2020/12/07 - 2020/12/09
2846位(同エリア21370件中)
魚屋No1さん
- 魚屋No1さんTOP
- 旅行記63冊
- クチコミ33件
- Q&A回答202件
- 100,433アクセス
- フォロワー18人
クラブツーリズムの『姫路城・竹田城址はガイド付き観光、関西を代表する2つの名湯を気ままに巡る有馬・城崎・丹後半島3日間』<GoToトラベル事業支援対象/30名様以下/ゆったり旅>という長い名前のツアーへ行ってきました。コースは以下のとおりでした。
1日目 12月7日(月)
自宅(5時)→羽田
羽田空港 7:25 JL103→伊丹空港 8:35
伊丹発→バス110分→天橋立で昼食(アワビ・カキ、海鮮丼)
→ケーブルカー→傘松展望台(絶景カフェにて優雅なティータイム)
→股覗き→バス45分→伊根の舟屋(遊覧船)
→バス100分→城崎温泉:赤石屋 地蔵湯の隣
2日目 12月8日 出発 10:00
宿→バス50分→余部鉄橋→バス20分→浜坂のマル海渡辺水産で昼食
→バス150分→姫路城(予定3時間が2時間に、ガイド付きも駆け足)
→バス60分→有馬温泉:メープル有馬
3日目 12月9日 出発 10:00
宿→90分→竹田城跡(ガイド同行、ここも時間不足で駆け足)
→自由昼食→バス約100分→伊丹空港着16時→
→17:10発 JL128 → 羽田空港 18:20着。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 2.5
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス JALグループ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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我が家がこの飛行機に乗るには、5時前に家を出て始発の電車に乗らなければなりません。
さて、この旅の起りは、2019年の夏前、連れがテレビの番組を見た後に「天橋立へ行きたい」と言い始めたことです。私も、日本三景の中で行っていないのは此処だけなので計画を練り始めました。
計画を立てる際の最初の作業は、旅行先でやりたいことの羅列です。
今回は、
1 天橋立で股覗きをして松原をチャリで突っ走ること、
2 伊根の舟屋に泊まり、家の船着き場で釣りをすること、
3 城崎で昔ながらの温泉宿に泊まること、
4 帰りは播但線経由で姫路城を再訪、
5 神戸では、元町の金時食堂でランチをし、大丸で下村のアナゴを買う
等と並べ立ててみました。
しかし、東京から天橋立と伊根へ行くのは極めて時間がかかる、伊根の民泊は素泊まりなのに1人1万3千円という我が家にとってはボッタクリ値段等の障害で、計画が立たないままコロナのロックダウンになってしまいました。20年の夏になって、GoTuが始ったため、これを利用しようとしたのですが、上手に組み込めないまま秋を迎えてしまいました。
そんな時、今回利用したクラブのツアーがヒッとしてきました。定価約9万円の旅行代金が、GoToの35%引きで59,000円+GoToの地域クーポンが一人12000円付くというお得なプランです。希望する観光先が網羅されてはいませんが、偵察のつもりで参加することにしました。 -
ということで、朝食は空弁です。
鉄道の駅弁は無駄に高いですが、空弁は、写真のヨシカミロースカツサンド & ヨネスケの天むすが800円とリーズナブルです。
他にも、羽田弁当(アナゴとアサリ)821円、一口おこわ477円、松露サンド648、天野屋卵サンド700円等、納得値段のものが数多くありました。 -
私の「ヨシカミロースカツサンド & ヨネスケの天むす」です。
連れは「一口おこわ」で、私の天むすとシェアしました。
両方共に美味しかったし、朝飯には適量でもありました。 -
搭乗機材はJALの787-8です。
近頃のJALは、座席の足下が広くて快適です。 -
3日間お世話になった観光バスです。
直前に10名近くのキャンセルが出たとかでか、参加者は15名でした。
そのため、1人で1シートを占領できて極めて快適でした。 -
最初の目的地へ向かう途中、高速道路から見えた里山の風景です。
真っ平らな関東平野に住む千葉県人には珍しくて、写真を何枚も撮ってしまいました。 -
11時30分 天橋立の取っ掛かりは、いきなり出現したこの海です。
天橋立が宮津湾を仕切ってできた内海(海跡湖)は「阿蘇海」といいます。
#知らなかった! -
写真は、籠神社(このじんじゃ)です。ここの駐車場にバスを置いて、昼食と天橋立の観光を行ないました。
籠神社は、式内社(名神大社)、丹後国一宮、旧社格は国幣中社、現在は神社本庁の別表神社です。式内社とは、延長5年(927年)にまとめられた『延喜式』に記載されている由緒ある神社をいいます。名神大社は、式内社の中でも霊験あらたかな神社を指します。丹後国一宮は、丹後国で最も格式が高い神社です。なので、この神社を駐車場だけに使うのはもったいない限りです。 -
ケーブルカー乗り場の脇にある昼食会場への道です。
この通りが寂れているのは、コロナ以前からでしょう。 -
昼食会場は、この駅の向かって左側にあります。
-
店頭にあったメニューです。
満席とはいうものの、開いていたのは1階の奥の80席ほどのスペースだけです。
もっとも、この種の店に個人客が入るとは思えませんがね。 -
昼食セットです。
出された物は、焼きアワビ、焼きガキ、海鮮丼+ショボイ澄まし汁+沢庵の切れっ端でした。 -
酢飯が甘い海鮮丼です。トッピングも貧弱でした。
客よりも旅行会社を向いて商売するツアー専用のレストランなので、こんなもんでしょうかね。真ん中にある白い2切れはイカです。厚みから、ソデイカではないかと思っています。 -
焼きガキは1個だと、パンフに書いてありましたが倍増していました。ツアーでは珍しいことです
アワビは冷凍でした。多分、韓国産の養殖エゾアワビでしょう。
隣のご一行様のテーブルには、この焼き物が無く、悲しいほどに貧相でした。
-
これが、今回食べたエゾアワビの殻。
1個が60-70gくらいですかね。一口サイズです。 -
右側が千葉県産のメガイワワビ(16cm、500g)、左下が今回食べたエゾアワビ、左上がトコブシです。
千葉県で採取できるアワビの殻長は12cm(約250g)以上です。なので、千葉県人にとって、エゾはトコブシ程度の価値しかありません。ただ、殻が薄いエゾは、可食歩留りが85%と驚異的に高く、食べるという意味では、70%のメガイより割安です。なお、サザエの可食部は10%以下なので、身の単価で比較すればアワビより割高です。 -
アワビの内側の輝きは、写真のように美しいため、大昔から螺鈿細工に利用されています。
アワビからは真珠も取れます。真珠は貝の内側と同質のものなので、色も母貝の内側と同一です。アワビの真円真珠は、数が少ないこともあって極めて高価で、御木本真珠が秘蔵しているアワビの真珠は数億円以上と評価されているほどです。
なお、アサリやハマグリにも真珠はありますが、輝きが無いため、気が付く人は皆無に近いでしょう。 -
天橋立か綺麗に見えるという、傘松公園へ行くケーブルカーの車内です。
私は、並行して設置されているリフトに乗るつもりでしたが、定期修理中とのことで残念でした。この旅行は、この辺りからツキが落ち始めました。 -
傘松公園にある展望台のレストランで一服です。
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このパウンドケーキにコーヒーが付きました。
昼食直後なので、有り難みは薄かったのですが、天気が悪ければ良いサービスでしょうね。珍しくも、ツアー代金に含まれていました。 -
レストランからの展望です。確かに良い景色ではありました。
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念願の股覗きです。
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湾口はこんな感じです。
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かわらけ投げがありました。
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私も、連れも、通せませんでした。
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千葉県の鋸山にある「地獄覗き」のような展望台が作ってありました。
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乗れなかったリフトです。
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時間が余ったので、周囲をうろついていると、こんな看板を見つけました。
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看板の場所は、こんな位置関係です。
私達が知らずに股覗きをした場所とは真逆です。 -
発祥の地がこっちなら、是非行かねばなりません。
残り時間が少なくなったので、急坂を急いで登りました。 -
元祖の股覗きの場所はこんな感じです。
手すりも何もないので、かなり危険です。 -
当然、股覗きをしました。
後でバスガイドさんに聞くと、危険だから敢えて案内しないとのこと。危なさは納得ですが、抜け駆けしたという得意な気分は爽快でした。 -
観光船を見て、「乗りたかったなー」、「チャリで松原を走りたかったなー」と強く感じました。何せ、遠目で見せびらかされるだけで、潮の臭いも、松原の感触も全く感じられないのですから。猿だって怒りますよ。
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ケーブルカーの下りは、こんな感じです。
天橋立の観光は、隔靴掻痒を画に描いたようなもので終わりました。 -
天橋立発13:50 → 伊根着14時51分
伊根に到着後、直ぐに観光船に乗りました。
乗船したのは、埠頭に繋がれているのと同型船です。 -
イメージどおりの舟屋が見えました。
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乗船場の売店でカモメの餌用の「かっぱえびせん」を売っていました。
誰かに、トンビが増えているから注意するよう忠告されました。確かに、初めはカモメが群がって来ましたが、直ぐにトンビが蹴散らすように割り込んできて餌を奪っていきました。
以前のツアーでもそうでしたが、不思議なのは、ツアーの参加者が餌を殆ど買わないことです。動物への餌やりは面白いのに。 -
これはカモメですが、上にはトンビがいます。
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全てトンビです。
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コンパクトカメラでは、これが精一杯でした。
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伊根の舟屋は、日本海の潮位差が大潮の時でも50cm程度しかないことで成立しています。原因は、潮位差が2m以上もある東京湾と違い、船着き場の高さを殆ど考慮する必要が無いためで、冬の波浪を防げる場所なら、車庫の様な建物に船を収容することが可能だったことによります。
なお、東京湾で潮干狩りが可能なのは、2mに達する潮位差です。 -
牡蛎の筏でしょうか。釣りもできるようです。
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下船後は、直ぐにバスに乗せられたため、町を歩くことも、道の駅に寄ることもできませんでした。
行って、見て、おしっこをしただけでは、天橋立から小一時間もバスにゆられる意味はありません。それにしても、舟屋に泊まって釣りをしたかったのですがね。 -
17時15分 城之崎温泉に到着です。バスの乗車時間は1時間半。
写真は、我々があてがわれた赤石屋さんです。温泉街の入り口にある地蔵湯の脇に建っている部屋数15室、大部分が木造で3階建てのこぢんまりした旅館です。
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夕飯の料理、その一です。
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一応、カニすきです。
瓶ビール750円、日本酒小600円×2本を頼みました。地域クーポンは酒代にも充てられるので、いつもより優雅に頼みました。 -
朝の散歩の写真をアップします。これからの写真は、滞在した人には珍しくないでしょうが、私の備忘録として載せさせてもらいます。
最初は、泊まった赤石屋さんの前。 -
最初に前を通ったのは柳湯です。
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一の湯です。
この散歩の最後に入りました。城崎では、前日の夜に入った地蔵湯とこの一の湯の2ヶ所に入浴しただけです。ご一行の中には全湯制覇したという猛者もおりました。 -
これも一の湯。
7時15分なのに、もう待っている人がいます。 -
迷い込んだところで見つけた「ゆとうや旅館」です。
調べてみると、江戸・元禄元年(1688年)の創業だという由緒ある旅館だそうです。 -
川に戻って更に上流へ向かいます。
温泉街のメインストリートに当る「湯の里通り」は、この右側で、川に面していません。 -
まんだら湯。 城之崎温泉を代表する最古の湯です。
開場が15時なので、城崎で全湯制覇のつもりなら、到着後直ぐに此処へ入る必要があります。
まんだら湯は、奈良時代の717年(養老元年)に、城崎温泉の祖で温泉寺開祖の道智上人が千日間の修行を行った末に720年(養老四年)湧出したと伝えられています。ただし、道智上人の素性は判っていません。 -
まんだら湯でUターンし、メインストリートの「湯の里通り」を宿に戻っている時に前を通過した西村屋本館です。
城崎一の高級旅館というだけあって、実に立派な建物でした。 -
御所の湯です。
おしゃれな建物なので入ろうかと思いましたが既に満員でした。
此処と西村やの間に、一行15名中の7名が分宿した「泉都」という旅館がありました。宿の格としては変わらないと思いたいのですが、温泉街の真ん中に建っているため立地は圧倒的に上です。
クラブツーリズムは、2009年7月のスイス旅行で不公平な部屋割りをされたため、それからは全く利用しなかったのですが、今回も見事に肘鉄を喰ってしまいました。私達が乗ると必ずトラブルが起きるJALの国際便と同様、此処の利用は最後にします。 -
この日に入った一の湯に戻ってきました。
写真は、前の橋を渡ったところから撮しました。
浴室の広さは、街中の銭湯と大差ありません。昨日入った地蔵湯も同じ様な大きさでした。 -
一の湯には、他の外湯の混雑状況のモニターがありました。
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一の湯の2階にあった休憩所です。
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休憩所から見た景色はこんな感じです。
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私の宿に隣接の地蔵湯はこんな感じ。昨晩入りました。
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朝ご飯です。可も無く不可も無しです。
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ロビーにあった火鉢です。炭火が懐かしかった。
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立派な中庭がありました。それにしても、こんなに何の特徴も無い旅館はいつまで維持できるのでしょうかね。特に悪いところは無いのですが。
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ツアーの待ち合わせ場所へ向かいました。
雨が降り出しました。12月の城崎では名物だそうです。
向いにある「いなば鮮魚店」は、カニのハリボテを看板にしています。水槽に大量のカニがいましたが、値段は判りません。 -
待ち合わせ場所の近くにあった「おけしょう鮮魚」
前日の到着時は閉店してしまっていたので、今日が初見参です。
それなりに見られるサイズのカニは1万5千円から2万円程度でした。
単価は、毛ガニやタラバですら足下にも及ばないほど高価です。 -
色目の良くないアオリイカは100g当り180円、金魚みたいなアカムツが330円、荷、アシ折れのくたびれたズワイが1万2千円です。
観光地だし、こんなもんでしょう。いずれにしても、値段の基準は見えました。 -
本日の最初の観光場所は、山陰本線の余部鉄橋です。
私は、掛け替える前に来ています。 -
1912年(明治45年)作成という、110年前の鉄骨とリベットは「ばえ」ます。
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新しい橋梁です。
京都に向かう鎧駅方面は、旧橋脚が残っていません。
この2代目の現橋梁はエクストラドーズドPC橋というタイプで、2007年3月からの架け替えを始め、2010年8月に供用開始しました。 -
11本あった橋脚は、山陰本線の餘部駅寄りの橋脚3本が記念物として残されています。「余部クリスタルタワー」というエレベーターが平成29年11月に設置されたので、歩いて登らずに済みます。
鉄橋は余部と書きますが、駅名は餘部駅です。兵庫県姫路市の西日本旅客鉄道(JR西日本)姫新線に、余部駅(よべえき)が既にあったため、区別するために敢えて変えたとのことです。 -
雨ですが、視程は良いため、上々の景色でした。
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旧鉄橋上に残された線路は散歩が可能です。
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餘部駅のホームから、現役の線路越しに橋がある京都方面を撮しました。
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上と反対側の写真です。こっちは何の変哲もないローカル線です。
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帰り際、エレベーターを待っていると、気動車が来るのが見えました。
此処は、山陰本線という、幹線を表わす本線が付いていますが、実態は電化もされていない単線のローカル線です。運行本数が少ない列車に出会えたのはラッキーでした。 -
とはいうものの、シャッターが少し遅くて、正面が少し欠けてしまいました。
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これも、私には珍しい構図ですが、失敗写真ですね。
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エレベーターで降ります。
鉄橋直下にあるものの、魅力に乏しい「道の駅あまるべ」へ寄った後、次の目的地の姫路城へ向かいました。 -
橋の架け替えが始ったと聞いたため、慌てて出かけた2009年9月の写真です。懐かしいので何枚か載せておきます。
掛け替え前に餘部駅へ行くには、こんな坂道を歩いて行かねばなりません。 -
旧余部橋梁は、1912年(明治45年)3月1日に開通し、2010年(平成22年)7月16日夜に運用を終了しました。当時の 総工費は331,536円。
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旧橋梁は、11基の橋脚で支える鋼製トレッスル橋という形式で、全長310 m、下を流れる長谷川の河床からレール面までの高さは 41.5 mでした。
冬の日本海を渡ってくる強風の通り道なのに、この華奢な橋を架けたため、風速25mで通行止めになっていました。それでも、1986年(昭和61年)12月、強風にあおられた回送の客車が転落して、下の工場の従業員の女性5名と列車の車掌1名の計6名が死亡、客車内にいた日本食堂の車内販売員3名と工場の従業員3名の計6名が重傷を負いました。 -
この時代、工事中ではあったものの、私以外は誰もおらず、のんびりと景色を楽しめました。
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この時も、通過中の列車と会うことができました。
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昼食は浜坂のマル海渡辺水産です。
此処で大失敗しました。それは、飯が旨すぎて、ご一行内で話が盛り上がってしまい、カニを買う時間が無くなってしまったことです。
地理的にいって此処は、マツバガニを買える最後の場所です。品物がそれなりなら、2人分で2万円以上残っていたGoToの地域クーポンを全て投資してもよいと思っていたので本当に残念でした。それでも、未練たらしく直売部門を覗いたところ、カニの品揃えが良く、値段も良心的だったため、本当に残念でした。 -
これが、旨かった飯です。
ツアーのパンフは「弊社オリジナルメニュー、ウニ、神戸牛の昼食、寿司4貫付き」と想像力を刺激しない全く冴えない文章だったのですが、ウニ鍋が実に美味しくて、刺身も全部ぶち込んで食べ尽くし、〆のオジヤまで完食しました。
なお、寿司は普通に美味しいレベル、小鍋のすき焼は、神戸牛だといっていますが、アメリカの牛肉だといわれても区別が付かない赤身でした。 -
バスの中はこんな感じ。15人しか乗っていないので実に快適でした。
-
姫路城までは2時間30分の乗車時間でした。
竹田城なら1時間半で到着するのですが、12月から竹田城の見学時間が変更になるとのことで、2日目に姫路城へ行き、竹田城は3日目に見学するように変更になりました。バスの乗車時間が毎日1時間以上も長くなったため、城の時間が両方共に1時間削られて駆け足見学になってしまい、かなり損した感じでした。 -
姫路城は、12ある現存天守閣の一つで、松本城、犬山城、彦根城、松江城と共に国宝に指定されている5天守閣の1つです。
残りの7天守閣は、弘前城(青森県)、丸岡城(福井県)、備中松山城(岡山県)、丸亀城(香川県)、宇和島城(愛媛県)、松山城(愛媛県)、高知城(高知県)の全てが国指定の重要文化財です。
私はこれら12城の全てに登城しています。 -
姫路城の天守閣は、天守台14.85㍍+天守閣31.5㍍の連立式望楼型 5重6階地下1階です。
国宝は、天守閣と天守付属建物の西・乾・東小天守、渡櫓の4棟と渡り廊下です。
重文は櫓・門・土塀等74棟。内堀は全部、中堀は南以外残っています。 -
姫路城は、南北朝の貞和2(1346)年に赤松貞範が姫山へ造った砦を、下に示した流れで増築拡大して明治維新を迎えました。
・築城開始:天正8(1580)年 羽柴秀吉(石垣と旧天守を造る)
慶長6(1601)年 池田正輝(城郭の拡大と現天守建築)
・城の完成:慶長14(1609)年 連郭式平山城 標高46㍍
・最後の藩主:酒井忠邦 譜代(親藩格) 姫路藩15万石
・52万石の池田が築いた城なので、以後の藩主の15万石では維持が苦しかったといいます。 -
他の国宝天守閣の概要
・松本城 連結複合式5重6階 石垣6㍍+天守台4.4㍍+天守閣25㍍
・松江城 複合式望楼型 4重5階地下1階 天守台7㍍+天守閣22.4㍍
・犬山城 複合式望楼型 3層4階地下2階 天守台4.6㍍+天守閣18㍍
川の水面から天守閣石垣上端までの高さ40㍍
・彦根城 複合式望楼型 3重3階地下1階 天守台4.5㍍+天守閣15.5㍍
なお、熊本城の「宇土櫓」は、小天守の扱いなので現存天守閣にカウントされていませんが、3重5階地下1階、高さ約19mで、姫路城、松本城、松江城に次ぐ高さです。 -
重文の天守閣
1 弘前城(青森)独立式層塔型3層3階 天守閣14.4㍍(御三階櫓の名目で建設)
2 丸岡城(福井)独立式望楼型 2重3階 城山12㍍+天守台6㍍+天守閣12.6㍍
3 備中松山城(岡山)複合式望楼型 2重2階 天守台2.7㍍+天守閣11㍍
天守閣は臥牛山南稜線430m(比高340㍍)の場所にある
4 丸亀城(香川)独立式層塔型3重3階 石垣60㍍+天守閣14.5㍍
5 松山城(愛媛)連立式層塔型 3重3階地下1階 天守台8.3㍍+天守閣11.7㍍
天守閣がある本丸は標高132mの城山(勝山)山頂
6 宇和島城(愛媛)独立式層塔型 3重3階 天守台4㍍+天守閣15.3㍍
7 高知城(高知)独立式望楼型 4層6階 天守閣18.5㍍
天守閣は大高坂山(標高44.4m)上にある -
以下は私の心覚えの写真です。
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姫路城滞在はタップリ3時間というのがウリだったのですが、2時間に短縮されました。
それでも、下城は16時40分で、城の周囲の産物屋街は殆ど閉まっておりました。 -
17時30分頃、姫路城を出発しました。
バスから撮ったライトアップです。 -
姫路城から有馬温泉までのバスの乗車時間は70分でした。
姫路城滞在を1時間減らしたのにもかかわらず、有馬温泉への到着は日没後の16時30分で散歩は不可能でした。
有馬温泉で宿泊したメープル有馬。リゾートマンションに旅館部門を併設したタイプでした。写真は、翌朝の朝の散歩の際に撮ったものです。 -
晩ご飯は、何の変哲も無い旅館飯。というよりも、美味しいと感じた料理が一品もなかった残念飯でした。
風呂は、大きさも設備も、400円台で入れる我が家の近所の温泉施設と大差ありません。 -
朝の散歩に出かけました。
これは泊まったホテル。全く殺風景な場所に建っていました。 -
有馬温泉は急坂続きです。
-
レトロな雰囲気の家並みがある狭い路地を見つけました。
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家並みの中の昆布屋もしまっています。
7時半なので、無理はありませんがね。 -
美味しさのかけらも感じられない朝飯。
いずれにしても、有馬温泉に泊まるという期待感は完全に打ち砕かれました。 -
出発は、計画に律儀に従って10時です。
何も無いホテルで10時まで待機した挙げ句、この日唯一の観光地の竹田城跡まで90分、竹田城跡から伊丹まで100分もバスに乗ったため、現地ガイド同行でじっくり観光が、城跡での滞在が1時間という、駆け足観光になってしまいました。
もっとも、バスからの景色は、関東には無い里山を背景にした集落が続き、先にも書いたように楽しいものではありましたがね。 -
これは竹田城跡近くの民家。
ここらの家の多くにはシャチホコが載っています。 -
竹田城跡へは「山城の郷」という道の駅のような施設でマイクロバスに乗り換え、城がある山の中腹にある駐車場まで行ってから徒歩で向かいます。
歩き始めたのは11時47分、石垣下に到着したのが12時、下城開始は13時でした。 -
駐車場から城跡までの途中は、箱庭のようです。
-
石垣が見えてきました。
けっこうな急坂で、標高430m(比高340㍍)にある備中松山城(岡山)に登城した時のことを思い出しました。 -
取り付きの石垣です。
竹田城は、標高353.7mの古城山(虎臥山)の山頂にあります。廃城から約400年も経っているのに、南北約400m、東西約100mの石垣はほぼ完全に残っています。 -
雲海に浮かぶ石垣ばかりが有名ですが、石垣の上からの景色も良いものです。
この景色を最初に気が付いたのは「出口なお」という神道系新宗教の大本教祖の女婿の出口王仁三郎で、1932年(昭和7年)に布教を兼ねた登城のために南登山道を教団が整備しました。大本は、1935年(昭和10年)に治安維持法による取り締まりを受けたためか、1943年(昭和18年)に「史蹟名勝天然紀念物保存法」で国の史跡に指定されて国が管理することになりました。平成 22 年以降は朝来市が管理団体に指定されています。 -
築城の経緯については、資料が乏しく、確実性か高いのは、昭和18年の史跡指定時の告示の「円山川(朝来川)の左岸なる山上にあり、一に虎臥城と称せられ、嘉吉年間、山名持豊の築城にかかるものと伝う。後、その臣太田垣氏4世之に居り、天正8年桑山氏の居城となり、同 13 年、赤松広通の拠る処となりしが慶長5年 10 月、城主鳥取に出陣中自刃せるによりて廃城となれり」くらいしかありません。
-
天守台方面です。
ウイキによると、竹田城では2回の戦闘があったといいますが、2回共にあっさり降伏したらしいとのことです。 -
1回目は天正5年(1577年)で、織田信長の命で丹波に進軍した秀吉が、竹田城を攻略すると3日間で落城し、竹田城の城代は豊臣秀長がなったといいいます。
しかし、1579年頃、竹田城は、織田の敵の毛利氏に奪われました。
なお、秀吉の丹波攻略は竹田城が管理していた生野銀山の奪取が目的だったとのことです。これは十分に納得できる説です。 -
本丸付近からの景色です。
2回目は天正8年(1580年)で、信長の命により秀長が但馬攻めを開始すると、竹田城はさしたる抵抗もせず降伏しました。秀吉は、秀長配下の桑山重晴を竹田城主に据えましたが、桑山重晴は和歌山城に転封。後任は龍野城の赤松広秀(斎村政広)で、現在の城跡は彼が完成させました。この後、赤松は豊臣と徳川をコウモリの様に動くも、失態を起こして家康に切腹を命ぜられ断絶。後任は山名豊国でしたが、江戸幕府の方針により竹田城は廃城となったといいます。でも、廃城の年は不明です。 -
帰り際に撮した名残の本丸です。右手奥が登ってきた北千畳敷です。
団体旅行は、城の説明をしてくれるガイドが案内してくれるので勉強になりますが、添乗員から時間短縮の要請を受けたとのことで、駆け足だったのが残念でした。 -
マイクロバスへ乗り換えた「山城の郷」へ戻ったのが13時40分。
此処で、自由昼食の昼飯です。私は岩津ネギラーメン1000円を頼みました。1000円は田舎の観光地の値付けでしょうが、久しぶりの汁物は美味しかったですね。 -
14時30分発で、伊丹空砲へ向かいます。バスの乗車時間は90分間。
-
空港着は16時。17時10分発のJALで帰ります。
コロナの影響で欠航がありますね。
伊丹では、1万円5千円以上残っていた地域クーポンの消費です。めぼしいものがない中、無駄に高いとは承知しつつも、伍魚福の明石だこの柔らか煮(1280円)を6個、神戸チャーシュー(美味しくなかった)、チョコセットなどを買いました。タコの柔らか煮は、弁松の桜煮とは段違いですが、それなりに美味しく食べました。噂の「紅ショウガ天柿の種揚げ」もゲットしましたよ。 -
今回の旅の感想は、やはりクラブとの相性が悪い、じっくり見学したければ自力旅行に限るです。もっとも、GoToの割引を受けるのは楽ちん、現地の案内を労せずに受けられることなどは利点ですかね。
羽田着は定刻の18時20分。自宅にも順調に到着しました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- sirokuma123さん 2022/02/06 13:41:12
- 訪問&いいね!ありがとうございます
- こんにちは 魚屋No1さん
訪問&いいね!感謝です
私もGoToを利用して、2020年11月に京都・米子を自力旅行しました。
パックでは忙しくて何をしたのか印象に残らなくなったので仕方なく自力旅行に切り替えたのですが、免許を返納してしまった後だったので、公共交通機関が使えない観光地に行けないのが難点でした。
現地の日帰りパックと組み合わせて利用するしかないのでしょうが、コロナの影響で観光地の休館や閉鎖、日帰りパックの中止や減便が増えているのが頭痛の種です。
早く普通に旅行が出来るようになることを祈るばかりです。
楽しい旅行記ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
sirokuma123
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