2020/08/05 - 2020/08/05
24位(同エリア3089件中)
てくてくさん
この旅行記スケジュールを元に
成田空港周辺の他の人のブログを見ていたら、木の根ペンションに横堀鉄塔という稀有な施設があることを知ってしまいました。成田空港のB滑走路下にある東峰神社も、高いシートパイルの鉄板の壁に囲まれてピリピリ感がかなりきていますが、近年では撮影スポットとして名が知られつつあります。
まだまだ緊張感の非常に高い稀有な場所に、ひとりで行って来ました。
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まずは成田空港といえばやはりここですよね。
シートパイルの高い鉄板の壁に囲まれた恐ろしげなここ訪れます。 -
イチオシ
ここは鉄板の壁に取り囲まれた成田空港のB滑走路南にある東峰神社です。10年くらい前なら、ここに来るだけで警察官が現れて職質されたみたいですが、ここ5年で4回来たもののそんな経験はない。
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新型コロナウイルス感染症の影響で航空会社は大幅な減便、欠航が続いており、B滑走路は使われていないのだろうか、それとも風向きの影響かしばらく神社にいたが、まったく旅客機が飛んでくる気配がない。
飛んでこないから、ここを訪れる好き者も私一人だけ。もともとは航空神社として創建された神社ですが、航空科学博物館の敷地内に遍座し、現在は東峰神社と称している。 -
こちらの場所はグーグルアースの写真だとこちら。
成田空港のB滑走路の真南になります。 -
上空を飛ぶ旅客機がいないためか、警備している人の気配は今回はなかった。さて転進しょうか。
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車で10分ほど離れた芝山千代田駅に移動しました。
芝山千代田駅 駅
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駅そばの時間貸し駐車場に車を停める。
1日400円か、駅改札から徒歩数分の恵まれた立地、鉄道も成田空港までたった一駅なににとても安い(その気になれば空港まで徒歩おおよそ30分)。場合によっては成田空港利用する際はここに停めるのも選択肢の一つかもしれない。 -
2つ目の目的地、木の根ペンションに向かって徒歩で行きます。
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翼を休めている旅客機があちらこちらにぞろぞろ、新型コロナウイルス感染症の影響で飛ばさない機体だらけだ。飛行機好きの方にはこれはこれで楽しい風景かもしれない。
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さらに北上します。
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コインパーキングのように旅客機が並んでいます。
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管制塔の手前に見えるものは
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木の根トンネル
滑走路の誘導路の下に潜り込みます。 -
と思っていたら芝山鉄道の列車が来た。
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芝山鉄道は成田空港建設に伴い、地元芝山町に補償する意味合いで造られた鉄道。東成田駅と先ほどの芝山千代田駅を結ぶ2.2キロと日本一短い鉄道です。
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木の根トンネルに入りました。かなり堅剛な造りで思わず地下要塞を彷彿させます。
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トンネルを出ました。管制塔の頭だけちょこんと見えました。
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おおよそ1キロメートル、炎天下歩いて15分とちょっときつくなった頃、ようやく目的地に曲がる脇道に到着したようです。
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木の根ペンションと記されています。
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こちらの木の根ペンションはグーグルアースではこちら。
中央下から上に延びる道が、木の根ペンション辺りで左にぐにゃりと曲がっています。このペンションがある辺りが一坪地主運動で成田闘争を支援する所有者が全国に散らばっている状態。当時の空港公団も買収を諦めて道を曲げて完成させている。
ちなみに芝山鉄道の線路は、地下ながら反対の右側にそれて空港に延ばしています。 -
何故だろうか、S字状に造られた緩い坂を登ると、
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成田空港の滑走路が再び見えました。
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こちらもたくさんの機体が並べられているのが分かります。
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イチオシ
こちらが木の根ペンション。
電話番号も非公開で、HPもなく、さらに日本旅館協会にも当然ながら登録されておらず。怪しいといえば怪しい宿。
どうやってここを予約するかというと、Facebook経由のみだそうで、新型コロナウイルス感染症の蔓延前は外国人バックパーカーや前衛的な人々らでそれなりに集まっていたようです。
興味ある人は、Facebookで「木の根ペンション」と検索して見てください。 -
ひと気は感じられませんでした。
大量の薪は暖房用というよりキャンプファイアー用でしょうか。 -
脇には水が張られていませんが、プールもあります。
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ここにも関係者以外立入禁止の看板。
成田国際空港関係者なのか、ペンションの人が建てたのかよく分かりませんが、トラブル防止のためここまで。 -
ここにもパンチングメタルの向こうに監視の目が。
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一通り木の根ペンションの見学を終え、芝山千代田駅に引き返すことに。
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S字カーブの坂を下る。
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私は常に監視されているのか。
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木の実トンネルを通り抜けます。
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ここでも監視引き続き追跡されていることでしょう。
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駅まで戻りました。
芝山千代田駅 駅
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芝山町は埴輪をウリにしている街なので駅前にもモニュメントがありました。
3つ目のポイントに移動しましょう。 -
カーナビに頼り3つ目のポイントへ。周囲にはまったくといっていいほど車を停める場所はないので、少し離れた畑の脇に停めました。朝夕なら農家の人が軽トラを停めているかもしれませんが、33度の炎天下で野良仕事している愚かな農家の人はいませんから。
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見えてきました。今日3つ目のポイントである横堀鉄塔に歩いて向かいます。
車で行くことも道路構造上可能だと思いますが、何者かに取り囲まれる仕打ちを受けるのかどうか分かりません。私は歩いて向かいました。位置情報の貼り付けは止めておきますが、(株)ナリコー空港事務所がヒントです。
塀の向こうに見える鳥かごみたいのは、成田空港を警備の監視所。かなりピリピリした緊張感が漂います。 -
アスファルト舗装ながら車1台が通れるほどの道幅。
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別の角度からの管制塔。
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桑の木があちこちに生えていました。おそらく戦後に満洲から引き揚げてきた開拓団の方々が、農地に不向きであった丘陵の国有地をあてがわれて入植。水源のない米の作れぬ荒れ果てた大地で、少しでも現金収入を得ようと養蚕も模索したのでしょうね。
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両側をシートパイルに挟まれつつあります。
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ここを曲がると、この先からは舗装されていません。
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ここから目的地の距離を表しているのでしょうか。
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同じような風景が続くというか、シートパイルで何も見えません。
先が見えないと不安になりますね。人生と一緒でしょうか。
雨がそこそこ降ったらぐちょぐちょになる道です。 -
先に短いトンネルが見えました。
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ここにもカメラがありますね。
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モニターの向こうの警備担当のおじさん、こんにちは!と作り笑い。
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さらに進むと
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再び本格的なトンネルです。
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下は水溜まり。スポーツサンダルで来ちゃているのに。端っこをジャンプしたり、バレリーナのごとくつま先で立ったりして、何とか濡れずに通り抜ける。
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200mくらいのトンネルです。
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ようやく出口ですね。
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堀のような道を進むと
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また警備の監視所が左脇にありました。無線で「肩掛けのカバンの男が・・・」と私の風貌を盛んに説明する声が聞こえます。しっかりお仕事しているようです。
8月5日の彼らの日報には私の記述があることでしょう。CMの地図に残る仕事ならぬ、公安関係者の日報に載る旅になりました。 -
グーグルアースの地図
横堀鉄塔の場所はこちら。空港の中にぽっかりと浮かぶ小島のようです。 -
これが横堀鉄塔。竹に覆われて何だかよく分かりませんが、鉄塔の頭がちょこんと出ています。鉄塔の頭といっても、航空機の邪魔にならぬよう、真ん中くらいからポッキリと折られていますが。
とりあえず、野球の内野のダイヤモンドより狭そうな敷地の鉄塔の周囲を周ってみます。 -
小屋がありました。団結小屋と呼ばれる反対派の活動拠点なんでしょうか。
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さらにぐるりと周り
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イチオシ
狭い敷地ですので、あっというまに一周しました。
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目の前の2つ扉を突破すれば、ここから滑走路に入れるポイントのようです。
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まるでゴルフ練習場のような高い網。
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管制塔が3つ見えます。あの有名な成田空港管制塔占拠事件の管制塔は一番低いものか。新たに2つ出来たことで役割を終え、近く解体されるらしい。
成田空港管制塔占拠事件は奥が深い。この事件の映画やドラマがあったら面白いと思うのだが。
無線のやり取りで明らかに監視対象になっているから、早くこの場を立ち去ろう。
それにしても、監視されながらもここでも職質はされなかった。 -
航空科学博物館に移動しました。
航空科学博物館 美術館・博物館
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かって大空を駆け回っていた航空機が展示されています。ただ、これらを見に来たわけではありません。
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敷地内にある航空神社。東峰神社の前身である航空神社がこちらに遍座しています。あの東峰神社は航空神社が遍座したため、地名の東峰から東峰神社と称することになったようです。
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ここに来た理由は4つ目、今日訪れる最後の成田闘争の残滓である岩山鉄塔。
ちょっと小さいかなあ。 -
イチオシ
拡大するとこんな塔です。
ここも航空機離着陸に障害になるため、上半分がちょん切られている。
周囲を回りましたが、横堀鉄塔と異なり厳重にフェンスで囲まれ、こちらは接近出来ませんでした。
追記/2022.6.2
と思っていましたが、実は塔のとこまで後日行くことがでしました。
https://4travel.jp/travelogue/11714539 -
グーグルアースの地図。
岩山鉄塔の場所はこちら。 -
当時の写真から。
上をちょん切らないとこんな状態が分かる初代の岩山鉄塔です。これじゃ飛行機の離着陸訓練すらできないから。
空港反対派はA滑走路の延長線上で高さ62.25メートルの「岩山大鉄塔」を建設し妨害しました。 -
1977年5月6日、前日には大勢の空港反対派が大集結し排除できなかったため、早朝から2,100人の機動隊が鉄塔周辺を奇襲して反対派を排除、その後鉄塔の足元を切断して派手に撤去しました。
翌日の朝刊はどこの紙面もこの鉄塔が倒れる写真が一面を飾っていました。 -
イチオシ
ひこうきの丘
ここからも離着陸する飛行機が見えそうですが、新型コロナ感染症の影響で飛行機の離着陸が極端に減っている。飛行機を見に来た家族連れが暇そうにしていました。ひこうきの丘 公園・植物園
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航空科学博物館や空港施設がよく見えます。
あの博物館の上階からおそらく木の根ペンションや横堀鉄塔が見えただろうと思いますが、そのためだけに入館料を払うとお金がもったいないので、また別の機会にします。 -
行き交う飛行機もなく、本当にまったりとしたA滑走路。
過激派の鉄パイプと火炎瓶では開港を阻止できませんでしたが、想定されぬ新型コロナウイルスによって空港が閉鎖状態に陥ったのは、何かの皮肉でしょうか。
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この旅行記へのコメント (6)
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- ラムロールちゃんさん 2020/12/21 20:53:52
- 遅ればせながら…
- てくてくさま
こんばんは。
最近、4トラさぼってました…(^_^;)
その間に、こんなにディープな旅行記を出していらっしゃったんですね。
こういうのは、てくてくさまならではです。
成田闘争…
学生時代、その流れを組む??方々を、たまーに学内でお見掛けすることがありました。
あの独特の書き方の文字の、看板と共に。
今もこんな場所があるなんて。
面白いですが不気味…
無線が(*_*;
自分では行けないので、身体を張った(!)レポートが貴重です!
ラムロール
- てくてくさん からの返信 2020/12/21 22:04:03
- Re: 遅ればせながら…
- ラムロールさま
こんばんは。ご無沙汰です。
はい、はい、しばらくサボっていましたね。また「旅行なんてなくなってしまえばいい!」との竹を割ったような考えに切り替わってしまっていたようですね。
昭和だけでなく平成に入っても、あちこちの大学ではゲバ文字の看板が掲げられていましたね。少し懐かしいかも。まだまだ成田空港の周辺は奥が深いようです。あのゴルフ練習場のような横堀鉄塔には、成田空港の管制塔突入を果たした活動家のお墓もあったようです。
新型コロナの蔓延のせいで正月に関西徘徊が中止になりました。2年連続で家でゴロゴロが確定です^_^
山形の旅もアップしていますから暇の時に読んで下さい。
てくてく
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- fuzzさん 2020/11/27 16:58:56
- 公安の日報に載る旅
- てくてくさん、こんにちは!
なんか、フォートラベルで久々に凄い旅行記に出会いました。
成田空港は、何度も行ってますが周辺は航空科学博物館だけ。
行こうと思っても恐ろしくて行けないエリア。
てくてくさんの旅行記で、貴重なレポを見せて頂きました。
バレリーナのごとく、身軽なステップでトンネルを歩く様子が目に浮かんでクスッとさせられるヒトコマもあり♪
スゲェ旅行記、ありがとうございました。
fuzz
- てくてくさん からの返信 2020/11/27 22:27:34
- Re: 公安の日報に載る旅
- fuzzさま
こんばんは。
コメントしていだだきありがとうございます。
真冬以外はいつもサンダルなんですが、目の前の死んだような水溜まりを見てえっマジかよって感じ。まさにバレリーナをやらざるを得ません。
横堀鉄塔に行く道はこりゃまずそうだとかなり緊張しました。奥さんを連れて来なくてよかったとつくづく思いました。
てくてく
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- 旅熊 Kokazさん 2020/11/27 09:11:23
- ディープな旅行記ですね。
- 成田にこんな場所がまだあるんですねぇ。
驚きました!
- てくてくさん からの返信 2020/11/27 22:16:45
- Re: ディープな旅行記ですね。
- 旅熊kolasさま
こんばんは。
コメントしていだだきありがとうございます。
ご存知だと思いますが、あれだけのエネルギーが爆発した地ですから成田界隈の闇は深いですね。
てくてく
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