リゾートビューふるさと（JR東リゾート列車乗り比べ4日間 その3）

2020/10/03 - 2020/10/03

新型コロナ肺炎により、2020年6月の発売が中止されたJR東日本の「大人の休日クラブパス」が、通用期間を気候の良い9月末から10月初旬として、臨時に発売されることに。

JR東のホームページの「乗って楽しい列車」には、リゾート列車をはじめ17列車が掲載されているが、運行日等も勘案して「大人の休日クラブパス」で9月末の週末をはさむ通用の4日間で4本の列車に乗る計画を立て、あらかじめ「えきねっと」で指定席を確保していたものの、ほぼ全日にわたって雨の天気予報。

やむなく翌週末に先延ばししたけど、運行日や残席の関係で行先と列車を再検討し、「リゾートあすなろ さんりくトレイン宮古」盛岡→宮古、「HIGH RAIL 1375 2号」小諸→小淵沢、「リゾートビューふるさと」長野→南小谷、「越乃Shu＊Kura」上越妙高→十日町に計画変更。毎日、ほとんど乗っているるだけの東京からの日帰りの4日間。

3日目は、「リゾートビューふるさと」長野→南小谷。

初日の「リゾートあすなろ さんりくトレイン宮古」は、
https://4travel.jp/travelogue/11656267

2日目の「HIGH RAIL 1375」は、
https://4travel.jp/travelogue/11656469

4日目の、「越乃Shu＊Kura」は、
https://4travel.jp/travelogue/11657085

エリア 長野

• 旅行の満足度: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 新幹線 JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

前日より早い、東京7:52発の北陸新幹線、はくたか553号でこの日は長野へ。

1時間と50分で長野着。本日のお目当て、9:46長野発の松本経由南小谷行き「リゾートビューふるさと」が入線してきた。

車両は一昨日に盛岡から乗った「リゾートあすなろ さんりくトレイン宮古」と同じ、HB-E300系のディーゼルカー。エンジンで発電機を駆動し、モーターで走る電気式で、リチウムイオンバッテリーへの充放電を併用するハイブリッド型。

松本側の1号車がHB-E302型、長野側の2号車がHB-E301型の2両編成で、各車両のドアは連結面側だけ。ご当地キャラのラッピング。

停車中や、発車直後の低速時はバッテリーから電力を供給するのか、エンジンが停止していて静か。

前後の運転室の背後は、フリースペースの展望席。

長野から松本までは1号車が先頭で、松本で進行方向が変わり、南小谷へは2号車が前になる。

座席は回転式のリクライニングシート。座席番号は1号車を先頭に松本に向かって、進行方向左の窓側からA,B、通路をはさんでC、右の窓側がD席。1号車の松本側の展望席側から長野側のデッキへ1番から11番、2号車はデッキ側から長野側の展望席側へ1番から9番。

全車指定席。土曜日だけど乗車率は50%ほど。北アルプスや仁科三湖の見えるD席を確保していたが、空席もあるので姨捨まで信濃平を見下ろすA席に座っていくことに。　

座席間隔は広くて足元はこの余裕。食事をするには前のテーブルが遠いためか、座席のひじ掛けにも小型のテーブルが収納されている。

1号車のデッキ寄り、10C、10Dと11C、11Dは座席を向かい合わせにしてぬいぐるみが座り、マスクがご愛敬。「アルクマの隣に座って写真を撮ろう」と呼び掛けているのは、長野のゆるキャラらしい。ここの4席は車掌持ちの調整用で、販売しないのかも。

松本側の先頭となる1号車の1番D席は、排気管のカバーなのか、目の前に柱が立ち上がって目障り。前面の展望を楽しむなら南小谷に向かうときの、2号車9番ABの方がお勧め。

各車の天井から下がるモニターでは、運転室のカメラから前面展望の映像を常時放映。

アテンダントの女性が乗車していて、沿線の案内とともに車販のメニューを配布。

2号車の連結面には大型のトイレや洗面所。

車販のドリンク類の冷蔵ケースも。

篠ノ井を発車すると上り勾配になり、日本三大車窓の一つ、信濃平を見下ろす姨捨へ。

この日は曇り空に加えて、野焼きの煙りによる大気汚染がひどく、遠方は霞んで残念な車窓。

急勾配の途中にある姨捨駅は、JRでも残り少なくなったスイッチバックの駅。本線で一旦停車後、ポイントが切り替わるとバックで駅に向かうため、運転士は窓から顔を出して後方確認。この車両は新型だけど、クルマのような後方を確認するモニタは設けていないらしい。

線路が平坦になった、姨捨駅のホームに入線。

ここで13分の停車時間があるので下車してみることに。
ホームには姨捨駅展望案内図。

ホームからの展望も霞んでる。

姨捨駅舎。ここは何度も通ったことがあるけど、駅舎の外に出るのは初めて。

駅舎側のホームに、長野行きの普通電車が入線して列車交換。

本線を通過していく、名古屋行き特急しなの。

普通電車も、運転士は窓から顔を出して後方を確認しながらゆっくり発車。

本線まで出て一旦停止後、折り返し篠ノ井に向けて下っていく。

次の冠着駅でもしばらく運転停車で、長野行き特急しなのの通過待ち。

明科付近まで来ると、犀川の向こうに北アルプスの山々。真ん中は常念岳。

もう1回交換待ちの運転停車があり、特急で45分前後、普通でも1時間少々の篠ノ井－松本間に1時間25分かけて到着。この先、大糸線に向かうので進行方向が変わるため、シートを回転させて向きを変更。

松本へは、JR東海の電車が顔を出す。車内は転換式のクロスシートの良い電車で、JR東の普通とは格差が大きい。

松本では24分の停車時間。まだ11時半前だけど、車販のメニューに弁当は無かったので、この先昼食を仕入れる機会がないかも。

1番線に蕎麦屋を見つけて行ってみたら、「リゾートビューふるさと」の客で混雑。蕎麦屋のこだわりは、麵が2種類。一般的な駅蕎麦と、60円高い特上（生蕎麦）。特上は、生冷凍だから打ち立てそのまま、そば粉は6割、長野県で製麺、ゆで時間は約3分とのことなので特上を注文。大町駅の蕎麦屋も同じシステムだったので、蕎麦処信州の駅では一般的なのかも。

店の壁に飾っている人形はお雛様かと思ったら、松本地方に伝わる七夕の織姫・彦星なのだとか。写真のパネルは安曇野の道祖神。

食べ終わって蕎麦屋から出たら、隣のホームで「リゾートビューふるさと」の発車を告げる案内放送が。ダッシュで陸橋を渡って何とかセーフ。危なかった。

松本から進行方向が変わり、2号車のB-E301型が先頭に。こちらは座席と展望室の間に目障りな柱は無く、前方の展望がすっきり。

穂高駅では32分間の停車。駅から5分ぐらいのところに穂高神社があり、アテンダントの女性から地図をもらって各自で参拝。

駅からの道に通じる北側の鳥居。

神社の正面入り口は東側の鳥居。

神楽殿前に木製の鳥居。

穂高神社神楽殿と拝殿。

境内に立つステンレス製、最近作られたピカピカの道祖神。

しめ縄のある穂高駅の駅舎。

駅舎前の道祖神。

車窓の信濃富士、有明山。

信濃大町の手前で渡る高瀬川の橋梁から望む北アルプス。山の名前は次の写真で。

信濃大町で10分停車。

駅の外に出てみた。

ここは、立山黒部アルペンルートの乗換駅。

仁科三湖で一番南にある木崎湖が見えてきた。

木崎湖の湖畔を行く。

仁科三湖で一番小さな中網湖。踏切警報機がかぶってしまった。

仁科三湖で一番大きくて深い青木湖。

白馬に到着。4分停車の間に駅の外へ。

市街地の後ろにそびえる北アルプス。

線路に沿った姫川の河原には、巨石がゴロゴロ。

対岸の国道の落石避け。

長野から4時間20分ほどで、終着の南小谷に到着。
隣には、始発の新宿行きあずさ46号。

南小谷から先の大糸線はJR西日本の非電化区間。大人の休日クラブパスの通用区間はここまで。駅前に赤いクラシックな郵便ポスト。

駅前にある商店は、この1軒だけ。

姫川の対岸からみる、長い編成の特急あずさ。

糸魚川方面から単行のディーゼルカーが、姫川に沿った線路を上ってきた。

駅から数分のところにある茅葺屋根は、小谷村資料館。

南小谷で折り返した糸魚川行きのディーゼルカーが去っていく。帰りは新宿まで、あずさの指定席を確保していたけど、別料金で糸魚川から北陸新幹線というコースもあったかも。

あずさ46号は新宿まで4時間余り。のんびりといく松本までが時間がかかり、中央線に入ると特急らしい走りに。

本日もお疲れ様でした。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

4日目の、「越乃Shu＊Kura」は、
https://4travel.jp/travelogue/11657085