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2020年10月初旬のシドニーは、春になり暖かくなってコロナウィルス新規感染者も暫くゼロが続き落ち着いています。ここシドニーでの日常生活はほぼ正常に戻りましたが、依然として海外旅行はできず国内旅行も行ける地域は限られています。私にとってはシドニーがあるNSW州内は殆ど旅行で行き尽くしており、新たな旅行記のネタも無くなってきました。よって年末の夏の旅行の計画は、何処へ行くのかではなく、何をするか、どうやって行くかを考えていました。<br /><br />そんな時に偶然ヨットに乗せてもらえる機会がありました。そこで閃きました、年末にはヨットでセーリング旅行(クルーとして)ができないかと。今までヨットに乗る機会があっても人任せだったのですが、今回はヨットの勉強を兼ねてその可能性を調査してみました。ヨットなら少人数の同乗者以外とは一切接触しないのでコロナ時代には安全な旅の方法でしょう。世界で最も美しい港のひとつと呼ばれるシドニーハーバーの日帰りセーリングで、ヨットの基本を学びました。<br /><br />関連旅行記:ウィッツサンデー諸島でヨットの旅<br />https://4travel.jp/travelogue/11098847

シドニーハーバーのヨットセーリングで初めてのクルー体験 (Yacht sailing in Sydney harbour)

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2020/10/10 - 2020/10/10

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ノーーウォリーズ

ノーーウォリーズさん

2020年10月初旬のシドニーは、春になり暖かくなってコロナウィルス新規感染者も暫くゼロが続き落ち着いています。ここシドニーでの日常生活はほぼ正常に戻りましたが、依然として海外旅行はできず国内旅行も行ける地域は限られています。私にとってはシドニーがあるNSW州内は殆ど旅行で行き尽くしており、新たな旅行記のネタも無くなってきました。よって年末の夏の旅行の計画は、何処へ行くのかではなく、何をするか、どうやって行くかを考えていました。

そんな時に偶然ヨットに乗せてもらえる機会がありました。そこで閃きました、年末にはヨットでセーリング旅行(クルーとして)ができないかと。今までヨットに乗る機会があっても人任せだったのですが、今回はヨットの勉強を兼ねてその可能性を調査してみました。ヨットなら少人数の同乗者以外とは一切接触しないのでコロナ時代には安全な旅の方法でしょう。世界で最も美しい港のひとつと呼ばれるシドニーハーバーの日帰りセーリングで、ヨットの基本を学びました。

関連旅行記:ウィッツサンデー諸島でヨットの旅
https://4travel.jp/travelogue/11098847

旅行の満足度
4.0

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  • 出発地は、シドニー近郊マンリー近くのマリーナ、ヨットが並んでいます。オーストラリアにはヨット愛好家は多いですが、シドニーなど都市部ではマリーナの費用などヨット所有するにはやはりお金がかかる趣味です。初めてのクルー体験のために予めヨットのセーリングのハウツー本を読んで基本は学んできました。ヨットのハウツー本は専門用語が多く全くの初心者には理解するのは困難ですが、この旅行記ではヨットのセーリングの基本を出来るだけ専門用語を使わず簡単に説明したいと思います。私はまだ初心者なので、経験者には突っ込みどころが沢山あるかも知れません(自身の為の備忘録でもあります)。予めご了承ください。

    出発地は、シドニー近郊マンリー近くのマリーナ、ヨットが並んでいます。オーストラリアにはヨット愛好家は多いですが、シドニーなど都市部ではマリーナの費用などヨット所有するにはやはりお金がかかる趣味です。初めてのクルー体験のために予めヨットのセーリングのハウツー本を読んで基本は学んできました。ヨットのハウツー本は専門用語が多く全くの初心者には理解するのは困難ですが、この旅行記ではヨットのセーリングの基本を出来るだけ専門用語を使わず簡単に説明したいと思います。私はまだ初心者なので、経験者には突っ込みどころが沢山あるかも知れません(自身の為の備忘録でもあります)。予めご了承ください。

  • ヨットは40ftの中型サイズで最大10名位乗れます。この中で、スキッパー(船長)とヨット経験のあるクルー(アシスタント)が数名。知人のスキッパーに、今日は私もクルーとして手伝いたいと言います。一応OKはもらい、初めてのヨットクルーの体験です。最初はセール(帆)を畳んだ状態で小さなエンジンを使ってマリーナを出港します。

    ヨットは40ftの中型サイズで最大10名位乗れます。この中で、スキッパー(船長)とヨット経験のあるクルー(アシスタント)が数名。知人のスキッパーに、今日は私もクルーとして手伝いたいと言います。一応OKはもらい、初めてのヨットクルーの体験です。最初はセール(帆)を畳んだ状態で小さなエンジンを使ってマリーナを出港します。

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  • これがクルーが主に担当する位置。ヨットの左右に各数本のロープがあり、これを引っ張ったり緩めたりしながらセール(帆)の張り出し角度を変えられます。クルーの大きな仕事は、ヨットを方向転換する時にタイミングを合わせてロープを引っ張ったり緩めたりしてセール(帆)を調節します。

    これがクルーが主に担当する位置。ヨットの左右に各数本のロープがあり、これを引っ張ったり緩めたりしながらセール(帆)の張り出し角度を変えられます。クルーの大きな仕事は、ヨットを方向転換する時にタイミングを合わせてロープを引っ張ったり緩めたりしてセール(帆)を調節します。

  • マリーナの外に出ると写真右下のウィンチでロープを引っ張りながら、数人でセール(帆)を上げます。今日の風は北東から南西に吹いています。天気も良く風もかなりあり、最高のコンディションです。

    マリーナの外に出ると写真右下のウィンチでロープを引っ張りながら、数人でセール(帆)を上げます。今日の風は北東から南西に吹いています。天気も良く風もかなりあり、最高のコンディションです。

  • ここから風だけを使って進むセーリングの開始です。セーリングは、風の向き、船(キール及びラダー)の向き、セール(帆)の張り出し角度(セールトリム)の3つの力のバランスで進む方向が決まります。この中で風の向きは変える事ができませんので、スキッパーとクルーは他の2つの力を調節して進路を決めるのです。ディンギーなど小型ヨットならすべてひとりで制御できますが、中型ヨットならクルーが必要です。

    ここから風だけを使って進むセーリングの開始です。セーリングは、風の向き、船(キール及びラダー)の向き、セール(帆)の張り出し角度(セールトリム)の3つの力のバランスで進む方向が決まります。この中で風の向きは変える事ができませんので、スキッパーとクルーは他の2つの力を調節して進路を決めるのです。ディンギーなど小型ヨットならすべてひとりで制御できますが、中型ヨットならクルーが必要です。

  • 往路は風下に向かって進みます。しかし一直線に下るのではなく大体45度位の角度でジグザグに進みます。その理由は船が安定するからです。セール(帆)の角度を上げて外に大きく張り出すほど大きく風を受けて、風下方向の90度と全開にすると全面的に風を受けますが、その分ヨットは安定しません。この写真のセール(帆)の張り出し角度は右へ大体30度位です。風は右の女性の頭の方向へと吹いていますが、ヨットは左斜め前に進んでいます。<br /><br />風下に向かう時に方向転換することをジャイビングと言います。ジャイビングをする時はスキッパーの合図とともに舵を切り、それに合わせてクルーがロープを引きセール(帆)を反対側に動かします。セール(帆)角度が右30度から左30度に変わり、セール下の”SeaSpr...”と書かれたバー(ブーム)が反対方向へすごい勢いで動くので、最初は驚くでしょう。ブームで頭を打たない様に気をつけましょう。

    往路は風下に向かって進みます。しかし一直線に下るのではなく大体45度位の角度でジグザグに進みます。その理由は船が安定するからです。セール(帆)の角度を上げて外に大きく張り出すほど大きく風を受けて、風下方向の90度と全開にすると全面的に風を受けますが、その分ヨットは安定しません。この写真のセール(帆)の張り出し角度は右へ大体30度位です。風は右の女性の頭の方向へと吹いていますが、ヨットは左斜め前に進んでいます。

    風下に向かう時に方向転換することをジャイビングと言います。ジャイビングをする時はスキッパーの合図とともに舵を切り、それに合わせてクルーがロープを引きセール(帆)を反対側に動かします。セール(帆)角度が右30度から左30度に変わり、セール下の”SeaSpr...”と書かれたバー(ブーム)が反対方向へすごい勢いで動くので、最初は驚くでしょう。ブームで頭を打たない様に気をつけましょう。

  • 風下の南西に進みシドニーの中心街の方向へ向かいます。この進路はマンリーフェリーの航路と同じで景色自体は見慣れたものですが、セーリングしながら見ると普段とは全く違う景色に感じます。

    風下の南西に進みシドニーの中心街の方向へ向かいます。この進路はマンリーフェリーの航路と同じで景色自体は見慣れたものですが、セーリングしながら見ると普段とは全く違う景色に感じます。

  • おなじみのハーバーブリッジとオペラハウスが見えます。シドニーハーバーは世界三大美港のひとつです。しかしこの辺りは船の交通量がとても多いので近づかず、少し奥の静かな湾へ退避します。シドニーハーバーのヨット密度は恐らく世界で最も多い場所のひとつ、他のヨットや船と衝突しない様に操縦する高度な技術も必要です。

    おなじみのハーバーブリッジとオペラハウスが見えます。シドニーハーバーは世界三大美港のひとつです。しかしこの辺りは船の交通量がとても多いので近づかず、少し奥の静かな湾へ退避します。シドニーハーバーのヨット密度は恐らく世界で最も多い場所のひとつ、他のヨットや船と衝突しない様に操縦する高度な技術も必要です。

    シドニーオペラハウス 現代・近代建築

  • 折り返し地点でティータイムです。ヨットが停まった状態で舵(ステアリングホイール)を握りスキッパー気分で写真を撮ります。車が進行方向を変えるのはステアリングホイールだけですが、ヨットが進行方向を変えるにはスキッパーが舵を切るだけでなく、クルーがセール(帆)の向きを変えなければいけません。他にも舵はヨットの進む方向を微調整する時にも使います。

    折り返し地点でティータイムです。ヨットが停まった状態で舵(ステアリングホイール)を握りスキッパー気分で写真を撮ります。車が進行方向を変えるのはステアリングホイールだけですが、ヨットが進行方向を変えるにはスキッパーが舵を切るだけでなく、クルーがセール(帆)の向きを変えなければいけません。他にも舵はヨットの進む方向を微調整する時にも使います。

  • 復路は風上に向かって進みます。風上へも一直線に上るのではなく大体45度位の角度でジグザグに進みます。その理由は簡単でヨットは風上へ一直線に進む事はできないからです。一般的にヨットは最大45度位の角度で風上に対して斜め上へ進めます。写真の様に風上へ進む時はセール(帆)の張り出し角度は僅かで進行方向ほぼ並行に見えますが、僅かに外に出ておりこの角度の差から風上への推進力を得ます。そして推進力以外の力を吸収するためにヨットは左右に大きく傾きます(ヒール)。

    復路は風上に向かって進みます。風上へも一直線に上るのではなく大体45度位の角度でジグザグに進みます。その理由は簡単でヨットは風上へ一直線に進む事はできないからです。一般的にヨットは最大45度位の角度で風上に対して斜め上へ進めます。写真の様に風上へ進む時はセール(帆)の張り出し角度は僅かで進行方向ほぼ並行に見えますが、僅かに外に出ておりこの角度の差から風上への推進力を得ます。そして推進力以外の力を吸収するためにヨットは左右に大きく傾きます(ヒール)。

  • 傾き(ヒール)はこんな感じです。転覆するのではないかと不安になるかも知れませんが、経験のあるスキッパーには3つの力のバランスがとれた状態です。転覆はむしろ風下に進む時の方がリスクは大きいそうです。クルーのもうひとつの大きな仕事は、傾きが高い側の縁に座って重りになる事です。これは誰でもできますね。<br /><br />風上に向かう時に方向転換することをタッキングと言います。この時は船の傾きが左右に大きく揺れるので最初は驚くでしょう。ヨットから落ちない様に気をつけましょう。

    傾き(ヒール)はこんな感じです。転覆するのではないかと不安になるかも知れませんが、経験のあるスキッパーには3つの力のバランスがとれた状態です。転覆はむしろ風下に進む時の方がリスクは大きいそうです。クルーのもうひとつの大きな仕事は、傾きが高い側の縁に座って重りになる事です。これは誰でもできますね。

    風上に向かう時に方向転換することをタッキングと言います。この時は船の傾きが左右に大きく揺れるので最初は驚くでしょう。ヨットから落ちない様に気をつけましょう。

  • 無事にマリーナに帰ってきます。ヨットの初心者がヨットの基本を解説しましたが、実際ヨットを操縦したのは私ではなくスキッパーの方。私は言われた通りロープを緩めたり重りになっただけでクルーとして役に立っていないでしょう。何でもそうですがハウツー本を読んだだけでは技術は習得できず実践経験が必須です。まだ沢山の実践経験が必要な事を実感します。<br /><br />オーストラリアでのヨットの資格はイギリスのRYA (Royal Yacht Association)が主流です。”RYA Competent Crew”の資格があれば、ヨットチームにクルーとして参加できる望みがあるとか。NSW州ではエンジンなしのヨットを操縦するのに資格・免許は必要ないそうですが、ヨットをレンタルしたりクルーに応募したりする場合は必要なので、自分でヨットを所有しないのであれば実質上資格は必須と言えそうです。沢山の船やヨットが行き交うシドニーハーバーでヨットをまともに操縦できないのは自殺行為でしょう。

    無事にマリーナに帰ってきます。ヨットの初心者がヨットの基本を解説しましたが、実際ヨットを操縦したのは私ではなくスキッパーの方。私は言われた通りロープを緩めたり重りになっただけでクルーとして役に立っていないでしょう。何でもそうですがハウツー本を読んだだけでは技術は習得できず実践経験が必須です。まだ沢山の実践経験が必要な事を実感します。

    オーストラリアでのヨットの資格はイギリスのRYA (Royal Yacht Association)が主流です。”RYA Competent Crew”の資格があれば、ヨットチームにクルーとして参加できる望みがあるとか。NSW州ではエンジンなしのヨットを操縦するのに資格・免許は必要ないそうですが、ヨットをレンタルしたりクルーに応募したりする場合は必要なので、自分でヨットを所有しないのであれば実質上資格は必須と言えそうです。沢山の船やヨットが行き交うシドニーハーバーでヨットをまともに操縦できないのは自殺行為でしょう。

  • 別の日、ヨットスクール Manly Sailingでセーリング入門のトレーニングを受けます。初回のトレーニングは、風向に対してヨットの向かう方向によって、セール(帆)の張り出す角度(トリム)を調整する事を学びます。これはポイントオブセーリングと呼ばれます。赤の方向(A)はNoGoゾーンと呼ばれて、この方向には進めません。図の様にAからEまで、それぞれの向かう方向には独自の名前があり、これらは英語を話す人にとっても使い慣れない特殊なヨット用語です。しかしこれらはとても重要なので、トレーニング前にこの図と用語をしっかり覚えます。<br /><br />Source: https://en.wikipedia.org/wiki/Point_of_sail

    別の日、ヨットスクール Manly Sailingでセーリング入門のトレーニングを受けます。初回のトレーニングは、風向に対してヨットの向かう方向によって、セール(帆)の張り出す角度(トリム)を調整する事を学びます。これはポイントオブセーリングと呼ばれます。赤の方向(A)はNoGoゾーンと呼ばれて、この方向には進めません。図の様にAからEまで、それぞれの向かう方向には独自の名前があり、これらは英語を話す人にとっても使い慣れない特殊なヨット用語です。しかしこれらはとても重要なので、トレーニング前にこの図と用語をしっかり覚えます。

    Source: https://en.wikipedia.org/wiki/Point_of_sail

  • ヨットスクール Manly Sailingのトレーニング用ヨット、24ftの小型ヨットです。ひとりでも操作できて、ヨットがどの様に動作するのかを理解するのは、小型船の方が分かりやすいです。

    ヨットスクール Manly Sailingのトレーニング用ヨット、24ftの小型ヨットです。ひとりでも操作できて、ヨットがどの様に動作するのかを理解するのは、小型船の方が分かりやすいです。

  • マリーナ内では小型エンジンを使い外に出ると、畳んであったメインセール(帆・写真上部のSailingと書かれている部分)をロープ(シート)を使って引き揚げています。少し重いので2人で引いています。

    マリーナ内では小型エンジンを使い外に出ると、畳んであったメインセール(帆・写真上部のSailingと書かれている部分)をロープ(シート)を使って引き揚げています。少し重いので2人で引いています。

  • まずは先生の見本です。これが基本姿勢、片手に黒い操縦棒(ティラー)を持ち、反対の手でメインセールの張り出し角度(トリム)を調節するロープを握ります。一人でヨットの向きとセールの張り出し角度を調整しながら進みます。操縦棒の先にはフィン(ラダー)が付いているだけで、とても単純でヨットの動きを理解しやすいです。ロープが張ってセールにしっかり風が当たっていれば、正しく操縦できています。

    まずは先生の見本です。これが基本姿勢、片手に黒い操縦棒(ティラー)を持ち、反対の手でメインセールの張り出し角度(トリム)を調節するロープを握ります。一人でヨットの向きとセールの張り出し角度を調整しながら進みます。操縦棒の先にはフィン(ラダー)が付いているだけで、とても単純でヨットの動きを理解しやすいです。ロープが張ってセールにしっかり風が当たっていれば、正しく操縦できています。

  • ヨットは基本的にジグザグに進むので、定期的に方向転換(タッキングまたはジャイビング)が必要です。これは進行方向右側にタッキングで方向転換する様子です。まず最初に操縦棒を船の反対側の左側に置くとフィンは右に向くので船は右に転回します。ゆっくりと大きく操縦棒を左に回します。張っていたロープが緩んできて、セール(帆・右上に僅かに写ったバーの上にあります)に風に当たる力が緩んでいる状態になります。

    ヨットは基本的にジグザグに進むので、定期的に方向転換(タッキングまたはジャイビング)が必要です。これは進行方向右側にタッキングで方向転換する様子です。まず最初に操縦棒を船の反対側の左側に置くとフィンは右に向くので船は右に転回します。ゆっくりと大きく操縦棒を左に回します。張っていたロープが緩んできて、セール(帆・右上に僅かに写ったバーの上にあります)に風に当たる力が緩んでいる状態になります。

  • ヨットが方向を変えるとセールの風の当たる向きが変わり、セールは自然に反対方向に入れ替わります。写真では進行方向左側45度だったセールを支えるバー(ブーム)が、右側45度に変わったのが分かると思います。この時移動したブームで頭を打たない様に気をつけましょう。セールが反対側に移動したら、自らの座っている位置も反対の左側に移動します。これで方向転換が完了です。

    ヨットが方向を変えるとセールの風の当たる向きが変わり、セールは自然に反対方向に入れ替わります。写真では進行方向左側45度だったセールを支えるバー(ブーム)が、右側45度に変わったのが分かると思います。この時移動したブームで頭を打たない様に気をつけましょう。セールが反対側に移動したら、自らの座っている位置も反対の左側に移動します。これで方向転換が完了です。

  • 私も操縦棒(ティラー)を握らせてもらいます。しかし先生が股で挟んで自由にはさせてもらえません。合図があったら動かすという感じです。何回かやりましたが、自ら状況を読んで操作するというレベルまではまだ経験が必要です。<br /><br />この日は風が弱く、操作がダイレクトにヨットに伝わらず、後になって動き出すので操作をしている実感が掴みにくいです。ただ風が強い日は、初心者には危なくて操作できないそうです。自動車と違って、どれだけ操縦棒を動かすとどれだけ回るかは一定ではなく、風や潮の強さで決まるのがヨットの難しい所です。

    私も操縦棒(ティラー)を握らせてもらいます。しかし先生が股で挟んで自由にはさせてもらえません。合図があったら動かすという感じです。何回かやりましたが、自ら状況を読んで操作するというレベルまではまだ経験が必要です。

    この日は風が弱く、操作がダイレクトにヨットに伝わらず、後になって動き出すので操作をしている実感が掴みにくいです。ただ風が強い日は、初心者には危なくて操作できないそうです。自動車と違って、どれだけ操縦棒を動かすとどれだけ回るかは一定ではなく、風や潮の強さで決まるのがヨットの難しい所です。

  • 風が弱く小型ヨットだとスピードは非常に遅いです。歩くスピード以下の時もあります。風が弱い時や風上に進む時はヨットの先頭にある第2のセール(帆)であるジブを出します。これで風を受けるセールの合計面積が大ききなりスピードは速くなります。写真では右から左に風がありますが、ジブの左下に付いた左用の1組のロープは張って、右用のもう1組は完全に緩んでいます。右へ方向転換の時は、左のロープを緩めた後、すぐに右のロープを締めます。

    風が弱く小型ヨットだとスピードは非常に遅いです。歩くスピード以下の時もあります。風が弱い時や風上に進む時はヨットの先頭にある第2のセール(帆)であるジブを出します。これで風を受けるセールの合計面積が大ききなりスピードは速くなります。写真では右から左に風がありますが、ジブの左下に付いた左用の1組のロープは張って、右用のもう1組は完全に緩んでいます。右へ方向転換の時は、左のロープを緩めた後、すぐに右のロープを締めます。

  • 天気も良く気持ちが良いマンリーハーバーです。この日はトレーニング目的なのであまり遠くには行かず、同じ場所を何度も往復しただけです。また風が弱くヨットのスピードも遅かったので、前回の時の様な爽快にセーリングを楽しむという感じではないですが、ポイントオブセーリングの基本を実践することができました。他にも沢山習うことはありますが、方向転換はまず最初に習得することでしょう。以上、初心者視点でヨットの基本をまとめました。

    天気も良く気持ちが良いマンリーハーバーです。この日はトレーニング目的なのであまり遠くには行かず、同じ場所を何度も往復しただけです。また風が弱くヨットのスピードも遅かったので、前回の時の様な爽快にセーリングを楽しむという感じではないですが、ポイントオブセーリングの基本を実践することができました。他にも沢山習うことはありますが、方向転換はまず最初に習得することでしょう。以上、初心者視点でヨットの基本をまとめました。

  • ロレックス・シドニー・ホバート・レース Rolex Sydney Hobert Raceという有名なヨットレースが毎年12/26ボクシングデイに開催されます(2020年も現在の所開催予定です)。これにクルーとして参加することが私の密かな夢だったのですが、あと3ヶ月で資格をとって応募して訓練して、、は不可能なことが分かったので、また来年以降の夢として残しておきます(ある程度の技術があってお金を積めばクルー参加可能なのです)。そう言えばロレックス・シドニー・ホバート・レースを最後に観戦したのはもう随分前です。私は毎年ボクシングデイにはシドニーにいないので。。<br /><br />この写真は2015年12月のエクストリーム・セーリング・シリーズ Extreme Sailing Seriesと呼ばれる国際カタマランレースを観戦した時の様子。

    ロレックス・シドニー・ホバート・レース Rolex Sydney Hobert Raceという有名なヨットレースが毎年12/26ボクシングデイに開催されます(2020年も現在の所開催予定です)。これにクルーとして参加することが私の密かな夢だったのですが、あと3ヶ月で資格をとって応募して訓練して、、は不可能なことが分かったので、また来年以降の夢として残しておきます(ある程度の技術があってお金を積めばクルー参加可能なのです)。そう言えばロレックス・シドニー・ホバート・レースを最後に観戦したのはもう随分前です。私は毎年ボクシングデイにはシドニーにいないので。。

    この写真は2015年12月のエクストリーム・セーリング・シリーズ Extreme Sailing Seriesと呼ばれる国際カタマランレースを観戦した時の様子。

  • エクストリーム・セーリング・シリーズ Extreme Sailing Seriesはシドニーハーバーのオペラハウス前の絶好の場所で開催されます。シドニー・ホバート・レースは出発するとヨットはすぐに居なくなりますが、このレースはシドニーハーバー内を何度も往復するレースなので観客には長い間楽しめます。2015年は中東からのチームが3つとヨーロッパのチームが6つ、メインスポンサーはオマーン政府、お金持ちのイベントという雰囲気。なおヨット(風上に進める船)は7世紀にアラブで発明されて、トルコのチームは”Home of Sailing”を名乗っています。

    エクストリーム・セーリング・シリーズ Extreme Sailing Seriesはシドニーハーバーのオペラハウス前の絶好の場所で開催されます。シドニー・ホバート・レースは出発するとヨットはすぐに居なくなりますが、このレースはシドニーハーバー内を何度も往復するレースなので観客には長い間楽しめます。2015年は中東からのチームが3つとヨーロッパのチームが6つ、メインスポンサーはオマーン政府、お金持ちのイベントという雰囲気。なおヨット(風上に進める船)は7世紀にアラブで発明されて、トルコのチームは”Home of Sailing”を名乗っています。

  • 陸ぎりぎりのラインをタッキングして攻めているカタマラン(双胴船)のヨット、レース用のヨットは大きくて速い。

    陸ぎりぎりのラインをタッキングして攻めているカタマラン(双胴船)のヨット、レース用のヨットは大きくて速い。

  • レースでは風下に進む時スピネイカーという白い3本目のセールを出して、より速く安定的に走れます。この日のレースはオマーンのチームが勝利、2015年は8戦中7勝と圧勝だったようです。2位は写真左のSAPチーム(デンマーク)。残念ながらエクストリーム・セーリング・シリーズは2018年で解散となりました。2019年からは日本チームを含む国対抗のSailGPという新しいレースが始まっています。<br /><br />世界で最も美しい港のひとつシドニーハーバーでのヨットセーリング体験とレース観戦記でした。観光ガイドブックには載っていませんがシドニーには沢山のヨットスクールがあり、観光客でも1日体験セーリングに参加したりRYAの資格を取得できます。風力のみで進むセーリングは、エンジンで進む大型船のクルーズとは全く違う趣きです。これからの再生可能エネルギー時代にぴったりの旅です。シドニーまたは日本の地元ヨットスクールでセーリングに挑戦するのも、新たな旅のスタイルとして面白いのではないでしょうか。

    レースでは風下に進む時スピネイカーという白い3本目のセールを出して、より速く安定的に走れます。この日のレースはオマーンのチームが勝利、2015年は8戦中7勝と圧勝だったようです。2位は写真左のSAPチーム(デンマーク)。残念ながらエクストリーム・セーリング・シリーズは2018年で解散となりました。2019年からは日本チームを含む国対抗のSailGPという新しいレースが始まっています。

    世界で最も美しい港のひとつシドニーハーバーでのヨットセーリング体験とレース観戦記でした。観光ガイドブックには載っていませんがシドニーには沢山のヨットスクールがあり、観光客でも1日体験セーリングに参加したりRYAの資格を取得できます。風力のみで進むセーリングは、エンジンで進む大型船のクルーズとは全く違う趣きです。これからの再生可能エネルギー時代にぴったりの旅です。シドニーまたは日本の地元ヨットスクールでセーリングに挑戦するのも、新たな旅のスタイルとして面白いのではないでしょうか。

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