2020/06/07 - 2020/06/07
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akitaineさん
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高取城跡は山城として日本一の規模を誇るといわれています。
以前から行ってみたいと思っていましたが、念願かない、初夏の陽射しがいっぱいの6月、登ってまいりました。
高取山登山だけのコースが一般的ですが、今回はさらに足を延ばして明日香村まで歩きました。
遺跡の宝庫・明日香村。素朴な田園風景の中、道の途中には、これでもかと興味深い古代の遺物や神秘がいっぱい。
全部で約28㎞歩きました。
午前の高取城址と午後の明日香は時代も雰囲気も異なるため、2つに分けました。
前半の高取城跡(高取山)登山です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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近鉄・壺阪山駅が高取山登山の起点です。
気分を盛り上げる幟が駅にたくさん飾ってありました。
ハイカーのいでたちの方々もたくさんおられます。 -
駅を出て、すぐに土佐街道といわれる道に出ます。商店も並ぶメインストリートです。
高取城跡は、地図にあるように真っ直ぐ行ってもよいのですが、本日は、郵便局のところで、右に曲がり、信楽寺方面から回り込むようにして行きます。
途中、壷阪寺を通過します。
高取城跡のみを登るときは、帰り道に直線コースを下ります。 -
趣ある道です。
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クラシックな建物。かつては、高取城の城下町として栄えた地域です。
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高取城は、南北朝以降のものですが、土佐街道の歴史はずっと古く、6世紀の初め頃、大和朝廷の都造りの労役で土佐から来た人々が、任務を終えても帰郷するための援助がなかったため、泣く泣くこの地に留まったため、故郷の名をつけたことが由来だそうです。
6世紀に、大和朝廷がすでに遠い土佐の人を連れてこられる権力を持っていたのか、はたまた、「いい仕事あるから来てよ。」などと甘言をされて、半分ダマされて来たのか、その両方か、想像すると興味深いです。 -
土佐街道のメインストリートから右に折れると、まもなく信楽寺に着きました。
浄瑠璃で有名な「壺阪霊験記」の主人公・お里と沢市のお墓があるお寺です。壺阪寺は、これから登る山の途中にあります。 -
信楽寺の前の道をそのまま進むと、大きな自動車道路に出ますが、すぐに山道に入ります。
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山道と階段を30分くらい登ると、突然大きな壺阪寺の駐車場にでました。
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壺阪寺から見た景色。かなり登ってきました。素晴らしい眺望です。
一番奥の山系は生駒山、その手前の右に走る稜線は矢田丘陵、そして奈良盆地が開け、手前の山で右端のピラミダールは畝傍山。
今日は、予定がたくさんあるので壺阪寺拝観はパスしました。
703年創建の古いお寺。壺阪霊験記の盲目の沢市の目が開いたという、目にご利益があるお寺として有名です。 -
広い境内敷地です。
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壺阪寺からまた登山道になります。その後自動車道に少し入りますが、基本的に山道が自動車道とは別についています。
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結構、本格的な山道。
適度な伐採が行われているのか、陽がさして明るいです。 -
標識がある地点の右側にある大岩。無数のレリーフが施されています。
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よくご覧ください。五百羅漢です。
羅漢であるなら、仏像ではなく、悟りに至った人々というべきでしょうか。 -
さらに進むと「高取城跡」の案内板。
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登り切ったところに、立派な石垣が出てきました。
高取城は、南北朝時代に1332年、豪族・越智氏が作りました。戦国末期1583年に豊臣秀長の家臣・本多氏が城主となり、それまでの砦レベルのお城を、天守閣や石塁を整備し、立派なお城にしました。その後、1640年植村氏が城主となり、明治維新まで続きましたが、維新後、廃城となりました。
現在は、石垣しか残っていませんが、最も高い石垣は高さ12m。
また、麓から本丸までの高低差は390m。攻めるのが難しい「日本最強クラスの城」といわれています。 -
天守閣石垣。
一番高い地点が高取山の頂上になり、標高583mです。 -
お城内部から見た入口の石垣配置。
複雑に入り組んだ動線になっています。 -
高取城は、日本三大山城の一つ。規模は日本一。
ちなみに、他の2つの山城のうち、備中松山城は行きました。
美濃の岩村城も機会を見て行きたいなあ。 -
石垣と古木を対にして。
しかし、何とも高い立派な石垣です。 -
天守閣の下の広場。
いくつもの山城を見てきましたが、今までみた城跡の中で一番広い。 -
広場では登山者が思い思いに休憩しています。
展望もすばらしかった。金剛山がよく見えます。 -
大峰山方面です。
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景色も堪能したので、下山します。
城跡から、登山道まで戻り、来た道を引き返さず進み急坂を下ると、猿石という地点に着きます。ここが壺阪山駅方面と明日香村との分岐です。
今日は、明日香方面に下ります。 -
これが猿石。
古代のエネルギーを秘めたような、ちょっと不気味な感じもする石です。 -
猿石の説明板。
この猿石は元々この場所にあったのではなく、明日香村にあったものを高取城を作る際、ここまで持ち上げられたようです。
道案内用にしたのでしょう。
確かに目立つ標識になりますね。 -
しばらくは森の中を、栢森・飛鳥川方面へと下ります。
時々、石垣と思われる人工物が見られます。 -
30分くらい山の中を歩くと、飛鳥川に出ました。
ここからしばらく、川に沿って自動車道を歩きます。
とはいえ、周囲はほとんど何もない道。 -
山道から川に下り、対岸を渡るところに、川をはさんで綱がかけられた奇妙な風景に出会いました。中央には見慣れぬオブジェが。
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初めて見ました。こんな奇景。
「栢森の綱掛神事」です。
いよいよ明日香地域に入ってきました。
ここからは、古代の神秘を訪ねる歩きとなります。
(後半・飛鳥地域を歩く、に続く)
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