2018/02/23 - 2018/02/24
5位(同エリア241件中)
旅猫さん
今年も、東北の雪景色が観たいと思い、週末で行けそうな場所を調べていたら、月山志津温泉で『雪旅籠の灯り』という催しがあり、ちょうど初日に宿が空いていたので迷わず予約。
雪深い土地なので、晴れてくれれば素晴らしい景色が見られるだろう。
ただ、ずっと東北から北陸にかけて大雪が続いているので、閉じ込められないかとちょっと不安も。
出発直前、なんとか大雪は峠を越えそうだったので、思い切って出かけることにした。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回は、大宮駅を9:48に出る『つばさ131号』に乗車。
福島駅から奥羽本線に入ると、車窓は雪ばかりに。
それでも、米沢辺りからは、青空も見えてきた。 -
山形駅には、11:50に到着。
とりあえず、駅ビルにあった蕎麦屋で昼食を。そば処 三津屋 エスパル山形店 グルメ・レストラン
-
宿の送迎車は13時発だったので、時間潰しに霞城セントラルの展望室へ。
以前、このビルに入っているホテルに泊まったことがあるが、やはりここからの眺めはなかなかだ。
どんよりとした空になってしまったが、それでも周囲の山々はよく見えた。霞城セントラル 名所・史跡
-
送迎車は予想外に満席。
一人旅の私は、助手席に。
一時間余りの快適なドライブで、今宵の宿、『月山志津温泉 変若水の湯 つたや』に着いた。
思ったよりも綺麗な外観の宿だった。雪深い温泉街に建つくつろぎの宿 by 旅猫さん月山志津温泉 変若水の湯 つたや 宿・ホテル
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和を感じられるロビーで手続きを。
山形らしく、おもてなしの飲み物は葡萄ジュースだった。 -
通されたのは、一人旅専用室。
広くは無いが、洒落た感じの過ごしやすい部屋だった。 -
机の上には、可愛らしい雪だるまのお饅頭が。
-
少し休んだ後、早速、温泉へ。
温泉棟へ向かう廊下には、景色を観ながら寛げるカウンター席があった。 -
テーブルの上には、雪国らしい人形が飾られていた。
-
時間が早かったので、大浴場は貸し切り状態。
お湯は無色透明で特徴のない湯だったが、木造りの湯船は肌触りが良かった。 -
しかも、湯船の端にはお酒まで。
お酒を飲んで風呂に入るのは良くないが、風呂でお酒の飲むのは有りだ(笑)
もちろん、一口だけだけどね。
雪だるまの徳利が可愛いな。 -
小さいながらも露天風呂もあった。
今年、最初で最後の雪見風呂だな。 -
貸切風呂が無料と言うので、入ってみた。
窓の外は雪の壁で、景色はまったく見えず。
と言うか、薄暗かった(笑) -
温泉で一息入れた後、温泉街の散策へ。
まずは、温泉街の外れにある五色沼を観に行った。
水面が出ている場所もあったが、ほとんどは氷と雪で覆われていた。 -
五色沼の脇を通ってさらに奥へと進む。
すると、車道は途切れ、あとは雪道だった。
春から秋にかけては、月山へ向かう道路があるのだが、完全に埋まっていた。 -
しばらく歩いて行くと、目の前に大きな雪の山が見えてきた。
ここまで真っ白になる山は珍しいな。
地元の方に訊くと、これが湯殿山とのこと。
出羽三山のひとつで、温泉が湧く大岩が御神体と言う神の山だ。 -
しばらく雪山展望を眺めた後、温泉街へと戻る。
除雪された道の脇には雪の壁が聳えている。
今年は、積雪5mほどだそうだ。 -
温泉街の手前でもう一度山の方を眺めてみる。
左奥に見えているのが湯殿山で、正面のなだらかな山が姥ヶ岳。
そして、右手奥にちょっとだけ見えているのが月山のようだ。 -
温泉街に戻り、『雪旅籠の灯り』の会場を見て回る。
名前の通り、夜が本番なのでまだ人は疎ら。
地元の方が忙しく働いていた。手作り感漂う温かみのあるイベント by 旅猫さん月山志津温泉 雪旅籠の灯り イルミネーション
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この温泉街は、六十里越街道の宿場町として栄えていたそうだ。
この『雪旅籠の灯り』は、当時の宿場の様子を雪で再現したもの。
造られた旅籠の大きさはかなりのものだ。 -
昨年は、雪が少なく建物の数や大きさも縮小されたらしいが、今年は雪が多かったので、かなり立派なものになったとのこと。
地元の方に、「良い年に来たね」と言われた。 -
出羽三山のうち、羽黒山と月山に因んだ雪のお堂も。
-
中へ入ると、なぜかお地蔵さまが。
-
地元の人たちによる最終作業の真っ只中。
邪魔にならないように、宿にいったん戻ることにした。月山志津温泉 温泉
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しばらく部屋でまったり。
『雪旅籠の灯り』は入場料が必要だが、温泉街に泊まった人は無料。
配られる焼き印のある板を首から下げて参加するのだ。 -
17時半から開会イベントがあるというので、再び外へ。
『雪旅籠』などに灯りが点され、いよいよ開場だ。
宿の正面には、湯殿山に因んだ祭壇が。 -
銀杏の形に削られた雪の壁も。
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窓のようにくり抜かれた穴にもほんのりと灯りが。
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『雪旅籠』もらしい感じになってきた。
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会場の一角には、アイスバーもあった。
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中に入ると、カウンターがある。
せっかくなので、何か飲んでいくことにした。 -
店内は、雪と氷で幻想的な感じに。
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氷のテーブルや雪の壁は寒々しい感じだが、中は結構温かい。
-
壁の灯りは時間によって色が変わり、なかなか凝っている。
ウイスキーをロックで呑みながら、しばらくこの空間を楽しむ。
そういえば、然別湖の『しかりべつ湖コタン』でも、アイスバーを堪能したな。 -
夕食の時間が来たので、また宿に戻る。
まずは、食前酒の山葡萄酒を。
ちょっと酸味が強いのが特徴だな。
盛り合わせは、白い大きな八角形の皿に載っていた。
基本的には、地産地消らしい。
どれも美味しかった。雪深い温泉街に建つくつろぎの宿 by 旅猫さん月山志津温泉 変若水の湯 つたや 宿・ホテル
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次に出てきたのは焼物。
『岩魚の森のきのこ焼』というものだったが、これが絶妙な味わいで。
こんな料理は初めてだったが、これは良かった。 -
食事のお供は、山県の地酒を飲み比べで。
濁りは、余目のお酒。
地元西川町の月山酒造と設楽酒造店のほか、寒河江の千代寿虎屋のものも。
全体的にやや辛めから甘めの味わいが多かった。 -
煮物は、飛竜頭。
上品な味わいで、なかなか。 -
山形牛の鉄板焼きは、久しぶりに肉を食べたって感じがした。
-
揚げ物は、独活、たらの芽、蕗と、地味ながら好ましい選択だな。
揚げたてだったし。 -
〆は、栗吉備ご飯と平茸の吸物。
吉備ご飯は久しぶりだったな。 -
ここでお茶を。
急須は、鉄製のどっしりとしたものだった。
家でも、こんな急須を使いたいものだ。 -
デザートには、干し柿を使ったものが出てきた。
変に甘くなり、大人の味わい。
ごちそうさまでした。 -
食後、しばらく館内でのんびり過ごす。
本を読むちょっとしたスペースがあったり、この宿はくつろぐには良い宿だ。 -
19時半過ぎ、三度外へ。
すっかり陽も暮れ、『雪旅籠の灯り』は真骨頂を発揮だ。
でも、いつの間にか細かい雪が降っていて、歩いているとあっという間に雪だるま状態に。手作り感漂う温かみのあるイベント by 旅猫さん月山志津温泉 雪旅籠の灯り イルミネーション
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『雪旅籠』の中は、数軒のお店が雪の通路で繋がっている。
地元の美大生や工房の方が造った小物などを販売。 -
見て回っていると、ちょっと素敵な手ぬぐいを見つけたので購入。
それにしても、結構人が出ていたのは驚いた。 -
手作り感のあるイベントだが、とても落ち着いた風情が気に入った。
若い人からお年寄りまで、みんなで造り上げているのがいいなと。 -
夕方までと違い、雪壁に彫られた図柄が浮かび上がって来た。
兎と団子のようだから月見の風景かな。 -
出羽三山に因むところも、兎たちがたくさん。
-
湯殿山もくっきりと。
一応賽銭箱もあるのだが、あの上まで上がるのはちょっと不安だな。 -
お決まりのハートマークも。
簡単に見つかるので、あまり意味はないだろうな。 -
富士山が彫られた旅籠も。
-
その前の歩道には、足元を照らすミニかまくらも。
-
いつしか人通りも無くなった。
粉雪が降り続き、気温もかなり下がっていたので、宿へと戻る。
玄関前の石段にも、さらさらの雪が積もっていた。
出る時に付けた足跡がすっかりと消えるほど降り積もっていたのだ。 -
コートに積もった雪を叩き落とし中へ。
館内の暖かさが心地よい。
それにしても、この宿は居心地が良い。
趣味が良いというのか。 -
翌朝、まずはもうひとつの貸切風呂へ。
滞在中、結局、風呂では誰とも会わなかった。 -
朝食は純和風。
量的には良かったが、魚がもう少し欲しかった。 -
後から一品出てきた。
作り立てと言った感じで、温かくて美味しかった。 -
一応デザートも。
大きな宿と違って、バイキングじゃないのが気に入った。
それでいて、変に高級感とか醸し出していないし。 -
最後に、廊下の窓から湯殿山の方を望む。
昨夜の雪で、さらに白さが増したようだ。 -
8時半に宿の車で最寄りの月山口バス停へ送っていただいた。
山形方面への直通バスは、一日三本しかなく、午前中は8:45だけ。
あとは町営バスがあるが、8時から12時まではまったくなし。。。 -
バス停のあるところは寒々しいほど広かった。
人気も無く、何となく寂しい感じ。 -
ほとんど定時でやって来た山形駅前行の高速バスに乗車。
しばらくすると、山形自動車道に入った。
そしてすぐ、車窓にはダム湖らしいものが見えてきた。
寒河江川に造られた寒河江ダムで生まれた月山湖だ。
緑の季節には、まったく違う風景なのだろうな。 -
バスは、山形市内に入っても、大した渋滞も無く山形駅前に着いた。
月山口からはちょうど1時間ぐらいだった。 -
予定では、13:04発の『つばさ142号』で帰ることにしていたのだが、もう十分に雪景色を堪能したので、このまま帰ることに。
みどりの窓口に行ったが、指定席は午前中は空いていなかったので、自由席狙いでホームへ。
すぐに来た10:02発の列車は満員で座れなかったので、次の始発を待つことに。
次は、10:57発の『つばさ138号』。
1時間近くホームで待ち、自由席に座って山形を離れた。
東北の雪景色を楽しむ旅。
今年は雪深い月山志津温泉の『雪旅籠の灯り』を観ることができた。
宿も良かったし、思い出に残る旅となったかな。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 前日光さん 2018/06/24 22:51:59
- 月山志津温泉!
- 旅猫さん、こんばんは。
この宿、私も2012年に泊まりましたよ。
小さな宿ですが、センスがよくて料理もおいしく、手作り感がとてもよかったのを覚えています。
あの年は雪が多くて、道路の両側が山のような雪でした。
主要道路は雪掻きされていたので、マイカーで行ったのですが怖かったです。
ま、そうは言っても私が運転していたわけではないのですが。( ̄∇ ̄)
3月30日に泊まったのですが、露天風呂も周囲を雪に囲まれ、灰色の空だけが見えていました。
まんじゅうの「雪太郎」、かわいいですよね!
私も同じまんじゅうを食べました(^_^)v
ひとくち酒、置いてありました。
私が行った頃は、まだイベントはなかったような気がするのですが、季節が違うからでしょうか?
このイベントは、もう長いのですか?
ところでまたしても、書いている最中にコメントが消えました。
旅行記の掲示板に直接書き込むと、大抵はトラブルが発生します。
返信やメールについては問題がないのですが。
仕方がないので「一太郎」に書いてコピーし、旅行記の掲示板に貼り付ける予定です。
「4トラ」のトラブル、そのうちに「4トラブル」になってしまうと思います(`´)
懐かしい月山志津温泉、また違った目線で楽しませていただきました。
前日光
- 旅猫さん からの返信 2018/06/30 16:16:37
- RE: 月山志津温泉!
- 前日光さん、こんにちは。
お返事が遅くなりすみません。
前日光さんも、この宿に泊まられたのですね!
なかなか趣味の良い宿ですよね。
豪雪地帯ですが、去年は雪が少なかったそうです。
「雪太郎」は、食べるのにちょっと躊躇しました(笑)
大浴場でのちょっとしたお酒はいいですよね。
『雪旅籠』がいつごろから始まったのかはわかりません。
雪が多い季節にやるので、毎年、2月下旬から3月初旬にやっているようですよ。
書き込みが消えてしまうのは、たまにありますね。
私は、書き込んだ後、それをコピーしてから送信しています。
万が一消えてしまっても、また貼り付けて再度送信していますよ。
旅猫
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