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◆第7便 下田駅13:00→長八美術館14:29 (東海バスマーガレット線) \1,820 / 42.7km<br /><br />伊豆急下田駅に到着した。駅前には小綺麗な土産物店兼レストランや小規模な食事処が並ぶ。ここ1年で何度となく通ったがロープウェイに乗ったり街を散策したことは一度もない。西伊豆を愛する者としてはどうも東京と直接繋がっているところに魅力を覚えないのか、個人的には単なる通過ポイントでしかない。加えてアンチJRとしては伊東線など乗ることはないから、鉄道で訪れたことも皆無である。<br />とはいえ、落ち着いて身支度できる程度の時間があるのはありがたい。河口湖駅や三島駅に次いで20分程度のブレイクポイントである。次に乗るのは13時丁度のマーガレット線堂ヶ島行であるが、同時刻発にバサラ線堂ヶ島行も発車するので乗り間違えないよう注意したい。<br />東海バスでも南伊豆(下田)や西伊豆(松崎)の各営業所にはエアロスターのワンロマ仕様車が在籍している。両営業所の共管であり通学路線であるバサラ線では導入率が高いほか、松崎の車両は西伊豆特急バスなき今も西海岸線(修善寺駅~松崎)に入ることも多い。それ以外の路線はだいたいエルガミオばかりであるが、マーガレット線に至ってはリエッセの運用も見られる。空いていれば良いが、早目の座席確保を心がけたい。<br /><br />マーガレット線について解説する。通常下田と松崎・堂ヶ島を結ぶバスは、下田からしばらく伊豆急行線と並走したのち、稲梓付近から松崎までほぼ直線的に結ぶバサラ線が主流だ。しかし、1日1往復のみだが、下賀茂・子浦・雲見を経て松崎・堂ヶ島に至るマーガレット線という路線もある。バサラ線が文字通り婆娑羅峠経由なのに対して、松崎以南の国道136号の通称、マーガレットラインを通るからマーガレット線。そのまんまである。<br />松崎口では雲見線が、下田口では下賀茂・伊浜線が折り返すため、本当に1日1往復の区間は雲見入谷~波勝崎口の4.8kmに過ぎないが、伊豆を半周する国道にして、後続車はおろか対向車でさえ滅多に現れない秘境を楽しめる。<br />逆方向の堂ヶ島発下田駅行は10時丁度であり、それに堂ヶ島で接続する西海岸線は修善寺駅8:20発かつ土休日運休と敷居は高い。<br />オートバイで伊豆一周ツーリングする際も日本は左側通行であるから東伊豆→西伊豆の時計回りルートが定番であり、バス乗継も同様に車窓や接続の観点から河津先回りの方が良いだろう。ダイヤ上は、石廊崎に行きたいのであれば西伊豆先回り、伊豆をバスだけで一周したいのであれば河津駅先回りをオススメするが、ゆっくり観光できるスポットは限られており、私のような乗りバス指向のツアーとなる。<br /><br />ともあれ、バスは発車した。婆娑羅峠経由の特急エアロスターを見送り、こちらはエルガミオなのは今ひとつ冴えないが、バサラ線は下田から蓮台寺方面への逆走なのでこちらの方が奥へ進むワクワク感は強い。<br />車窓については、南伊豆町役場を置く下賀茂地区がある程度町として栄えている他はほぼ田舎であり、基本的には只管田園風景で存外退屈である。ここまで来ると睡眠欲との闘いになり、ある意味贅沢な時間の過ごし方かもしれない。途中、吉祥停留所では上下とも石廊崎方面との接続があるので極小本数の割に観光には重要な路線となっている。乗継はものの2分程度だがダイヤには余裕がありGW中でさえ交通量も殆どないので、遅延することはほぼあり得ない。乗務員同士で乗継客がいるかどうか無線で連絡しているので乗り遅れることもないだろう。<br /><br />峠とも言えない程度の小丘からぐねった道を下ると妻良(めら)の集落。この先は時折海が開け、東伊豆から西伊豆へ移ったことを実感させる。<br />伊浜~雲見は今述べた通りR136で最も交通量僅少な区間だが、海が見えるわけでなく林が広がるだけなので特段面白味はない。しかし雲見から駿河湾が開けると、そこはマーガレットラインの真骨頂。20分足らずの車窓だが荒々しい西海岸が目前に聳え、遠目に江奈の町や堂ヶ島が見える。左回りで堂ヶ島から来たのであればそれはそれで感慨深い風景だ。道部で左折して右手に見えるのが長八美術館であり間もなく松崎・堂ヶ島に至る。<br /><br />バサラ線に較べると17kmも遠回りであり、時間もバス代も余計にかかるが、奥伊豆とでも呼ぶべきディープは松崎や下田の更に先にあり、覚えておいて損はない路線だ。なおJRの南伊豆フリー乗車券では松崎・堂ヶ島には行けるが、全線が乗り放題なバサラ線と異なり波勝崎口~雲見温泉はフリーエリア外。乗り通しには別料金がいることは注意しておこう。<br /><br />マーガレット線には下田駅~堂ヶ島の通しのほか、松崎高校発着路線もある。松崎高校便は土休日など休校日は運休するほか、松崎高校~波勝崎口は無停車、吉祥から差田経由であるなど違いがあるが、学生専用ではなく誰でも乗車可能なので、以下にまとめて列挙する。<br /><br /><br /><br />[松崎→南伊豆]<br />堂ヶ島10:00→下田駅11:40<br />松崎高校16:00→下賀茂17:08 (休校日運休)<br />松崎高校18:00→金原車庫19:15 (休校日運休)<br />松崎高校19:15→下田駅20:42 (休校日運休)<br /><br />[南伊豆→松崎]<br />金原車庫6:54→松崎高校8:09 (休校日運休)<br />下田駅13:00→堂ヶ島14:40

路線バスで山梨→伊豆の乗継を試みる(その4)

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2020/10/22 - 2020/10/22

166位(同エリア298件中)

旅行記グループ 10/22 山梨・静岡旅行

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Smith26

Smith26さん

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◆第7便 下田駅13:00→長八美術館14:29 (東海バスマーガレット線) \1,820 / 42.7km

伊豆急下田駅に到着した。駅前には小綺麗な土産物店兼レストランや小規模な食事処が並ぶ。ここ1年で何度となく通ったがロープウェイに乗ったり街を散策したことは一度もない。西伊豆を愛する者としてはどうも東京と直接繋がっているところに魅力を覚えないのか、個人的には単なる通過ポイントでしかない。加えてアンチJRとしては伊東線など乗ることはないから、鉄道で訪れたことも皆無である。
とはいえ、落ち着いて身支度できる程度の時間があるのはありがたい。河口湖駅や三島駅に次いで20分程度のブレイクポイントである。次に乗るのは13時丁度のマーガレット線堂ヶ島行であるが、同時刻発にバサラ線堂ヶ島行も発車するので乗り間違えないよう注意したい。
東海バスでも南伊豆(下田)や西伊豆(松崎)の各営業所にはエアロスターのワンロマ仕様車が在籍している。両営業所の共管であり通学路線であるバサラ線では導入率が高いほか、松崎の車両は西伊豆特急バスなき今も西海岸線(修善寺駅~松崎)に入ることも多い。それ以外の路線はだいたいエルガミオばかりであるが、マーガレット線に至ってはリエッセの運用も見られる。空いていれば良いが、早目の座席確保を心がけたい。

マーガレット線について解説する。通常下田と松崎・堂ヶ島を結ぶバスは、下田からしばらく伊豆急行線と並走したのち、稲梓付近から松崎までほぼ直線的に結ぶバサラ線が主流だ。しかし、1日1往復のみだが、下賀茂・子浦・雲見を経て松崎・堂ヶ島に至るマーガレット線という路線もある。バサラ線が文字通り婆娑羅峠経由なのに対して、松崎以南の国道136号の通称、マーガレットラインを通るからマーガレット線。そのまんまである。
松崎口では雲見線が、下田口では下賀茂・伊浜線が折り返すため、本当に1日1往復の区間は雲見入谷~波勝崎口の4.8kmに過ぎないが、伊豆を半周する国道にして、後続車はおろか対向車でさえ滅多に現れない秘境を楽しめる。
逆方向の堂ヶ島発下田駅行は10時丁度であり、それに堂ヶ島で接続する西海岸線は修善寺駅8:20発かつ土休日運休と敷居は高い。
オートバイで伊豆一周ツーリングする際も日本は左側通行であるから東伊豆→西伊豆の時計回りルートが定番であり、バス乗継も同様に車窓や接続の観点から河津先回りの方が良いだろう。ダイヤ上は、石廊崎に行きたいのであれば西伊豆先回り、伊豆をバスだけで一周したいのであれば河津駅先回りをオススメするが、ゆっくり観光できるスポットは限られており、私のような乗りバス指向のツアーとなる。

ともあれ、バスは発車した。婆娑羅峠経由の特急エアロスターを見送り、こちらはエルガミオなのは今ひとつ冴えないが、バサラ線は下田から蓮台寺方面への逆走なのでこちらの方が奥へ進むワクワク感は強い。
車窓については、南伊豆町役場を置く下賀茂地区がある程度町として栄えている他はほぼ田舎であり、基本的には只管田園風景で存外退屈である。ここまで来ると睡眠欲との闘いになり、ある意味贅沢な時間の過ごし方かもしれない。途中、吉祥停留所では上下とも石廊崎方面との接続があるので極小本数の割に観光には重要な路線となっている。乗継はものの2分程度だがダイヤには余裕がありGW中でさえ交通量も殆どないので、遅延することはほぼあり得ない。乗務員同士で乗継客がいるかどうか無線で連絡しているので乗り遅れることもないだろう。

峠とも言えない程度の小丘からぐねった道を下ると妻良(めら)の集落。この先は時折海が開け、東伊豆から西伊豆へ移ったことを実感させる。
伊浜~雲見は今述べた通りR136で最も交通量僅少な区間だが、海が見えるわけでなく林が広がるだけなので特段面白味はない。しかし雲見から駿河湾が開けると、そこはマーガレットラインの真骨頂。20分足らずの車窓だが荒々しい西海岸が目前に聳え、遠目に江奈の町や堂ヶ島が見える。左回りで堂ヶ島から来たのであればそれはそれで感慨深い風景だ。道部で左折して右手に見えるのが長八美術館であり間もなく松崎・堂ヶ島に至る。

バサラ線に較べると17kmも遠回りであり、時間もバス代も余計にかかるが、奥伊豆とでも呼ぶべきディープは松崎や下田の更に先にあり、覚えておいて損はない路線だ。なおJRの南伊豆フリー乗車券では松崎・堂ヶ島には行けるが、全線が乗り放題なバサラ線と異なり波勝崎口~雲見温泉はフリーエリア外。乗り通しには別料金がいることは注意しておこう。

マーガレット線には下田駅~堂ヶ島の通しのほか、松崎高校発着路線もある。松崎高校便は土休日など休校日は運休するほか、松崎高校~波勝崎口は無停車、吉祥から差田経由であるなど違いがあるが、学生専用ではなく誰でも乗車可能なので、以下にまとめて列挙する。



[松崎→南伊豆]
堂ヶ島10:00→下田駅11:40
松崎高校16:00→下賀茂17:08 (休校日運休)
松崎高校18:00→金原車庫19:15 (休校日運休)
松崎高校19:15→下田駅20:42 (休校日運休)

[南伊豆→松崎]
金原車庫6:54→松崎高校8:09 (休校日運休)
下田駅13:00→堂ヶ島14:40

旅行の満足度
4.5
交通手段
高速・路線バス
  • エルガミオばかりの東海バスでそれ以外が来るとほっとする。日野(ひんの)停留所にて日野BRC。石廊崎線と下賀茂・伊浜線が合流し本数が増えるほか、バス停前に地魚料理屋が2軒、大手コンビニが2店舗揃う重要スポットである。弓ヶ浜にも近い

    エルガミオばかりの東海バスでそれ以外が来るとほっとする。日野(ひんの)停留所にて日野BRC。石廊崎線と下賀茂・伊浜線が合流し本数が増えるほか、バス停前に地魚料理屋が2軒、大手コンビニが2店舗揃う重要スポットである。弓ヶ浜にも近い

  • 石廊崎より。蓑掛岩の向こうに盥岬、更に奥には須崎が見える

    石廊崎より。蓑掛岩の向こうに盥岬、更に奥には須崎が見える

  • 松崎まではバサラ線のが早いが、長八美術館前で降りられるためマーガレット線に乗車した。バス停目の前の地魚料理屋さくらでアジ叩き定食。だいたい刺身はなくアジばかり勧められるらしい。それにしてもすごい量だった。

    松崎まではバサラ線のが早いが、長八美術館前で降りられるためマーガレット線に乗車した。バス停目の前の地魚料理屋さくらでアジ叩き定食。だいたい刺身はなくアジばかり勧められるらしい。それにしてもすごい量だった。

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