2020/12/12 - 2020/12/12
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xiaomaiさん
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12月12日に新北市板橋区で城隍爺の夜巡が行われた。今まで見てきた暗訪、夜巡のなかでもっとも静かに行われるものだった。地味さを感じたものの、信徒の敬虔な気持ちが伝わるこのような夜巡こそが、本来ある祭の原点なのではないかと思わされた。
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台北市松山区での媽祖遶境が聖興天后宮に到着し、祈祷の儀式を終えたところで、新北市板橋区に向かった。下車したのは新埔駅。住宅街として人の往来が多いエリア。
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まず向かったのは、古いマンションの1階にある板橋安溪城隍殿。
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安溪城隍爺は福建省安溪県の神で、「欽加普護清溪顯佑伯」と勅封されている。この日は城隍爺による夜巡があった。
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出発時刻である17時を過ぎてしまっていて、どちらを巡られているのかわからず、新埔駅にもっとも近い中継点である板橋新埔正聖福徳宮で待つことにした。
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小規模ながら、赤い燈に照らされて、美しさがあった。
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1階に祀られているのは土地公(福徳正神)。
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土地公の下に虎爺。
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2階には天上聖母(媽祖)が祀られている。
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鐘楼や鼓楼はないものの、鐘もあれば......
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太鼓もある。
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香爐と2階から見える景色。板橋新埔正聖福徳宮は自由路23巷の突き当たりにある。
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夜巡のご一行がいつ来られるのか見当がつかず、板橋新埔福徳宮へおいでになる途中にある自由路のコンビニに入り、コーヒーを飲みながら待った(ついでにスマホの充電も)。
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やがて、銅鑼の音が聞こえてきたから、コンビニを出て、急ぎ板橋新埔福徳宮へ向かった。コンビニで待機した時間は1時間強だった。画像は抬轎と呼ばれる神輿。
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この青年の行う儀式は初めて見た。
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他の廟の遶境でもよく見られる八爺。下半身はジャージとスポーツシューズという他所でよく見られる出立ちでなく、本来身着用すべき装束を身につけていた。
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そして、七爺。
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2台目の神輿の先を行く信徒。提灯や廻避牌を掲げている。
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廟の正面に到着すると、抬轎(神輿)を揺らしてご挨拶。子供が抬轎を引くのは、地元感があっていい。
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神輿を停め、幹部が不具合を整える。
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一通りの儀式を終え、小休止。板橋新埔福徳宮2階から撮影。
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板橋新埔福徳宮の近くにあった道教や仏教の儀式に使う品々を売る店。
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お香や金紙が各種取り揃えられていた。
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板橋新埔福徳宮を出て先回りし、一行を見送ることにした。城隍爺がお通りになることを知らせる提灯と銅鑼。哨角(吹奏楽器)などはなく、騒音苦情が発生しにくい。
12月初旬に行われた青山王祭では、騒音、空気汚染などで台北市に多くの苦情が寄せられ、大きな問題となったためか、この祭を実施するにあたり、行進中は小さい声で話すこと、停止中も大声で話さないこと、爆竹を鳴らさないことなどの規則を自主的に取り決めていた。実際、銅鑼の音だけが聞こえる、ある意味、地味な夜巡だった。 -
神輿
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七爺、八爺
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提灯、廻避牌
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2台目の神輿
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一行を見送った後、MRTの駅へ向かう途中、もう一度板橋新埔福徳宮に立ち寄った。
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すると、門が閉ざされ、中に入れなくなっていた。
参加者は100名程度で、特に見物に来ている人もいない、地味な夜巡だったが、まさに「地元民の、地元民による、地元民のための祭」であるように感じた。青山王祭のような大規模な祭も本来はこのようなものであったはずで、祭の原点を見たような気がした一夜だった。
追記:12月5日の日中に行われた「正日繞境」では、吹奏楽器が入り、青山王祭のように引路童子や枷鎖将軍などの行列もあった。また、交通規制が実施され、多くの見物客もいて、賑々しく行われた。
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