萩の迎賓館・常茂恵 宿泊記

2020/11/29 - 2020/11/30

今宵のお宿は、萩の常茂恵（ともえ）。
別名、萩の迎賓館。
普段なら私たち夫婦が泊まるレベルではないのだが、GoToで思いがけず縁が出来た。

旅行代金（宿泊のみ・2人分）44000円
GoToトラベル給付金　15400円
差引実質支払額　28600円
地域共通クーポン　7000円

エリア 萩(山口)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車
• 利用旅行会社: 日本旅行

岩国を観光して、薄暮の頃に常茂恵に到着。

萩温泉郷 萩の宿・常茂恵 宿・ホテル

HPには
「常茂恵では、約2700坪の敷地面積のうち1000坪余を庭にあてています。
数も25室にとどめ、ゆったりと配置された、日本本来の風情
ある“純和風数寄屋造り”の佇まいは「離れ風」。
静かで落ち着いた景観に、心安らぐひとときを。
女性がお一人でもやすらげる空間づくりには、常茂恵流のもてなしの心が込められています。」
と書かれている。
さてさて、期待が膨らむ。

検温をし、手指の消毒もしてチェックイン。
ロビーには、非常に座り心地の良い椅子が並んでいた。
ジョージ・ナカシマの、コノイドという名の椅子だとか。
ひとつ欲しいなと思い検索したら、Σ(･ω･ﾉ)ﾉ！なお値段だった。
買えない‥‥。(-_-;)

ところで…
検温をしてもし発熱があったら、「お泊めできません」と言われるのだろうか？
観光地では「入場できません」と言われても従えるが、ホテルや旅先の公共交通機関で「ノン！」と言われたら路頭に迷ってしまう。
以前から持っていたその疑問を、ここでぶつけてみた。
返答は冷血なものではなかったので、一応安心した。

ウェルカムドリンクは、美味しいみかんジュース。

どこを見渡しても、暖かい木のぬくもり。

斬新な萩焼。
色は確かに萩焼の色。

常茂恵といえば、この回廊。
右手には庭があり、ちょっと足立美術館っぽい。

組み木のパズル色々。

日本地図は9000円。
（◎o◎）
本物志向だね。

客室もパズルみたい。
(*´艸`)

小さいお宿は、大浴場が部屋から近くて利用しやすい。

お2階もある。
迎賓館に泊まると、言葉使いもにわかにお上品になるのでございます。

廊下の両側には、

坪庭が点在している。

私たちが泊まった、1階秋桜の間。

引き戸を開けると、広い踏み込み。
下駄箱の上には、

細かい心遣い。

お偉いさんが泊まられた可能性のある部屋。
妄想は膨らむ。

世の中を左右する話がなされたのかも。
さらに妄想膨張。

このお着きのお茶菓子は美味しかった。
左側の大袋は、常茂恵からのプレゼント。

このお宿を申し込んだ旅行会社から、メッセージが届いていた。

床の間の向いにある、小さなスペース。
左の障子を開けると、庭がある。
金庫の横の小窓からも、坪庭が見える。

足袋は履かないけれど、ドールたちの服がつくれそうだから、もらって帰った。

踏み込みの右側に寝室。
こちらの障子の外も、

こちらの障子の外にも、坪庭がある。

「お布団フカフカ♪」

踏み込みの左側に洗面所とトイレとお風呂。

腰板付きトイレ。
トイレ専用の手洗いがあるのも嬉しい。

アメニティは、ポーチに入っている。
これはどちらも男性用。

女性用のは、お宿の人が持って来てくれた。

高価な試供品付き。
このお宿に泊まる人はお金持ちだと見込んで、ミキモトも試供品を配っているのかもしれない。
GoToの間は、庶民だって泊まるのだ。
(*´艸`)
ごめんね、買えなくて。

部屋のお風呂。

段差あり。

まずは、お茶を一服。
延々と運転してくれたトシ爺を、熱いお茶で労おう。

‥…と思ったら、お茶には手を出さず、大好物のビールをプシュー。

「ねえねえ、達筆すぎて読めないけど、きっとありがたいことが書かれているんだろね」

「床の間のお花も、もちろん生花よ。コスモスの間だけど、菊の花」

売店に行ってみた。
広くはなく、厳選されたものが並んでいた。

ギャラリーもある。

おぅ、高価な。
35万円もする。
となりは100円？

…‥な、わけないよね。
f(^^; 　ﾋｬｸﾏﾝｴ~ﾝ

佐藤栄作元首相揮毫の、「明治維新胎動の地」。
松陰神社にある石碑の原本である。

こちらは岸信介元首相揮毫の書。
この石碑も松陰神社にある。
なぜ原本がここにあるかというと、常茂恵の創業者が松陰神社建立に尽力したから。

部屋に戻って庭を愛でる。
履物が置いてないところをみると、庭には出てはいけないのだろう。

大きなツゲの木に、満月がかかっていた。
静かな夜。
この日は満室だったみたいだが、お上品な方ばかりが泊っているのか、時折足音が聞こえるだけだった。

夕食のお品書き。
食事は部屋食となる。

爺は、またもビール。
私はチューハイ。
片山津に泊まった時酔っぱらってしまったので、もう飲まないでおこうと思っていた。
でも部屋食だし、酔っぱらったら横になればいいか~~。
結果、今回は全然酔いませんでした。

前菜は蕪と鮭の昆布和え、子持ち鮎の山椒煮、丸十茶巾絞り、穴子の棒寿司、蓮根せんべい、胡桃の飴煮…と書かれていたが、ちょっと変更があったみたい。
品数が多く、ワクワクする。

器は萩焼のほかに、信楽焼も使われている。

蒸しごま豆腐のみぞれ餡と、海老真丈。
どちらも柚子の香りが、食欲をそそる。

鮪と鯛のお刺身。
お刺身好きの爺は、「少ない！」との感想。
ビールとお刺身さえあれば、上機嫌の爺だしね。

唯一、ふたりして(+o+)となった蒸し物。
クリームチーズの玉地蒸し（具のない茶碗蒸し）なのだが、葡萄と洋梨と白玉と餡が入っている。
おかずかデザートか、どっちやねん？
(。ヘ°)？
玉子と葡萄を一緒に食べたら違和感があったので、先に具だけ食べてしまい、お茶を飲んでから玉子を食べた。
これでOK。
(^o^)v

長萩和牛のしゃぶしゃぶ。
柔らかくて美味しい♪
胡麻だれもおいしい。

鰤の照り焼きと下仁田葱。
いい照り具合で、いい食感。

ふぐのフライ。
フライも美味しいが、タルタルソースがまたいい。

デザートは栗プリン。
ほうじ茶と合う。
あ～～、満足満腹♪

とてもご飯まで食べられない。
しかしコシヒカリのご飯を、全く食べずにいるのはもったいない。
bettyさんはこういう時、おにぎりにしてもらってたことを思い出し、ダメもとで言ってみた。
要望が通り、おにぎりになって運ばれてきた。
一個食べてみたら、まさかの無塩。
あられの袋の底にたまっている塩（あられと昆布のかけらが混じっている）をつけて食べる。
よい夜食となった。

永島料理長はじめ厨房の皆さん、ごちそうさまでした～。
(^o^)v

翌朝。
フムフム、今日は午後から晴れね。

サッシを開けると、外はかなりの寒さだった。

朝食は宴会場で。
大きな庭に面している部屋は、向かい側の部屋が見えないようにしてあった。
庭は多いが、目隠しは怠らない。
ニャンコもいるよ。

ね、足立美術館ぽいでしょ？

静かな朝のロビー。
ざわつき感がなく、しっとりとした朝を楽しむ。
この椅子、ホンマに座り心地がいい。

密を避けた朝食会場。

焼き魚は、鮭、のどぐろ、鯵から選べる。
「温泉卵は大丈夫ですか？」ときかれる。
生卵は食べられないが、温泉卵は好きだ。
もしかしたら温泉卵がダメな人は、目玉焼きとかに変更してくれるのかもしれないな。

コーヒーはロビーで、無料でいただける。
ただし紙コップ。
ここは萩焼でいただきたかったな。

大満足な一泊だった。
憎たらしいコロナは大っ嫌いだけど、GoToがあったから高級なお宿に泊まることも出来た。
複雑な心境だけど、ありがたいことには違いない。

今回二人ともが思ったこと。
「お宿は小さい方がいい」
年を取ると、お宿の好みも変化する。

この旅行記へのコメント （5）

• ムロろ～んさん 2021/01/08 21:07:54

  Go Toの恩恵(´艸｀*)

  こんばんは、ムロろ～んです。
  山口へ行かれた旅行記を拝見しました。
  
  確かに私もGo Toの恩恵受けたなぁって思いました。
  絶対この宿、泊まれないよなぁって思いながらあっちこっち泊まった思い出が(笑)。
  確かに小さい宿の方が人の数も少ないって言う印象もあるかなぁって思っていたんですが…。
  今年はどこ行っても観光する人がそれほど多くなかったので宿泊者もそれほど多くなかった気がしますよ(^_^;)。
  で、規模に関係なく宿の方とも仲良くなったりもしました(笑)。
  
  でも、３５万円のお隣のもの、値札、あれだと分からないですよ～。
  私も「１００円」って思っちゃった＼(◎o◎)／！
  
  
  ムロろ～ん(-人-;)←別名：ダイ○ーリピーター

  ホーミンさん からの返信 2021/01/08 21:46:04

  RE: Go Toの恩恵(´艸｀*)

  ダイソーのお得意様のムロさんへ(*´艸`)
  
  いつも旅行記を読んでくださってありがとうございます。
  投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。
  
  若い頃は大きいホテルの方が好きだったんですよ。
  大きければ大きい程、付随施設も充実してますからね。
  大浴場に行くのに、バスに揺られていったこともあります。
  方向感覚は優れてると自分でも思っていますが、ホテル内で迷ったこともありました。
  あれは青森のホテルだったかな？
  敷地内に線路が走ってましたわ。
  どこやったやろ？
  
  今は小さい方が居心地がよくなりました。
  でも民宿はご遠慮します。
  
  > でも、３５万円のお隣のもの、値札、あれだと分からないですよ?。
  > 私も「１００円」って思っちゃった?(◎o◎)／！
  
  おお〜、そこをツっ込んでくださってありがとうございます。
  思わず「これ下さい」って言いそうになるでしょ？
  老舗旅館ですが、こういうギャグ（？）もありなんですね〜。(*´艸`)
  
  早くムロショットが再開できるといいですね。
  ムロショットがないと、なんかね〜〜、コショーの入ってないラーメンみたい。
  （なんだ、そりゃ）
  
  明日は私もキャン★ドゥに行きます。
  今日ダイソーに行ったら、気に入ったものが見つからなかったから。
  何って？
  バービーちゃんとリカちゃんの、お洋服のパーツです。ﾃﾞﾍ
  

  ホーミンさん からの返信 2021/01/09 00:08:47

  RE: RE: Go Toの恩恵(´艸｀*)

  あ、思い出しました！
  
  「コショーの入ってないラーメン」じゃなくて、「クリープの入ってないコーヒー」でした。
  でもこのフレーズ、ムロさん世代には、理解できないかも。
  解らなかったら、還暦以上の人に尋ねてね。

• bettyさん 2021/01/08 12:28:52

  満足な旅館

  ホーミンさん、こんにちは(^○^)
  明日から3連休です、うちの場合ですが。
  もちろんgotoの予約をしていましたが、行ってはいけないと思ってキャンセルしました。
  
  でも、その後、宿はどんどん空室は埋まっていくんですよね、キャンセルしなきゃ良かったかなと思いました。
  
  萩のお宿、常茂恵は老舗旅館で豪華で上品ですね♪
  広いし、歴史ある良いものが置いてあり、格式が高い旅館だと思いました。
  広い敷地に25部屋というのが良い。
  おっしゃる通り、この年になると大浴場までエレベーターに乗って、長い廊下の別棟に行き、そこから地下に入るというお風呂へやっと到着のパターンが何度かありました。
  
  少し高めでも、部屋数の少ない高級旅館がいいですね♪
  
  お食事も器も素敵な夕食(^^)
  お部屋食って珍しいですよね！
  昔は、部屋食だと、中居さんにチップを渡さなければいけなかった。
  今は必要ないです。
  
  ご飯、おにぎりにしてもらったのね（＾_＾）
  スタッフの方から、残りはおむすびにしますね、と言われることが多い。でも、大抵は食べられない。
  
  萩と言えば10年以上前に、のんちゃんと北門屋敷に泊まったことがある。
  記憶も薄いが、チェックアウトするとき、二人ともスリッパのままだったので大笑いをして部屋に戻ったことを思い出しました。
  
  お部屋は畳にベッドで過ごしやすかったですね♪スリッパを履かなくていいのが良い。
  
  それでその写真を見て思い出したのです。
  長良川の郷ではラグジュアリールームでベッドと琉球畳のお部屋なので素足で気持ち良いと書いてありました。
  しかし、かなり前に予約していたのですっかり忘れていたのです。
  実際は無駄に広いスリッパの必要な部屋でした。
  
  今になって、違う部屋に案内されたことに
  気づいたのです。
  バカな私。
  今更文句言えないし(〃ω〃)
  
  やっぱりヘンテコな宿だったよ。
  
  ホーミンさん、常茂恵さんは満足な宿で
  良かった。
  私もこれからは予約と違わないかチェックしたいと思いました。
  
  
  betty
  

  ホーミンさん からの返信 2021/01/08 21:48:06

  RE: 満足な旅館

  bettyさん
  
  こんばんは。(o^v^o)
  いつも旅行記を読んでくださってありがとうございます。
  投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。
  
  高級旅館は居心地が良がいいけれど、そうそう繰り返し泊れるものでもありませんしね〜。
  今月の末にも高級旅館を予約してて楽しみにしていたのに、コロナでキャンセルです。
  (・з・)ﾌﾞｰ
  GoToが終わったら、またビジネスホテルに戻るでしょう。
  身の丈相応です。
  
  おにぎりは6個ありました。
  「え〜、こんなに？」
  と言ったら
  「数が悪かったので増やしました」
  とのことでした。
  多分私たちのご飯で、4個作れたのだと思います。
  4個は縁起が悪い。
  5個では二人で分けるとケンカになる。
  で、6個になったのかもと推測。
  気の利くお宿。
  
  お塩が付いてなかったのには（◎o◎）。
  私たちは夜におなかがすいたら、本当におにぎりを食べるつもりでした。
  じっさいにたべましたよ。
  でも厨房の方は、まさか晩御飯にあれだけ食べて、まださらにおにぎりを食べると思わなかったのかもしれません。
  家に持ち帰るのなら、塩をつけずそのままの方がいいと思われたのか・・・
  全部想像ですけれどね。
  残りは持ち帰って、晩御飯にいただきました。
  
  これからは海苔や梅干しも持参しよう！
  高級ご飯も無駄には出来ない。
  宿泊代金の一部だしね。