いて街歩きします)
私は、ベンチでハイボールを片手に鳥の相手をしていますので、見つけたらお声を掛けてください。
> ところで、最終課題「La Fabrique aux Gourmandises」のフェーヴはいかに。
えーとですね、4人前というのは実質8人前相当なので少々少々時間を要しました。
ガレット疲れもあったかもしれません。
しかも最後までフェーヴが出現せず、やきもきしていましたが、ついに現れました。
それが驚くことに、2021年受賞文字入り陶器製ミニュチュア銘板なのです。
あり得ないような手回しの早さですが、私が想像するにフェーヴ製造業者があらかじめ作製していて、入賞者が決まるとただちに売り込みに行く、ということかなのかなと思います。
長文になり、失礼いたしました。
今年のそら豆の季節でありますように
ばねお
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