2020/10/02 - 2020/10/02
211位(同エリア241件中)
ちふゆさん
2020年10月2日(金)、午後の1時半過ぎ、信楽の窯元巡りで最初に回ったろくろ坂散策コースで当てにしていたランチを食べられずにお腹を空かしたまま外輪の路散策コース(下の写真1)に進む。
ろくろ坂散策コース最後のみはる窯を出て、北に進み、県道12号栗東信楽線に突き当たった左手になか工房がある。静岡出身の陶芸作家、中村文夫さんの工房。土鍋、耐熱うつわを中心にクラフト全般を製造されてる窯元。工房の一角にあるショールーム「Bunsei」で多くの器が展示されている(下の写真2)。
なか工房から県道を東に進むと駅で入手した散策コース地図によると寿司屋があるはずなのだが、全然ない。空腹に耐えながら先に進む。10分ほど歩くと左手に巨大な信楽焼の狸が立つ広い駐車場を持つ店がある。1880年(明治13年)創業で、信楽で一番古い陶器卸店と云うかね馬。お店の前にはたくさんの狸が並び壮観。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.4748949635175023&type=1&l=223fe1adec
さらに県道を歩くこと10分。右手に散策コース地図に載っている魚仙と云う店が見えてくる。開いてることを期待して、ちょうど2時を過ぎたところなのだが、大丈夫かなと思いながら玄関を入ると、恐れていたのだが、ランチ営業は2時までとのこと。ダメもとで、何か食べられないかと聞いてみるとありがたいことにOKとのこと。いやあ、聞いてみるもんだ。
陶の辺(すえのべ)料理のお店で大正2年(1913年)創業。信楽は古来より各地を結ぶのに適した拠点であり、山海湖里の滋味あふれる食材を手に入れることができた。その地の利をいかし、旬と持ち味を大切にした料理を提供したところ、客が座興で「すえの辺の味」と詠んだそうで、そこから命名された料理。京都の名店「たん熊」で修業した現当主が、山海湖里の滋味溢れる素材を信楽焼の器に乗せて提供している。
戴いたのは税込み2160円の季節の点心。JAF会員特典でオレンジジュース付き。向付が炙り秋刀魚のサラダ仕立菓風ポン酢、口取が松茸入りお浸し・厚揚げと茸の煮浸し・むかごのかるかん・鶏の鍬焼き・衣被塩蒸し・もみじ人参、強肴が鯛の簑揚げ胡桃のソース、そして栗ごはん・焼き茄子と茗荷入り味噌汁・香の物のあとにデザートのレアチーズケーキ。いずれも信楽焼の器にピッタシで素晴らしかった。
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美味しいランチをたっぷり食べて満足したところで、再び歩き始める。もう3時に近い。たぶん307の旧道と思われる道を南から西に400mほど進んでいくと右手に信楽焼の五重塔が見えてくる。江戸末期に開窯された清右衛門陶房。元々は現在の信楽駅の東の登り窯で焼いていたが、1970年に現在の当主の5代目とお父様の先代がこの地に半地上式穴窯を築窯、さらに1982年に双胴式穴窯を再現した。
現在は、おもに壷・茶陶器・花器・香炉・灯りなどを手ひねりにて作陶、無釉で松割木により焼成しており、信楽独自の土を用いた「火色」「焦げ」「ビードロ」など自然変化の窯味を生かした素朴さが特徴。大英博物館や米国のポートランド美術館のコレクションに加えられているそうだ。また山裾にある穴窯近くには、古信楽、江戸時代の茶壺や茶道具・花入れなどの古陶器を陳列する古信楽史料館もある。通り沿いの古陶磁の展示販売館、清月堂の壁にはトックリ類が並べられ、時代劇に出てくる酒飲みを思い浮かばせる。
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まだまだ歩くが続く
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