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(2020年12月31日新規投稿)<br />2009年冬、青春18きっぷを使い、冬のみちのくを旅した。<br />急遽決めた旅だったので、出発は遅め。<br />初日は仙台に泊り、二日目は猊鼻渓と幽玄洞を楽しみ、宿泊は横手。<br />三日目は、この旅で最も楽しみにしていた銀山温泉を歩き、鳴子温泉に宿を取った。<br />そして、最終日は、鳴子温泉から仙台へ出て、寄り道をしながら帰宅した。

冬のみちのく列車旅

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2009/12/23 - 2009/12/26

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旅猫

旅猫さん

(2020年12月31日新規投稿)
2009年冬、青春18きっぷを使い、冬のみちのくを旅した。
急遽決めた旅だったので、出発は遅め。
初日は仙台に泊り、二日目は猊鼻渓と幽玄洞を楽しみ、宿泊は横手。
三日目は、この旅で最も楽しみにしていた銀山温泉を歩き、鳴子温泉に宿を取った。
そして、最終日は、鳴子温泉から仙台へ出て、寄り道をしながら帰宅した。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
3.5
グルメ
3.5
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 初日は、仙台まで辿り着けばよいので、のんびり家を出た。<br />そして、宇都宮駅に着くころにはすでに昼過ぎだったので、ここで途中下車をして餃子で昼食とした。

    初日は、仙台まで辿り着けばよいので、のんびり家を出た。
    そして、宇都宮駅に着くころにはすでに昼過ぎだったので、ここで途中下車をして餃子で昼食とした。

  • そして、宇都宮駅から黒磯駅へ向かい、13時33分発の郡山行に乗車。<br />青春18きっぷが利用できる時期の東北本線は非常に混み合うのだが、何とか座ることが出来た。<br />1時間ほどで着いた郡山駅からは、14時53分発の福島行に乗り換える。

    そして、宇都宮駅から黒磯駅へ向かい、13時33分発の郡山行に乗車。
    青春18きっぷが利用できる時期の東北本線は非常に混み合うのだが、何とか座ることが出来た。
    1時間ほどで着いた郡山駅からは、14時53分発の福島行に乗り換える。

  • 福島駅から仙台駅までは特に混むので、脇道にそれて仙台駅を目指すことにする。<br />乗り換えたのは、15時55分発の阿武隈急行の列車。<br />この列車で途中の梁川駅まで行き、16時51分発の仙台行の『ホリデー宮城おとぎ街道号』に乗り換えた。<br />時間は余計に掛かるが、余裕で座れるので楽なのだ。

    福島駅から仙台駅までは特に混むので、脇道にそれて仙台駅を目指すことにする。
    乗り換えたのは、15時55分発の阿武隈急行の列車。
    この列車で途中の梁川駅まで行き、16時51分発の仙台行の『ホリデー宮城おとぎ街道号』に乗り換えた。
    時間は余計に掛かるが、余裕で座れるので楽なのだ。

  • 仙台駅には18時6分に到着。<br />この日の宿は、駅前に建つ老舗の仙台ホテル。<br />すでに陽は落ち、街には明かりが煌めいていた。<br /><br />※仙台ホテルは、現在廃業となっています。

    仙台駅には18時6分に到着。
    この日の宿は、駅前に建つ老舗の仙台ホテル。
    すでに陽は落ち、街には明かりが煌めいていた。

    ※仙台ホテルは、現在廃業となっています。

  • とりあえず宿に荷物を置き、まずは夕食。<br />駅構内にあった『喜助』で、牛タン炭火焼き単品と麦酒で済ませる。

    とりあえず宿に荷物を置き、まずは夕食。
    駅構内にあった『喜助』で、牛タン炭火焼き単品と麦酒で済ませる。

  • その後、地下鉄に乗り、仙台の冬の風物詩となった『SENDAI光のページェント』を観に行くことにした。<br />すると、駅の手前に、美味しそうなたい焼き屋があった。<br />体も冷えていたので、ひとつ買い込み、その場でいただく。<br />これが、思いがけず美味しくて、あっという間に平らげてしまった。

    その後、地下鉄に乗り、仙台の冬の風物詩となった『SENDAI光のページェント』を観に行くことにした。
    すると、駅の手前に、美味しそうなたい焼き屋があった。
    体も冷えていたので、ひとつ買い込み、その場でいただく。
    これが、思いがけず美味しくて、あっという間に平らげてしまった。

    鯛きち 名掛丁店 グルメ・レストラン

  • 地下鉄南北線に乗り、勾当台公園駅で降りると、会場となっている定禅寺通りは目の前だった。<br />街路樹などに、60万球と言う電球が取り付けられ、まるで光の森のようである。

    地下鉄南北線に乗り、勾当台公園駅で降りると、会場となっている定禅寺通りは目の前だった。
    街路樹などに、60万球と言う電球が取り付けられ、まるで光の森のようである。

  • 周辺のビルなども、それぞれ工夫を凝らしたイルミネーションで飾られ、なかなか綺麗だ。

    周辺のビルなども、それぞれ工夫を凝らしたイルミネーションで飾られ、なかなか綺麗だ。

  • 車道と車道の間に歩道があるので、街路樹が4列あり、そのため、他では見られないような光景となっている。<br />ただ、人が物凄く多いので、上ばかり見ていると危ない。<br />写真を撮るために立ち止まるのも至難の業である。

    車道と車道の間に歩道があるので、街路樹が4列あり、そのため、他では見られないような光景となっている。
    ただ、人が物凄く多いので、上ばかり見ていると危ない。
    写真を撮るために立ち止まるのも至難の業である。

  • 余りの人に疲れたので、脇にある別の会場でひと休み。<br />麦酒会社が出店していたりしたが、混んでいたので止めにした。

    余りの人に疲れたので、脇にある別の会場でひと休み。
    麦酒会社が出店していたりしたが、混んでいたので止めにした。

  • スケートリンクなどもあり、照明が氷面に当たり、綺麗だった。<br />結局、1時間ほどで脱出し、駅へと向かう。<br />なかなか綺麗だったが、一度見れば十分だと思った。

    スケートリンクなどもあり、照明が氷面に当たり、綺麗だった。
    結局、1時間ほどで脱出し、駅へと向かう。
    なかなか綺麗だったが、一度見れば十分だと思った。

  • 宿へ戻り、部屋で寛ぐ。<br />今回泊った仙台ホテルは、創業159年と言う老舗の宿。<br />館内は落ち着いた風情が漂い、老舗らしい雰囲気であった。<br />しかし、この冬で閉館するとのことで残念である。

    宿へ戻り、部屋で寛ぐ。
    今回泊った仙台ホテルは、創業159年と言う老舗の宿。
    館内は落ち着いた風情が漂い、老舗らしい雰囲気であった。
    しかし、この冬で閉館するとのことで残念である。

  • 翌朝、仙台ホテルに別れを告げ、仙台駅へと向かう。<br />朝食は、駅構内にあった『杜』と言う蕎麦屋で肉そばをいただいた。

    翌朝、仙台ホテルに別れを告げ、仙台駅へと向かう。
    朝食は、駅構内にあった『杜』と言う蕎麦屋で肉そばをいただいた。

    立ちそば処 杜 グルメ・レストラン

  • 仙台駅を8時1分に出る一ノ関行に乗り、終点の一ノ関駅で下車。<br />そこから、9時53分発の大船渡線の列車に乗り、猊鼻渓駅へと向かった。<br />30分ほど揺られ、猊鼻渓駅には10時23分に着いた。

    仙台駅を8時1分に出る一ノ関行に乗り、終点の一ノ関駅で下車。
    そこから、9時53分発の大船渡線の列車に乗り、猊鼻渓駅へと向かった。
    30分ほど揺られ、猊鼻渓駅には10時23分に着いた。

  • 猊鼻渓駅に来たのは、10年前に訪れて気に入った猊鼻渓の冬景色を観るためである。<br />駅から数分ほど歩いた乗船場へと向かう。<br />冬と言うことで、人影も無く、寂しい感じだった。<br />舟にはビニールシートが掛けられ、中は炬燵が置かれていた。

    猊鼻渓駅に来たのは、10年前に訪れて気に入った猊鼻渓の冬景色を観るためである。
    駅から数分ほど歩いた乗船場へと向かう。
    冬と言うことで、人影も無く、寂しい感じだった。
    舟にはビニールシートが掛けられ、中は炬燵が置かれていた。

  • 貸切状態で出航。<br />雪のある水墨画のような景色を期待していたのだが、雪はほとんどなく、冬枯れの寒々しい景色が広がっていた。

    貸切状態で出航。
    雪のある水墨画のような景色を期待していたのだが、雪はほとんどなく、冬枯れの寒々しい景色が広がっていた。

  • それでも、両側の絶壁は圧倒的で、やはり素晴らしい。<br />舟は水面を滑るように進んでいく。<br />静寂が辺りを包んでいた。

    それでも、両側の絶壁は圧倒的で、やはり素晴らしい。
    舟は水面を滑るように進んでいく。
    静寂が辺りを包んでいた。

  • 舟が着いた三好ケ丘には雪が積もっていた。<br />冬の柔らかな日差しが差し込み、きらきらと光っている。

    舟が着いた三好ケ丘には雪が積もっていた。
    冬の柔らかな日差しが差し込み、きらきらと光っている。

  • 少し歩くと、前に来た時に感動した大猊鼻岩が目の前に現れる。<br />圧倒されそうな迫力だが、表現できないほど美しいのだ。

    少し歩くと、前に来た時に感動した大猊鼻岩が目の前に現れる。
    圧倒されそうな迫力だが、表現できないほど美しいのだ。

  • 猊鼻渓を堪能した後、近くにある幽玄洞に立ち寄ることにした。<br />幽玄洞までのバスは限られているので、徒歩で向かうことにする。<br />途中、長閑な風景の中を歩いて行く。<br />そして、30分足らずで幽玄洞に到着した。

    猊鼻渓を堪能した後、近くにある幽玄洞に立ち寄ることにした。
    幽玄洞までのバスは限られているので、徒歩で向かうことにする。
    途中、長閑な風景の中を歩いて行く。
    そして、30分足らずで幽玄洞に到着した。

  • 幽玄洞は、日本最古の鍾乳洞で、3億5千万年前のものだそうだ。<br />洞窟自体はそれほど大きくはないが、浄魂の泉と言う地底湖など、そこそこ見どころがあった。

    幽玄洞は、日本最古の鍾乳洞で、3億5千万年前のものだそうだ。
    洞窟自体はそれほど大きくはないが、浄魂の泉と言う地底湖など、そこそこ見どころがあった。

    幽玄洞 自然・景勝地

  • 20分ほどで見学を終えて外に出ると、ちょうどバスがやって来た。<br />そのバスに乗り、猊鼻渓駅へと戻る。<br />バスは、歩いて来た道を走り、6分ほどで駅に到着した。

    20分ほどで見学を終えて外に出ると、ちょうどバスがやって来た。
    そのバスに乗り、猊鼻渓駅へと戻る。
    バスは、歩いて来た道を走り、6分ほどで駅に到着した。

  • バスを降りると、駅の近くにご当地マンホールがあった。<br />旧東山町のもので、猊鼻渓舟下りが描かれている。

    バスを降りると、駅の近くにご当地マンホールがあった。
    旧東山町のもので、猊鼻渓舟下りが描かれている。

  • そして、13時11分発の列車に乗り一ノ関駅へと向かう。<br />一ノ関駅でも途中下車し、駅近くにある世嬉の一酒造へと足を向けた。<br />すると、その手前に旧沼田家武家住宅と言う茅葺屋根の建物があった。<br />沼田家は、江戸時代後期に一関藩の家老職を勤めたそうだ。

    そして、13時11分発の列車に乗り一ノ関駅へと向かう。
    一ノ関駅でも途中下車し、駅近くにある世嬉の一酒造へと足を向けた。
    すると、その手前に旧沼田家武家住宅と言う茅葺屋根の建物があった。
    沼田家は、江戸時代後期に一関藩の家老職を勤めたそうだ。

    旧沼田家武家住宅 名所・史跡

  • 目指す世嬉の一酒造は、旧沼田家武家住宅からすぐのところにあった。<br />その酒蔵は、大正7年創業で、当初は横屋酒造と言う屋号だったが、『世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指せ』という意味を込め、『世嬉の一』と言う名前を皇族からいただいたそうだ。

    目指す世嬉の一酒造は、旧沼田家武家住宅からすぐのところにあった。
    その酒蔵は、大正7年創業で、当初は横屋酒造と言う屋号だったが、『世の人々が嬉しくなる一番の酒造りを目指せ』という意味を込め、『世嬉の一』と言う名前を皇族からいただいたそうだ。

    世嬉の一酒造 専門店

  • 敷地内にある麦酒工房を見学した後、隣接する『蔵元レストランせきのいち』で、その自慢の麦酒をいただくことにする。<br />頼んだのはお試しセット。<br />定番のヴァイツェン、ペールエール、レッドエール、スタウトの4種で、レッドエールが特に美味しかった。

    敷地内にある麦酒工房を見学した後、隣接する『蔵元レストランせきのいち』で、その自慢の麦酒をいただくことにする。
    頼んだのはお試しセット。
    定番のヴァイツェン、ペールエール、レッドエール、スタウトの4種で、レッドエールが特に美味しかった。

    蔵元レストラン せきのいち グルメ・レストラン

  • 麦酒を味わった後、日本酒もいただくことにする。<br />日本酒好きとしては、蔵元に来て呑まずに帰るわけにはいかない。<br />いくつか選んで飲んでいると、突然蔵主がやってきて、『お好きなようなので、是非、これを』と、搾りたての濁り酒を試飲させてくれた。<br />これが美味しくて、土産に購入することにした。

    麦酒を味わった後、日本酒もいただくことにする。
    日本酒好きとしては、蔵元に来て呑まずに帰るわけにはいかない。
    いくつか選んで飲んでいると、突然蔵主がやってきて、『お好きなようなので、是非、これを』と、搾りたての濁り酒を試飲させてくれた。
    これが美味しくて、土産に購入することにした。

  • 美酒を堪能した後、15時27分発の列車に乗り、北上駅へと向かう。<br />ここまで来ると、さすがに車内は空いていた。<br />のんびり車窓を楽しみながら、40分ほどで北上駅に到着した。

    美酒を堪能した後、15時27分発の列車に乗り、北上駅へと向かう。
    ここまで来ると、さすがに車内は空いていた。
    のんびり車窓を楽しみながら、40分ほどで北上駅に到着した。

  • 北上駅からは、北上線に乗り換え、今宵の宿がある横手駅を目指す。<br />16時24分に出発した列車は、夕暮れの中を岩手県と秋田県の県境に横たわる奥羽山脈の懐へと入って行く。<br />途中には、紅葉の美しさで知られる錦秋湖があるが、すでに陽が落ち、何も見えなかった。<br />そして、終点の横手駅には、17時43分に着いた。

    北上駅からは、北上線に乗り換え、今宵の宿がある横手駅を目指す。
    16時24分に出発した列車は、夕暮れの中を岩手県と秋田県の県境に横たわる奥羽山脈の懐へと入って行く。
    途中には、紅葉の美しさで知られる錦秋湖があるが、すでに陽が落ち、何も見えなかった。
    そして、終点の横手駅には、17時43分に着いた。

  • 宿は、駅から3分ほど歩いた場所にあった。<br />『ホテルプラザアネックス横手』と言うホテルで、隣接して温泉施設もあった。<br />部屋も安い割には広く、定宿にすることに決めた。

    宿は、駅から3分ほど歩いた場所にあった。
    『ホテルプラザアネックス横手』と言うホテルで、隣接して温泉施設もあった。
    部屋も安い割には広く、定宿にすることに決めた。

    ホテルプラザアネックス横手 宿・ホテル

  • まずは晩酌でもと街に出てみたが、近くの居酒屋はどこも混んでいた。<br />仕方が無いので、空いていた食堂に入りラーメンを食べる。<br />そのラーメンは、見た目よりコクがあり、寒い冬にはぴったりだった。

    まずは晩酌でもと街に出てみたが、近くの居酒屋はどこも混んでいた。
    仕方が無いので、空いていた食堂に入りラーメンを食べる。
    そのラーメンは、見た目よりコクがあり、寒い冬にはぴったりだった。

    池田屋食堂 グルメ・レストラン

  • 宿へ戻る途中、混んでいて入れなかった居酒屋に立ち寄り、比内地鶏の焼き鳥を3本焼いてもらった。<br />地酒が多く、雰囲気も良さそうだったので、いつか寄りたい。<br />部屋に戻り、早速焼き鳥を頂く。<br />少し冷めてしまったが、とても美味しかった。

    宿へ戻る途中、混んでいて入れなかった居酒屋に立ち寄り、比内地鶏の焼き鳥を3本焼いてもらった。
    地酒が多く、雰囲気も良さそうだったので、いつか寄りたい。
    部屋に戻り、早速焼き鳥を頂く。
    少し冷めてしまったが、とても美味しかった。

  • 翌朝、7時26分発の奥羽本線の新庄行普通列車に乗り、横手を離れた。<br />この日は、今回の旅で一番楽しみにしていた銀山温泉へと向かう。

    翌朝、7時26分発の奥羽本線の新庄行普通列車に乗り、横手を離れた。
    この日は、今回の旅で一番楽しみにしていた銀山温泉へと向かう。

  • 平日と言うこともあり、車内は閑散としている。<br />座席が横長なのがいまひとつだが、車窓は大きく見えてなかなか良い。<br />みちのくの冬は、雪景色が綺麗なので好きである。

    平日と言うこともあり、車内は閑散としている。
    座席が横長なのがいまひとつだが、車窓は大きく見えてなかなか良い。
    みちのくの冬は、雪景色が綺麗なので好きである。

  • 終点の新庄駅では3分の待ち合わせで、8時56分発の山形行に乗り換えて、大石田駅を目指す。<br />新庄駅からは山形新幹線も走っているが、こちらは青春18きっぷ利用なので、のんびり普通列車の旅だ。

    終点の新庄駅では3分の待ち合わせで、8時56分発の山形行に乗り換えて、大石田駅を目指す。
    新庄駅からは山形新幹線も走っているが、こちらは青春18きっぷ利用なので、のんびり普通列車の旅だ。

  • そして、銀山温泉への玄関口である大石田駅には、9時16分に到着した。<br />30分ほど待ち、9時50分発のバスに乗り、銀山温泉に向かう。

    そして、銀山温泉への玄関口である大石田駅には、9時16分に到着した。
    30分ほど待ち、9時50分発のバスに乗り、銀山温泉に向かう。

  • バスは40分足らずで銀山温泉バス停に到着。<br />温泉街は、バス停からかなり下った場所にあった。<br />写真で観て以来憧れていた銀山温泉だったが、初めて見たその街並みは、やはり風情があった。

    バスは40分足らずで銀山温泉バス停に到着。
    温泉街は、バス停からかなり下った場所にあった。
    写真で観て以来憧れていた銀山温泉だったが、初めて見たその街並みは、やはり風情があった。

  • 有名な能登屋旅館の建物では、職人の技が光る鏝絵が観られた。<br />とても精巧な植物が施され、素晴らしいものだった。<br />かなり大きなもので、遠くからでもよく見えた。

    有名な能登屋旅館の建物では、職人の技が光る鏝絵が観られた。
    とても精巧な植物が施され、素晴らしいものだった。
    かなり大きなもので、遠くからでもよく見えた。

  • 向かいに建つ古勢起屋本館には、戸袋に宿の名が描かれたいた。<br />炭のような黒に浮かぶ白い文字がとても綺麗だった。

    向かいに建つ古勢起屋本館には、戸袋に宿の名が描かれたいた。
    炭のような黒に浮かぶ白い文字がとても綺麗だった。

  • 能登屋旅館の隣に建つ旅館永澤平八の戸袋には、梅の花の鏝絵が施されていた。<br />淡い水色に、薄っすらと浮かぶ梅の花が素敵だ。

    能登屋旅館の隣に建つ旅館永澤平八の戸袋には、梅の花の鏝絵が施されていた。
    淡い水色に、薄っすらと浮かぶ梅の花が素敵だ。

  • 古勢起屋別館の前まで来ると、街並みの間を流れる銀山川に、大きな水しぶきが上がった。<br />何事かと思えば、屋根に積もった雪を川に投げ落としているのだった。<br />大変な仕事のようだが、見えているのはなかなか面白かった。

    古勢起屋別館の前まで来ると、街並みの間を流れる銀山川に、大きな水しぶきが上がった。
    何事かと思えば、屋根に積もった雪を川に投げ落としているのだった。
    大変な仕事のようだが、見えているのはなかなか面白かった。

  • その古勢起屋別館で立ち寄り湯が出来るようなので、入ることにした。<br />男女入れ替え制の大浴場は造りが違い、この日に入れたのは、『ぬっくりの金太郎湯』。<br />瓢箪のような形をした湯船だった。<br />源泉かけ流しの湯は、柔らかく、肌に優しい感じだった。

    その古勢起屋別館で立ち寄り湯が出来るようなので、入ることにした。
    男女入れ替え制の大浴場は造りが違い、この日に入れたのは、『ぬっくりの金太郎湯』。
    瓢箪のような形をした湯船だった。
    源泉かけ流しの湯は、柔らかく、肌に優しい感じだった。

    銀山温泉 古勢起屋別館 宿・ホテル

  • 入浴後、館内にあった『スワローネ』と言うレストランで、『山縣牛ビーフカリー』を食べることにする。<br />肉も多く、スープとサラダが付いて800円はお得だった。

    入浴後、館内にあった『スワローネ』と言うレストランで、『山縣牛ビーフカリー』を食べることにする。
    肉も多く、スープとサラダが付いて800円はお得だった。

    スワローネ グルメ・レストラン

  • 食後、もう一度温泉街を散策。<br />12月はまだ雪が少なく、情緒はいまひとつだったが、訪れることが出来て良かった。

    食後、もう一度温泉街を散策。
    12月はまだ雪が少なく、情緒はいまひとつだったが、訪れることが出来て良かった。

  • 温泉街の先には、銀山の坑道跡があるというので向かってみたが、遊歩道が雪に埋もれて行くことはできなかった。<br />いつか、雪の無い季節、春か秋に訪れてみたい。

    温泉街の先には、銀山の坑道跡があるというので向かってみたが、遊歩道が雪に埋もれて行くことはできなかった。
    いつか、雪の無い季節、春か秋に訪れてみたい。

  • バス停へ戻る途中、共同湯があったので立ち寄ってみる。<br />『かじかの湯』と言うその浴場は、タイル張りの簡素な湯舟のある素朴な共同湯だった。<br /><br />※、現在、『かじかの湯』は取り壊されています。

    バス停へ戻る途中、共同湯があったので立ち寄ってみる。
    『かじかの湯』と言うその浴場は、タイル張りの簡素な湯舟のある素朴な共同湯だった。

    ※、現在、『かじかの湯』は取り壊されています。

  • 13時25分発の帰りのバスは、ボンネットバスを模した形だった。<br />全国の観光地で見かけるものだが、あまり好きではない。<br />大石田駅からは、14時21分発の列車で新庄駅へと戻る。

    13時25分発の帰りのバスは、ボンネットバスを模した形だった。
    全国の観光地で見かけるものだが、あまり好きではない。
    大石田駅からは、14時21分発の列車で新庄駅へと戻る。

  • 今宵の宿がある鳴子温泉へは、陸羽東線で向かう。<br />乗り込んだ列車は、14時56分発の臨時快速『リゾートみのり』。<br />その列車は、窓が広く、座席もゆったりとしていて良かった。

    今宵の宿がある鳴子温泉へは、陸羽東線で向かう。
    乗り込んだ列車は、14時56分発の臨時快速『リゾートみのり』。
    その列車は、窓が広く、座席もゆったりとしていて良かった。

  • 雪景色を眺めながら、列車の旅を楽しむ。<br />そして、1時間ほどで鳴子温泉駅に着いた。<br />ホームでは、観光駅長が出迎えてくれた。<br /><br />※『リゾートみのり』は、現在、運転されていません。

    雪景色を眺めながら、列車の旅を楽しむ。
    そして、1時間ほどで鳴子温泉駅に着いた。
    ホームでは、観光駅長が出迎えてくれた。

    ※『リゾートみのり』は、現在、運転されていません。

  • 宿は、駅から少し歩いた場所に建つ『鳴子観光ホテル』。<br />和室が良いのだが、一人旅だと泊まれないことが多い。<br />仕方のないことだが、温泉宿で洋室と言うのは味気ないものである。

    宿は、駅から少し歩いた場所に建つ『鳴子観光ホテル』。
    和室が良いのだが、一人旅だと泊まれないことが多い。
    仕方のないことだが、温泉宿で洋室と言うのは味気ないものである。

    源蔵の湯 鳴子観光ホテル 宿・ホテル

  • 早速、鳴子の湯を味わうことにする。<br />『源蔵の湯』と呼ばれるその湯は、緑がかった濁り湯で、温泉らしさがあり、とても気に入った。

    早速、鳴子の湯を味わうことにする。
    『源蔵の湯』と呼ばれるその湯は、緑がかった濁り湯で、温泉らしさがあり、とても気に入った。

  • 素泊まりなので、夕食は温泉街で探す。<br />目に留まったのは、小さな喫茶店。<br />ハンバーグ定食を注文すると、ここでもスープとサラダが付いて来た。<br />金曜日の夜だったが、店を出るまで一人だった。

    素泊まりなので、夕食は温泉街で探す。
    目に留まったのは、小さな喫茶店。
    ハンバーグ定食を注文すると、ここでもスープとサラダが付いて来た。
    金曜日の夜だったが、店を出るまで一人だった。

    コーヒーハウス純 グルメ・レストラン

  • 翌朝、温泉街を散歩する。<br />宿の前の湯の街通りを登ると、共同湯の『滝の湯』がある。<br />朝湯はここで入り、さっぱりとした。<br />とても風情のある共同湯で、温泉の良さを実感できる場所だった。

    翌朝、温泉街を散歩する。
    宿の前の湯の街通りを登ると、共同湯の『滝の湯』がある。
    朝湯はここで入り、さっぱりとした。
    とても風情のある共同湯で、温泉の良さを実感できる場所だった。

    滝の湯 温泉

  • その滝の湯の裏手に温泉神社がある。<br />素晴らしい湯に出会えたお礼をしようと石段を登る。<br />境内は思ったよりも殺風景だった。

    その滝の湯の裏手に温泉神社がある。
    素晴らしい湯に出会えたお礼をしようと石段を登る。
    境内は思ったよりも殺風景だった。

    鳴子温泉神社 寺・神社・教会

  • 温泉街を散策した後、宿から鳴子温泉駅へと向かった。<br />8時38分発の列車に乗り、小牛田駅へ出て、9時45分発の快速『南三陸2号』に乗り換え、二日ぶりの仙台駅に降り立った。

    温泉街を散策した後、宿から鳴子温泉駅へと向かった。
    8時38分発の列車に乗り、小牛田駅へ出て、9時45分発の快速『南三陸2号』に乗り換え、二日ぶりの仙台駅に降り立った。

  • そのまま、まっすぐ帰ろうかと思ったが、時間も早いので、仙台空港駅まで行ってみることにした。<br />飛行機を使わないので、青春18きっぷでもなければ訪れない駅だ。<br />仙台駅へと戻り、二日前にも入った蕎麦屋で、ちくわ天蕎麦を食す。<br />長いままの竹輪を縦に切った形で、食べ応えがあった。

    そのまま、まっすぐ帰ろうかと思ったが、時間も早いので、仙台空港駅まで行ってみることにした。
    飛行機を使わないので、青春18きっぷでもなければ訪れない駅だ。
    仙台駅へと戻り、二日前にも入った蕎麦屋で、ちくわ天蕎麦を食す。
    長いままの竹輪を縦に切った形で、食べ応えがあった。

  • その後、さらに利府駅まで往復。<br />そして、13時1分発の快速『仙台シティラビット4号』に乗り、仙台を後にした。<br />福島駅、郡山駅、黒磯駅で列車を乗り継ぐ。<br />以前は、長距離の普通列車もあったが、今は乗り換えが多いのが難点だ。

    その後、さらに利府駅まで往復。
    そして、13時1分発の快速『仙台シティラビット4号』に乗り、仙台を後にした。
    福島駅、郡山駅、黒磯駅で列車を乗り継ぐ。
    以前は、長距離の普通列車もあったが、今は乗り換えが多いのが難点だ。

  • 黒磯駅からは、16時35分発の上野行の快速ラピッドに乗った。<br />そのまま乗っていれば大宮駅まで行けるのだが、宇都宮駅で6分停車する間に魔が差し、ついふらりと途中下車。<br />そして、駅ビル内にある『みんみん』で餃子と麦酒を注文。<br />旅の最初も宇都宮で餃子を食べ、旅の締めも宇都宮で餃子となった。<br />冬のみちのくを青春18きっぷで巡った旅も、これで終わりである。

    黒磯駅からは、16時35分発の上野行の快速ラピッドに乗った。
    そのまま乗っていれば大宮駅まで行けるのだが、宇都宮駅で6分停車する間に魔が差し、ついふらりと途中下車。
    そして、駅ビル内にある『みんみん』で餃子と麦酒を注文。
    旅の最初も宇都宮で餃子を食べ、旅の締めも宇都宮で餃子となった。
    冬のみちのくを青春18きっぷで巡った旅も、これで終わりである。

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この旅行記へのコメント (6)

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  • nankoさん 2021/01/03 17:14:37
    懐かしい
    旅猫さん、あけましておめでとうございます。

    冬の大猊鼻岩の写真素敵ですね!
    やっぱり冬の時期の猊鼻渓は一度は行ってみたいものです。

    11年前の仙台の街並みが懐かしかったです。
    仙台ホテルはもう解体されて、違う建物になってしまいましたね。
    この1年前くらい前に結婚式披露宴の会場を探していて、仙台ホテルも見学しました。
    その数か月後に廃業になると知った時は驚きました(^^;)

    鯛きちのたい焼き美味しいですよね!
    私も10年以上食べてませんが、通りがかると未だに人気店のようです。

    冬の東北旅良いですね~。
    コロナが無ければこんな風に旅行したかったです。
    銀山温泉の街並みもいつかは見てみたいです。

    今はもう走ってない電車や新幹線も見られて楽しく拝見させてもらいました。

    今年もよろしくお願いいたします。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2021/01/07 08:30:06
    RE: 懐かしい
    nankoさん、こんにちは。
    明けましておめでとうございます。
    お返事が遅くなりすみません。

    大猊鼻岩は、とても美しかったです。
    冬は空気が澄んでいるからでしょうね。
    もう少し雪があると、猊鼻渓自体もK例だったと思います。

    この旅の後に仙台へ行きましたが、仙台ホテルの跡は変わってしまいましたね。
    ちょっと寂しかったです。

    たまたま見つけた鯛きちでしたが、美味しかったです。
    流行り廃りが早い昨今で、今でも人気なのは、やはり美味しいのでしょうね。

    この冬、東北への旅を二つ予定していましたが、感染拡大で駄目になりそうです。
    雪のあるみちのくの風景を楽しみにしていたのですが。
    銀山温泉は、もう一度訪れてみたいと思っています。

    それでは、今年もよろしくお願いいたします。
    旅猫
  • senseさん 2021/01/02 10:42:23
    新年おめでとうございます
    旅猫さん、年末にみちのくに行かれたのですね。

    今の、みちのくの、様子が見れ嬉しく拝見しました。やはり、雪。 雪がみたいわたしには、、嬉しいです、  が、
    寒波の中、北国では、雪で大変なことになっているのに、、不謹慎ですよね。

    いずれにせよ、今年は、平穏な明るい年にと切に願います。
    今年もよろしくお願いします

         sense

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2021/01/02 11:33:09
    RE: 新年おめでとうございます
    senseさん、こんにちは。
    そして、明けましておめでとうございます。

    冬のみちのくは、やはり雪景色ですね。
    この旅は、今年ではなく以前訪れた時のものです。
    コロナのおかげで、年末の旅は中止になりました。
    日本海側は、大雪で大変なことになっていますが、それでも雪はいいなと(笑)

    コロナが収束に向かい、楽しく旅が出来る年になると良いですね。
    それでは、今年もよろしくお願いいたします。

    旅猫

    sense

    senseさん からの返信 2021/01/02 13:04:24
    Re: 新年おめでとうございます
    ごめんなさい、月日はみたものの、年の確認していませんでした。
    どうりで、、昨年は。厳しいですものね、、失礼しました。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2021/01/02 14:26:18
    Re: 新年おめでとうございます
    こちらこそ、今年とか言ってましたが、去年ですね(笑)
    急遽作りましたが、時期は古くても完全新作です。

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