2020/10/24 - 2020/10/24
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むう2にゃんさん
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今月から国立博物館で開催されている「皇室の名宝」展を見に、京都まで日帰り遠足してきました。
でもメインは祇園でのフレンチうまうまランチです~(#^.^#)
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
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10月24日 土曜日
本日は快晴、遠足日和です。 -
京都国立博物館では天皇陛下の御即位を寿いで、今月から「皇室の名宝」展を開催中、日時指定の入場券をネット予約して京都にお出かけしてきました。
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博物館の開催時間09:30に指定したチケットなので、それまで東寺をちょこっと拝観させて頂きます。
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数年前に東京上野の都立博物館で開催された「伊藤若冲展」では わざわざ東京まで出かけたにも関わらず、あの驚異の240分待ち(炎天下の公園でひたすら並んで待つ)に諦めて引き返した苦い思い出を持つ私。
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その時の旅行記で
「あのラテン性格なイタリア人やスペイン人が実施している時間指定チケット制度を、なぜ勤勉な日本人が導入できないのよ~」と文句タラタラでしたが、
このコロナ禍の対策の一環で、期せずして各地の博物館や美術館で時間指定チケット制度が導入されることになりました。
これで炎天下の公園で4時間待ち行列(高齢者は冗談抜きで危なかったぞ、あれ・・・)も無くなることでしょう。 -
・・・など 取り留めのない雑感を書いている間に、東寺の境内に到着です。
こちらは金堂。
空海の時代に建立された当時の建築物は幾度となく焼失、現在の金堂は豊臣秀頼の寄進により再建されたものです。 -
こちらは江戸時代に再建された講堂。
金堂におわします薬師三尊も素晴らしいですが、講堂内部に広がる立体曼荼羅の空間は息をのむような密教芸術の頂点ともいうべきもの。 -
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境内のお庭の木々の色づきはもう少し先、来月には見事な紅葉を迎えることでしょう。
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五重塔は春と秋に初層を特別公開していますが、今年の秋の公開は10月31日から。
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この初層は以前に拝観しましたが、塔の漆黒の外見からは想像もつかない、目も眩むような黄金と極彩色の密教空間でした。
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九条にある東寺から市バスに乗って、七条の国立博物館に向かいます。
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こちらは明治時代に建てられた旧館です。
2013年の平成知新館(新館)開館以来、常設展示・特別展ともに新館がメインになっています。 -
展覧会作品はいつものことながら写真撮影禁止、う~ん欧米の美術館博物館では殆ど写真OKなのになぁ~。
まぁ、日本の展覧会はただでさえ芋の子洗いの大混雑なので、それが撮影OKになったら 大撮影大会=もっと混雑になるでしょうから、仕方ないのかも。
フラッシュ禁止と言われていても、派手にピカピカやって作品を傷める人も出てくるでしょうし、難しいことは判りますが・・・。 -
ランチの予約は12時厳守なので、市バスで七条から四条の祇園に向かいます。
今日のランチは祇園にあるフレンチ・レストラン 呂色さん。
カウンター10席だけの小さなお店で、シェフやスタッフ、ソムリエとの距離が近い近年流行している割烹フレンチ様式です。 -
本日のメニュー。
感謝 出逢い 二寸五分 恵み 大地と海 生命 結び 共鳴 分かち合い
まるで判じ物のようなメニュー表でして、複数名のスタッフやソムリエ諸氏にその都度 料理の説明をして頂きます。 -
ワインは By the glass の5種ペアリングを選択。
まずはシャンパーニュ、ピエール・パイヤール。
よくあるグランメゾンの銘柄ではなく小規模生産者(RM)を持ってくる所に 期待が高まります。
こちらはピノノワール70%とかで、重厚さと繊細さを併せ持つ出来上がりになっています。 -
1皿目 感謝
京都・丹後半島の与謝野町で収穫する与謝野米リゾットと筋子の組み合わせ。
リゾットの風味づけにオレンジがほんの少し使われていて、筋子の風味を引き立ててくれます。 -
2皿目 出逢い
フランス産菊芋のポタージュにローズマリーのクリーム、2つの香りのマリアージュ。 -
2杯めのワインはブルゴーニュ、ニュイ・サン・ジョルジュ2015年。
1級畑レ・カイユレをグラスで出して下さるお店は早々無いので、ついニマニマしてしまう私。 -
3皿目 二寸五分
中とろ鮪でキャビア・ド・オーベルジーヌ(茄子のたたき)を巻き込み、和の香味野菜で調和させた一皿。
ねっとりとした旨味の中とろと野菜が織りなすハーモニーに、ピノノワールの香りが良く合います。 -
3つ目のワインは意表をついた、イタリア産のオレンジワイン。
「A-Iuto!=アユート、イタリア・ピエモンテのワイン」ですと説明されて
「助けて~、ですか?」
「あ、よくご存じで。実はオーナーの息子さんの名前がユウト君なんですよ」
「あははー」
いえね、イタリア語でアユート!とは「助けて~」の意味なので、ちょっとした言葉遊びです。
自己主張がかなり強いワインの香りに、これに合うお料理って?と少し心配していたのですが-----。 -
4皿目 恵み
オレンジワインと共に頂くのは、無水調理された地野菜のエチュベ。
ジャガイモのバケットに季節の野菜が美しく盛られていて崩すのが勿体ないのを、フォークの背で えいっ!とバラバラにすると---- -
姿を見せたのは、秋の野菜たち。
底に敷かれた 赤カブと人参の甘いピュレが しみじみと美味しく、そしてあら不思議、オレンジワインの香りと味わいがこのお料理とマッチして 相乗効果で美味しくなります。
このマリアージュを考えたソムリエ氏、GJ♪ -
にこやかに微笑みつつソムリエ氏が出してきたワインは
おおぅ、ルイ・ラトゥールの
Chassagne Montrachet 1er Cru Les Cailleret、2006年。 -
プルミエ・クリュ(1級)の2004年、色から見ても分かる通り かなり熟成が進んでいて、樽香と相まった複雑な香りが見事。
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5皿目 大地と海
ワインに合わせるお料理は 甘鯛の鱗仕立て、蕪の蒸しもの、あおさ海苔のスープ仕立てになっています。
アクセントを添えるのは栗と銀杏、若狭湾の海の幸と秋の恵みを味わう一品です。 -
メインの牛肉に合わせるワインは、コート・デュ・ローヌのグルナッシュを主体にした2000年もの。
赤身肉に合うよう熟成の進んだ香りのワインを選びました、とのことです。 -
6皿目 生命
但馬牛の炭火焼き。
青森産大蒜のコンフィと大国しめじの椎茸詰め、何度も茹でこぼしをして臭みを取った大蒜なので、潰してお肉のソースにするよう勧められまして、それじゃあ~と 昼間っから大蒜を食す大阪おばさんです。
コート・デュ・ローヌの赤と赤身肉の組み合わせ、滋味に富んだ美味しさです。 -
7皿目 結び
鴨からお出汁をとったスープにくぐらせた中華そば。
食感は香港の麺に似た独特の歯ざわりで、コクのあるスープによく合います。
私は葱類が苦手なので外して頂きましたが、本来は麺の上に九条葱が乗っているそうです。 -
8皿目 共鳴
巨峰ぶどうのコンポートとフロマージュ・ブランの組み合わせ。
このフロマージュ・ブランの感想は・・・ミルキッシモ!
ミルクの甘みがミルキー飴のようで(どんな食レポやねん)、フランス・ブルターニュ(モンサンミッシェルの辺り)から空輸されたフレッシュ・チーズです。
・・・・・ああ、コロナさえ無ければ今年の夏はフランスのコルス島(ナポレオンの生まれ故郷)でゴロゴロして、最後にパリでチョコやチーズのオトナ買いをする予定だったのにー!(号泣)
心の中で泣きながら、でもデザートはしっかり完食。 -
愚痴はひとまず置いて、最後にもう1枚頂いたトレーシングペーパーのメニュー表。
最初のメニューの上に重ねると、判じ物だったメニューがこれで完成します。
おとなの遊びのようで、とても楽しいメニューですね。 -
最後はカフェの代わりにフレッシュなハーブティー。
プレーンと柚子のフィナンシェを頂いて、ランチは終了。
とても美味しゅうごさいました、ご馳走様でした。
1人メシの私にあれこれと気を配っていただいたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
ここで業務連絡、Bさん、こちらのスタッフに ピレネー山脈の小さな国からいらしたイケメンさんがおられます。
次回の京都訪問では、スペイン語をお喋りしつつフレンチをご一緒しませんか?(#^.^#)
お腹もいっぱいになったので、高島屋に寄って予約していたお弁当を受け取り、ちりめん山椒その他のお土産も買い込んで本日の遠足は終了です。 -
今夜の晩御飯は、紫野和久傳さんの鯛ちらし弁当です。
黒酢の酢飯の上に昆布締めした鯛を散らしたお弁当、あれだけフレンチを食べたのにこちらも完食、我ながら胃腸のキャパシティーの大きさが怖い。
来週は四国にプチ旅行の予定、念のため胃薬を多めに持参しておこうっと。
最後に、この旅行記を読んでくださった皆様、ありがとうございました。 -
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