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◆第5便 修善寺駅10:40→河津駅12:07 (東海バス天城線) \1,730 / 41.7km<br /><br />ついに中伊豆の地に足を踏み入れた。牧之郷を出てから2分間時計とにらめっこしていたが、電車のドアが開いてから乗継時間が30秒ほどしかなかった。あらかじめ陣取っていた先頭の扉から一番に修善寺駅ホームへ降り立ち、なんとか10:40発のバスに間に合うことができた。前の電車と20分くらい空いていたからやむを得ないとはいえ、御殿場駅に続いて心臓に悪い乗継となった。<br /><br />ともあれ理論上は可能な乗継ということで良しとする。本日初の東海バスは天城線河津駅行。三島から西伊豆特急に乗れれば堂ヶ島先回りでも面白いが、この先下田からマーガレット線に乗り継ぐことを考えるとやはり河津先回りの経路となる。<br /><br />天城方面は折返し便も多く、地元民のほかフリーパスを手にした観光客も目立つが、実際には短距離の利用ばかりで河津に向かう客は多くない。地元民の利用もせいぜい湯ヶ島辺りまでで、観光客でさえ遠くても浄蓮の滝でほぼ全員が降りてしまう。日常的に東海バスで天城越えをするような需要は殆どなく、船原超え(土肥方面)で多数の通学客・地元民が見られる風景とは対照的である。<br />そういえば、カワヅザクラの時期に修善寺駅行に乗ったときも、河津駅発車時点ではほぼ座席が埋まるほど沢山の乗客が居たが、大多数が河津七滝までで降りてしまい、天城越えは私を含めて片手で足りるほどの人数しか居なかった。<br />そういった利用実態にもかかわらず修善寺駅~河津駅の通し便は毎時1本以上確保されており、浄蓮の滝以遠は明らかに不採算路線だと思われるが、駿豆線の延長的区間であるから、伊豆の背骨としての幹線的役割のため路線のネットワーク維持の見地からやむを得ず幹線級の便を確保しているものと思われる。正直もうちょっと他に本数を割くべき区間は多数あると思うのだが・・・<br /><br />案の定、浄蓮の滝を過ぎれば車内には私一人を残すのみとなり、河津七滝で2名が乗車した以外は終点までそのような状態だった。<br /><br /><br /><br />◆第6便 河津駅12:12→下田駅12:41 (東海バス板戸一色線) \780 / 15.2km<br /><br />ところで、修善寺駅の東海バスターミナルには「天城・下田・西海岸・堂ヶ島 各方面」と書かれた看板があるが、下田駅行は最後まで残っていた1日1往復の便がこのあいだ廃止され、現在では天城越えをするバスは全便河津駅止まりとなっている。<br />したがって下田へ行くにはその先乗り継がねばならないが、私は伊豆急の乗車証を持っていないから河津~伊豆急下田は別払いとなる。一東急沿線民としては、15分の距離であんな風情もクソもない車両に500円も払いたくないし、何より蓮台寺回りの内陸の車窓は半分トンネルであり実につまらん。<br />対する河津駅~下田駅のバスは、本数は少ないが東海バスでも随一の車窓を眺めることができる。堂ヶ島の夕陽も美しく風光明媚と言うに相応しいが、稲取岬の遠景や昼間の雄大な尾ヶ崎も素晴らしい。自家用車やオートバイで通るのも良いが、バスに乗る機会があれば是非オススメしたい区間である。爬虫類に特化した動物園 iZoo もこの沿線だ。<br /><br />さて、本数が少ないと言ったが、河津駅→下田駅の通し便はこのバスが「始発」であり、河津口は殆ど出入庫路線のような扱いである。ちなみに逆方向の河津駅行「終バス」は下田駅10:50発なので、乗るのであれば計画的に。<br />大多数の便は、路線名である板戸一色(いたどいちき)で折り返しており、夏季の海水浴シーズンでは15~25分毎の高頻度運転となる。白浜海水浴場や下田プリンスホテルへはこの路線が便利だ。<br /><br />電車よりは時間はかかるが、あっという間の30分であった。<br />

路線バスで山梨→伊豆の乗継を試みる(その3)

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2020/10/22 - 2020/10/22

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Smith26

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◆第5便 修善寺駅10:40→河津駅12:07 (東海バス天城線) \1,730 / 41.7km

ついに中伊豆の地に足を踏み入れた。牧之郷を出てから2分間時計とにらめっこしていたが、電車のドアが開いてから乗継時間が30秒ほどしかなかった。あらかじめ陣取っていた先頭の扉から一番に修善寺駅ホームへ降り立ち、なんとか10:40発のバスに間に合うことができた。前の電車と20分くらい空いていたからやむを得ないとはいえ、御殿場駅に続いて心臓に悪い乗継となった。

ともあれ理論上は可能な乗継ということで良しとする。本日初の東海バスは天城線河津駅行。三島から西伊豆特急に乗れれば堂ヶ島先回りでも面白いが、この先下田からマーガレット線に乗り継ぐことを考えるとやはり河津先回りの経路となる。

天城方面は折返し便も多く、地元民のほかフリーパスを手にした観光客も目立つが、実際には短距離の利用ばかりで河津に向かう客は多くない。地元民の利用もせいぜい湯ヶ島辺りまでで、観光客でさえ遠くても浄蓮の滝でほぼ全員が降りてしまう。日常的に東海バスで天城越えをするような需要は殆どなく、船原超え(土肥方面)で多数の通学客・地元民が見られる風景とは対照的である。
そういえば、カワヅザクラの時期に修善寺駅行に乗ったときも、河津駅発車時点ではほぼ座席が埋まるほど沢山の乗客が居たが、大多数が河津七滝までで降りてしまい、天城越えは私を含めて片手で足りるほどの人数しか居なかった。
そういった利用実態にもかかわらず修善寺駅~河津駅の通し便は毎時1本以上確保されており、浄蓮の滝以遠は明らかに不採算路線だと思われるが、駿豆線の延長的区間であるから、伊豆の背骨としての幹線的役割のため路線のネットワーク維持の見地からやむを得ず幹線級の便を確保しているものと思われる。正直もうちょっと他に本数を割くべき区間は多数あると思うのだが・・・

案の定、浄蓮の滝を過ぎれば車内には私一人を残すのみとなり、河津七滝で2名が乗車した以外は終点までそのような状態だった。



◆第6便 河津駅12:12→下田駅12:41 (東海バス板戸一色線) \780 / 15.2km

ところで、修善寺駅の東海バスターミナルには「天城・下田・西海岸・堂ヶ島 各方面」と書かれた看板があるが、下田駅行は最後まで残っていた1日1往復の便がこのあいだ廃止され、現在では天城越えをするバスは全便河津駅止まりとなっている。
したがって下田へ行くにはその先乗り継がねばならないが、私は伊豆急の乗車証を持っていないから河津~伊豆急下田は別払いとなる。一東急沿線民としては、15分の距離であんな風情もクソもない車両に500円も払いたくないし、何より蓮台寺回りの内陸の車窓は半分トンネルであり実につまらん。
対する河津駅~下田駅のバスは、本数は少ないが東海バスでも随一の車窓を眺めることができる。堂ヶ島の夕陽も美しく風光明媚と言うに相応しいが、稲取岬の遠景や昼間の雄大な尾ヶ崎も素晴らしい。自家用車やオートバイで通るのも良いが、バスに乗る機会があれば是非オススメしたい区間である。爬虫類に特化した動物園 iZoo もこの沿線だ。

さて、本数が少ないと言ったが、河津駅→下田駅の通し便はこのバスが「始発」であり、河津口は殆ど出入庫路線のような扱いである。ちなみに逆方向の河津駅行「終バス」は下田駅10:50発なので、乗るのであれば計画的に。
大多数の便は、路線名である板戸一色(いたどいちき)で折り返しており、夏季の海水浴シーズンでは15~25分毎の高頻度運転となる。白浜海水浴場や下田プリンスホテルへはこの路線が便利だ。

電車よりは時間はかかるが、あっという間の30分であった。

旅行の満足度
4.5
交通手段
高速・路線バス

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  • 河津桜。1&#12316;2月の河津は土日ともなれば大変混み合うが、別段河津でなくても見ることはできる。大仁や松崎のそれも美しい

    河津桜。1〜2月の河津は土日ともなれば大変混み合うが、別段河津でなくても見ることはできる。大仁や松崎のそれも美しい

  • 花より団子とはよく言ったもの。拓味亭 市山の特上海鮮丼。

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  • 七滝温泉ホテルの露天風呂。日帰り入浴は\1,000と少し高いが、他の客を見たことがない。実質貸切である。

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