越乃Shu＊Kura（越乃シュクラ JR東リゾート列車乗り比べ4日間 その4）

2020/10/04 - 2020/10/04

新型コロナ肺炎により、2020年6月の発売が中止されたJR東日本の「大人の休日クラブパス」が、通用期間を気候の良い9月末から10月初旬として、臨時に発売されることに。

JR東のホームページの「乗って楽しい列車」には、リゾート列車をはじめ17列車が掲載されているが、運行日等も勘案して「大人の休日クラブパス」で9月末の週末をはさむ通用の4日間で4本の列車に乗る計画を立て、あらかじめ「えきねっと」で指定席を確保していたものの、ほぼ全日にわたって雨の天気予報。

やむなく翌週末に先延ばししたけど、運行日や残席の関係で行先と列車を再検討し、「リゾートあすなろ さんりくトレイン宮古」盛岡→宮古、「HIGH RAIL 1375 2号」小諸→小淵沢、「リゾートビューふるさと」長野→南小谷、「越乃Shu＊Kura」上越妙高→十日町に計画変更。毎日、ほとんど乗っているるだけの東京からの日帰りの4日間。

4日目は、「越乃Shu＊Kura」上越妙高→十日町

初日の「リゾートあすなろ さんりくトレイン宮古」は、
https://4travel.jp/travelogue/11656267

2日目の「HIGH RAIL 1375 2号」は、
https://4travel.jp/travelogue/11656469

3日目の「リゾートふるさと」は、
https://4travel.jp/travelogue/11656689

エリア 新潟

• 旅行の満足度: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

3日連続の北陸新幹線での出発。前日と同じ東京7:52発の北陸新幹線、はくたか553号でこの日は所要2時間と2分の上越妙高へ。

お目当ての「越乃Shu＊Kura」への接続はわずか8分。急いで在来線のホームへ。北陸新幹線の開通で、並行在来線の信越本線はJRから越後トキめき鉄道に転換したけど、妙高高原－直江津間に限って大人の休日クラブパスで乗車可能。

3両編成の列車はすでに入線済み。後ろから1号車と2号車は片運転台のキハ48型の改造車を背中合わせに連結。先頭の3号車は両運転台のキハ40の改造車。

最後尾の1号車は、食事を含むパックツアー専用だけど、発車前に準備作業中のアテンダントの了解をもらって内部を撮らせてもらうことに。運転席直後のドアは埋めているので、連結面のドアから乗車してトイレの間を抜けて車内へ。進行方向に対して左側が日本海になるので、4つの窓際に連続したテーブルを取り付け、4人がけの椅子が4脚。

その背面には窓を背に、床を一段高くして日本海の展望を確保した2人がけの席が5組。出入りするために、跳ね橋のようにテーブルの中央部分を立ち上げるのが面白い。

奥には大きなテーブルを備えた4人のボックス席が左右に2組ずつ。その奥、運転室背面のドアを埋めた部分は、何に使っているのか確認するのを忘れた。

窓に向いたこの席がベストポジションでしょう。でも、この椅子に長時間座っているのは辛いかも。

2号車は連結面のドアを埋めている。1号車のデッキから貫通路を渡り、隣の2号車へ入った窓のないところにカウンターがあって、スタッフが常駐。

カウンターで購入した飲食物は、座席に持ち帰るか2号車の窓側立ち席で食べるか。

座席の背のポケットにあったメニュー。

奥には立ち席のカウンターがあり、イベントスペースでは地元のミュージシャンによるジャズ演奏の準備中。

中央の丸テーブルは、新型コロナウイルス感染防止のため使用中止。

デッキへの扉がちょっとおしゃれ。入り口には消毒液。

2号車運転室側のデッキに出ると、3号車との間の連結面も含め、40年にわって使い古したキハ40系そのものの姿。

3号車は両運転台のキハ40型を改造した、一般に販売する座席車。他のJR東日本のキハ40系改造のリゾート列車と同様に、上下に広げた窓に合わせて2人がけの回転式リクライニングシートが並ぶ。座席番号は、デッキ側から運転席側へ1~9。長岡に向かって進行方向右の窓側がA、B、通路をはさんでC、日本海が見える進行左の窓側がD。1号車の旅行商品を除くと、1列車の定員がわずか36名。

「越乃Shu＊Kura」はえきネットで座席番号を直接選べない。乗車日が日曜日で、スケジュールを変更した一週間前には窓側席はなく、やむなく通路側を選択。

座席の前後間隔は広く、この余裕。食事をするには前のテーブルが遠いためか、座席のひじ掛けにも小型のテーブルが収納されている。

運転室背後のドアを埋めた部分と戸袋のあった個所には窓を設け、フリースペースのソファー。運転室がオリジナルのままで、前が見えるのは小さな貫通扉の窓からだけ。

越後トキめき鉄道の職員の見送りを受けて発車。

発車時からずっと、フリースペースのソファーのところで、運転室扉の窓にカメラを構えて張り付く3人。何を撮るのかと思ったら、次の高田で雪月花と交換した。

上越妙高から15分ほどで直江津着。越後トキめき鉄道からJRに運転士が交代。
直江津から長岡に向け、信越本線を快走。

向こうに越後トキめき鉄道とJRのローカル列車の車両が留置。キハ40系の改造車なので、前日に乗ったハイブリッドディーゼルカーに比べるとエンジン音はうるさいが、台車は空気ばねなので乗り心地はまずまず。

他のJR東のキハ40系改造のリゾート列車のような、運転席背後から前面展望が楽しめる構造にはなっていないので、前面展望はこの小さな窓だけ。

車窓に日本海が見えてきた。

始発から40分余り、波打ち際の駅、青海川で6分停車。多くは下車して写真タイムも、景色に目もくれず、自席で飲んだくれている客も。

跨線橋から日本海を背に。

カウンターテーブルのある2号車は、海側には足元にも窓が多い。山側は2個所だけ。

2号車のカウンター越しに日本海の眺め。

沖合の岩礁。

砂浜もある。

夏には海水浴場になるのかな。

アテンダントが席をまわって、地酒の無料試飲はこの銘柄。

上越妙高から1時間半で長岡着。3号車から1/3ぐらいの乗客が下車。
ここから進行方向が変わるため、5分停車の間に座席を回転。

ツアー商品の1号車は、日本海に面したカウンター席はほぼ埋まり、ボックス席には空席が目立つ。

2号車のイベントスペースでは、停車中もフルート、キーボード、ギターの3人の地元ミュージシャンによるジャズの演奏中。新型コロナウイルス感染防止で、密を避けるため1回15分程度で4回に分けて実施し、各回とも演奏中は、事前に配布した整理券持つ乗客以外の2号車への立ち入りを制限。

2号車に立ち入らず、撮影は扉の向こうから望遠で。
長岡から上越線で越後川口へ。

2回目の地酒の試飲が回ってきた。今度はこの銘柄。

窓側席に空席ができたので移動。
飯山線に入り、長閑な山村風景の中、十日町を目指します。

始発から2時間半で、飯山線とほくほく線が交差する終着十日町に到着。時刻は、まだ12時半過ぎ。

到着ホームにはこんなモニュメントも。

隣にいるのは、長野発で十日町まで飯山線をたどってきた快速「おいこっと」。

キハ110型の内装を、古民家風に改装したという2両編成。

外から覗いてみると、4人のボックス席は片側に4カ所だけで、あとはロングシート。車内の壁は木目調。

座席は交換して、ロングシートにも折り畳みテーブルを設けているようだけど、吊手は残して、シルバーシートもある。

十日町から乗り継いだ北越急行の車窓から。魚沼産コシヒカリの刈り入れが終わっている。

北越急行終点の六日町。1両のワンマン列車だったけど、越乃Shu＊Kuraからの乗り継ぎ客は何とか座席にありついた。

六日町から上越線で越後湯沢へは、2両編成のワンマン列車。

スキーにも行かなくなって久しいので、越後湯沢で下車したのははたして何年ぶりか。駅前に足湯らしきものができている。

今日は、ちょっと早めに上越新幹線で帰ります。4日間お疲れさまでした。

これで終わりのはずだったけど、

新幹線車内でふと思いつき、上野で下車。

大人の休日クラブパスなら、常磐線の特急ひたちで上野から品川まで、と思ってホームに上がってみたら、自由席乗車位置の表示がない。中央線のあずさと同様に、いつの間にか全車指定になっていたとは知らなかったのはお粗末。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

1日目の「リゾートあすなろ さんりくトレイン宮古」は、
https://4travel.jp/travelogue/11656267