香港から陸路でベトナムへ（高速鉄道、バス、寝台列車…）2日目　高速鉄道で昆明へ

2019/09/15 - 2019/09/15

陸路で香港からベトナムまで旅しました。
香港発高速鉄道、陸路国境（中国・ベトナム）越え、サパ、ベトナム鉄道の旅を楽しみました。

1日目　日本→香港→香港うろうろ
★2日目　香港→高速鉄道→昆明　
3日目　昆明→高速鉄道・バス→河口　
4日目　河口→陸路国境越え→ラオカイ→サパ観光
5日目　サパ観光→ラオカイ→寝台列車
6日目　寝台列車→ハノイ→飛行機→フエ観光
7日目　フエ→鉄道（ハイバン峠）→ダナン→飛行機→ハノイ
8日目　ハノイ観光→日本

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昼頃の列車に乗るので、ゆっくり起床。
9時過ぎにチェックアウト。

今日はいよいよ高速鉄道で中国本土へ向かいます。
高速鉄道は西九龍駅から出発します。

宿から西九龍駅へは、佐敦道を1キロ程度西へ向かうだけです。
歩くことにします。

地下道にはデモの痕跡が。
貼り紙で文字を作るって発想は凄いな。こうすりゃ剥がしやすいってことか。取り締まられても言い訳しやすい!?

■21年5月追記

さて、一言で香港からベトナムまで陸路で行く…と言っても複数のルートがあります。
今回、自分が候補に挙げたのはこの3ルートです。
※ルートの名前は便宜的に私が付けたもの。みんなに通じるわけではありません。国境を挟んだ町の名を取っています。
※色鉛筆の途中ルートはいい加減です。


①東興・モンカイルート
一番海側を通るルートです。距離も短いです。
ただし、鉄道はつながっていません。地図の欽州市の少し西の防城港までは列車で行けるようです。
ベトナムでは、観光地ハロン湾を経由することができます。


②憑祥・ドンダンルート
このルートは鉄道がつながっています。
しかも！　中国の南寧とベトナムのハノイの間は、国際列車の寝台列車が結んでいます。
ここで、鉄道に興味のある人は疑問に思うでしょう。中国とベトナムでは線路の幅が違うじゃないかって。
そのため、ベトナム側では、2本のレールの外側にもう1本レールを敷いて、中国の鉄道の列車も走れるようにしています。（よく分からない人は青函トンネルを通ってみましょう。同じ仕組みになってます。）
そそられるルートです。
また、東京の日本橋とトルコのエルディネを結ぶアジアハイウェイ1号線（AH1）もここを通ります。


③河口・ラオカイルート
このルートも鉄道がつながっています。ただしちょっと遠回りです。
雲南省の省都昆明を通ります。
また、ラオカイは、観光地サパの入り口です。


結局、③を選択しました。
香港－昆明という、日本の「のぞみ」よりも長距離を走る高速鉄道の列車があることやサパに立ち寄ってみたいことが理由です。ラオカイーハノイ間は寝台列車も乗る予定です。


この他にも、中越間には日本人も通過できる国境があるようです。
また、③より西へ行くと、中国・ラオスの国境があり、日本人も通過可能です。鉄道も建設中。
そのさらに西は中国・ミャンマーの国境ですが、ここは日本人は原則通過不能。いつか平和に越えられる日が来るといいなあ。

西九龍駅に着きました。

高速鉄道の切符はtrip.comで予約済みです。
スマホの画面とパスポートを駅の切符売り場で提示すれば切符が発行されます。
ただし、発行にあたり手数料が必要でした。20HKDだったかな。
驚いたのは、窓口の女性が日本語で説明してくれたこと。

西九龍駅 駅

香港西九龍→昆明南
12:05発　G312列車　一等座
1220元
昆明南まで1471㎞、当時1元＝15円台でした

さて、切符が手に入ったので食事にしましょう。

駅をうろうろして店を探します。
それにしてもこれだけの駅を作ってしまうことに驚きます。
うにょうにょした感じのデザインは最近の中華圏の流行なのでしょうか。どこかの駅や空港もこんな感じでした。

…と、添好運を発見！　ここにしよう。
羅白糕（大根餅）や粥にしました。
羅白糕は昨日の店より美味しい。いや、語るほどこの料理に詳しい訳でなく、単に私の口に合うというだけです。香港に来るたび羅白糕を食べてしまいます。おすすめあったら教えてください。

駅のATMで人民元が引き出せると聞いてチャレンジしましたが失敗。
私は少し人民元を持ち合わせていましたが、そうでない方はご注意を。

いよいよ列車に乗ります。

改札を抜け、イミグレで香港出国（厳密には「出境」）。
混雑することもあると聞いていましたが、今日は空いていました。

そして見えてくるのがコレ。
右が香港、左が中国本土。左側は中国の法律が適用されるとのこと。まだ香港の地下ですが、こうなっています。
話題になったやつですね。

次に中国側イミグレ。
手前に広くなっている場所があり、セルフの指紋読み取り装置があったので試してみました。両手をかざす要求をされました。
その後イミグレの列に着きました。
係官の前でもう一度指紋読み取り装置を要求されましたが、今度は片手をかざすだけ。仕組みは理解できませんでした。

中国に入国しました。（繰り返しますが香港の地下です）
いよいよ乗り場に近付きます。

ここですぐに列車に乗れないのが中国です。乗客は並ばされます。
ちなみにイミグレ後ここまでレストラン等はなかった気が。
ここで時間潰しする可能性があることを考えると、ちょっと残念ですね。

時間が来てホームに入ります。混乱することもなく列は進みました。

CR400型…でいいのでしょうか。
自分の乗る一等車は後ろから2両目。
最後尾は一等車より更に上の商務座。

日本の新幹線に例えると…

二等座　普通車（座席2+3）
一等座　グリーン車（座席2+2）
商務座　さらにその上

という感じです。

こんな感じで先頭車は撮れません。

横から。
簡体字です。

香港の時点では車内は空いていました。

車内誌があります。
こんな感じです。

12:05、定刻に発車。もしかしたら1分くらい早かったかも。

最初の停車駅は深圳北。
ここから大量の乗客が乗車。ほぼ座席が埋まりました。家族連れもいてかなり賑やかに。しかし、中国の下位クラスの列車（列車番号にKが付いている便）を思えば、快適そのものです。
出発後、こんなお菓子が配られました。

ここでこの列車の停車駅と時刻を紹介します。（列車番号でググったら詳しい時刻や距離を記したものにヒット。それを文字化けしないよう編集したものです）

停車駅　　　　着　　　　発　所要時間累計　距離累計
香港西九龍　　　　　　12:05　　　　　　　
深圳北　　　12:23　　12:27　　　18　　　　39
虎門　　　　12:44　　12:46　　　39　　　　91
广州南　　　13:03　　13:08　　　58　　　 141
桂林西　　　15:25　　15:30　　3:20　　　 585
貴阳北　　　17:38　　17:44　　5:33　　　1008
昆明南　　　19:47　　　　　　　7:42　　　1471

香港から昆明まで1471キロ…
東京から鹿児島中央までの距離に匹敵します。
東京→鹿児島中央を新幹線で行くと
所要7時間弱（ただし乗換あり）
運賃料金は自由席で2万円弱です。

桂林西駅。5分停車。
日本の新幹線と比べて停車時間が長いです。

ビュフェ車？でコーヒーを購入。
もっとはっきりした写真を撮ろうとしたら、おねえさんにダメって仕草をされました。おねえさんでなく、車両を撮りたかったのだよ…

一等座の車内の様子。

貴陽北駅

貴陽北駅 駅

貴陽北駅

貴陽北駅 駅

そろそろ夕暮れです。
車内はガラガラになりました。広東省内かせいぜい桂林までの利用者が多いようです。

印象に残ったのはこのあたり。
かなり標高の高い場所を走ります。まるで山の上の道をドライブしている感じ。日本の新幹線にはない景色です。
貴州省と雲南省の境界あたりと思われます。

眼下に高速道路

たしか定刻の19:47に終点昆明南駅着。
デカい！

商務座
復興号と簡体字で書かれてます。「興」の字はこんなになっちゃう。

ATMで人民元を引き出し。
明日の切符を購入。駅がでっかい上に、英語が通じる駅員が少なく、切符売り場に行くのが結構手間でした。

さて、夕食。
面倒なので駅ナカで食べましょう。
ここに来たら米線です。

米線は米の麺です。具がいっぱいのセットにしました。

駅からタクシーで宿へ。歩ける距離ですが。
タクシー乗り場はみなさん整然と並んでいました。以前、珠海の街でタクシーに乗ろうとして、「列、何それ！？並ぶといいことあるの？」って感じの中国人民の洗礼を受けたことがあるのでちょっと感動。

今日の宿
仟嬋主題酒店（QIAN CHAN THEME HOTEL）2245円。
trip.comで予約。

ビルの1フロアがホテルになっている中国によくあるパターンです。
看板に従って客室のある12階に直接行ってしまいましたが、フロントは1階にありました。仕組みが分からん。

ホテル周辺は新しく開発された町という感じで、ここでも食事その他用が足せそうです。
空気は爽やかで冷房を付けずに寝ました。

こんな広告が！

果物屋。でもライトの色が変